Posted by ブクログ
2018年10月29日
他国の人と関わる事がとても少なくなりました。世間的にはグローバル化が滅法進んでいますが、僕の生活ではより一層日本人としか接さないのであります。
そういえば昔はバイト先に外国の方が沢山居たのでいじられたり、一緒にサッカーしたりで結構楽しかったし、友達の奥さんがフィリピン人だったので、友達のフィリピン人...続きを読むたちとみんなで海に行ったりしてとっても楽しかったです。誰も彼も心の垣根が異常に低いのですぐ仲良くなれたのが印象的でした。周囲の人間とと上手くやれなかった頃だったので、とても癒されたのを思い出します。
食べ物は日本向けにアレンジされた物しか食べたことが無いので、きっと口に合わないんだろうなあと漠然と思っていましたが、この本に出てくる料理が異常に美味しそうで読んでいて唾が湧いてきました。
途中「移民」という言葉に対する人々の反応が注記として書かれていましたが、国や個人によって反応がまちまちで、ネガティブな意味も内包している言葉なのだろうと思います。当然日本人でも移民という言葉をハッピーな単語として受け止める人はいないでしょうし。
この本に出てくる人々も色々な事が有ったに違いないのですが、その瞬間瞬間を精一杯生きているなと高野氏の文章からも伝わってきます。色々考え過ぎずチャレンジし、都度都度起こった事に対処していく。いざとなったら仲間やコミュニティー、家族を頼る。健全な人間関係だなと羨望を感じます。
自分自身、失敗しないように迷惑かけないようにと思って生きています。一回失敗すると失地回復出来ないと実は思っています。こういう事をさらに突き詰めて考え過ぎている人がきっと自殺という道を選んでしまうんだと思います。
この本に出ている人達のようにしなやかに生きる事が出来たら、もっと世界は広く、明るく、希望に満ちた物に変わっていくのだろうなと感じています。
ちっぽけな世界で生きている自分も結構好きなんですけどね。