モスクワ作品一覧

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  • 武田双雲の「なんか困っとると?」
    5.0
    誰かに相談したい、けれども誰に言ってよいかわからない、そもそも相談するほどの内容なのか、でも誰かに聞いて欲しい!一言アドバイスが貰えたら楽になれるかも……そんな悩みを、ほんわかした気持ちになれる熊本弁を交じえて武田双雲先生がお答え。アドバイス後の後日談も収載。人気ブログ 『書の力』(http://ameblo.jp/souun/)で人気の悩み相談から再編集。 【著者プロフィール】 武田 双雲(たけだ そううん、本名:武田 大智) 書道家。1975年、熊本県生まれ。東京理科大学理工学部卒業。 3歳より書道家である母・武田双葉に師事し、書の道を歩む。大学卒業後、NTT入社。約3年間の勤務を経て書道家として独立。 音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。 映画「春の雪」、「北の零年」、テレビ朝日「けものみち」、TBS50周年大河ドラマ「里見八犬伝」、愛知万博「愛・地球博」のグローバルハウス各ブースほか、数多くの題字を手がける。 また、フジロックフェスティバル、ロシア・モスクワ、スイス、ジュネーブでのイベントなど、国内・海外問わず多くのパフォーマンス書道を行なっている。 2009年のNHK大河ドラマ「天地人」の題字も揮毫している。 また、オリジナルの書道講義が話題を呼び、「NHK課外授業ようこそ先輩」日テレ「世界一受けたい授業」に出演するなど、様々なシーンでワークショップを行っている。 また、講演会やイベント、セミナーなどへの出演も多数。 ブログ http://ameblo.jp/souun/ 【目次】(一部) プロローグ:はじめに ▽悩みのほぐし方1 あぁたは強さをもっとるとよ。 ▽悩みのほぐし方2 ようがんばっとるね。 ▽悩みのほぐし方3 ダカラコソデキルコト ▽悩みのほぐし方4 あぁたは何が大切と? ▽悩みのほぐし方5 未来にフォーカスしなっせ。 ※impress QuickBooksシリーズは出版社のインプレスが、「スマホで読むための電子書籍」として企画しています。

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  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎
    4.8
    ──今も昔も人々の熱狂の渦のなかに聳え立つ、それがエヴェレストだ。 《ページを捲る手が止まらない、山岳ノンフィクションの新たな傑作》 ---------------------- 「そこにそれがあるから」 1924年6月、マロリーとアーヴィンは世界一の頂を目指し、二度と戻らなかった。 百年来の謎を解き明かすため、ベテランクライマーはかの地へ向かう。 そこで目にしたのは、この山に魅せられた人々の、それぞれの人生の物語だった。 ---------------------- 南極、北極に次ぐ「第三の極地」、ヒマラヤ山脈。 そこに鎮座する世界一の頂、エヴェレストに渦巻く熱狂と混乱、そして百年前の謎。 ---------------------- 【目次】 ■プロローグ ■第一部 熱狂への道  ・第一章………死者に囲まれて  ・第二章………モスクワ・ルール  ・第三章………上流社会  ・第四章………製品テスト界のはみだし者  ・第五章………忌まわしき異端 ■第二部 山に登る  ・第六章………雪の住処へ  ・第七章………奇跡のハイウェー  ・第八章………ファニの襲来  ・第九章………エヴェレストの急変 ■第三部 すべてを越えて  ・第十章………カムの闘い  ・第十一章……イギリスの空気  ・第十二章……遥かなる頂  ・第十三章……極限での捜索  ・第十四章……帰郷 ■謝辞 ■訳者あとがき ■資料に関する註 ■索引 ■著者によるペーパーバック版のためのあとがき
  • 大日本帝国欧州激戦(1) 厳寒の死闘!
    -
    大日本帝国は、1939年のヒトラーのポーランド侵攻により勃発した欧州大戦に際し、チャーチルの要請を受けて第三艦隊の空母6隻と第二戦隊の4戦艦からなる艦隊を派遣。派欧艦隊はタラント軍港、セバストポリ要塞を壊滅、マルタ島、シシリア島の奪回にも成功し、地中海方面の作戦を終了した。一方、ソ連は北極海航路を使ってアメリカから軍需物資を運び込み、フィンランド侵攻を狙っていた……。  全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 大日本帝国最終決戦(1) ユーラシア激闘!
    -
    欧州で勃発した第二次世界大戦に日本帝国は空母と戦艦を派遣。派欧艦隊は地中海、黒海、バルト海の作戦で活躍し、ソ連艦隊の根拠地陥落に成功する。爆発事件でヒトラー総統をはじめとする幹部が死亡してナチス党は崩壊、ドイツは連合国軍と休戦講和した。スターリンが独ソ国境線を越えて侵入するが、ドイツは英米日軍と共闘して赤軍を撃退。連合国軍はレニングラードを無防備都市とし、さらに首都モスクワを落とし、遂にソ連は無条件降伏する。東シベリアには日英の協力により、ロマノフ朝の末裔を国王とする東方ロシア帝国が建国されたが……。  全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 大日本帝国欧州参戦(1) 大戦勃発!
    -
    大日本帝国外務大臣・松岡洋右は、満蒙国境での日満軍とソ蒙連合軍の紛争を終結させるための交渉をモスクワで終え、帰国の途にあった。だが、国境の駅・満州里で銃声が響き、松岡は倒れた。極東情勢に危機感を抱く英国政府は日本に接近し、水面下で日英軍事協定の可能性を探る。日本側も駐英大使・吉田茂が秘密交渉の指示を受けて動き出す。問題は蒋介石政権の動向だった。モンゴル国境の戦闘は、兵力で勝る赤軍が日本陸軍航空隊を圧倒して勝つはずであった。ところが新型機を投入した日本軍の反撃で、戦闘は長期化の様相を呈す。ユーラシア大陸を舞台に帝国陸海軍の活躍が始まる!  全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • ダブル・シークレット~雪花の欲望~
    -
    1巻722円 (税込)
    ニューヨークで小さな本屋を営んでいる涼には、人には言えない秘密があった。アメリカ中央情報局の諜報部員。それが涼のもう一つの顔だ。ある日、ロシアで起きている連続猟奇殺人事件を調査しにモスクワに乗り込むことになった涼は、石油採掘権競売の会場でロシア屈指の財閥の総帥・ヴィクトールに出会い、気に入られてしまう。人外である彼の術に嵌り、淫猥な蹂躙を受けてしまった涼の体には「悦びの種」が植え付けられてしまい……。瞳がルビーに変化する男。そしてもうひとり、同じ瞳を持つ男・ライアンと出会った涼の運命は……!?

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  • ダークサイド・ムーンの遠隔透視 月の裏側に隠された秘密に迫る
    4.0
    地球から37万キロを超えて―――月の裏側、そこには人類を震撼させる驚愕の光景が!! アポロ計画の突然の中止、その驚愕の真相とは!? ロシア隕石墜落事件に、宇宙人の関与が発覚! NASAがひた隠しにする「不都合な真実」が明らかに! 地球からは見えない。しかし、人類は彼らに見られていた。 人類最高峰のサイキックを用いて、月の裏側を遠隔透視。 そこには驚愕の世界が! 貝殻のように視える大きな建造物を発見! 月面を走っている「謎の生命体」とは? 山のような外見をしている基地が! 「モスクワの海」周辺に地下都市を発見!
  • 地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます
    -
    地下鉄サリン事件の被害者と元オウム真理教幹部が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録 1995年3月20日、オウム真理教によってサリンがまかれた車両に乗り合わせ、いまも後遺症と闘い続ける一人の被害者。事件当時、日本にいなかったことで、極刑を免れた元オウム真理教幹部。その2人が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録。被害者と元オウム幹部の「対談」刊行は初めて 【目次】 [はじめに]全人格、全経験、全知見をかけて—さかはらあつし/被害者と加害者の証言—上祐史浩 [第一章]一九九五年三月二十日、八時四分、あの日いつものように [第二章]「絶対的帰依」という無限ループ [第三章]被害者の二十年、元オウム幹部の二十年 [第四章]被害者六千人超、その賠償と責任 [第五章]宗教の本来の役割とオウム問題の根 [おわりに]オウム問題をどう終わらせるか—さかはらあつし 【著者】 さかはらあつし 著述家、映画監督、大学講師。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部卒業後、電通に入社。地下鉄サリン事件の被害者となり退職して渡米。MBAを取得しシリコンバレーのベンチャーで働く。2001年、製作に参加した米映画「Bean Cake」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール受賞。大学の客員研究員や講師をつとめながら、国内外のチームと映画作りを続けている。著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(YMEH)、『増補 社会原理序説』(dZ 上祐史浩 「ひかりの輪」代表。1962年、福岡県に生まれる。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程を修了後、宇宙開発事業団(当時)に。在学中にオウム真理教に入信、同事業団を1年で退職し出家。地下鉄サリン事件発生時にはモスクワに滞在。事件後に帰国し教団のスポークスマンとなる。偽証罪で逮捕され、出所後「アレフ」代表となるが2007年に脱会し麻原帰依から脱却、「ひかりの輪」を設立した。著者に『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)、対談『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)などがある。
  • 地球の歩き方 A31 ロシア ベラルーシ ウクライナ モルドヴァ コーカサスの国々 2020-2021
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。 ロシア(ウラル、シベリア、極東地域除く)のほか、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、コーカサス(アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン)などを紹介するガイドブック。民族や歴史、文化に触れながら各地をできるだけ詳しく取り上げています。ロシアを知るための絵画、文学、音楽のコラムも充実しています。 ●巻頭特集  ・発展を続けるロシアの首都モスクワ ・華やかな帝政ロシアの都サンクトペテルブルク ・ユーラシアの食はこんなに豊か 指さしグルメガイド ・お気に入りを見つけて! ロシアおみやげコレクション ・エルミタージュ美術館ガイド ・『罪と罰』の舞台を歩く ●本書に掲載されているおもな都市・観光地 【ロシア(ウラル、シベリア、極東エリアの掲載はありません)】モスクワ、クリン、メーリホヴォ、ヤースナヤ・ボリャーナ、セルギエフ・ポサード、アブラムツェヴォ、ウラジミール、スーズダリ、ヤロスラヴリ、コストロマ、サンクトペテルブルク、ペテルゴフ、ツァールスコエ・セロー、ハブロフスク、クロンシュタット、ガッチナ、レピーノ、ヴィボルク、ニジニ・ノヴゴロド、カザン、ロストフ・ナ・ドヌ、タガンログ、サマーラ、カリーニングラード、ノブゴロド、キジ島、ムルマンスク 【ベラルーシ】ミンスク、ブレスト、ヴィテプスク 【ウクライナ】キエフ、オデッサ、リヴィウ 【モルドヴァ】キシナウ 【アゼルバイジャン】バクー 【ジョージア】トビリシ 【アルメニア】エレヴァン ●ロシアの旅の準備と技術 ロシア旅行の組み立て方/ロシアへのアクセス/入国と出国/国内移動(飛行機、鉄道)/ホテルについて/食事とレストラン/エンターテイメント/ロシアの時差/ロシアの気候/旅の準備と持ち物/情報収集/両替と旅の予算/ロシアの通信事情/旅の安全対策 ほか ●読み物 ロシアを知るために ロシアの政治と経済/ロシアの民族/革命以前のロシアの歴史/ソ連の歴史/ロシア美術/ロシア正教/ロシア文学/ロシア演劇の今昔/ロシア音楽の魅力と歴史/オペラ鑑賞ガイド/バレエ鑑賞ガイド ●使いやすいMAP モスクワ/サンクトペテルブルク/エルミタージュ美術館 ※本商品は過去にダイヤモンド社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
  • 地球の歩き方 Plat18 サンクトペテルブルク/モスクワ
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。軽くて持ち歩きにも便利なコンパクト版なのに、とっても中身が濃いのは地球の歩き方が作っているから。『地球の歩き方』を持っていくには情報が多過ぎて選べない。そんな声にお応えして、限られた時間で効率よく旅するために「72時間で目いっぱい楽しむ」ことをテーマに、情報を厳選してギュギュッと一冊にまとめました。 ※本商品は過去にダイヤモンド社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
  • 中国パンダ外交史
    3.8
    ちょうど50年前の1972年10月、日中友好の証として、上野動物園に2頭のパンダがやってきた。しかし、中国がパンダの外交的価値に気づいたのは、1930年代にさかのぼる。戦争と革命、経済成長の激動の歴史のなかで、パンダはいかに世界を魅了し、政治利用されてきたか。パンダを主人公にこの100年あまりを読み直す、異色の中国近代外交史。 19世紀の半ば、パンダはあるフランス人宣教師によって「発見」され、世界に紹介された。欧米人探検家が初めてパンダを射止めたのは1929年。日中戦争下の1941年には、蒋介石の妻・宋美齢が懐柔策としてアメリカにパンダを贈る。1949年に成立した中国共産党政権も、この珍獣の価値を見逃さなかった。人民の愛国思想を育むために北京動物園で展示を始めたほか、モスクワや北朝鮮に贈呈され、ロンドンでも大歓迎される。 日本でのパンダブームは、1972年のランラン・カンカンの来日以前に始まっていた。1970年創刊の『anan』ですでにマスコットとなり、1971年10月にはロンドン動物園でパンダと対面した昭和天皇が満面の笑顔をみせるさまが報道された。 中国はその後も、国際政治、地球環境などさまざまな問題と絡ませながら、近代国家の自己像をパンダを通して国際社会にアピールし、近年では、一帯一路構想下でのパンダの送り先や、二度の北京五輪で採用されたパンダのキャラクターなど、その利用はますます巧みになっている。 2011年刊の『パンダ外交』(メディアファクトリー新書)を全面改訂し、新章を加筆。 目次 はじめに 第一章 パンダ、世界に発見される 第二章 パンダ、他国に贈られる 第三章 パンダ、冷戦に巻き込まれる 第四章 パンダ、日本にやってくる 第五章 パンダ、外貨を稼ぐ 第六章 パンダ、大国を代表する おわりに 主要参考資料 索引
  • 「超小型原子炉」なら日本も世界も救われる!
    4.0
    故障なし、放射能漏れなし、廃棄物なし、燃料交換も運転員も送電線もなくていい―脱原発を現実的に可能にする夢の超技術(カプセル型発電機ネイチャー・セル10)の全貌を世界で初めて一般に公開。

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  • 妻という名の囚人
    4.0
    あの男たちは私を狙っているのかしら? ペイジは夜のモスクワの町をひとり逃げまわった。社長秘書をつとめる彼女はボスの出張に同行中だが、一緒に来た妹の姿が見えず、仕方なく自分で捜すことにしたのだ。しかし、いかにも外国人といういでたちは、酔っ払いのかっこうの標的になってしまったらしい。ようやく暗闇に隠れたが、そこにいた男に体をつかまれ、ペイジは恐怖に息をのんだ。とうとうつかまってしまった!だが次の瞬間、深みのある声とともに唇を奪われ、うっとりとなった。「さあ、恋人同士を装ってやりすごすんだ。僕にキスをして」■セクシーなストーリーで人気のリン・レイ・ハリス。今月のヒーローは、ロシア皇族の血を引くアレクセイです。我を忘れるようなキスで身を守ってくれた彼は、実は憎むべき人だった! 豪奢な雰囲気もお楽しみください。
  • 帝国自滅 プーチンvs新興財閥
    -
    エリツィン政権と運命共同体だった新興財閥「オリガルヒ」と激しい権力闘争を繰り広げているプーチン政権。資源大国ロシアの基盤である石油・天然ガスなど国家的利権を支配し、プーチン氏と同じ諜報機関出身の側近や友人が大統領の指示・庇護の下で、国内経済の中枢を支配する「国家資本主義」が構築された。 本書は、2015年まで10年にわたってモスクワ支局でプーチン政権を追ってきた日経記者による経済暗部解明の書。プーチンと新興財閥の戦いで、ロシア経済はなにを失い、これからどのような影響があるのかを事件の解明を通じて明らかにする。
  • 十津川警部 オリエント急行を追え
    -
    イベントで日本に運ばれたオリエント急行から、百丁ものトカレフと白骨化した手首が発見された。調査に赴いた刑事がベルリンで消息を絶ち、特命を帯びた十津川警部は、犯人を追ってベルリンからモスクワ、さらに極寒のシベリアへ! 一方、亀井刑事は日本で暗躍するドイツ人の影を探り出していた……。東西ドイツ統一直後、激動の東ヨーロッパと日本での息詰まる攻防!
  • 賭博者
    -
    この作品は、私(アレクセイ)の手記という形を取って、南ドイツの架空の街ルレッテンベルグの賭博場でルーレットにはまり込み、破滅と再生を繰り返していく人間の深層心理を描き出す。初めての賭博で大儲けしてはまり込み、モスクワから持参した金や金券を全てすった金持ちのばあさん、そのばあさんの遺産を狙う将軍、その養女で気ままなポリーナ、ポリーナを巡る私を含めた3人の男の恋の駆け引き、そしてなんといっても賭博場での白熱した賭けのやりとり。ドストエフスキー自身の実体験をもとに描かれた異色の作品。
  • 動物と機械から離れて―AIが変える世界と人間の未来―
    4.5
    自動化が進む中で、未来の労働は、自由意志は、人間の幸福はどうなる? 人は機械と一体化するのか、それとも動物に成り下がるのか――シリコンヴァレー、深セン、モスクワ、NY、ソウル、東京で第一線の研究者、起業家、思想家など51人を取材して描く、AI発展後の世界と〈わたし〉の行方。最新の未来図がここにある。
  • ドストエフスキーの預言
    5.0
    1巻2,800円 (税込)
    ドストエフスキー生誕200年記念出版。 かつて外務省でモスクワ大使館に勤務した著者は、ソ連邦の崩壊に立ち会うことになった。宗教を否定する社会主義の理想が潰え、ふたたび神を求める時代が始まった。 そうした事態を19世紀にすでに預言していたと著者が考えたのが、文豪・ドストエフスキーである。 『カラマーゾフの兄弟』のかの有名な「大審問官」は、はたして何を示しているのか? 『罪と罰』でラスコーリニコフはなぜ回心したのか? 外交官としての仕事のかたわら、ドストエフスキーを解読する日々が始まった。 尊敬するチェコの神学者・フロマートカや、同じくチェコの哲学者・政治家のマサリクの著作が大いなる手助けとなる。 そして、モスクワとプラハを往還する著者の思索の旅は、ついに終わりの日を迎える?? 現代史の現場から生み出された、これまでにないドストエフスキー論。
  • なぜ、「おなかをすかせる」と病気にならないのか?
    3.0
    「朝食はしっかり」「塩分控えめに」「水分はたくさんとる」 当たり前と思い込んでいるその健康法、あなたに合っていますか? 一大ブームとなった「プチ断食」「生姜紅茶」などを考案した、予約3年待ちの名医が教える体質別健康法の決定版! 【著者紹介】 石原 結實(いしはら・ゆうみ) 医学博士。1948年長崎市生まれ。 長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。 「白血球の動きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。 スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックやモスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。 コーカサス地方(グルジア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。 現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。 著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)『食べない健康法』(東洋経済新報社) 『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP研究所)など、280冊以上にのぼる。 著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で100冊以上翻訳出版されている。 1995年~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。 先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島の御殿医。 【目次より】 ◆第1章 空腹は血液をきれいにし、病気を予防する ◆第2章 健康の“常識”のウソ?ホント? ◆第3章 血液の汚れ「お血」は、まず体を温める ◆第4章 元気に長生きするための“超”健康習慣 ◆第5章 自分でできる病気撃退「生活療法」 ※本書は2006年小社刊『「おなかのすく人」はなぜ病気にならないのか』を大幅に改訂、再編したものです。
  • 南京虫
    -
    1928年12月、パリから戻った詩人は九幕の幻想喜劇『南京虫』を完成する。翌29年2月モスクワ初演。メイエルホリド演出、ショスタコーヴィチ音楽、美術はククルイニクスイとロトチェンコの布陣。初日を見届けた詩人は、劇評も見ず、翌日パリへ発つ。
  • 21世紀の驚くべき海外旅行
    -
    ロシアなら独自のインフラやモスクワの風格、スペインは内戦の傷跡や王の気質を、アメリカのドラッグ問題、、、各国の宗教・伝統を実際に訪れた著者が語る。トランプが大統領に選ばれた最新の政治事情も含め、この一冊に余すことなく詰まっている

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  • 日本の地政学 日本が戦勝国になる方法
    4.6
    モスクワ滞在28年注目のリアリストが指し示す「勝利の法則」日本は東洋のイギリス中国は東洋のドイツ習近平はヒットラー今後の世界はこうなる! 〈21世紀を自由な世紀にすることを望み、習近平氏が夢見る中国の世紀にしたくないなら、中国にやみくもに関与していく従来の方法を続けてはならない。このままではいけないし、後戻りしてもいけない。〉 〈自由世界は、独裁体制に勝利しなければならない。〉 2020年7月23日、アメリカのポンペオ国務長官は、カリフォルニア州のニクソン大統領図書館で、このように宣言しました。 これは、「中国共産党打倒宣言」と考えて、間違いありません。 意識するしないにかかわらず、私たちは、「米中覇権戦争」の時代に生きています。 日本は、世界で何が起こっているのかを正確に知り、「戦勝国」として、この時代を通過していかなければなりません。 どうすれば、日本は「戦勝国」になれるのでしょうか?答えは、この本の中にあります。 この本には、日本が勝利し、繁栄するための明確な道筋が記されています。 迷うことなくご一読ください。
  • 日本共産党暗黒の百年史
    4.0
    1巻1,999円 (税込)
    元党員が命がけで内部告発した、 党史研究の最高傑作! ソ連、中国、自衛隊、天皇、革命... この政党がやってきたこと、 やろうとしていることがすべてわかる! なぜ100年も存続できたのか? 査問・リンチ・内ゲバ・除名...悲劇は終わらない 序章 幹部たちの歴史観とつくられる「党史」 一章 神にされた男 市川正一の生涯 二章 モスクワ生まれの「粗製乱造的」党 三章 リンチ事件の真相 四章 徳田球一と宮本顕治 五章 中国共産党との関係 六章 除名された人々――多様性をゆるさぬ民主集中制 七章 「退廃との闘争」と優生思想 八章 憲法と革命(その1)――自衛隊をめぐって 九章 憲法と革命(その2)――天皇をめぐって
  • 日本人の知らない「クレムリン・メソッド」 世界を動かす11の原理(集英社インターナショナル)
    4.6
    日本人の想像を超えた「世界の真の姿」とは? いまも続く熾烈な「戦国」の世界で、日本は生き残れるのか…? KGBと外交官を養成するモスクワ国際関係大学を卒業し、世界を読み解く独自のメソッドを培った著者による「平和ボケ」日本人驚愕の11の原理とは? 日本人が刷り込まれた「世界観」に転換を迫り、パラダイムシフトを起こす衝撃の一冊!
  • 日本の戦闘者 - 現代のサムライは決してグローバリズムに屈せず -
    -
    陸上自衛隊の特殊部隊、特殊作戦群の創設者にして初代群長を務めた著者による、「日本人であること、戦うこと」についての魂のエッセイ&論考集。 「ストライク・アンド・タクティクス・マガジン」の5年間にわたる連載コラムに加筆修正を施して、戦後レジームが崩壊し続ける今、世に問う。 その構成は、 「前半は、俺の生き様を通じて体現してきた俺の考えを書いた。 後半は、今何が起きているのか。何故そうなったのか。 そして、どうすれば先祖がつくり上げ守り抜いた大切な日本を自分の力で保全し再生できるのか。 そうしたことに関しての俺の見方と、これから俺が何をしようとしているのかについて書いてある」(「はじめに」より)。 グローバリズムが幅を利かせ、歴史的文化集団である日本人であることまでを自ら否定しつつあるこの国の現状に警鐘を鳴らし、未来への道標を提示する1冊。 ジェイソン・モーガン氏(麗澤大学准教授)激賞! 【目次】 1 日本の戦闘者 2 サムライ 3 大丈夫こそ救世主 4 楠公 5 「死」の捉え方 6 国井善弥の生き様 7 戦闘の指揮を執るということ 8 「サムライ」たちの居場所 9 特殊部隊創設へ 10 グリーンベレー留学 11 特殊部隊の訓練 12 特殊作戦群の精神基盤 13 隊員選考 14 桁外れに凄い部隊 15 依願退職 16 明治神宮至誠館 17 武道精神を通じての国際交流 18 拉致被害者救出作戦 19 憲法を起草する会 20 「熊野飛鳥むすびの里」の理念 21 「熊野飛鳥むすびの里」始動 22 日本のほんとうの敵 23 ロシア―ウクライナ紛争の真実 24 戦略 25 今、ここが戦場だ 26 先人たちの偉業 27 国際特殊作戦部隊会議 28 自ら考える 29 クリミア・モスクワ訪問① 30 クリミア・モスクワ訪問② 31 クリミア・モスクワ訪問③ 【著者プロフィール】 荒谷卓(あらや・たかし) 元特殊作戦群群長。 昭和34(1959)年、秋田県生まれ。東京理科大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。 第19普通科連隊、調査学校、第1空挺団、弘前第39普通科連隊勤務後、ドイツ連邦軍指揮大学留学。 陸幕防衛部、防衛局防衛政策課戦略研究室勤務を経て、米国特殊作戦学校留学。 帰国後、特殊作戦群編成準備隊長を経て特殊作戦群群長。平成20(2008)年退官。 明治神宮武道場「至誠館」館長を経て、平成30年、国際共生創成協会「熊野飛鳥むすびの里」を開設。 著書に、『戦う者たちへ』(並木書房)、『自分を強くする動じない力』(三笠書房)、共著に『日本の特殊部隊をつくったふたりの“異端”自衛官』(小社刊)などがある。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス
  • 日本冷戦史 1945-1956
    5.0
    〈日本にとって冷戦とは何だったか。冷戦にとって日本とはいかなる存在だったか?〉 1945年8月に崩壊した旧日本帝国の空間をいかに管理するかをめぐる同盟国間の対立が激化、ここにこそ冷戦、とりわけアジア冷戦の起源があるという認識から、本書は出発する。 連合国という同盟関係は、枢軸国という敵の消失とともに内部での齟齬が拡大し、12月のモスクワ外相会議において形式的にも終焉を迎えた。そして同時に、のちのサンフランシスコ条約の規定にいう、旧大日本帝国が「放棄」した台湾、朝鮮半島、千島、満洲といった地域の主導権をめぐって、英米ソ中の各国による主導権争いが始まる。モスクワのケナン臨時大使が、冷戦の開始を告げる著名な電文を送るのに先立つこと2ヵ月前のことである。帝国崩壊後の日本列島やポスト帝国空間の管理をめぐる対立こそ、広島への核兵器投下が核時代への移行を告げたことと並んで、冷戦の文字どおりの第一頁となったのである。 冷戦の起源は、ヨーロッパをめぐる米ソ対立にあるというのが、欧米と日本いずれの歴史学でも自明とされてきた。この場合の冷戦とは、戦後国際政治の中で米ソが覇を争った状況を指している。しかしながら、米ソだけがその過程に関わったわけではない。グローバルな冷戦の起源において日本こそは枢要な現場であり、そしてアジア冷戦においては終始重要な舞台であり主題であり続けた。そうした視角から、本書の論考は展開される。 旧大日本帝国、東欧、そして核。この三要素による多元的利害関係のもとに米ソ中英仏が駆け引きを繰り広げる中、日本政治、とりわけ日本共産党の動向と響き合い、歴史が展開してゆく様を、ロシアはじめ各国の史料から丹念に描き出す話題作、全面増補改訂! 【本書の内容】 序章 第一章 日本占領と冷戦の起源 第二章 日本管理、東欧管理、核管理 第三章 冷戦のなかの日本(一九四六―一九五〇) 第四章 同盟・戦争と講和 第五章 危機の中の日本共産党 第六章 五五年体制―冷戦の再編成 終章
  • ネクロスコープ 上 死霊見師ハリー・キーオウ
    -
    1971年、ソビエト連邦の首都モスクワ。超常諜報戦術開発局に所属するボリス・ドラゴサニは極秘施設で、機関の長ボロウィッツの命令により、裏切り者の死体に特殊な“能力”を用いようとしていた。一方、英国の炭鉱町で育った夢見がちな少年ハリー・キーオウは、ある日を境に突如として数学の才を発揮するようになる。二人には、ある共通点があった――それは死者、あるいは死体の記憶や能力を自らのものとして活用するという、類い稀且つ恐るべき異能だった! 冷戦下のソ連と英国の間で巻き起こる霊的諜報戦を描いた、〈タイタス・クロウ・サーガ〉の著者を代表する一大伝奇ホラー!
  • 俳句が伝える戦時下のウクライナ ウクライナの市民、7人へのインタビュー
    -
    1巻2,200円 (税込)
    戦争からの距離ゼロメートル。戦禍のリアルを伝える六十の俳句、語る言葉。 ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始開始して以降、ウクライナの人たちは何を思い、どのように暮らしているのか。ウクライナで俳句を詠んでいる7人に、俳句を寄せてもらい、インタビューを実施した。 10時間超のインタビューを通じて、過酷な状況下で暮らす人の姿が見えてくる。警報が鳴ったら家の中で2枚の壁の間に隠れる「2枚の壁ルール」。 警報が鳴ってミサイルが着弾するまでの40秒を息を潜めて数える生活。 戦況報道だけでは見えてこない「戦禍の言葉」が生々しく語られる。 【目次】 はじめに 父と二人、爆撃続くキーウの街で マイヤ・ストゥジンスキ 破壊された故郷、ハルキウを想う ブラジスラワ・シーモノバ 重苦しい静寂の覆う街で アナスターシャ・クブコ 妻子を送り出したリビウの街で レフコ・ドブガン 戦争は、俳句向きではありません イリーナ・メレシキナ 灯りなき街、不安な夜に思うこと アンナ・ビズミチノバ 戦火のキーウから東京へ ガリーナ・シェフツォバ 平和から遠く離れて――あとがきにかえて 関連年表 【著者】 馬場朝子 1951年熊本生まれ。1970年よりモスクワ国立大学文学部に6年間留学。 帰国後、NHKに入局、ディレクターとして番組制作に従事。ソ連・ロシアのドキュメンタリー番組を40本以上制作。著書に『タルコフスキー:若き日、亡命、そして死』(青土社)、『低線量汚染地域からの報告:チェルノブイリ26年後の健康被害』(共著 NHK 出版)、『ロシアのなかのソ連:さびしい大国、人と暮らしと戦争と』『俳句が伝える戦時下のロシア:ロシアの市民、8人へのインタビュー』(現代書館)など。
  • 俳句が伝える戦時下のロシア ロシアの市民、8人へのインタビュー
    -
    ロシアに暮らす人たちは、「戦争」をどう語ったか。 軍事侵攻、言論統制、他国からの制裁、予備役の動員……、激化していく「戦争」の渦中で、ロシアに暮らす人たちは何を思い、どのように暮らしているのか、そしてこの「戦争」をどう見ているのか。2022年11月19日にNHK ETV特集で放映された「戦禍の中のHAIKU」で紹介しきれなかった、ロシアの俳人への10時間以上にわたるインタビューと、かれらの俳句をまとめました。 戦争の渦中に生きるロシア市民の率直な思いが、時に沈黙をはさみながら語られます。 【目次】 はじめに ナタリア 教会の鐘響くモスクワの町で アレクセイ 情報戦の渦中で ニコライ 国境近くの町クラスノダールで バレンチナ チェーホフの故郷の町で オレク 古都コストロマの森で イリーナ 北の湖沼の町で レフ 芸術の街サンクトペテルブルクで ベーラ 流氷を運ぶシベリアの町で 関連年表 【著者】 馬場朝子 1970年よりモスクワ国立大学文学部に6年間留学。 帰国後、NHKに入局、ディレクターとして40本以上の番組を制作。著書に『ロシアのなかのソ連 さびしい大国、人と暮らしと戦争と』(現代書館)など。
  • 覇権大戦1945(3) 東欧進攻最終作戦
    -
    対ソ戦の早期終結に向けて連合国軍は黒海からの進攻作戦を展開。バルカン半島の中立国トルコを陣営に組み入れ、ソ連領オデッサへM26パーシングとM36ジャクソン戦車駆逐車を中心とした戦車第4師団を投入した。一方、スターリンも同方面の重要性は認識しており、モスクワ特別軍管区のJS重戦車を含む親衛戦車師団を投入し激しい応戦を繰り広げてきた。かくして覇権をめぐるアジアから欧州に拡大した激突は、最終局面へ突入することになった……。  架空戦記「覇権大戦1945」シリーズ、第3弾。完結編。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生
    3.5
    いまプーチンが、最も世界に読まれてほしくない本!  アンナ・ポリトコフスカヤ。彼女が殺されたのはプーチンの誕生日だった。  娘は語る。「わたしの母は、ロシア当局にとってのみならず、一般の人たちにとっても、つねに居心地の悪さを感じさせる人だった。兵士や犯罪組織、そして戦争という『肉挽き機』に巻きこまれた一般市民について、残酷な真実をありのままに報じ、苦悩や流血、死、ばらばらになった肉体、打ち砕かれた希望を文字にした」  ロシアを代表するリベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」の記者アンナ・ポリトコフスカヤは、死の間際まで、第二次チェチェン戦争や、プーチン政権下のロシアにおける汚職や犯罪、「沈黙の掟」についてペンを執りつづけた。2006年10月7日、アンナがモスクワの中心部にある自宅アパートで殺害されると、その姿はたちまち言論の自由の象徴となった。  当時二十六歳だった娘のヴェーラは、その日以降、兄のイリヤーとともに、正義のために戦ってきた。そして、ロシアの司法機関の緩慢や杜撰、矛盾する情報やあまりに理不尽な憶測といった問題を、身をもって経験してきた。それでも彼女は、母アンナの遺した教訓を人々の記憶にとどめるために戦いつづけてきた。「勇敢でありなさい。そしてすべての物事を然るべき名前で呼ぶのです。独裁者は独裁者と」  ロシアによるウクライナ侵攻が始まると、ポリトコフスカヤという名字はふたたび殺害の脅迫の対象となり、ヴェーラは家族とともに、行先を伏せて国外へ移り住むことを余儀なくされた。彼女が本書の執筆を決意したのは、母アンナがその腕に抱くことの叶わなかった孫である自身の娘、そして全世界の人びとの記憶に、母の物語を刻みたかったからだ。ウラジーミル・プーチンの政治を歯に衣着せずに批判し、人々を脅かす「大ロシア帝国」構想の立役者となった元KGB将校によってロシアでおこなわれてきた人権侵害を怯むことなく告発した、ひとりの女性の唯一無二の物語を。 【内容】 プロローグ 哀惜の響き 第一章 「眠らない目」  第二章 父  第三章 クーデター 第四章 プーチンの王国 第五章 報道と検閲 第六章 母なら「戦争」と呼んだだろう 第七章 貧しき者たちの戦争 第八章 脱出 第九章 約束 第十章 「こんなこと二度とごめんだわ」 第十一章 モスクワの錯乱者 第十二章 わたしだったかもしれない 第十三章 兄妹、記憶をたぐりよせて 第十四章 プーチンの毒薬 第十五章 幸せはココナッツチョコレート 第十六章 マーティンとファン・ゴッホ 第十七章 襲撃 第十八章 徒労 第十九章 最後の取材 第二十章 自由の国の亡霊 第二十一章 家が燃え、橋が焼け落ちる
  • バブルの子
    NEW
    -
    1巻1,210円 (税込)
    55の作品の中に少なくとも一つ、あなたの心に刺さる作品がある。そうだよなーと思う作品がある。 時には胸に響き、時には微笑み、時には苦々しい思い出をつれてくる。助廣俊作の詩があなたに問いかける。人生をいかに生きていくか、生きてきたか。。 「手 そして石 思うに僕の人生には 棚からぼた餅という言葉は存在しない わらしべ長者的な展開もない 銀のスプーンも金の延べ棒も持っていないから こつこつと何かを積みあげていくしかないのだ 石を一つひとつ積み上げていくのだ」(本書収録「手 そして石」より一部抜粋) 【目次】 バブルの子 バブルの子/宣 言/一週間かぞえ歌/ひたむきさをもういちど ~ 十九歳になった気で/日本男児/紙やすり/パワーゲーム/羊になりたい/許せないこと/ハンカチ/My life as a traveling man/モスクワ/闘う人/やっちまった/甘くない生活/手 そして石/しごと/絶望の岬に置き去りにしないで/もし希望があるとしたら/There was a wall/If you sit in the chair/Once upon a time you loved music/Eat Around the Clock スパゲティ・ナポリタン 宝くじ/家族のいないこの部屋で/転校生/あやまち輪廻/消えない思い出/Woman said/ブービークッションにひっかかる/ハニーライフ/つまるところ/スパゲティ・ナポリタン/幸せの定義/ 連作:ひとときの夢 ひとときの夢/オン&オフ/暗闇の大河/口の運動/暗い夜道/土の匂い/ 再 会 再 会/君のしつもん/最古の記憶/ここはひとつ/Giving/四分前/真夜中の目覚め/心がうごいた/どつかんでもよろしい/言わなくてもいいこと 言わなくてはいけないこと/愛されてもよし、嫌われてもよし/一生モノ/元 旦/かなわぬねがい/苦しさと孤独と星空と 【著者】 助廣俊作 会社勤務のかたわら詩を書き続ける。アメリカ、 イギリス、ロシアでの海外勤務は10 年を超え る。主な作品:詩集『ひこうき雲』『ラ行の試練』 『バブルの子』『ありがとうはさようならを意味するか』など。作品「暗所のほとり」で第17回日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞受賞。
  • パズルで解く世界の言語――言語学オリンピックへの招待
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ナゾ解き感覚で知らない言語を解読、隠れた法則を解き明かそう! 新感覚ナゾ解き、言語パズルの世界へようこそ! 世界中の全51言語が登場(DL付録「日本言語学オリンピック過去問」あり)。 予備知識は一切不要で、言語パズルを楽しみながら、観察力や論理的思考も鍛えられます。 ミニコラムでは、世界の言語や言語学に関するマメ知識もご紹介。 〔監修者紹介〕 風間 伸次郎(かざま しんじろう) 東京外国語大学総合国際学研究院教授。専門はアルタイ諸言語の現地調査による記述研究、言語類型論。著書に『世界のなかの日本語4 くらべてみよう、言葉と発音』『世界のなかの日本語5 くらべてみよう、文のしくみ』(ともに小峰書店)、『28言語で読む「星の王子さま」――世界の言語を学ぶための言語学入門』(東京外国語大学出版会)がある。 <目次> 問題編 初級レベル ★☆☆☆ スペイン語「小さな世界」 ハンガリー語「電気警察」 アラビア語「海を渡る」 日本語「おたかづけ、やなの!」 スワヒリ語「キスワヒリ・ワスワヒリ」 中級レベル ★★☆☆ ドイツ語「木のケーキ」 マニンカ語「惹かれる音」 沖縄語「沖縄の心」 ベトナム語「金魚白旗」 古英語「英語の謎を探る」 ペルシア語「ペルシアの道」 クメール語「プノンペン」 チカソー語「彼を探すな」 広東語「あのあの」 イタリア語「アミーコ・イタリアーノ」 フランス語「パリのデッサン」 アイヌ語「ひとは何度も」 ラテン語「ローマの将軍」 フィリピノ語「誰が? 何を?」 中国語「何か食べたい? 何食べたい?」 上級レベル ★★★☆ フィジー語「私たち、あなたたち」 シエラポポルカ語「動詞の中身は何だろな?」 シンハラ語「いる・ある・いない・ない」 スンダ語「白いトラたち」 ダガ語「私の手足」 フィンランド語「森の友ペッカ」 韓国語「韓国料理を作ろう」 タイ語、ラオス語、シャン語「偶然とは思えない!」 グルジア語「君はカルトヴェリ?」 モンゴル語「名のある権兵衛」 インドネシア語「ハンドる」 トルコ語「終わりのない海の話」 ロシア語「モスクワまで飛ばすぜ!」 アゼルバイジャン語「山は山に出会わない」 南サーミ語「数の数珠繋ぎ」 難関レベル ★★★★ バスク語「バスク風」 日本点字「てんじの しくみ」 ケチュア語「アンデスに飛ぶ鳥」 チェコ語「音楽家の詩人」 ハワイ語「カメハメハ大王の子ども達」 ビルマ数字「ビルマの覆面算」 イヌクティトゥット語「ヌナヴトの旅人」 ジャル語「彼らの関係」 ヒエログリフ「ヒエログリフ解読」 アラワク語「これ、いくつ?」 解答編
  • パンツァーフォー PANZER VOR!
    値引きあり
    -
    戦争劇画の第一人者・小林源文がドイツ国防軍戦車兵ハントの活躍を描く。 東部戦線、北アフリカ、そしてまた東部戦線、西部戦線、 ベルリンと転戦に次ぐ転戦をしながら戦うハントの生き様を見よ! その他、5人の英雄の物語や、短編集「ソルジャー・ブルース」も収録。 ●目次 (1)作戦目標スモレンスク (2)作戦目標モスクワ (3)作戦目標エルアラメイン (4)作戦目標エルアラメイン1942 (5)作戦目標ハリコフ1943 (6)作戦目標クルスク 鉄の嵐 (7)作戦目標クルスク 鉄の墓場 (8)強敵現わる (9)東部戦線の崩壊 (10)ファレーズの地獄 (11)目標 アントワープ (12)最終戦 (13)最後の勝利 (14)最後の始まり 英雄列伝 ビットマン戦記 英雄列伝 ヨーヘン・パイパー 英雄伝説 シュナイダーライト 英雄伝説 ルーデル 英雄伝説 黒い悪魔ハルトマン 「ソルジャー・ブルース」   ACT.I プロローグ   ACT.II 虎に爪が生えた   ACT.III 虎は目覚めり   ACT.IV バビロンのトラ   ACT.V 東京戒厳令(前編)   ACT.VI 東京戒厳令(後編)   ACT.VII ヴェルトナー555(前編)   ACT.VIII フェルトナー555(後編)   ACT.IX ラスト・ワン(前編)   ACT.X ラスト・ワン(後編)
  • ヒトラー対スターリン 悪の最終決戦
    -
    生涯会うことがなかった二人は同じ思考ができた 史上最悪の独裁者たるヒトラーとスターリンは、国内政局を人望と政策論ではなく、権謀術数と容赦なき粛清で闘い抜き、独裁体制を確立した。だが、その手法は国際政治でも通用するのか? 二人の悪魔が手を結んだ独ソ不可侵条約からわずか2年後の1941年6月22日、ドイツ軍はソ連を奇襲し、首都モスクワに迫る! ヒトラーの裏切りに、スターリンはどう報復するのか? 冷酷さと残忍さにかけて他の追随を許さない二人の独裁者の心理を分析しながら、両国合わせて兵士だけで1600万人、民間人を含めると最大で4000万人が犠牲となった、悪の最終決戦ともいうべき史上最大の戦争――独ソ戦――を描く、歴史読み物。
  • 100%ムックシリーズ 独ソ戦大全
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦史・戦術・兵器・人物・逸話 etc.…… 全方位から解説! 第二次世界大戦[東部戦線]のすべてがわかる 超永久[増補]保存版 1941年6月22日、ドイツが発動した「バルバロッサ作戦」から、 天王山の「モスクワ攻防戦」、転回点となった「スターリングラードの戦い」、 1945年5月2日のベルリン陥落まで、 互いの存続をかけた死闘の数々の全貌に迫る! そして、今回は超永久[増補]保存版として、 「敵対・友好関係がわかる主要国&人物 相関図」 「戦況図の部隊名がわかる戦闘序列 編成図」「位置関係がわかる東部戦線 戦場MAP」 「主力機がわかる戦車&戦闘機の進化系譜」。 また、独ソ比較資料編として「エポレットで素性がわかる階級一覧」 さらに、独ソ両軍の「最強戦車ランキング」「戦車・戦闘機対決」などを追加。
  • 白夜のオルフェ 【五木寛之ノベリスク】
    3.0
    スペインでギターを学ぶため、短期のアルバイト目的で立ち寄ったストックホルム。その町では、「夏至祭り」という歌のコンクールを控えていた。優賞賞品は、イングリッドという美女。黒人の血が流れる日本人・サブと知り合った私は、猛練習をしてそのコンクールに挑戦することにした。ライバルはドメニコ。イタリア系住民で町の有力者の弟分だ。もともとサブはそいつと、イングリッドをめぐって争っていたのだった。
  • B-1爆撃機を追え
    4.0
    グアムのアンダーソン米空軍基地から核ミサイルを装備した爆撃機が飛び立った。極右組織の指令を受けてモスクワ攻撃に向うロックウェルB-1D戦略ステルス機である。米ソ全軍はこれを撃墜できるか? 核戦争の危機をはらむ、米ソ首脳たちの焦燥と苦難の一日を描く迫力にみちた戦略テクノ・サスペンス。
  • フィギュアスケートLife Extra ~Ice Show in Japan 2018~
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★羽生選手ほか豪華スケーターの美麗写真が満載! 2018年に開催されたアイスショーを完全網羅 羽生結弦選手とCHEMISTRYのコラボレーションをはじめ、スケーターとアーティストの共演が話題の「ファンタジー・オン・アイス」、幕張公演の迫力ある美しい写真を24ページにわたり紹介します。 また、長野五輪20周年記念「Heroes & Future」では長野五輪銀メダリスト、エルビス・ストイコさんが当時の壮絶な秘話を語ってくれました。 40周年記念公演が評判の「プリンスアイスワールド」特集では、これまでの軌跡とともに、今年でプロスケーターを引退する町田 樹さんの作品を振り返ります。 「浅田真央サンクスツアー」は、4公演を終えた真央さんと無良崇人さんに今の心境を取材。 「フレンズオンアイス」では、初回から出演し振付けに携わる宮本賢二さんにインタビュー。 また「艦隊これくしょん」の世界観を氷上で表現した「『艦これ』鎮守府氷祭り」では、主催者とゲストスケーターにインタビューを敢行しました。 その他、伝統あるアイスショーからまったく新しいアイスショーまで、この夏、全国各地で開催されたアイスショーを網羅した完全保存版の一冊です。 ★ファンタジー・オン・アイス2018 幕張&神戸 Interview ジョニー・ウィアー ★Heroes & Future 2018 in NAGANO Interview エルビス・ストイコ ★プリンスアイスワールド2018 町田 樹 作品集 Interview 小林宏一 Playback プリンスアイスワールド40年の軌跡 Interview 薄田隆哉 ★浅田真央サンクスツアー Interview 浅田真央/無良崇人 ★「艦これ」鎮守府氷祭り -氷上の観艦式- Interview 田中謙介/伊藤みどり/無良崇人/澤山璃奈 ★ディズニー・オン・アイス2018 Interview 彩乃・ローズ(北村) ★モスクワスケートサーカス2018 Interview ナターリヤ・アブラーモワ Column ロシアのアイスショーいろいろ ★THE ICE 2018 ★ドリーム・オン・アイス2018 ★フレンズオンアイス2018 Interview 宮本賢二 ★「アイスショーの愉しみ」安藤美姫
  • フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
    3.7
    第一線のジャーナリスト達が一堂に会する “サッカー界の論客首脳会議” いま議論すべきサッカー界の重要テーマを多士済々の論客が論じる。それがフットボールサミットのコンセプトです。開催第8回目は、「本田圭佑という哲学」をテーマに日本のエース・本田の真価と進化さまざまな視点から検証しています。 「レアル・マドリーの10番を背負う」と公言してはばからない本田選手ですが、それが決して絵空事ではないことをこの議題をやり抜いて実感しています。プレーヤーとしての凄さだけではなく、自らの強い意志で幾多の挫折を乗り越え、道を切り拓き、いままたさらなる高みを目指してストイックに努力を続ける並外れたメンタリティを本書では紐解いています。 彼はなぜエリートコースから外れながらも日本を代表する選手にまで成長できたのか? 彼がいないとなぜ日本の攻撃は停滞するのか? 現代日本人から失われている「背中で語る男」の美学と強さを総力取材で解き明かすこの一冊を、いまを迷いながら生きる1人でも多くの人の心に届けたいと思っています。彼が有言実行で示してくれているもの、それはまさに夢と希望です。 『フットボールサミット』議長 森哲也 第8回議題 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日 ◎元川悦子 日本代表チームメートが語る本田という存在 ◎森哲也(本誌議長) 本田圭佑が子供たちに伝えたいこと ◎西部謙司 日本代表の核となる個性 ◎二宮寿朗 岡田武史と本田圭佑の邂逅 ◎元川悦子 蹴友たちの言葉で追う本田圭佑の7年間 ◎清水英斗 低重心HONDAの性能を徹底解析 ◎若水大樹 変貌を遂げたオランダ時代の追憶 ◎元川悦子 藤田俊哉が回想するルーキー時代と人間像 ◎安藤隆人 本田圭佑青春ラプソディ ◎北健一郎 フリーキック進化論 ◎沢田啓明 CSKAモスクワの内実“飼い殺し” ◎飯尾篤史 本田圭佑と家長昭博 2つの才能 ◎森雅史 ミンティアはなぜ本田圭佑を起用したのか? [ 連載 ] ◎大橋裕之 新連載マンガ ザ・サッカー 第1回 「ひとり旅」 ◎木村元彦 Vol.3 ランコ・ポポヴィッチのFC東京戦記 「Stay hungry」 ◎西部謙司 西部謙司の戦術サミット第3回 柏木陽介(浦和) 「シャドーの極意」 ◎佐山ブックマン一郎 サッカー版「ぼくの採点表」 ◎松本育夫 炎の説教部屋 ◎サッカー クイズ王の挑戦状
  • 風呂
    -
    1929年、再びパリから戻った詩人は、三つめの戯曲『風呂』を完成する。翌30年1月レニングラード初演、3月モスクワ初演。スターリンを思わせる高級官僚が登場するこの諷刺劇は、始め中傷を受け、やがて黙殺され、4月14日の詩人の死を準備する……。
  • プーチン(上):生誕から大統領就任まで
    4.0
    「最新かつ最良のプーチン伝」池田嘉郎氏推薦! 本書は、「世界が対峙している男」、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの生誕から、ウクライナ戦争に至る現在までの70年を網羅した、圧巻の伝記だ。 プーチンの幼少年・青年期以来の個人的な資質、その後の経歴から得た歴史観、社会観、手法、西側との関係性を丹念に追いかけ、詳述する。彼自身の言動や各種情報源を無批判に羅列するのではなく、同じ内容に関する彼の発言の変化をとらえた上で比較考察し、さらにその変化そのものから背後にある真相を把握するという、きわめて周到な分析を試みている。これが、本書の記述の信頼性を増し、本格的な伝記たる所以だ。 BBC特派員(モスクワ、ワシントン)を経て、伝記作家として活躍する著者は、ロシアのウクライナ侵攻後に本書に加筆しているが、この暴挙も、以前に執筆した内容に見事に当てはまり、違和感がない。それまでの検証の正しさが、図らずも証明された形となっている。 8年がかりの調査取材によって執筆された本書は、読みやすさと充実のボリューム、高い精度の分析を兼ね備え、類書の追随を許さない。まさに「プーチンの真実」に迫る必読の書。
  • プーチンとロシア革命 百年の蹉跌
    -
    1巻1,980円 (税込)
    11年半モスクワ特派員を勤めた記者が、ロシア革命に遡りプーチンの歪んだ歴史観と、その危うさに迫る。「ウクライナにて」を書き下ろし。現地から残虐行為の実態等を伝える。 (本書は同タイトルの増補版です)
  • 米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く
    4.0
    1巻1,600円 (税込)
    「米中貿易戦争」のカギは「5G」にある。 その5Gを制するのはアメリカか、それとも中国か。 趨勢(すうせい)を決する「周波数」と「基地局」について、「アメリカ国防報告書」は驚くべき真実を語っていた。 激化する米中対立の裏で、日韓対立が、東アジアの地殻変動を激化させている。 この展開を望んでいたのは、一体誰だったのか? 「モスクワ発の裏事情」を入手した著者が、混沌とする「米中貿易戦争」のゆくえを斬る。 〈目次(抜粋)〉 第一章乱舞する「米中露朝」、陰湿な「日韓」 一、ファーウェイ禁輸解除が前提条件だった―米中首脳会談の真実/二、グローバル経済と「中華の知恵」を読み解く/三、トランプvs.習近平、世界のリーダーにふさわしいのはどっちか?/四、トランプ電撃訪朝の裏側―地殻変動の予兆を読み解く/五、日韓険悪化が招く地殻変動―高笑いするのは習近平か:東アジアが中国の手中に落ちる「最悪のシナリオ」/ほか 第二章ファーウェイを「解剖」する 一、「改革開放の申し子」ファーウェイ誕生の秘密に迫る/二、国有企業ZTEvs.民間企業ファーウェイ/三、「ファーウェイは政府の支援を受けている」のは本当か?/四、ファーウェイと中国政府の「攻防」/CFO拘束の裏で暗躍する「謎のユダヤ人」の正体/ほか/五、5Gで世界をリードするファーウェイ 第三章米中「ハイテク覇権争い」のゆくえ―米国防報告書を読み解く 一、周波数が世界を制する―米国防総省イノベーション委員会報告書/二、中国の5Gに対して「敗北」を認めた国防報告書/三、中国政府「5Gの商業利用を許可」の衡撃「:5G関連特許」は誰が押えているのか?ほか 第四章米中インタビュー合戦 一、任正非が集団取材で語った「本音」/二、ポンペオの「ファーウェイは嘘つき」発言を検証する:中国政府によるスパイ行為の「真の実行犯」ほか/三、駐日米国大使「ファーウェイは国有企業」発言を検証する:ファーウェイの「本当の株主」は誰なのか?ほか/四、毛沢東の「農村を以て都市を包囲せよ」戦略を模倣した任正非 第五章二極化する世界 一、「ツキディデスの罠」に備えてきた中国/二、アメリカなしでも中国経済は成り立つのか:ゴールドマン・サックス100%出資を認めた中国の思惑ほか/三、「ファイブ・アイズ」の一角を崩したファーウェイ5G:ファーウェイを支援する香港華人の「正体」ほか/四、中国が胸を張る「ハイテク産業の成長ぶり」の真実/五、アメリカが「宇宙軍」を正式発足させた「真意」 第六章金融戦争に突入した米中貿易戦争 一、対中制裁関税第4弾発動&為替操作国認定の裏側/二、「金融核弾道ミサイル」米国債売却はあるのか―中国が取り得る報復措置を探る/三、「レアアース・カード」を準備する中国レアメタル禁輸でアメリカがすり寄る「驚くべき相手」ほか 第七章地殻変動と中国が抱える諸問題 一、韓国の「GSOMIA破棄」と「中露朝」のシナリオ/二、「米日豪印」対中包囲網と中露軍事連携:軍事パレードから見る中国の「ミサイル力」ほか/三、米中金融戦争と「国内問題」の真相/四、燃え上がる「香港デモ」と「台湾問題」の行方「:香港最高裁判所の裁判官は17人中15人が外国人」という「盲点」ほか/五、「米中二極化」のカギを握る日本「:日中友好ムード」が想起させる「かつての大失敗」/ほか
  • ベストセラーに学ぶ最強の教養
    3.7
    1巻1,700円 (税込)
    1871(明治4)年の『西国立志篇』から2016(平成28)年の『コンビニ人間』まで――名前は聞いたことがあっても読んだことのないベストセラーはたくさんあると思います。それらのエッセンスをギュッと濃縮して、佐藤優さんが紹介してくれます。ベストセラーには、その時代の日本人の意識がよくあらわれています。42冊の本を手がかりに、日本の近現代史が見えてくる最強の教養本です。 ◎目次◎ 【はじめに】ベストセラーはなぜ「役に立つ」か? 【第1部】真の教養が身につく本 応仁の乱 バカの壁 失敗の本質 ジャパン アズ ナンバーワン テロルの決算 日本人とユダヤ人 戦艦武蔵 毛沢東語録 日本のいちばん長い日 「いき」の構造 哲学入門 歴史哲学講義 菊と刀 資本論 代表的日本人 【第2部】生きる知恵が身につく本 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 置かれた場所で咲きなさい 夢をかなえるゾウ 伝える力 大河の一滴 「超」整理法 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙  外国語上達法 思考の整理学 試験に出る英単語 発想法 創造性開発のために 学問のすすめ 西国立志篇 【第3部】物語の大きな力 コンビニ人間 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 蹴りたい背中 豚の報い 不毛地帯 毎日が日曜日 塩狩峠 さらばモスクワ愚連隊 万延元年のフットボール ペスト 若い人 蜘蛛の糸 こころ 吾輩は猫である
  • 星々の声
    -
    モスクワに激突することが予想された外宇宙からの謎の高速物体α。ソ連はただちに撃墜したが、その瞬間、αから光が飛び出し、地球に降下していった。落下地点はオーストラリアと推定された。その頃、高校生の海野敏明を乗せたシドニー行771便が成田を出立、真夜中、青白い光を放つ火の玉に遭遇した。騒動の中で彼は一人の美少女と知り合うが、彼らの行く手に待っていたのは、奇っ怪な事件の連続だった…。SFジュヴナイル小説の傑作。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『火星の白蛇伝説』(中央公論新社)、『翼に日の丸』(角川書店)など著書多数。
  • 冒険のモスクワ放送 ソ連“鉄のカーテン”内側の青春秘話
    -
    1973年。ロシア語も話せない一人の青年が、ソ連・国営放送局「モスクワ放送」へと旅立った。文化も常識も異なる「鉄のカーテン」の向こう側で、多種多様な人たちと共に過ごした“運命的な”10年間の冒険と発見の記録。
  • 亡国の東京オリンピック
    4.0
    ――オリンピック強行開催で得をしたのは誰だ! 世論調査では国民の8割以上が、「中止」もしくは「再延期」を求めていた。 天皇陛下も宮内庁長官を通じ、開催へのご懸念を示されていた。 新型コロナウイルスのパンデミックは収まる気配を見せず、4回目の緊急事態宣言が発出される中、なぜオリンピックは強行開催されたのか。 「平和の祭典」の美名を振りかざし、巨大な利権に群がったのは誰なのか! 目次 まえがき 第1章 オリンピックを中止できなかったのはなぜか ・願望と現実の区別がつかない指導者の伝統 ・愚民思想の果てに ・己こそがニッポン ・天皇陛下のご懸念も無視 ・スポンサーとなった報道機関の罪 ・認知バイアスにとらわれた推進派 ・「延期は一年」の背景 ・オリンピックへの幻想 第2章 オリンピック後、新型コロナ感染が爆発する ・自称「バブル方式」の大失敗 ・「ウイルスに打ち勝った大会」という幻想 第3章 傲慢IOCはそんなに偉いのか ・もともと慎ましい組織だったIOC ・ボイコットに翻弄された歴史 ・モスクワで受けた大打撃 ・IOCを手玉に取った男 ・変貌したIOC ・“ぼったくり男爵”バッハ会長の正体 ・「トーキョーマリオ」と「トム・カフェ」 ・オリンピック憲章を最も尊重しないのはIOC ・踏みにじられた「復興五輪」の精神 ・揺らぐ電通の威信 第4章 結局「国策」の正体は何だったのか ・女性蔑視発言 ・森元首相の長広舌 ・再始動した神宮外苑再開発 ・始まりはラグビーワールドカップ ・ナショナリズムの裏側 第5章 利権の宴が終わったあと ・消えた利権 ・国立競技場を巡る難題 あとがき
  • ぼくは愛する
    -
    1922年、二十代最後の年に、詩人は出版社マフ(モスクワ未来派協会)を組織する。集うアセーエフ、トレチャコフら喧嘩友だち。生まれたばかりの版元の〈詩人叢書〉第一弾として2000部が世に出た、306行の小型の長詩。日本翻訳家協会特別賞。
  • まあるいものさし くりょんのモスクワ音楽院だより
    -
    1巻1,540円 (税込)
    日本の学生環境とはすべてが違うモスクワ音楽院。20代のほとんどをモスクワ音楽院で学んだ著者のロシアを語る言葉は時にはユーモアたっぷりに、そしてときには鋭い。モスクワ音楽院に興味がある方は必携の1冊。

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  • マイヤ・プリセツカヤ
    3.7
    ソ連の首都モスクワで生まれたマイヤは、バレエ学校に入学し、幸せな日々を送っていた。しかし、スターリンの粛清により父は逮捕され、母も行方不明になってしまう。バレエ学校卒業後、マイヤはボリショイ・バレエに入団し、トップスターとして活躍する。だがその一方で、ソ連当局から24時間監視され、海外公演も許されなかった。さまざまな政治的圧力がかけられるなか、バレエを踊るために闘い続けた偉大なバレリーナの物語。
  • ミニシミテ
    4.0
    世界的ダンサーの田中泯さん。俳優としても初出演で代表作になった山田洋次監督の映画『たそがれ清兵衛』から、アカデミー賞ノミネート作品ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』まで、名バイプレーヤーとして存在感を示しています。 10年以上にわたって綴られたエッセイ(山梨日日新聞)は、ときに歯に衣着せず痛快、初めて明かされる脱皮のきっかけとなった出会いや、常識への疑問、農作業にいそしむわけ、日々の喜怒哀楽。そして、世界各地で行われた場踊りで生まれたエピソードは、きっと読み手の身にも沁み入ることでしょう。 さまざまな人々──監督の山田洋次、ヴィム・ヴェンダース、犬童一心、世界の知性、ロジェ・カイヨワ、大江健三郎、心通わせた坂本龍一、樹木希林、中上健次、京都西陣の大店の主人、名杜氏、芸人、山梨で農業を営む人々、そして師匠土方巽──との出会い。 さまざまな土地の記憶とともに──パリで、ニューヨークで、プラハで、冷戦下のソ連で、福島浪江町で、奄美大島で──オドる。 世界も将来も視界不良のなか、社会の空気に飲み込まれず、自分らしく生きたい人にとって、多くのヒントが得られるでしょう。 嬉しいときは嬉しがり、怒りや悲しみを生きるエネルギーに変える言葉が見つかります。 〈目次抜粋〉 第一章 カラダの言葉 世間体はどうする/怪少年/動作に現れる心を読む/監視カメラがとらえた不審な動き?/北斎に成る/年相応というのが分からない 第二章 脱皮 十代後半、八十円ハウスに居た/蒸発衝動/父は何故、死体を見せたのか/五十七歳の脱皮/口説かれてみるものだ/感覚が言葉に優っている人/人生に飽きたら稽古をしよう 第三章 名付けようのないオドリ 空気・空間を変えるオドリ/僕は地を這う前衛である/プラハ、檻の中で裸を晒す/サンタ・クルス、檀一雄と高倉健/モスクワ、抵抗する者達の記憶 第四章 因縁 常識破りという伝統を身につけた京都人/性格・業・運命、クソ!/熊楠との縁、憧れの宇宙線/骨が土に還る日まで/白州の風景に重なる面影 第五章 農の暮らし ミニシミテ/野の生命と一緒にいること/悪夢は見るまえに見ておくべし/田中B吉、失踪の謎に迫る/大事にしている言葉 第六章 利己的な好奇心 何度でも立ち止まるぞ/明日は何して遊ぼうか?/単細胞だった命に遡れば/「何故」や「不思議」が無い世界 第七章 人間なのだ 「気」になる/人間の業を見つけた/「種のルール」は無いのか/二〇二一年、坂本龍一「TIME」/戦後は終わらないよ、若者よ/見せしめの刑 第八章 オドリの言葉 言葉が生まれる前のオドリ/僕のカラダで彼らがオドる/唯一無二の人として生まれる
  • モスクワ
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    -
    1巻0円 (税込)
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  • モスクワ印象記
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    1巻0円 (税込)
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  • モスクワから来たスパイ
    -
    プラハで日本大使が怪死した! 現代史の謎に迫る国際スパイ・ミステリー。国際政治の裏面をえぐる――現代史の謎に迫る、国際スパイ・ミステリー長編。プラハの日本大使館で、明日香大使が墜死した。直前に面会した記者の雨田も殺され、謎の古文書を持って逃げる恋人・ヤーナも狙われ始める……。大戦後のチェコの運命を変えたといわれるヤン・マサリク外相怪死事件にからむ、米ソ対立の激流に生きる人々を描く長編。
  • モスクワ特急
    -
    ウイーンからモスクワに向かう特急ショパン号のコンパートで、日本人画学生・笠原は奇怪なドイツ人と出会った。そしてポーランドからは大学教授の秋枝父娘が乗りこむ。いろんな思惑を抱き西側の人間が共産圏へ旅をするのだ。やがて秋枝の秘匿するマイクロフィルムをめぐり、事態は急変する! 世界の10都市を舞台にした会心のスパイ小説集。
  • モスクワ日記から 新しい社会の母
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  • モスクワの姿 あちらのクリスマス
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    1巻0円 (税込)
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  • モスクワの辻馬車
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    1巻0円 (税込)
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  • モスクワの伯爵
    4.5
    ロシア革命後、堕落した特権階級である罪で、一生ホテルから出られなくなった伯爵。絶望に沈みゆくなか、曲者ぞろいの従業員と客との出会いが彼に新たな生き方を選ばせる。艷やかな人物造形、きらびやかな生活描写、上質なユーモアに全世界が惚れた話題の書!
  • モスクワの憂鬱 スクリャービンとラフマニノフ
    -
    1巻2,669円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世紀末ロシアの生んだ二人の作曲家が描く対照的な生の軌跡…彷徨の中から、神秘思想の音楽化をめざすスクリャービンと、革命後アメリカへ亡命し、ピアニストとして活躍するラフマニノフ。それぞれの生涯を追う初めての評伝。

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  • モスクワの夜は熱く
    -
    グレースは泥のついた自分の服を見下ろし、ため息をついた。出会い頭に車から泥水をはねかけられたばかりか、思わず持っていた箱を落としてぺしゃんこにしてしまった。中身は高級ランジェリー――ボスから言い付かった、彼の恋人へのプレゼントだ。どうしよう? 私の給料では、弁償なんてとうてい無理なのに。そのとき車のドアが開き、中から優雅な身のこなしの紳士が現れた。「僕が代金を支払うから、心配いらない」グレースは男性をひと目見るなり、呆然とした。マクシム・ロストフ!私のボスの仇敵が、なぜこんなところにいるの?
  • モスクワの夜は熱く【あとがき付き】
    完結
    5.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】今日はなんてツイてないの…。グレースは泥だらけの服を見下ろしため息をついた。出会い頭に車に泥水をはねかけられ、持っていた箱を落としてぺしゃんこにしてしまった。中身は高級ランジェリー――。ボスから頼まれた恋人へのプレゼントだ。私の給料では弁償なんて絶対ムリ! その時、車のドアが開きなかから神々しいほど美しい紳士が現れた。「代金は支払うから心配ない」グレースは男性を見るなり声を失った。マキシム・ロストフ! どうしてボスの仇敵がここに!?
  • モスクワの夜は熱く【ハーレクイン・セレクト版】
    4.0
    グレースは走り去る高級車がはねた泥水を浴び、尻餅をついた。なんてこと……上司が恋人へ贈る高級下着を台なしにしてしまった。茫然とするグレースに救いの手を差しのべたのは、先ほどの高級車から降りてきた男性、マクシム・ロストフだった。彼はお詫びだと言って上司のプレゼントを弁償したうえ、グレースにも高価なドレスを買うと、パーティにまで誘ってくれた。すばらしくハンサムで、王家の血を引くというマクシムと、夢のようなひとときを過ごしたグレースは、何も知らなかった。彼がグレースの上司を陥れるためにわざと待ち伏せしていたことを。そしてその一夜の代償として、彼の子を宿してしまうことを。■ジェニー・ルーカスは、いまHQロマンスで最も熱い作家のひとり。ロマンスの新女王到来と期待される大物作家が、熱いクリスマス・ロマンスをお贈りします! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人
    3.7
    【2023年 第21回開高健ノンフィクション賞受賞作】 MOCT(モスト)とは、ロシア語で「橋」「架け橋」のこと。 カバーの写真は、モスクワ市ピャートニツカヤ通り25番地にあったモスクワ放送。 その6階に「日本課」はあった。 東西冷戦下、そこから発信される日本語放送。 その現場では、少なくない数の日本人が業務を担っていた。 彼らはどんな人物だったのか。 そして、志したのは報道だったのか、 プロパガンダ(政治的宣伝)だったのか。 それとも、両国に「MOCT(架け橋)」を築くことだったのか……。 (登場人物の一部) ・東側ではご法度のビートルズを流した元民放アルバイトの男。 ・戦時中、雪の樺太国境を恋人と越境した名女優。 ・シベリア抑留を経て、迷いに迷って残留した元日本軍兵士。 ・ソ連亡命後に帰国。ロシア語学校を開設し、後進の育成に尽力した、謎のロシア語使い。 ・ラジオを愛して、早逝した女性ロック歌手。 ・「とにかく酷い目にばかり遭った。それでもロシアを信じたい」と語るアナウンサー。 ……など。 【選考委員、大絶賛】 書き手の静かな理性の膂力(りょりょく)に触れた読み手の心は、快い驚きに満たされずにはいられない。 ――加藤陽子(東京大学教授・歴史学者) ソ連(ロシア)の国策メディアであるモスクワ放送にかかわった日本人たちの有為転変を丹念に浮き彫りにしていて、最も好感が持てた。 ――姜尚中(政治学者) 反ロシア一辺倒の時代だからこそ、争いから独立した市民レベルの「MOCT(架け橋)」を考える本作。未来へと続く橋となった。 ――藤沢 周(作家) どんな厳しい制約がある時代にも架け橋になろうともがく人たちがいる。青島記者もそのひとりかもしれない。 ――堀川惠子(ノンフィクション作家) (選評より・五十音順)
  • モッちゃん ~ドン底でも救われる言葉~
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 俺が打とう、お前の金で。必殺の名フレーズで多くのスロッター&パチンカーのハートを鷲掴みにし、月刊掲載ながら連載150回を越えるパニック7屈指のご長寿漫画『モッちゃん』が初の新書コミックス化!!どんなに厳しい状況でも、どんなダメ人間でも、聞けば救われる「モッちゃんの言葉」。そのモッちゃんの言葉に秘められた意味を、作者自身が当時を振り返りつつ語る、スペシャルコラムを掲載漫画すべてに添え、モッちゃんの世界観をより濃く楽しめる一冊。
  • 元外交官が大学生に教えるロシアとウクライナ問題
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    元モスクワ日本大使館勤務の外交官であった著者が肌で感じた冷戦下の“敵対国ソ連”。約5年間のモスクワ在住中に体験したさまざまな出来事からその国民性を語っている。1991年、ソ連は崩壊したが、その国民の気質と考え方は現在の“敵対国ロシア”と通じていると言えるのではなかろうか。また本書ではプーチン大統領が2021年に発表した論文から、その歴史認識を読み解くことで、なぜプーチンが「特別軍事作戦」を起こし、ウクライナを侵略しようとしているのか、私たち一般の日本人には決してわかりえない“プーチンの戦争”の背景などを読み説いている。加えて、現在も声楽をたしなみモスクワで多様な旧ソ連の文化に親しんだ著者だからこそ、このウクライナ戦争が、彼ら両国が持つ文化遺産までも壊滅させるおそれを憂う。私たち日本人にとっても決して無関心ではいられないこの戦争。「平和な居場所」を失っているウクライナの人々に私たちはどのようにして手を差し伸べることができるのだろうか。日本は、なにをすべきだろうか。さまざまな観点から語られるウクライナ戦争の現実を、とくに戦争を知らない戦後の日本社会に生きる大学生、Z世代の若者こそ、本書を読むことによってぜひ感じていただきたい。
  • 柳田謙十郎著作集1:自叙伝
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第一巻は、「自叙伝」である。 【目次より】 目次 序 わが思想の遍歴 まえがき ロシア語版序文 ロシア語版あとがき   エリ・シャフナザロワ わが思想の遍歴 唯物論十年 続わが思想の遍歴 まえがき ロシア語版序文 ロシア語版あとがき   ペー・フェドセーエフ 唯物論十年 私の人間変革 まえがき 前編 天空にあこがれて 後編 大地に立つ  入党のことば わが入党の動機 奇跡の友情 モスクワの女性からの手紙 日本のみなさんへ   エリ・シャフナザロワ まえがき 奇跡の友情 柳田謙十郎略歴年譜 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く
    4.6
    「分断する」言葉ではなく、「つなぐ」言葉を求めて。 今、ロシアはどうなっているのか。高校卒業後、単身ロシアに渡り、日本人として初めてロシア国立ゴーリキー文学大学を卒業した筆者が、テロ・貧富・宗教により分断が進み、状況が激変していくロシアのリアルを活写する。 私は無力だった。(中略)目の前で起きていく犯罪や民族間の争いに対して、(中略)いま思い返してもなにもかもすべてに対して「なにもできなかった」という無念な思いに押しつぶされそうになる。(中略)けれども私が無力でなかった唯一の時間がある。彼らとともに歌をうたい詩を読み、小説の引用や文体模倣をして、笑ったり泣いたりしていたその瞬間──それは文学を学ぶことなしには得られなかった心の交流であり、魂の出会いだった。教科書に書かれるような大きな話題に対していかに無力でも、それぞれの瞬間に私たちをつなぐちいさな言葉はいつも文学のなかに溢れていた。(本文より) 【目次】 1 未知なる恍惚 2 バイオリン弾きの故郷 3 合言葉は「バイシュンフ!」 4 レーニン像とディスコ 5 お城の学校、言葉の魔法 6 殺人事件と神様 7 インガの大事な因果の話 8 サーカスの少年は星を掴みたい 9 見えるのに変えられない未来 10 法秩序を担えば法は犯せる 11 六十七歩の縮めかた 12 巨匠と…… 13 マルガリータ 14 酔いどれ先生の文学研究入門 15 ひとときの平穏 16 豪邸のニャーニャ 17 種明かしと新たな謎 18 オーリャの探した真実 19 恋心の育ちかた 20 ギリャイおじさんのモスクワ 21 権威と抵抗と復活と…… 22 愚かな心よ、高鳴るな 23 ゲルツェンの鐘が鳴る 24 文学大学恋愛事件 25 レナータか、ニーナか 26 生きよ、愛せよ 27 言葉と断絶 28 クリミアと創生主 29 灰色にもさまざまな色がある 30 大切な内緒話 関連地図 本書に登場する書籍一覧
  • ようこそシベリア鉄道へ ユーラシア大陸横断9000㎞の旅
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一度は乗ってみたいけれどなかなか乗る機会はないシベリア鉄道。本書は、そろそろ本気で乗ってみたいと思っている方へ贈るシベリア鉄道に極力自力で乗るための指南書で ある。シベリア鉄道に一度も乗らないバカ、二度乗るバカといわれるが三度乗った著者による実用情報も満載のシベリア鉄道乗車紀行である。 もくじ 【第1章】ウラジオストクからハバロフスクへ 〈1日目〉30年ぶりのロシア、はじめてのウラジオストク 〈2日目〉いざ9000kmの旅へ〈3日目〉現代と34年前のハバロフスク 【第2章】ハバロフスクからイルクーツクへ 〈4日目〉古びた2等車での60時間〈5日目〉電源争奪戦とカップ麺の秘密〈6日目〉バイカル湖の絶景に乗客総立ち 【第3章】バイカル湖を目指す 〈7日目〉ミニバスでバイカル湖へ〈8日目〉”シベリアのパリ”イルクーツクの今昔 【第4章】イルクーツクからノヴォシビルスクへ 〈9日目〉謎の料理とロシアのソウルドリンク〈10日目〉必死に撮った写真と撮り忘れた写真〈11日目〉鉄道博物館で至福のひととき 【第5章】ノヴォシビルスクからモスクワへ 〈12日目〉モスクワ行き1等車の車掌さんはアネゴ肌〈13日目〉脳内ファンファーレに迎えられて 【第6章】モスクワ、サンクトペテルブルク、そして旅の終わり 〈14日目〉モスクワで34年前の撮影地探し〈15日目〉サンクトペテルブルクへ日帰り旅〈16日目〉フィナーレはモスクワ の地下鉄めぐり
  • 幼年時代
    4.0
    10歳になったわたしは、父の領地で何不自由のない生活をしていたが、勉強のために、兄と一緒にモスクワで暮すことになった。最後の狩、母との別れ、都会での貴族的な生活、そして母の死――。みずみずしさ、屈託のなさ、愛への渇望、純粋な信仰心に満ちた、人生における最も美しい時代を描きながら、のちのトルストイ文学の特質をあますところなく備えもつ、自伝的処女中編である。
  • ヨーゼフ・ロート ウクライナ・ロシア紀行
    -
    言語・文化・宗教のモザイク世界、ウクライナ・ロシアの諸都市の人々の暮らしと現実、1920年代の記録。 カフカと同じ時代を生きたオーストリアの文豪ヨーゼフ・ロートが、作家・記者の目で観た東欧諸都市の景観と人々の暮らしを独特のスタイルで書き綴った魅力あふれる紀行文で、未発表のまま残されていたウクライナとロシアの旅の報告から、珠玉の17篇を収録。 【目次】 一 東からの便り+D26:G26新流行 ウクライナ少数民族 リヴィウ 障害者の葬列 二 ロシアの風景 トコジラミと過ごした夜 レニングラード 三 ソビエトの現実 国境のネゴレロイエ モスクワの亡霊 ヴォルガ川をアストラハンまで アストラハンの不思議 カフカスの民族模様 ロシアの大通り アメリカを目指すロシア 女性と新しい性道徳と売春 教会、無神論、宗教政治 村に広がる町 世論と新聞と検閲 ロシアの神 あとがき 編集者あとがき 謝辞 【著者】 ヨーゼフ・ロート 1894年、東ガリシアのブロディに生まれる。1939年、亡命先のパリで死亡。1923年からドイツの代表紙「フランクフルト新聞」の特派員となり、ヨーロッパ各地を巡ってユニークな紀行文を書き送り、売れっ子ジャーナリストとなった。その傍ら創作にも手を染め、1930年の長編小説『ヨブ─ある平凡な男のロマン』は現代のヨブ記と称された。1932年にはかつての祖国ハプスブルク帝国の没落を哀惜の念を込めて描いた『ラデツキー行進曲』を発表し、小説家ロートの名をも不動のものにした。 ヤン・ビュルガー 1968年生まれ。文学研究科、小説家。文芸雑誌『リテラトゥーレン』編集者。2002年からは、マールバッハ所在のドイツ文学アーカイブにて従事。ハンス・へニー・ヤン、マックス・フリッシュおよびゴットフリート・ベンに関する著書の他に、『ネッカー川、ある文学旅行』がある。 長谷川圭 高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『樹木たちの知られざる生活』(早川書房)、『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)、『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実』(角川書店)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)、『メイク・ザット・チェンジ』(日曜社、共訳)などがある。
  • ヨーロッパ心の旅
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学者・宗教学者ならではの視点から、ヨーロッパのイギリス、ノルウェー、スエーデン、デンマーク、スイス、オーストリア、ドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコ、ソヴィエトの各国をめぐり、思索し、名文で綴る。 【目次より】 目次 旅立ち 序にかえて イギリスにて シベリヤの広野を越えて ロンドンの街角で マルクスの墓とキューガーデン オックスフォード大学とシェークスピアの生地 ワーズワースと湖畔地方 エジンバラ城 シェリフ夫人の高山植物園 エジンバラからニューカッスル港へ 北欧にて ベルゲンの町とフヨルド(ノールウェー) ヨーテボリの日本庭園(スエーテン) デンマークにて キェルケゴールの墓を訪ねて コペンハーゲンの風物 アンデルセンの故郷 ジュットランドの丘 キェルケゴールの父の故郷 西ドイツにて シュトルムの故郷フーズムからハンブルグへ アムステルダムからデルフトへ(オランダ) デュッセルドルフ、ケルンからライン河畔へ ハイデルベルグの哲学者の道 ス イス、オーストリアにて ハンス・ホルバインの「墓の中のキリスト」(スイス) スイスの山々 チロルの谷(オーストリア) ザルツブルクのモーツァルトの生家 ウィーンの宮殿と森 ウィーンの音楽家の墓地 イタリアにて ヴェニスのゴンドラ フィレンツェのドゥオーモ フィレンツェの美術館 アッシジのフランシスの聖堂 ローマの聖ペテロ教会 古代ローマの遺跡 ローマからナポリへ、そしてソレントの夜 ポンペイからアドリア海岸へ ギリシャ、トルコにて オリンピアからスパルタへ(ギリシャ) ミュケナイの遺跡に立つ アテネのアクロポリスの丘 アルフォイの神殿とオリンポスの山 デルフォイの神殿とオリンポスの山々 ピリピの遺跡 古都イスタンブール(トルコ) ソヴィエットにて 林の中のトルストイの墓 レニングラードの史跡 ドストイエフスキイの墓の前で モスクワ風景 トルストイ、ドストイエフスキイの記念館 帰国 あとがき 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ヨーロッパ 美食旅行
    値引きあり
    4.0
    まだ見ぬ美食を求めて欧州を巡る旅に出た。 パリのビストロ、ローマのトラットリア、モスクワの農園、クロアチアの食堂……。『イベリコ豚を買いに』『食の達人たち』『サービスの達人』などで知られる人気ノンフィクション作家が巡る、ヨーロッパ20都市、美食の旅。
  • ルポ プーチンの戦争 ──「皇帝」はなぜウクライナを狙ったのか
    -
    ハイブリッド戦争の内幕とは。毎日新聞モスクワ特派員が両国政府と親露派の要人を取材、砲撃と空爆で破壊された街に潜入して、戦闘員と市民の声を聞く。激動のロシア情勢を伝えるルポルタージュ。
  • レニングラードの雀
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 小説、戯曲、詩、絵画、児童文学の多方面で活躍し、関西文壇をリードした著者による、楽しいソビエト旅行記。挿画も著者の手による。 「サリアンカ」はボルシチとともに最も庶民的なロシアスープです。美しいスケッチが多数入っている本署は、ソビエトのことやドストエフスキー、プーシキン、ゴーゴリ、チェホフなど文豪ゆかりの町や村を訪れた童話作家が純朴な市民との暖かい心のふれあいを綴った、すばらしく愉快で楽しい旅行記です。 【目次】 8月12日 出発前夜 8月13日 バイカル号乗船 8月14日 甲板の日光浴 8月15日 雨のナホトカ 8月16日 沿海州からモスクワまで 8月17日 厄介なスケジュール変更 8月18日 子供の本棚 8月19日 飛行機の中の紳士 8月20日 おおカスピ! 8月21日 富士に似たアララット 8月22日 ウズベック人に間違えられる 8月23日 アルメニアのコニャック 8月24日 カフカズの雪嶺 8月25日 レニングラードの雀 8月26日 バラとプーシキン 8月27日 花の美しいノヴゴロド 8月28日 クレムリンの中のレストラン 8月29日 噴水 8月30日 プスコヴの日曜日 8月31日 美しい主婦からのスーヴニア 9月1日 レーニンに捧ぐる花束 9月2日 ボリショイ劇場のチョウチョウさん 9月3日 ダモーイ 9月4日 ボストーク号乗車 9月5日 アムール河畔 9月6日 アメリカ空軍哨戒機 9月7日 土佐沖を通って あとがき 庄野 英二 1915~1993年。児童文学者。元帝塚山学院大学学長。関西学院専門部文学部哲学科卒業。巖谷小波文芸賞受賞。小説、戯曲、詩、絵画の多方面で活躍し、関西文壇をリードした。 著書に、『子供のデッキ』『ロッテルダムの灯』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞、大阪府藝術賞)『星の牧場』(産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞)「雲の中のにじ」(NHK児童文学奨励賞)『アレン中佐のサイン』(赤い鳥文学賞)『アルファベット群島』(赤い鳥文受賞)など、多数ある。
  • ロシア国境記者
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    1994年から98年にかけてウラジオストクやモスクワに、NHK特派員として駐在した著者が、ソ連の崩壊そしてその後の苦渋に満ちたロシアの歩みを、地域的な視点と好奇心を持って取材し描いた。取材を重ねる中で、著者は混乱や矛盾の裏側に隠れ、なかなか見えにくいロシアという国の潜在力や懐の大きさを感じる。読者は、テレビ国際報道の最前線で何が行われているのか、その一端に触れることができるだろう。
  • ロシア正教の千年
    5.0
    時に激しく弾圧され、また、時にロシア愛国主義を鼓吹し、人々の精神的支柱となってきたロシア正教の1000年の歴史を、政治と社会の流れの中でとらえた労作の文庫化。 西暦988年、キエフを中心にロシアの国家的統一を果たしたウラジーミル1世は、ビザンチン帝国に範を求めて東方キリスト教(ギリシア正教)を国教に採用した。以来、ロシアはビザンチン文明圏に属し、モスクワは「第三のローマ」としての存在感を高める一方、西欧文明の恩恵から隔絶されることになった。同じキリスト教を共有しながら、ローマ法、ルネッサンス、宗教改革を経験せずに近代への向かうのである。 ロシア革命による「無神論体制」の誕生と、ソヴィエト政権の熾烈な迫害は、宗教者たちを厳しく追い詰めたが、それゆえにこそ、ナチス・ドイツとの大祖国戦争では、スターリンに協力しソヴィエト愛国主義の先頭に立つが、戦後はふたたびフルシチョフの弾圧を受ける。ゴルバチョフ政権下でようやく「宗教ルネッサンス」を迎えるが、ソヴィエト体制の崩壊は、正教会にも深刻な分裂の危機をもたらしたのだった。 文庫化にあたり、「プーチン政権下の正教会」を大幅に加筆。 〔原本:『ロシア正教の千年――聖と俗のはざまで』日本放送出版協会刊、1993年〕
  • ロシアの可愛い指人形
    -
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かぎ針1本と極細の毛糸を使って、素朴で可愛らしい指人形が編めます。 スケート靴をはいた猫、サロペットのコヤギなど、絵本から出てきたような雰囲気が魅力です。 *ロシア雑貨の魅力、モスクワのお土産市場情報、ターニャとの出会いほか、コラムも充実。 *本書掲載の指人形は、 ターニャ(タチアナ・ヴィクトロヴナ・ゴトフチェンコ)さんと、 マーシャ(プティツィーナ=マリヤ=ゲンナジェブナ)さんの協力のもと、 井岡美保さんが編み方を考案し編み図をおこしたものです。 ターニャさんオリジナルの指人形の作り方の掲載はございません。
  • ロシアの源流 中心なき森と草原から第三のローマへ
    5.0
    第三のローマ=モスクワはいかに生まれたか。東から西から、ルーシの地に歴史の圧力がかかる。モンゴル、十字軍、異教リトアニア、そしてビザンツの正教会。中世期、激動するユーラシアでルーシがロシアへと固まってゆくドラマを追う。(講談社選書メチエ)
  • ロシアの思考回路 その精神史から見つめたウクライナ侵攻の深層
    4.0
    プーチンはなぜ「神の代理人」のように振る舞えるのか? 「力」か「自由」か――歴史の変革時に常に「力」を選び続けてきた ロシアの思考回路をロシア正教会の歴史からひも解く! これまで日本には、ロシア正教会の教えに裏打ちされた ロシア人のものの考え方を知るための本がありませんでした。 本書は、日本で初めてのロシア人の思考回路を解明した本です。 この本の目的は、不可解に思えるロシアの行動の中にある必然性やロジックを認識し、 ウクライナ侵攻の深層を浮かび上がらせることです。 少し前の話になりますが、ウクライナ侵攻後、 ロシア正教会のキリル大司教はプーチンに祝福を与えました。 10月3日のプーチン大統領70歳の誕生日にも祝福を与え、 「プーチン氏はロシアを統治するよう神によって定められている」と主張しました。 キリル大司教の言動は日本人には不可解ですが、 ロシアとロシア正教会の歴史を知るとキリル大司教の行動原理がわかるようになります。 ロシア正教会によって培われてきた強力な統治者を渇望する気持ち、 モスクワこそがキリスト教の中心地とする考え方、政治と宗教の強い結びつきなど、 ロシア人の宗教観、統治者観を知れば、 プーチンが神の代理人のように振る舞える背景や、 ロシア人が西洋に向ける複雑な視線を理解できるようになります。 著者は30年以上にわたって中世ロシアを研究し、 ロシア人の精神史に詳しい三浦清美・早稲田大学教授。 本書は、「この不幸な戦争に一刻も早く終止符を打つための一助となりうるものを」との 思いで書かれた、ロシアを深く理解するための必読書なのです。 はじめに ロシア人インテリゲンツィアの声 第1章 「ルーシの世界」のはじまり 第2章 キエフ・ルーシの改宗 第3章 統治者は「地上における神の代理人」たりえるか 第4章 「ロシア」の誕生 第5章 ウクライナの誕生 第6章 宗教的原理主義の行方 おわりに ロシア、ウクライナ 略年表
  • ロシアのなかのソ連 さびしい大国、人と暮らしと戦争と
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    1巻1,980円 (税込)
    いま、ロシアを考えるヒントがいっぱい !! 2022年2月24日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、「冷戦終結以後」の世界の終わりがはじまりました。ロシアはいったい何を考えているのか、さまざまな憶測も飛び交っています。 1991年解体したソ連とはいったいなんだったのか、社会主義体制から資本主義に舵を切ったロシアの30年間とはなんだったのか。高校卒業後、ソ連・モスクワ大学に6年間留学し、NHKで40本以上のソ連・ロシア関係の番組を制作してきた馬場朝子さんに、自身の体験や現地で暮らす人の言葉をとおして案内してもらいます。 【目次】 はじめに ロシアはソ連へ回帰するのか 第一章 えっ! 資本主義!? 格差と平等の狭間で ロシア的働き方 市場経済は甘くなかった 実はアメリカ好き? 第二章 さびしい大国 ロシアはヨーロッパかアジアか ロシアの「大国願望」 イデオロギーって何? みんな一緒が好き ロシア正教の底力 第三章 暮らしのなかのソ連、民主主義ってなんだ? 民主主義嫌い 女性の力 離婚大国 休む力 迷信深いロシアの人たち 危機対応力 芸術大国 言論の自由 第四章 ソ連・ロシアの戦争 大祖国戦争 アフガニスタン侵攻 ウクライナ侵攻 おわりに 【著者】 馬場朝子 1951年熊本生まれ。1970年よりモスクワ国立大学文学部に6年間留学。 帰国後、NHKに入局、ディレクターとして番組制作に従事。ソ連・ロシアのドキュメンタリー番組を40本以上制作。著書に『タルコフスキー:若き日、亡命、そして死』(青土社)、『低線量汚染地域からの報告:チェルノブイリ26年後の健康被害』(共著 NHK 出版)、『俳句が伝える戦時下のロシア:ロシアの市民、8人へのインタビュー』『俳句が伝える戦時下のウクライナ:ウクライナの市民、7人へのインタビュー』(現代書館)など。
  • ロシアより愛をこめて あれから30年の絶望と希望
    4.0
    1991年から94年、ソ連崩壊前後の激動の時代をTBSモスクワ支局特派員として過ごした著者が見たロシアの実態、そこに生きる人々との交流を書簡と日記形式で綴る。そして時は流れ、2022年ロシアはウクライナに侵攻した。開戦直後にウクライナを訪れた際の日記、22年~23年の年末年始にモスクワを訪れた際の記録「補章 ウクライナより愛をこめて」を追加収録。30年前と現在、変わったもの、変わらないものとは? 著者の体験を通し、「大国ロシア」とそこで暮らす人々の本質に迫る!
  • ロシアを決して信じるな(新潮新書)
    3.6
    北方領土は返ってこない。ロシア人は狡猾(こうかつ)で、約束は禁物だ――著者はこう語る。長年、かの国に渡り、多くの知己(ちき)をもつ研究者にそこまで思わせるロシアとは、一体、どんな国なのか。誤作動で発射をまぬがれた核ミサイル。日常の出来事となった反体制者の暗殺。世界最悪の飲酒大国。悪魔への奇妙な共感。消えない「プーチン偽者」説。さもしい都市モスクワ……現地を旅し、不条理に絶望し、怒り、戸惑い、ときに嗤(わら)いつつ描く、新しいロシア論。
  • ロシヤ思想史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。 【目次】 訳者序文 第一章 近代ロシヤ思想の淵源 ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。 第二章 スラヴ派と西欧派 歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など 第三章 人格と社会 人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など 第四章 ロシヤ人間主義 ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など 第五章 ロシヤ社会思潮 "ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など 第六章 ロシヤ虚無主義 文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など 第七章 ロシヤ無政府主義 権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など 第八章 ロシヤ思想の宗教的性格 宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など 第九章 ロシヤ思想の終末論的要素 ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など 第十章 二十世紀文化ルネサンス 二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など ベルジャエフ 1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。 著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』 『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ロシヤ史入門
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ソヴィエト・ロシアは果たして天国なのか、地獄なのか? ロシアの過去も現在もその賛美者と憎悪者の手によって甚だしく否曲されている。非科学的な感情論でなく、隣国ロシアを正しく理解することこそ、我々日本人に課せられた刻下の急務といいえよう。(原本帯より) 862年にノブゴロドにリューリクが都市を築き、882年にノブゴロド公国のオレグがキエフを征服し、キエフ大公国となった。988年には、ウラジーミル1世が東方正教会のキリスト教を受け入れ、スラヴ文化との統合を目指した。13世紀のモンゴルの侵攻による崩壊、16世紀のロシアツァーリ国建国、ロマノフ朝のロシア帝国成立、18から19世紀の拡大、ナポレオン戦争での勝利を経て、1917年のソヴィエト連邦の誕生までをまとめた格好の入門書。 【目次】 はしがき 第一章 キエフ時代 第二章 モスクワ時代 一 モスクワ公国の台頭 二 イワン三世 三 イワン四世(雷帝) 四 『混乱』 五 ピョートルまでのロマノフ王朝 第三章 ペテルブルク時代 一 ピョートル大帝 二 エカチェリーナ女帝(二世) 三 ツァーリズムの崩壊 四 ソヴエト政権の成立 ロシヤ史主要参考書 系譜 ロシヤ史年表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 「我が道」瀬古利彦
    -
    スポーツニッポン紙上での自伝連載を書籍化した「我が道」シリーズ、今回は瀬古利彦氏の物語をお伝えします。  1956年(昭31)7月15日、三重県桑名市生まれ。四日市工時代に陸上中距離で頭角を現し、早大入学後はマラソンに挑戦。福岡国際3連覇をはじめ、ボストンなどの海外でも優勝しマラソン界の第一人者として活躍。通算のマラソン戦績は途中棄権なしの15戦10勝と無敵を誇りました。一方、五輪では全盛期の80年モスクワ大会は日本の不参加で出場できず、84年ロサンゼルス大会は14位、88年ソウル大会は9位。時代の不運に泣かされましたが、日本のマラソン黄金時代をけん引したスーパースターです。  365日間、生活をともにした恩師・中村清氏との二人三脚での挑戦の日々、宗茂・宗猛兄弟そして中山竹通氏らライバルたちとの熱い闘い…。マラソンに人生をかけた瀬古利彦氏の栄光と苦難の物語をお届けします。
  • ワーニャ伯父さん/三人姉妹
    4.0
    若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は……。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。すれ違う思惑のなかで、必死に呼びかけ合う人々の姿を、極限にまで切りつめたことばで浮かび上がらせる待望の新訳。
  • ヴラジーミル・プーチン―現実主義者の対中・対日戦略
    -
    なぜ、プーチンは大統領の座、もしくは権力の座に執着するのか? 元毎日新聞社モスクワ支局長・石郷岡建著 待望の電子化 「私はここ数年、ロシアが強くなるために働いてきた。ここ数年間に行なわれてきた(達成さ れてきた)ことを、私自身の手で無に帰するようなことはしない」  ロシアを救ったのは、自分だ。エリツィン大統領時代の混乱期を立て直し、そのために、懸命に働いてきた。それを無駄にするようなことは許さない、ということであろう。強烈な自負と使命感だ。そして、この使命感の裏側には、KGBの諜報員として培われた国家優先思考と、国家 のために働くという国家主義的道徳観が、プーチンの内部に堅固に築かれているように思われる。 (はじめにより抜粋) 【目次】 はじめに 第一章 プーチンの素顔 第二章 ソ連崩壊とロシア社会の変遷 第三章 石油と天然ガスをめぐる戦略ゲーム 第四章 衰退の危機にあるシベリア・極東ロシア 第五章 ユーラシアのグレート・ゲーム 第六章 膨張する中国、備えるロシア 第七章 アメリカの一極世界は来なかった 第八章 プーチンの朝鮮半島戦略 第九章 東へ動くロシア 第一〇章 北方領土問題解決の方程式 おわりに 付記

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