【感想・ネタバレ】人間のレビュー

あらすじ

《そいつ/自由な人間が現れる/ほんとだよ/おれを信じてくれ!》と『戦争と世界』の終結部が告げるように、どうしても書かれねばならなかった、マヤコフスキー25歳の第四長詩。1905年の挫折した革命の影のなか、詩人はどんな叛乱も触れられない “万物の支配者” に復讐をいどむ。1917年の成就する革命寸前に書かれ、革命前マヤコフスキーの総決算となった長詩を、詩人・小笠原豊樹が遺した新訳でおくる。

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Posted by ブクログ

またしてもスケールの大きな長編詩。

社会と戦い、恋に破れ、ピストル自殺した自分へのレクイエム。数千年の歳月を経て、復讐するため天上よりナイフを手に舞い戻るも、「あの男」は居らず、焦がれたはずの恋人も、知らない女。虚しく、切ない。

それにしても若くて自信満々でこんなに魅力的なのに、なんで彼女でなければならないのか。「後悔するような選択をしてしまう人は詩人の才能がある」という文言を実感させるようなマヤコフスキーであった。

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2015年05月17日

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