マヤコフスキーのレビュー一覧

  • 背骨のフルート

    Posted by ブクログ

    ・思い出よ!集めてくれ、脳髄の広間に

    ・あそこに高くよじのぼり、疲れて、裸で待つ月、あれはぼくだ。

    いいっすなー
    ロシアっすなー

    0
    2018年11月24日
  • 戦争と世界

    Posted by ブクログ

    マヤコフスキー叢書4冊目にして、翻訳家・小笠原豊樹氏の生前最後に刊行された訳詩集。

    全部で5部に分かれた長篇詩で、内容はタイトルのとおり「戦争と世界」について。詩人マヤコフスキーの頭の中で繰り広げられる第一次世界大戦と、世界の和解。詩を書いた当時、この強気な若者はまだ22歳。才気溢れ熱滾る詩人は、自分自身の大きさを世界と同じ位に捉えていたようだ。太陽、地球、俺、ぐらいに。だから彼は、戦争の痛みを自分一人で背負っている。

    “ 大きな目で地球を見はるかす/男が一人。/男は成長し、/頭は山の高さに達した。/男の子は/新しい衣装を、/自分の自由という衣装を身にまとい/勿体ぶって、/プライドの高さは

    0
    2014年12月07日
  • ズボンをはいた雲

    Posted by ブクログ

    ヴラジーミル・マヤコフスキーの詩を初体験。
    これはヤバい。そりゃかっこよかっただろう。
    腹から力任せに引き摺りだしてきた不遜な言葉達。
    4章から成る、若く、自信満々のマヤコフスキーの大声の啖呵(アジ)が聴こえる。尖っていて重く、軽々として翳があり、輝いて、突っ走っている。ニヒルに笑っている。擬人化表現が面白い。

    きみらの愛を「1章」
    きみらの芸術を「2章」
    きみらの機構を「3章」
    きみらの宗教を「4章」
    倒せ

    ペーパーバックサイズの簡素で美しい本。

    1
    2014年07月18日
  • 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー

    Posted by ブクログ

    当時の背景をよく知らないとちょっとわかりにくいかもしれない。舞台で演じたらわかるのかな? という感じ。どんな舞台だったのか観てみたかった。

    0
    2017年12月18日
  • 人間

    Posted by ブクログ

    またしてもスケールの大きな長編詩。

    社会と戦い、恋に破れ、ピストル自殺した自分へのレクイエム。数千年の歳月を経て、復讐するため天上よりナイフを手に舞い戻るも、「あの男」は居らず、焦がれたはずの恋人も、知らない女。虚しく、切ない。

    それにしても若くて自信満々でこんなに魅力的なのに、なんで彼女でなければならないのか。「後悔するような選択をしてしまう人は詩人の才能がある」という文言を実感させるようなマヤコフスキーであった。

    0
    2015年05月17日
  • 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー

    Posted by ブクログ

    小笠原豊樹氏翻訳のマヤコフスキー叢書2冊目。
    言葉の使い方が魅力的で、青年マヤコフスキーに会いたくなってしまうのは小笠原豊樹さんの力も多分にあると思う。
    「詩人ヴラジーミル・マヤコフスキー」が主人公の不条理劇。
    戯曲の出来としては……?

    2014年8月 売却

    0
    2014年08月03日