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1991年から94年、ソ連崩壊前後の激動の時代をTBSモスクワ支局特派員として過ごした著者が見たロシアの実態、そこに生きる人々との交流を書簡と日記形式で綴る。そして時は流れ、2022年ロシアはウクライナに侵攻した。開戦直後にウクライナを訪れた際の日記、22年~23年の年末年始にモスクワを訪れた際の記録「補章 ウクライナより愛をこめて」を追加収録。30年前と現在、変わったもの、変わらないものとは? 著者の体験を通し、「大国ロシア」とそこで暮らす人々の本質に迫る!
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年01月16日
集英社文庫 金平茂紀 「ロシアより愛をこめて」
2部構成の取材日誌
*1991年〜ソ連の社会主義終焉と直後の混沌とした状況
*2022年〜ロシアのウクライナ侵攻
現在から読むと、イデオロギーは終焉しても、新しい秩序が確立したのではなく、国家と民族の対立が起きたということになる
著者...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月26日
《現地の現実はかくも想像と異なるのか》
ソ連崩壊時にモスクワで働いていたTBS特派員の書簡・日記。私は21世紀生まれでソ連を歴史でしか知らないが、当時の実態(政治情勢だけでなく市民生活も)を追体験できる迫力ある文章が綴られている。この本は加えて2022年からのウクライナ侵攻時のウクライナ取材も同録さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月12日
本書は著者がモスクワ駐在員として勤務した1991~1994年頃の約4年間、著者自身が経験した日常を知人宛への書簡としてまとめたものです。取材や調査を基に事実を描くスタイルではないので、当時のロシアに関する客観的な分析などが描かれているというわけではないですが、ソ連が崩壊し、クーデターが発生した当時の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月09日
90年代前半のロシアに駐在した金平さんの駐在記だが、今のロシアや日本に続く問題についての鋭い指摘が続く名著だと思う。
エリツィンの考察や地獄の沙汰もカネ次第みたいな日常も細かく書かれていて面白かった。受験生でエリツィンというといつも酔っ払っているイメージが強かったがなかなかしたたかだったんだなぁと感...続きを読む
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