あらすじ
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役に立つ日本語史入門。身近な疑問を着実に育て、日本語運用のメカニズムに迫る。数々の新見を平明に提示した、日本語史研究の新しい波。
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Posted by ブクログ
面白かったです。
日本語史の意義から丁寧に解説してあるし、目的がはっきりしているので読みやすい。
すごく論理的。
若干知識がないと厳しいかと思われる。
Posted by ブクログ
日本語の歴史について、時に専門的に、時に雑学的に、時にライトな感じで、説明し尽くした名著です。
特に副題の「青信号はなぜアオなのか」は秀逸です。
色彩の名称の体系というのは文化圏ごとに違っており、日本には古来より「アオ=blue」では必ずしもない体系が存在したということを見事に論証しています。
青瓢箪、青蛙、青紫蘇、等々。
「青信号」というのは不思議でも不自然でもなんでもない、日本人が昔から受け継いできた色彩の体系の氷山の一角なのです。
たたこの本で気になるのは、著者の「傲慢さ」。
たとえば「青信号はなぜアオなのか」という疑問に対して、日本古来の色彩の体系を知りもしないでこういう議論をするのはおこがましい、といわんばかりの論調で説明を加えています。
そこまでいくと、逆に「色彩の体系を知らなくても議論そのものはできるだろう」と反論したくなります。