作品一覧

  • 声のために
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    1巻7,663円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「詩とタイポグラフィを同等に扱い、一体にしようと試みた」とリシツキーの語るように、大胆な組版で視覚化されたマヤコフスキーの詩篇が読み手に大音声の音読をせまる。1923年春ベルリンで世に出た、タイポグラフィ史上に輝く傑作の復刻ファクシミリ版。国立マヤコフスキー博物館協力。
  • 私自身
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    1巻2,327円 (税込)
    36歳で「謎の死」をとげる詩人が、29歳と35歳の二回にわけて書き遺した唯一の自伝。詩的なものへの反撥、三度の逮捕歴、ロシア未来派の誕生、あの大きなルバーシカ、戦争と革命、後年詩人に災いをなす「転向」のことなどが断章式に語られる。未来派マニフェスト「社会の趣味を殴る」も全文収録。
  • 風呂
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    1巻2,327円 (税込)
    1929年、再びパリから戻った詩人は、三つめの戯曲『風呂』を完成する。翌30年1月レニングラード初演、3月モスクワ初演。スターリンを思わせる高級官僚が登場するこの諷刺劇は、始め中傷を受け、やがて黙殺され、4月14日の詩人の死を準備する……。
  • 南京虫
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    1巻2,327円 (税込)
    1928年12月、パリから戻った詩人は九幕の幻想喜劇『南京虫』を完成する。翌29年2月モスクワ初演。メイエルホリド演出、ショスタコーヴィチ音楽、美術はククルイニクスイとロトチェンコの布陣。初日を見届けた詩人は、劇評も見ず、翌日パリへ発つ。
  • とてもいい!
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    1巻2,327円 (税込)
    1927年、詩人は34歳。年間121回の朗読会。移動また移動。避暑地ヤルタでの忙しい夏に叙事詩『ハラショー!』は完成する。残された時間は少ない。予告した『とてもわるい』は散逸し、『声を限りに』は未完に終わり、ついに本作が最後の長詩となる……。
  • ヴラジーミル・イリイチ・レーニン
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    1巻2,327円 (税込)
    1924年1月21日、レーニン逝く。極寒の赤の広場をうめる群衆の中に詩人はいた――ぼくは倖せだ。ぼくはこの力の一部分。目から流れる涙さえ、みんなの涙だから。詩人は逡巡の後、革命二百年史の英雄叙事詩を4月に着手し、10月に書き上げる。
  • これについて
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    1巻2,327円 (税込)
    1923年、パリから戻った詩人は、総合芸術誌「レフ」を組織する。同人にブリーク、アセーエフ、トレチャコフ、ロトチェンコ。創刊号には、不実の恋人リーリャとの「自発的監禁」中に書き上げた『これについて』が全文掲載される。日本翻訳家協会特別賞。
  • 第五インターナショナル
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    1巻2,327円 (税込)
    1922年秋。30歳の詩人は、3年越しの大作の冒頭をイズヴェスチヤ紙上に発表し、ベルリンへ発つ。やがてディアギレフの案内でパリに入り、ピカソ、レジェ、ストラヴィンスキーらと会う。全八部と構想されながら未完に終わった長篇詩の冒頭二部を、詩人・小笠原豊樹の最後の新訳でおくる。日本翻訳家協会特別賞。
  • ぼくは愛する
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    1巻2,327円 (税込)
    1922年、二十代最後の年に、詩人は出版社マフ(モスクワ未来派協会)を組織する。集うアセーエフ、トレチャコフら喧嘩友だち。生まれたばかりの版元の〈詩人叢書〉第一弾として2000部が世に出た、306行の小型の長詩。日本翻訳家協会特別賞。
  • 一五〇〇〇〇〇〇〇
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    1巻2,327円 (税込)
    1920年冬、27歳の詩人は革命後二つ目の大作を書き上げる。ロシアの総人口数を表題とし、人々すべてが作者であるかのように詩人は印税を放棄し無署名での出版を企てるも、あろうことか《わるい雑誌を出す筈がない、国立出版所が》と後にうたうことになる政府出版局のサボタージュにあい、3通の抗議の手紙のやりとりの後、ようやく初版5000部が世に出る。アメリカはウィルソン、ロシアはイワン。両大国の間で戦われる20世紀のトロイ戦争を描く。日本翻訳家協会特別賞。
  • ミステリヤ・ブッフ
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    1巻2,327円 (税込)
    1917年、十月革命。「認めるか、認めないか、そんな問題は私には存在しなかった。私の革命である」。24歳の詩人は、成就したばかりの革命のために「必要なことは何でもやる」意気込みで仕事にかかり、やがて三幕の戯曲を書き上げる。ユリウス暦の翌18年10月25日、演出家メイエルホリドと美術家マレーヴィチが革命一周年を記念して、この戯曲を舞台にかける……。翻訳家・小笠原豊樹の遺稿となった新訳版。谷川俊太郎序文。日本翻訳家協会特別賞。
  • 人間
    3.0
    1巻2,327円 (税込)
    《そいつ/自由な人間が現れる/ほんとだよ/おれを信じてくれ!》と『戦争と世界』の終結部が告げるように、どうしても書かれねばならなかった、マヤコフスキー25歳の第四長詩。1905年の挫折した革命の影のなか、詩人はどんな叛乱も触れられない “万物の支配者” に復讐をいどむ。1917年の成就する革命寸前に書かれ、革命前マヤコフスキーの総決算となった長詩を、詩人・小笠原豊樹が遺した新訳でおくる。
  • 戦争と世界
    4.0
    1巻2,327円 (税込)
    《ああ、とじて、とじて、新聞の目を》1914年7月、世界大戦の始まりを21歳の青年詩人は興奮して受け入れる。俄然立ちはだかる戦争の恐怖に対し、この目で確かめるべく義勇兵に志願するも、思想穏健を欠くという理由で不採用。やがて銃後のけがらわしさと殺戮の報道にうんざりした詩人は『戦争と世界』を書き上げる。戦中の1915年に書き始め、翌1916年に完成しながらも、当局の検閲で、革命による帝政ロシア崩壊まで世に出ることのなかったマヤコフスキーの第三長詩。
  • 背骨のフルート
    4.0
    1巻2,327円 (税込)
    《声の力で世界を完膚なきまでに破壊して、ぼくは進む、美男子で二十二歳》と言い放ったその年に詩人は奇妙な夫妻と知る。のちに秘密警察 OGPU の工作員として働くことになるオシップとリーリャのブリーク夫妻である。詩人と妻の関係を知りながら、あろうことか、夫オシップは詩人の作品を一行50カペイカで買いとり、『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』を出版する。『フルート』初版600部が世に出たのは16年2月。来る5月に詩人は《ロシア式ルーレット》を実行し、さいわい、弾丸は不発に終る……。
  • 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー
    3.0
    1巻2,327円 (税込)
    《きみたちにわかるかな、なぜぼくが嘲りの嵐のなか、平然と、自分の魂を大皿に載せてモダンな食事の席へ運ぶのか》ラフマニノフの退屈から逃げ出したマヤコフスキーと友人ブルリュックが意気投合した記念すべき夜。声を上げたロシア未来派の旗手として、奇矯な言動で「社会の趣味をなぐる」青年マヤコフスキーが20歳で書き下ろした第一戯曲。演出・主演を詩人自身がつとめ、ルナパルク劇場をすずなりにした観衆に「穴だらけになるほど口笛で野次られた」とされる問題作。商業出版の道なく、わずか500部が友人ブルリュックの手で世に出た不穏な二幕物の悲劇がここに。
  • ズボンをはいた雲
    4.0
    1巻2,327円 (税込)
    《ぼくの精神には一筋の白髪もない!》戦争と革命に揺れる世紀転換期のロシアに空前絶後の青年詩人が現れる。名は、V・マヤコフスキー。「ナイフをふりかざして神をアラスカまで追い詰めてやる!」と言い放ち、恋に身体を燃やしにゆく道すがら、皇帝ナポレオンを鎖につないでお供させる。1915年9月に友人オシップ・ブリークの私家版として1050部が世に出た青年マヤコフスキー22歳の啖呵が、世紀を越えて、みずみずしい新訳で甦る。

ユーザーレビュー

  • 背骨のフルート

    Posted by ブクログ

    ・思い出よ!集めてくれ、脳髄の広間に

    ・あそこに高くよじのぼり、疲れて、裸で待つ月、あれはぼくだ。

    いいっすなー
    ロシアっすなー

    0
    2018年11月24日
  • 戦争と世界

    Posted by ブクログ

    マヤコフスキー叢書4冊目にして、翻訳家・小笠原豊樹氏の生前最後に刊行された訳詩集。

    全部で5部に分かれた長篇詩で、内容はタイトルのとおり「戦争と世界」について。詩人マヤコフスキーの頭の中で繰り広げられる第一次世界大戦と、世界の和解。詩を書いた当時、この強気な若者はまだ22歳。才気溢れ熱滾る詩人は、自分自身の大きさを世界と同じ位に捉えていたようだ。太陽、地球、俺、ぐらいに。だから彼は、戦争の痛みを自分一人で背負っている。

    “ 大きな目で地球を見はるかす/男が一人。/男は成長し、/頭は山の高さに達した。/男の子は/新しい衣装を、/自分の自由という衣装を身にまとい/勿体ぶって、/プライドの高さは

    0
    2014年12月07日
  • ズボンをはいた雲

    Posted by ブクログ

    ヴラジーミル・マヤコフスキーの詩を初体験。
    これはヤバい。そりゃかっこよかっただろう。
    腹から力任せに引き摺りだしてきた不遜な言葉達。
    4章から成る、若く、自信満々のマヤコフスキーの大声の啖呵(アジ)が聴こえる。尖っていて重く、軽々として翳があり、輝いて、突っ走っている。ニヒルに笑っている。擬人化表現が面白い。

    きみらの愛を「1章」
    きみらの芸術を「2章」
    きみらの機構を「3章」
    きみらの宗教を「4章」
    倒せ

    ペーパーバックサイズの簡素で美しい本。

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    2014年07月18日
  • 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー

    Posted by ブクログ

    当時の背景をよく知らないとちょっとわかりにくいかもしれない。舞台で演じたらわかるのかな? という感じ。どんな舞台だったのか観てみたかった。

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    2017年12月18日
  • 人間

    Posted by ブクログ

    またしてもスケールの大きな長編詩。

    社会と戦い、恋に破れ、ピストル自殺した自分へのレクイエム。数千年の歳月を経て、復讐するため天上よりナイフを手に舞い戻るも、「あの男」は居らず、焦がれたはずの恋人も、知らない女。虚しく、切ない。

    それにしても若くて自信満々でこんなに魅力的なのに、なんで彼女でなければならないのか。「後悔するような選択をしてしまう人は詩人の才能がある」という文言を実感させるようなマヤコフスキーであった。

    0
    2015年05月17日

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