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日本に住む二百万を超える外国人たちは、日頃いったい何を食べているのか? 「誰も行かない所に行き、誰も書かない事を書く」がモットーの著者は、伝手をたどり食卓に潜入していく。ベリーダンサーのイラン人、南三陸町のフィリピン女性、盲目のスーダン人一家……。国内の「秘境」で著者が見たものとは?
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Posted by ブクログ
日本で暮らす外国人ってどんなご飯を食べているのか。 高野さんが各地の外国人のコミュニティで取材し 食べ、味わい尽くした一冊です。 どういう経緯でここに住んでいるのか 外国人を取り巻く状況とか 異国で体験する震災とか… 様々な事情がありつつも、みなさん自国の誇りをもちながら柔軟に明るく暮らしている様...続きを読む子が伝わってきます。 高野さんの人たらしのキャラクターもいいなぁ。 あと、お腹がすく!
涙なしには読めなかった。 グルメ要素を期待して読むと少しがっかりするかもしれない。 だけど、「あなたの食事事情を教えてください」という最初の入りで、一緒に食事を交わすことで文化や国籍は違えど打ち解けられる。 そして打ち解けることで、本当にその人の事を知れる。 だから他文化に触れたい、日本に住んでい...続きを読むる外国人を知りたい、そんな期待を持ってこの本を読むと、かなり満足度がある。 著者の高野さんの人柄がもっと好きになる本。 盲目の旦那さんとの結婚を機に、スーダンから日本に来た女性、フィリピン女性たち、色んな過酷な状況も乗り越え日本で暮らすイランの女性。 自分の実家が近くにないのはもちろん、母国語ではない国で子育てをしている女性たちに本当に胸が打たれ、その中で仕事も頑張る姿に勇気を沢山もらえた。
移民―様々な要因や事情によって母国を離れ、日本に移住してきた在留外国人は300万人を超える。その中でも独自の暮らしや文化を異国でも守り続ける人々がおり、また意外なほどに日本の食や習慣を受け容れている人々もいる。そんな日本の中にある外国のお話を各地で取材してまとめたエッセイ集となっている。 取材のタ...続きを読むイミングが東日本大震災直後ということもあり、移民たちの中には母国に戻ってしまったり、東日本から西日本に移り住んだりといったケースも多かった。その中でもとくに信仰面では、教会やモスクといった象徴的な建物を異国においても守り続ける姿勢が垣間見える。そしてそこが同胞との接点であり、不安を解消するコミュニティとなっていた。 印象的だったのは、移民第一世代の外国籍の人々が母国の食や文化を大切にする一方で、子や孫の第二世代になると日本食や日本語を日常的に扱うようになる点だ。とくにムスリムやヒンズー教徒のような禁忌の多い宗教でも、肉食が少なく調理が簡単な日本食は好まれるようで、割とどの国の出身者でも寿司やラーメンは好むといった傾向がみられる。 もちろんこういった表には見えない差別や暮らしにくさといった面もあるのかもしれないが、決して深くは混じらずとも表面的に穏便に済ますといった日本社会の特徴は、外国人コミュニティにとっても無難かつ平和に暮らせる場所なのだろう。
寒々としたお話をしばらく読んでいたから、そろそろどこかであったまりたいと思っていたところ。 普段海外のお料理に対してあまり免疫がなく、おまけに当たり外れも激しそうだからって知っていたり味の想像がつきやすいものにしか手を出さずにいたけど本書に出てくるお料理は冗談抜きにどれも美味しそうで、第一章のタイ...続きを読むから垂涎のまなざしだった。 筆者と並んでテーブルを覗いていると、どの人も笑いかけてくれる。つられて何度も笑みがこぼれた。 初版は’12年で東日本大震災下の移民についても触れられている。混乱の中で彼らを訪ねて調査を続けようとするのは少し強引にも思たけど、こうして勇気を出してくれる人がいるおかげで普通なら知り得ないことを知れることは、やっぱり大きい。 各国のデータに在日人口が男女比で記載されているのがまた興味深い!(比率の理由を自分なりに考えてみたり…) 人によるけど、ほとんどが「ー系日本人」に見えてくるくらい皆さん日本に溶け込まれていた。彼らに共通にしているのは今住んでいる場所に一番愛着を感じているところだと思う。 ごはんに加えて筆者の笑いを誘う語り口調と登場した皆さんの屈託のない笑顔に包まれて、今はもう幸福感でお腹いっぱい。気づけばすっかり体温も上がっていた。
高野さん、久しぶり。独特の視点と思考から紡ぎ出される食紀行は、東日本大震災という歴史的な災害と同時期という偶然も重なり、深みのある作品に仕上がった。在日外国人の普段の食事に焦点を当てたことで、その国の思想、日本観が伝わってくる。成田のタイ寺院は、行こうと思えばすぐ行ける場所にあるのに、全く知らなかっ...続きを読むた。館林のイスラム・ハラーム、鶴見のブラジル料理もそそられる。「移民」に違和感を覚える欧州人がいたが、著者の言わんとすることも理解できる。外国人が(日本人も)住みやすい日本であってほしいと言う著者に同感!
ソマリラントが楽しかったので、久しぶりに高野さんの本を読みました。 日本に住んでいる外国人の人たちに料理を振舞ってもらうという楽しい企画。写真もありますが、読んでるだけで本当にお腹すいて来ます。それぞれのコミュニティの人たちが何を思い、どんなふうに日本で暮らしているかもかいまみることができます。 い...続きを読むろんな国でいろんな人たちと体当たりで関わってきた高野さんだけに、文庫版へのあとがきがとても身にしみます。日本が外国の人たちにとってもっともっと住みやすい国になりますように、自分も含めて一人一人がちょっとずつ考えて行けたらいいな。
ヘイトが溢れる今だからこそ、多くの人に読んでほしい。 「寛容」と「排他的ではない」は違うという言葉にハッとした。 受け入れなくても良い、理解しなくても良い、まずは排除しないことからはじめよう。 様々な価値観、文化、信条があっていい。隣にいても良い。そして、できればいっしょに食事をして、楽しく話ができ...続きを読むると良い。それだけで日本人にとっても外国人にとっても住みやすい国になる、とこの本を読んで感じた。
日本に移り住んだ外国人を食とコミュニティから見るルポ。雑誌で連載してたらしい 相変わらず、他にはないとても興味深い本。 日本に移住している人やコミュニティのルポであり、食をはじめとした様々な文化の紹介であり、2012年の日本の記録でもあり、人間を観察している文学でもある。 色々な国に行ってみたくな...続きを読むった。日本にいる色々な外国人コミュニティにも興味が沸いた。おそらく自分が知らないけど美味しい料理が世界にはたくさんあるんだろうと感じた。
多分7年くらい前に一度読んでいる。 2011年頃の話でだいぶ時は過ぎているので、日本に住む外国人事情も変わってはいるかと思うけど、やっぱりこの本は面白い。
単行本の出版から10年経っているので、状況が変わっていることもあるだろうが、とても面白かった。取材は大変だったようだが、読んでるこちらも、異国の人たちのコミュニティに入り込み、料理を食べてるような気分で楽しかった。どの人たちも異国である日本で生き生きとたくましく、大変なこともあるに違いないのに元気に...続きを読む生きておられ、見習わなきゃと思った。 文庫本のあとがきで高野さんが書いておられるように、外国人に対するヘイトは決してなくなるどころかひどくなる一方だ。日本人に自信や余裕がなくなって来たからだとおっしゃってる通りだと思う。 "これから日本が外国の人たちにとって、もっともっと住みやすい国になることを祈って止まない。なぜなら、そういう国は明るく気さくであるはずで、日本人にとっても住みやすいはずだからだ。"
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移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
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高野秀行
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