PHP文庫作品一覧
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3.0幕末に活躍した人物の中でも、ひときわ異彩を放つ渡辺崋山。「遠近法」を取り入れて、日本美術史に新境地を開拓した画家として有名な彼だが、実はれっきとした大名家の家老である。1万2千石の小藩ながら、東海の田原藩の経営再建に尽力し、農政家を招いて領民の生活安定に心を砕き続けた。その手腕は、天保の大飢饉でも領民に餓死者を出さず、幕府から唯一表彰を受けたことからも分かる。崋山の才能は、それだけに止まらない。江戸藩邸では、高野長英や小関三英など、蘭学者との交流を通じて西洋の新知識まで蓄えた。まさに多才にして「異才の改革者」だったのである。更にその視野は日本を越えて世界にまで向けられたが、幕府の海防政策を批判した容疑で「蛮社の獄」に連座し、49歳で自刃に追い込まれてしまう。幕末初期の改革者だった崋山は、いかに守旧派と闘い、自らの信念を貫き通したのか? 時代の先駆者の生涯に学ぶ一冊。
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-都道府県の数は47ということは小学生でも知っているが、なぜ47都道府県に落ち着いたのか? その歴史的な経緯はあまり知られていない。県庁所在地についても、県名と同じ県庁所在地もあれば、県名と異なる県庁所在地もある。いったいこの違いはどうして生じたのか? 都道府県には、改めて問われると答えに窮する謎が少なくない。 そんな謎の答えとなる「都道府県はどうしてできたか」をはじめ、各都道府県別にその成り立ち、文化、お国柄などの解説、さらに、日本人はなぜ出身地を自慢したがるのか、その心理を考察した「お国自慢の構造」など、47都道府県全般の知識が手軽に身につけられるように工夫を凝らした構成が本書の特徴。 地方に出かけた時、そっとカバンにしのばせておけば、その土地柄や歴史のアウトラインがわかり、旅の楽しさは2倍にも3倍にも膨らむだろう。名所・旧跡、名物料理と土産物を紹介した「旅のヒント」も役立つはずだ。
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4.2「三国志」の魅力は、幾多の武将の活躍と、軍師たちの戦術にある。本書は、その中から軍師のみ34人を選び出し、彼らの生き方と果たした役割を、人物ごとにまとめたものである。世は戦乱の時代、大きな変革の時代である。日々激しく動く状況下に身を置きながら、軍師たちは、時代の趨勢をいかに読み、いかなるグランドデザインを描き、いかなる戦術を立て、いかに行動したのか?「天下三分の計」を描いた諸葛孔明。軍師として勲功第一の働きをしながら曹操から死に追いやられた荀いく。赤壁の戦いで曹操軍を撃退するものの早すぎる死を迎えてしまった呉の周瑜。非凡な才能を持ち劉備から信頼されるものの、母への孝を貫くためにやむなく曹操に仕えた徐庶、などなど。三国志学会事務局長である著者は、物語の中ではなく、歴史としての三国時代に活躍した軍師たちの実際の人物像と行なった事績を紹介しているので、この時代に対する興味が一層深まる書である。
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3.0人々の憧れと願望から生まれた「魔法」と「アイテム」。ゲームやファンタジー小説の世界ではすっかりおなじみの両者だが、その歴史を遡ると神話や伝説に起源がある場合も少なくない。見るものすべてを石化することで有名な「メドゥサの眼」は、ギリシァ神話に収められているエピソードである。また某RPGゲームの完全回復アイテムとして人気の「エリクサー」は、伝説の錬金術師・パラケルススが難病の娘を救った薬として後世に伝わっている。本書は、今なお多くの人々を虜にしてやまない「魔法」と「アイテム」105について、その効果とエピソードを解説したものである。「荒ぶる破壊神が放つ、脅威のビーム砲=シヴァの熱光線」「神そのものとなったスーパードリンク=ソーマ」から、「史上最高の魔道王が操った悪魔=ソロモンの悪魔使役」まで、その驚くべき威力と効果を大紹介!
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-歴史には必ず、後世の私たちから見ると、「ひょっとしたらあなたは、この役割だけのために生まれてきたの?」と思わず問いたくなるような、究極の運命をもった人物が現れる。周布政之助、岡田以蔵、梅田雲浜、平岡円四郎、原市之進、徳川家茂。本書に登場する6人の人物たちは、将軍の家茂を除いて、いずれもそんな運命の持ち主だ。長州藩のために忠義を尽くそうとするものの、周囲に理解されないため憤死する周布政之助。武市半平太のために生き、武市半平太のために人斬りを行なった岡田以蔵。徳川慶喜に仕え、“頭脳”好みの慶喜を陰から操った男、原市之進。一橋時代の慶喜に重宝され、公武合体のブレーンとして辣腕をふるった平岡円四郎。本書は、「使命感」に殉じた男の生涯を組織と人間を描くことに卓越した著者が、真正面から描ききった評伝集である。6人の足跡から、われわれ現代人が何を為し、何を為さざるべきかを考える一冊。
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4.5【夢】とは大別して、(日)眠っている間に見るもの (月)実現させたい願い……の二通り意味があるが、本書でいう「夢」とは“(月)”のこと。本書では、結婚、仕事、ライフサイクルetc.……大きな夢から小さな願望まで、この「夢ノート」で次々と叶えてきた著者が、とっておきのサクセス法を伝授する。 その方法はいたって簡単。「なりたい心、なりたい人、欲しいもの」を、どんどんノートに書き出していくだけ。ポイントは、“恥ずかしい”という気持ちを脇に置き、自分の願いを洗いざらい「告白」してしまうこと。書き出す作業によって自分の欲求や願望が明確化し、心に刻まれるのと同時に、「絵を入れて、写真も貼って、叶った夢にはシールを貼って」と、クリエイティブな満足を得られる効用も大きい。 毎日が何となくつまらない、もっと私らしい生き方があるはずなのに、一体何をしたらいいのかわからない……と、自分探しの途上にある人に、ぜひおすすめの一冊。
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3.0景行天皇の皇子で、熊襲を討ち、後に東国を鎮定したといわれる古代史の英雄「ヤマトタケル(日本武尊、倭建命)」。古代史ファンならずとも、その名を知らぬ者はいないだろう。しかし、冷静にこの人物の足跡をたどっていくと、じつに多くの疑問に行き着く。たとえ『日本書紀』の編者が天皇家の歴史を輝かしくさせる意図が働いていたとしてでもある。知られざるヤマトタケルの実像に迫る、渾身の一冊。
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3.0フロイト、ユング、アドラー、フランクル、セリグマン、神谷美恵子、河合隼雄……人間の心を徹底的に探究し、精神医学や心理学の発展に大きく貢献した「こころの名医」たち。本書では国内外の100人を厳選し、彼らの名言・略歴・思想などを紹介する。○「幸せだから歌うのではない。歌うから幸せになるのだ」(ウィリアム・ジェームズ)○「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」(エリック・バーン)○「空は晴れるべきだと決めつけるな。小さな雲さえ気になり始める」(森田正馬)○「ぐずぐず考える時間はムダどころか創造の一部分をなす」(ウルリック・ナイサー)○「まっとうに苦しむことは、それだけで何かを成し遂げることなのだ」(ヴィクトール・E・フランクル)○「愛されるから愛する、は幼稚な愛だ」(エーリッヒ・フロム)○「今を生きて、行き当たりばったりでいけばいい」(岸田秀)「心のエネルギー回復」によく効く名言満載!
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4.0砂漠の真ん中で、水筒に半分くらいの水しか残っていないとき、「もう半分しか水がない」と考えるか「まだ半分残っている」と考えるかで、生死が左右されるという。「まだ半分ある」と信じられる人は、生き抜く気力が湧き、厳しい砂漠も乗り越えられる。このような考え方をプラス発想という。ところが、どんなに明るい性格の人でも、いつもプラス発想ではいられない。現実にはイヤなことやつらいことが身の回りにたくさん起こるからだ。では、どうすればいいか。「ふだんからプラス発想のクセを身につけよ」と著者は言う。不運などありえない。すべては自分にとってプラスの出来事である――本書は、人生のすべてをそうした視点で見つめ直し、愉しく充実した毎日を過ごすヒントを満載した一冊。「幸福の色眼鏡をかけて世の中を見よ」「ハンデとは才能の一部である」など、思わずハッとさせられる言葉の宝庫である。
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5.0誰しも一度は思い浮かべる、「人は死んだらどうなるのか?」という問いかけ。 この“人類永遠のテーマ”に答えるべく、多くの宗教や神話が生まれたと言っても過言ではない。 本書は、「神の都市国家:天上のエルサレム」「最下層の転生場所:八大地獄」など、古今東西の天国と地獄を美麗なイラストと共にやさしく解説。生きている今だからこそ覗いてみたい、“死後の世界”の数々。
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3.5楽しい毎日を送っていても、ピンチはふいに訪れる。家庭問題、リストラ、病気、倒産……長い人生だから、ちょっとつまずくことだってある。しかし、いざ直面すると、誰もが落ち込み、物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまいがち。著者は言う、「そんなときは思い切って開き直ってみることだ。逆境に陥ったとき、開き直りの精神がある人はしぶとくなれるものだ。」と。人生のスランプがあなたを襲っても、開き直り、耐え抜けば、やがて時間が解決してくれるし、あなたはきっと強くなれる。本書は「成功より失敗から多く学べる」「人生の勝ち負けを簡単に決めない」「笑えなくても笑った方がいい」「失敗すればするほど成功は近い」「すがる生き方ではツキに見放される」など、さまざまなエピソードを交えながら、逆境を楽しんでツキを呼び込むための考え方を紹介する。悲しい時、つらい時、楽しいことが不安な時でも、あなたに元気と勇気を与えてくれる一冊。
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-パナソニックグループの創設者である松下幸之助は、病弱の上に資金や学問もない中で、一代にして世界的企業を築いた。その成功の裏側には、どんなものの見方・考え方があったのだろうか?本書では、○「人生とは悩みの連続である。しかし悩みがあるからこそ、人生に味わいが生まれてくる」○「努力が実らないときもある。しかし、尽くすべき努力を尽くしたい」○「失敗すればやりなおせばいい。やり直して駄目なら、もう一度工夫し、もう一度やりなおせばいい」○「不況のときこそ、身にしみて本当の勉強ができるいい機会だ」○「難しい難しいとばかり考えていたのでは、道はひらけない。難しい中にも道はある」など、“困難を力に変える”160の言葉を紹介。不況や逆境に負けず、みずからの運命を切りひらく書。
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-「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである」「神の国は、見える形で来ない。神の国はあなたがたの間にあるのだ」本書では、英文学者でありイエズス会の司祭でもある著者が、聖書の中心であるイエス・キリストの福音から70のことばを選び、わかりやすく心をこめて解説する。豊かな時代に生きながらも悩み迷うことの多い私たちに、真の幸福へいたる道を教え示す一冊である。
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3.0われわれの祖先はどこから来たのか? 日本の地名の多くは、現代日本語ではその意味を解くことができない。地名から派生した苗字についても“なぜ”「山田」や「山本」や「渡辺」なのかということを知る人は少ないだろう。本書は、「日本最古の地名は何といったか?」「苗字第一号は?」「日本でいちばん多い鈴木姓の由来は?」など、地名・苗字にまつわる99の謎に、詳しくやさしく解説をくわえる。
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-「どうでもいいよ、そんなこと。それより早く家の片づけをしたらどうなんだ」「だれのおかげで何不自由なく暮らせると思ってるんだ」。――つい口をついて出たその言葉が奥さんの逆鱗に触れ、大ゲンカ。それからしばらくは口もきかなかった……。そんな経験はありませんか。まさにものは言いよう、言葉は使いよう。同じ意味でも、言葉ひとつで相手の受け取り方は随分違ってきます。例えば、先の言葉を「僕はどっちでもいいけど、キミはどうしたいの?」とか、「僕も家族のために頑張っているんだけどなあ」と置き換えてみると、どうなるでしょうか? きっとケンカにはならず、スムーズな会話につながっていくと思います。本書は、男が口にしてはいけない「女房怒らせ言葉」と、日頃思っていてもなかなか言えない「女房喜ばせ言葉」を集めて解説したフレーズ集。最近奥さんとの会話が途切れがちなあなた、一度手にとってみてはいかが?
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3.0晩年はアウトドアを満喫した伊達政宗、大大名から蹴鞠の宗匠になった今川氏真、体調不良と闘いながら大御所政治を行なった徳川吉宗、晩年に3回若い妻を迎えた小林一茶、隠居後に全国を測量旅行した伊能忠敬、新選組隊士から伝道師になった結城無二三――日本史上に名を刻んだ人物のなかには、人生の前半と後半とで、意外なほど境遇が違ってしまっているケースが数多い。落差が大きければ大きいほど、その生き様からは滋味あふれる教訓がにじみ出てくる。本書は、鎌倉時代から明治・大正時代まで、合計40人の「その後人生」を追いかけたユニークな歴史読み物。歴史の意外な知識に出会いたい人にも、人生後半について考えたい人にもおすすめである。月刊誌『PHPほんとうの時代』に連載中には、読者の人気投票でナンバー1になったこともあり、内容は折り紙つき。人物にゆかりの地の写真も満載し、眺めるだけでも楽しめる本文デザインに工夫されている。
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3.7自動車用品販売の(株)イエローハット創業者・鍵山秀三郎氏。彼の掃除道は、「掃除に学ぶ会」として、今や日本を越えアメリカ、ブラジル、中国、台湾と世界中に広まりつつある。いったい掃除にはどんな秘密があるのだろうか?本書は、誰もができる掃除の驚くべき威力をあますところなく紹介した感動の体験記である。不良の山が一掃され、優良企業に変身した製造メーカー。3億円の赤字から5億円の黒字に変わった大隈鹿屋病院。7年ぶりに体育祭が復活し、退学者も激減した広島県安西高校。犯罪件数が半減した新宿駅周辺の清掃活動……。自らも掃除道を実践する中田宏横浜市長は、本書についてこう語る。「気づける人になるために、本質がわかる人になるために、最後までやり抜く人になるために、最も身近な入口が“掃除”だと知りました」。掃除がきっかけで、会社・学校・社会が次々と甦っていく、驚きの実体を明らかにしていく。
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-人やモノが無数に行き交い、日本列島に文化や産業を育んできた街道。だが、古き良き日本の面影が残る砂利道や石畳は、絶え間なく続く住宅や道路開発の影響によってほとんど姿を消してしまった。本書は、北は東北から南は九州まで、往時の風情を今日に伝える古街道を23箇所厳選。江戸時代の歴史を陰に陽に支えた道をはじめ、全国の名産や四季折々の風物詩に関わる道、日本史の舞台となった道を紹介する。“家康の関東経営を支えた「酢」の道(中原街道)”“世界経済にインフレを引き起こし、幕府を鎖国へと追いやった「銀」の道(岩見銀山街道)”“「赤穂浪士事件」の遠因となった「塩」の道(中馬街道)”“光秀が反旗をひるがえし「本能寺」へ向かった道(亀岡街道)”など、知られざる史実や逸話を数多く紹介している。往時を偲ぶ紀行文として趣があり、写真や地図も満載。歴史好きや古街道めぐりを味わいたい人におすすめの一冊。
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-鎌倉幕府を開いた源頼朝、浮気がばれて妻の北条政子から“ひどい目”に!? 天下の豪傑・加藤清正、便所で高ゲタをはくそのワケは? 名奉行・大岡越前守が、「銭をくれ」バアさんにお手上げ!? 明治維新の功労者・勝海舟、急所を犬に咬まれて悶絶!?――日本史に名を残した有名人たちも、一皮むけばタダの人。本書は、颯爽たる活躍で知られる面々の「面白い話・珍しい話・ドジな話」を一堂に集めた決定版である。戦国武将の意外な一面から、江戸時代の諸大名・文化人たちの笑える話、幕末動乱期の男たちの変わった苦労談、歴史に残るドジな男女の色恋沙汰までと、「歴史って、こんなに面白かったのか!」と目からウロコが落ちる面白エピソードが満載。とにかく楽しめる蔵出しネタのオンパレード!!
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4.2中国で「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていないこの物語が、作家・北方謙三により新たなる命を吹き込まれ、動き始めた。物語の舞台は10世紀末の中国。小国乱立の時代は終わりを告げ、中原に残るは北漢と宋のみ。楊家は北漢の軍閥だったが、宋に帰順。やがて北漢は滅び、宋が中原を制する。その宋の領土を北から虎視眈々と狙うのが、遼という国。強力な騎馬軍団を擁するこの国は、宋の一部であった燕雲十六州を奪い取り、幼い帝を支える蕭太后の命により、南下の機会を窺っていた。奪われた地を取り戻すのは宋王の悲願――。外様であり、北辺の守りを任されている楊家は、遼との血戦で常に最前線に立たされる。楊家の長で「伝説の英雄」として語り継がれる楊業と七人の息子たちの熱き闘い。苛酷な運命のなかで燦然と光を放った男たちを描き、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の電子化。
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4.5宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の長・六郎に楊家軍再興を命ずる。かつて味方の裏切りに遭い、命を落とした父への思いを胸に秘め、立ち上がる楊家の男たち。六郎は、父が魂を込めて打った「吹毛剣」を佩き、戦場へ向かう。対するのは強権の女王・蕭太后率いる遼国の名将・石幻果。天稟の才を持つこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。その石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と怖れられる遼国一の猛将・耶律休哥。楊業を斃した男である。戦場で見えた六郎と石幻果。剣を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。『水滸伝』『楊令伝』に登場する宝刀「吹毛剣」の前史がここにある。
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4.6現代中国をどう認識し、どう対応するのか、日本の対中外交はいかにあるべきか――上海総領事であった著者が、末期がんの病苦をおして書き上げ、2006年に刊行されるやベストセラーとなった本書。中国の実態を鋭く抉って各界の絶賛を浴びたその内容は、文庫化にあたっていささかも古びることなく、むしろ現実の方が本書の議論を前提に進行している感さえある。外交官としての長年の中国勤務の体験をもとに、実際に担当し、かつ現地で見聞した情報を踏まえた叙述には、視点の鋭さと深さ、説得力がある。政治・経済・外交・軍事から農村問題に至るまで、“現代中国の真実の姿”を幅広く見極めようとする著者の真摯な思いが行間から伝わってくる。2004年5月の上海総領事館員自殺事件の折、総領事として部下を守れなかった無念から本書を執筆したという著者。“近くて遠い隣国”との付き合いを考える上で、思わずハッとさせられる示唆に富んだ好著である。
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4.3友人の成功を喜べない、他人の不幸な話を心のなかでは面白がって聞いてしまう……。誰でも多かれ少なかれ、こうした感情を持っている自分に気付いているはずです。本書では、そんな「妬み」の感情が、どのような心理メカニズムによって生じるのか、その要因を分析、平易に解説します。そして、あなたがよりよい人間関係を築き、自信と誇りを持って生きていくために、嫉妬心の克服法を提案します。一度しかない人生を、妬みの感情にとらわれて、うつうつとして送ってしまうのは、いかにも残念です。その意味で本書は、妬みの心理を解き明かした心理学の本であるとともに、人生を悔いなく、爽やかに生きるための人生の処方箋でもあります。
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5.0あなたは、うなずいたり、相づちを打つことが聴き上手の条件だと思っていませんか? しかし、表面的なテクニックだけでは相手の本音を引き出すことはできません。最も重要なポイントは、実は“目に見えないところ”にあるのです。本書は、<相手の話を「見て、聞いて、感じて」聴く><相手の気持ちを呼び覚ます質問><人の話は中断しなさい!>など、相手の心を開放し、より深く理解するための智恵を、図解を用いて紹介。せわしなく余裕がない現代では、だれもが自分の言いたいことを伝えるのに気をとられており、相手の話をじっくり聴こうという人はほとんどいません。こんな時代だからこそ、聴き上手の価値がますます高まっています。あなたが本当に聴き上手になると、相手の話をより深く理解できるようになり、あなた自身も人生が楽しくなる!相手を幸せにし、自分も元気になれるコミュニケーションツールの決定版。『絶妙な「聞き方」の技術』を改題し、再編集。
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4.3日露関係の緊張が極限までに高まり、まさに風雲急をつげていた1903年、「もはや開戦止むなし」と腹をくくった、海軍大臣・山本権兵衛は、意外な男を、決戦を指揮する、連合艦隊指令長官に抜擢した。その男こそ、本書の主人公・東郷平八郎である。山本は、その人事を明治天皇に奏上する際、「東郷は、運の良い男ですから」と起用を理由づけた。明治日本は、存亡の命運を、東郷平八郎という男が持つ“強運”に賭けたと言っても言い過ぎではない、その言葉通り、東郷は、まさに“強運”、もしくは、“天祐”と呼んでも良いかのような戦闘経過によって、敵国ロシアの旅順艦隊、ウラジオストック艦隊、そして世界が怖れたバルチック艦隊のすべてに圧勝する。その勝利の折に吐いた言葉、「勝って兜の緒を締めよ」は、歴史に残る名言として、現代に語り伝えられている。後の他国の提督たちにまで尊敬された、日本海軍随一の名提督の活躍を描く書き下ろし長編小説。
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-約千三百年前、五畿七道が大宝律令で制定されて生まれた東海道に、徳川家康が宿駅を整備してちょうど今年で四百年。長い歴史の中で庶民、大名、さらには外国人までもが歩いたこの道には、積み重ねられた歴史の香りが漂い、いまだ人々を魅了してやまない。その理由は、全長約五〇〇キロにもおよぶ東海道が、日本橋、小田原城、箱根、富士山、大井川……と名所・景勝地をズラリと網羅しているのに加え、行き交った人たちの様々な人間ドラマを今に伝えているからに他ならない。本書は「武蔵国・相模国」「伊豆国・駿河国」「遠江国」「三河国・尾張国」「伊勢国」「近江国・山城国」の六章構成で、日本橋から三条大橋までの全宿場にわたり、そこにまつわる人物や事件の歴史エピソードを、著者撮影の風景写真とともに紹介。美しい自然と風物に恵まれた東海道を、江戸時代にタイムスリップして歩いているような気分にしてくれる、一宿一話で読む痛快・街道雑学!
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-時は、幕末から明治へ――日本を揺るがす大戦乱の後には、熱い男たちの足跡だけが残った・・・・・・。幕末維新期には佐幕・勤王・開国・攘夷などのそれぞれの立場で、数多くの傑物が登場し歴史にその名を刻んだ。阿部正弘、井伊直弼にはじまり、徳川慶喜、近藤勇、沖田総司、土方歳三、坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通、榎本武揚、大隈重信、岩倉具視など、枚挙に暇がない。しかし、この混迷きわめる時代背景は大変複雑でわかりにくいもの。また登場する人物が多数であるため、それぞれの人間関係も入り組んでいる。本書は、太平の眠りを覚ました黒船来航から、幕末維新の終焉といえる西南戦争にいたるまでの間、乱世に光芒を放った英傑100人を分かりやすく解説する。幕府方要人、勤皇の志士、思想家、医者など、多様な人物エピソードから動乱の時代の様相が見えてくる。かんたんに読めて歴史の流れも理解しやすい、手軽な「幕末維新」ポケット事典。
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-本書ではウォルト・ディズニーなど、イベント仕掛人たちの面白い逸話を紹介しながら、遊びの本質と人々が集まる理由と法則についてユーモアたっぷりに分析をしている。東京ディズニーランドと伊勢神宮は本質的に同じである―といったような説明に、読者はおもわず納得してしまうにちがいない。斬新で楽しい、イベント企画の入門書であるともいえよう。
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-徳川三代の政治顧問であった天海大僧正が、「徳川家康公は万事に通じており、何事をたずねても滞るところがなかった。秀忠公は資質が温和柔順だったので、同様であった。しかし、家光公は、極めて聡明であり、武勇にすぐれていた」--と評している。天海があえて、家光だけを聡明英武と称えているのは、家光の中に底知れぬ叡智を見出していたからではなかろうか……と、著者は言う。その通り、家康、秀忠が苦労して創って来た徳川幕府の土台は、後を継いだ、三代将軍・家光によって、盤石なものとなった。彼は、柔軟な思考力を持ち、物事の善悪をよく見極め、それを自分の中で十分に咀嚼し、善しとしたことだけを用いた。それでこそ、心もとなかった幕政を上手に熟させることができたのである。また“生まれながらの将軍”として、強気の姿勢で世に処したのも、その治の特徴であった。戦乱の残り火を吹き消し、泰平の道を拓いたリーダー像を描く長編歴史小説。
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3.0著者は、歴史を現代的な見地から読み直し、ビジネス社会を生きるヒントを提示する作家であり、一方、講演などで全国を行脚する、大の旅好きでもある。本書では、日本各地を「無尽蔵の鉱脈」にたとえ、その魅力を探りつづける歴史作家ならではの視点で、東北から九州まで、各地の歴史・風土の息吹に触れながら、先人の歩みに思いを馳せる。たとえば、津軽藩祖・津軽為信の“グローカリズム”(グローバル・ナショナル・ローカルのバランス)に未来の地方都市像を見るかと思えば、自ら“心の三畳間”と呼ぶ静岡県の養鱒場でマス釣りに興じ、まったくの孤独の一時を楽しんだり、はたまた、後醍醐天皇の皇子が九州の拠点とした熊本県八代市一体には、人を惹きつける“不思議なオーラ”が満ちていると感じたり……。楽しみや不思議な発見がある旅は、まさに人生の修学旅行のようなもの。人生という「自分」発掘の旅の道標となる一冊である。
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-鎌倉幕府を設立した源頼朝の正室・北条政子は、「尼将軍」と称され、日本の歴史上で初めて、権力の中枢にあって自ら組織を統率した女性である。男性優位の武家社会にありながら、政子が「女性トップ」として活躍できた理由とは――。平治の乱(1159年)で敗れ、伊豆で流人生活を送っていた頼朝との出会いを機に、陰に陽に幕政に関わっていく政子。富士川の戦い(1180年)に勝利した頼朝が関東支配を掌中に収め、政子は「御台」となった。頼朝の急死後は「尼御台」と呼ばれ、執権となった父時政や弟時房らと共謀し、北条一族による幕府支配を磐石なものとしていく。そして1219年、京都から下向した幼児・三寅(後の四代将軍・藤原頼経)を後見し、晴れて「尼将軍」として鎌倉幕府の頂点に君臨する。源平の騒乱、承久の乱を経て、激動の幕府草創期に権力を独占していく政子。その生涯を現代的な視座から追いかけた歴史読み物。
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-大石内蔵助は言わずと知れた四十七士のリーダーである。かつて大石を主人公にした『おれの足音』を書いた池波正太郎氏は、歴史人物の中で大石が一番好きだという。それは、ふだんは“昼行灯”と称されるような茫洋とした人物に逆に真の男らしさを見るからだという。確かに本当に男らしい人物とは、ふだんはあまり男らしくないのかもしれない。大石の真価は、赤穂藩断絶の後から始まった。家名断絶とは今日で言えば突然の解雇と同じである。働き場を失った社員たちのために必死で動き回った副社長が大石だった。なんとか浅野家再興を……この目的のために奔走した大石だったが、ついに望みを絶たれた大石に残された道は一つしかなかったのである。 本書でもう一つ特筆すべきことは大野九郎兵衛の扱いであろう。これまで不義の悪人とされてきた九郎兵衛は、近年見直されてきている。本書でも積極的に評価している。
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3.7世界史に偉大な足跡を遺した「聖人」と、強烈なインパクトを与えた「魔人」。現代にまで影響を及ぼす彼らは、いったいどんな人物だったのだろうか?本書は、古代から近現代まで実在し、世界に名を轟かせた「聖人」と「魔人」113人について、その横顔とエピソードを紹介したものである。【偉大なる聖人たち】●人類の3分の1を魅了する、史上最高のカリスマ――イエス・キリスト●色即是空を悟った、仏教の開祖――ゴータマ・ブッダ●数多くの逸話を残す、日本古代史のキーパーソン――聖徳太子【恐るべき魔人たち】人類滅亡を予言したとされる最高の預言者――ノストラダムス●ドラキュラ伯爵のモデルになった君主――ヴラド・チェッペシ●大オカルト帝国だったナチス・ドイツ――アドルフ・ヒトラーなど、人間が持つ「光」と「闇」をそれぞれ強烈に発し、伝説と化した人物たちの知られざる素顔を一挙公開!
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-人間は、一見平穏に生きているようでも、大小さまざまな難題に直面しているものである。そんな人生の切所に立ったとき、問題解決への指針となり、心を奮い立たせてくれる「ことば」ほど、私たちの支えになるものはない。 本書は、長年にわたり「話力」の研究に従事してきた筆者が、本を読み、人と出会うことで心に刻み込んできた「ことば」を、それにまつわるショート・エッセイとともにまとめた名言集である。「消えさるものにしがみつくな」「ことばはブーメラン」「途中で断念しない」「人生にムダはない」「マイナスになる脚本を書くな」……。収録された200の話を読み進めば、今日までの自分を変え、明日への視野が開ける「ことば」とめぐり会うことができる。 「人間はことばのムチに鍛えられて成長する」と筆者はいう。人生のさまざまな局面でカベにぶつかって苦しんだとき、本書で出会ったひと言が、現状打破への新たなエネルギーとなるに違いない。
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-引っ込み思案、あがり症、ユーモア不足……話しベタでお悩みのアナタ。大人の表現力を身につけて、もっと素敵な自分になりましょう!本書は、海外の著名な映画監督や俳優へのインタビュアーとして活躍し、カルチャー教室でのユニークな会話レッスンも好評の著者が、個性が光る話し方を伝授します。恋人や友人、上司との円滑なコミュニケーションの秘訣をアドバイス!「“そうね”の濫用は誤解のモト。何気ない口癖や態度を再チェックすれば話し方の欠点が一目瞭然です」「感動したことや腹の立つことを、文章や絵にしてみよう。言いたいことをまとめるのが上手になります」など、感性を磨くコツや心の持ち方を具体的に教えます。また、“さわやかに怒るコツ”“知性が光るニュー敬語のすすめ”など、自己表現のための実践的ヒントも満載。もう少し上手に、自分を表現しませんか?――会話コンプレックスを解消し、イキイキとした人間関係を築くための一冊。
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3.0誰にでも、何もかもがうまくいかなくて、眠れない夜がある。他人と比べて卑屈になってしまう、仕事で大きなミスをした、人間関係が最悪の状態……。そんな落ち込んだ気分のときには、本書を開いてみてほしい。★20%のムダが、人生を広げる。★頭の固い上司は、自分を磨く磨き砂。★提案には、まず「いいね」と答えよう。★成功しても納得できない人生より、失敗しても納得できる人生を送ろう。★払いすぎた分だけ、金運は強くなる。★次の問題が起こり続ける人は、レベルアップしている。などの力強い言葉が、きっと明日へ向かう元気を与えてくれるはずだ。希望の光が見えてくる一冊。
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5.0自分を「表現する」とは、自分の感情に言葉を与えていくこと。子どもの感性は非常に豊かです。しかし、使いこなせる言葉はそんなに多くありません。無数にあって多様性を秘めている感情にどのような言葉を与えるのか。限られた言葉をどのように組み合わせるのか。言葉には、その子どもの個性や人間性が表れます。うまく言葉を創造できる子どもは、自分の気持ちをいつわらないで生きる、強い人間になります。その力をサポートするのが、お母さんの仕事です。本書は、「何をやってるのかな? おもしろそうね」「これ、やってみない?」など、その子の持ち味を活かした表現を引きだす言葉や、素直に育つためのあいさつの仕方、なんでも「ダメ」と言いたくなる困った反抗期のときの接し方などを具体的に紹介。親子のコミュニケーションがもっと楽しくなる手引きとなる一冊です。
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3.8朝はカフェで350円のモーニングセット、お昼はワンコインランチ。夜は自炊する元気もないので定食屋で済ませる。帰りにコンビニで雑誌とおかしを買う。とくに贅沢をしているつもりはないのに、いつのまにかお金がなくなっていく……。あなたの財布が淋しい原因は、ズバリその時間の使い方にあります! お金と時間の3つの共通点は、「意識しないといつの間にかなくなる」「断り切れないつき合いで失われる」「時間にルーズな人はお金にもルーズ」であること。本書は「モノを買うなら、時間あたりの単価を考えて買う」「年払いを利用する」「夜は必ず10時までに寝る」など、“生きた時間”に投資することで、お金を増やしていくためのコツを紹介します。お金も時間も、「限りある資源」。ただなんとなく過ごすのではなく、“生きた時間”に投資しましょう。そうすれば、お金は後からついてくるのです。
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4.7維新のリーダーというと西郷隆盛・高杉晋作・坂本龍馬など、勝者側ばかりが注目されてきた。しかし、敗れた会津藩にも明治維新に大きく貢献した人物がいた。新島八重の実兄、山本覚馬である。「諸外国の脅威の前に日本の独立が脅かされている折、薩摩だ長州だ会津だと、国内で相争っている場合ではない」と薩長との対立を回避すべく奔走。維新後は、会津藩とは相容れない関係にあったはずの長州藩の信任を得て、京都の近代化に大きく貢献し、新島襄とともに同志社大学創立にも関わる。藩の枠を超えた広い視点と卓越した先見で新国家のビジョンを描いた会津の「坂本龍馬」。激動の時代を生き抜いた覚馬の生涯から、もう一つの幕末維新史を描く。
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3.2○選手たちを批判したいならまず私を殺してからにしてほしい──ジョゼ・モウリーニョ○今日のために戦い、明日のために考える──アレックス・ファーガソン○勝利のあとにも、変化は必要だ──ジョゼップ・グアルディオラ○楽しむプレイをすればいいサッカーができる。だから、サッカーを楽しめ──フース・ヒディンク プロのサッカー監督は、すさまじいプレッシャーの中で戦う。ビッグクラブや各国代表チームともなれば、個性あふれる選手がひしめき、試合の結果に一喜一憂するサポーターがたくさんいる。そんな過酷な世界を勝ち抜いてきた「サッカー名監督」の言葉には、心を打たれ、考えさせられるものが多い。本書では、世界的に名の知れた15人の監督の名言を紹介しつつ、彼らのマネジメントの極意を解説。プレッシャーに打ち勝つには? やる気や能力を最大限に引き出すには? サッカーファンはもちろん、チーム運営に頭を悩ませている管理職も必読!文庫書き下ろし。
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3.0哲学の名著を一度は読んでみたいけれど、何のガイドもなく読み始めると挫折しそう。1冊読むだけで、主要な哲学名著の概要を一気につかめる本があったらいいのに……。本書はそんなニーズに応えたブックガイドです。元サラリーマン・市役所職員という異色のキャリアを持つ“庶民派”哲学者が、主要な古典を48冊厳選し、それぞれの内容や構成、著者の生涯や人となり、執筆の動機や背景などを丁寧に解説。また、どんな本かをひと言で説明する「超解」付きで、教養の基礎をさっと学び直したい人にもお薦めです。【超解例】○プラトン『ソクラテスの弁明』=「哲学の父・ソクラテス」誕生の物語○デカルト『方法序説』=近代哲学の方向性を定めた航海図○ヘーゲル『精神現象学』=「意識」の成長を描いた旅物語 もちろん、難解な哲学名著に挫折したことのある人も必読。ベスト&ロングセラー『超訳「哲学用語」事典』同様、「哲学=難解」が「哲学=面白い!」に変わる1冊です。
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3.7超大国アメリカの隣に位置し、強い圧力をかけられながらも、自主外交を貫いてきたカナダ。本書では、在カナダ大使館公使を務めたこともある元外務省国際情報局長が、要人への膨大なインタビューをもとに、カナダ自主外交の真髄を徹底的に探る。カナダの歴代首相は、安全保障・貿易・経済政策など、アメリカとは異なる価値観の中で、進むべき道を模索し続けてきた。ピアソン首相は北爆反対の演説をしてジョンソン大統領から吊し上げにあった。ディフェンベーカー首相は核保有とキューバ危機への対応をめぐり、アメリカの圧力によって首相の座から引き摺り下ろされた。それでも、対米政策論議に「不可侵とされる聖域」はない――これがカナダの自主外交に一貫して流れる思想なのである。TPP、オスプレイ、尖閣問題……超大国からの圧力に苦しみ、混迷を極める日本外交に、貴重な示唆を与えてくれる1冊。ベストセラー『戦後史の正体』の著者の伝説的名著、待望の電子化!
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3.0今を乱世と呼ぶ人がいる。国民不在の政局、沈み続ける日本経済、ほんの数年先の未来がまったく読めない時代に、自分の居場所すら惑う人も多い。それは今までのセオリーが通用しなくなったからだ。しかし、そんな先行き不透明な時代だからこそ、「歴史に学ぶ」という視点が必要になる――。本書は、今の日本に強烈な影響を与えた“すごい”先人たち20人を中世・戦国・幕末から厳選し、その考え方・戦い方を解説。「上杉謙信――自分の強さと弱さに向き合い続ける」「伊達政宗――組織のなかで自分を成長させた教養の人」「藤堂高虎――人間を見抜く者が時代の先を見通せる」「竹中半兵衛――私心を捨て去ることで物事の本質が見えてくる」「源頼朝――生きることへの執着」「西郷隆盛――人を愛し、愛されたリーダー」など、混迷の時代を生き抜く指針を今に伝える。きっとあなたの理想となり、武器となる“すごい人”が見つかる一冊だ。
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5.0男が惚れる男の資質とは? 乱世を生き抜いた中国の歴史人物たちの中には、男が思わずついていきたくなる男が数多くいた。「将に将たる器を持っていた」劉邦、「この人のためならばと思わせる『仁』を持っていた」劉備、「先の先まで読みつくす才覚のあった」曹操……。しかし彼らも決して最初からそうであったわけではない。むしろ生きるか死ぬかというギリギリの選択を重ねる中で、己の器量を磨いてきたのである。本書は中国文学の第一人者である著者が、英傑たちの生き様を紐解きながら、己の器を大きくする方法を豊富なエピソードをもとにダイナミックに描いたものである。本書を読めば彼らが逆境に立ち向かいながら、その中でいかにして統率力、懐の深さ、先見力を培ってきたかがわかる。翻って、われわれの器量も経済的に逆風である現在であればこそ、磨かれる機会が多い。あきらめることなく、どんなときも自分を磨く気概をもつ男になるための本。
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4.0ことばは、単に表現や伝達の手段ではなく、それを使う人物そのものを表すと言ってよいのではないだろうか。というのは、私たちを魅了する劇的な対象である、もの、人、事件など、ほとんどすべての人間の行動は、ことばを伴って表現されるからである。だから、ことばが貧困であるか、豊かであるか、いかによいことばと出会うかが、人生を左右すると言っても過言ではない。本書は、“ことばの力”の研究を50年以上続け、話力総合研究所の所長でもある著者が、人生の転機となるような、心をゆさぶることばを集めたものである。仕事や人間関係で悩んだときに萎えた心を癒し、勇気づけてくれることば、傷つき、目の前が真っ暗になったときに、冷えた心を温め、生きる喜びを与えてくれることば、また、人に伝えずにはいられないような、感動を共有できる心からわき起こってくることば。人生を豊かにし、様々な問題を乗り越えられるヒントとなることば集である。
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-太平の世であった江戸時代、厳しい身分制度が敷かれた封建社会の中で、庶民が富を手に入れることができる唯一の方法は、商人として成功することだった。本書では、高い志をもって商売を始めた人物が、いかにして時代の流れと世の中のニーズを読み、商売を軌道に乗せ、豪商への道を駆け上がっていったのか、さまざまなエピソードを交えながら紹介している。戦国末期から鎖国までの間に海外貿易で富を築いた角倉了以、末次平蔵、神屋宗湛。江戸の最盛期に手堅い商売でガッチリ儲けた三井高利、河村瑞賢、銭屋五兵衛。江戸末期から明治にかけて、まさに後の日本経済を動かしていく大企業の礎を築いた岩崎弥太郎、古河市兵衛、渋沢栄一。誰もがその名を知っている豪商から、質素倹約の末に一代で富を築き上げた無名の商人たちまで、80人の“成功の法則”を紹介している。その奇抜な発想、固い信念の中には、現代の閉塞した社会にも通用するヒントが隠されている。
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3.5戦国時代、四国を席巻した長宗我部氏。鎌倉時代以降、土佐の岡豊城に拠って連綿と続いたが、戦国乱世の渦の中で十九代・兼序が周囲の有力大名に攻められて討ち死にし、滅亡寸前まで追い詰められた。このとき、幼児だった国親は落ちのびて国司の一条家を頼り、その助けを借りて岡豊城を回復、長宗我部家の再興へと邁進する。国親の跡を継いだのが元親である。子供の頃、「姫若子」と呼ばれて弱々しい印象を与えたが、長じてからは武力と謀を駆使し、土佐のみならず四国の覇者へと駆け上がった。しかし、元親は天下人・豊臣秀吉に屈し、野望は絶たれた。また、島津攻めの際、嫡子・信親を失う悲劇にも見舞われた。元親の跡を継いだのは四男の盛親である。関ヶ原合戦で西軍について土佐を奪われた盛親だが、寺子屋の師匠をしながら時機を待ち、大坂の陣では豊臣方の主力として奮戦した。国親、元親、盛親――波乱に満ちた長宗我部三代の興亡を描く力作長編小説。
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-ナイル河畔にそびえ立つピラミッド。「クレーンさえ動かせない巨石をどうやって運んだのか」「ファラオの呪いは真実か」「クレオパトラの墓はどこにあるのか」…現存する遺跡としては最大最古のこの建造物は、今もなお多くの謎に包まれている。本書はこうした謎の一つ一つに学問的な光を当てながら、ピラミッドをめぐる「不思議」を明快に解きあかしていく。
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3.0死してなお多くの人々の心を捉えて離さない司馬作品の数々。グローバル化する現代社会において、私たち日本人が誇りを持って生きるために、今こそ日本と日本人を励ます司馬文学にその指針を求めることができるのではないか。本書は、「司馬文学は、日本人が“一人前の大人”になるための最良のテキストである」と力説する著者が、司馬作品の“読みどころ”をわかりやすく解説、その魅力を浮き彫りにした好著である。敵にさえも愛される資質とは何かを教えてくれる『竜馬がゆく』、一身立ち一国立つ(個人の独立があり、そして国家の独立がある)ことを謳った『坂の上の雲』、日本の近代的な合理精神を気づかせてくれる『国盗り物語』、才能ある人間が世に出て認められることの難しさを説いた『新史太閤記』、ビジネス社会の倫理とは何かがわかる『菜の花の沖』……。人間、社会、歴史について、知見と洞察に溢れた作品群のエッセンスを堪能できる一冊。
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4.0居心地のいい住まい、おいしい食事、清潔な衣類を、いつも調えておく――とても大切なことだけれど、人生のすべてではありません。手間も時間もかけないことこそ、おしゃれでステキな家事の基本です。本書は、神戸ザ・クイーンズ・フィニッシングスクールの校長を務める著者が、家政学の名門、英国ザ・イーストボーン・カレッジ仕込みのノウハウを教えます。家事を効率よくこなし、暮らしをもっと豊かに楽しむコツを集めました。チャプター1では、「片づけやすい部屋づくり・3つのポイント」「調味料とケトルだけしか見せないキッチン収納法」「イギリス人が大掃除をしない理由」など、整理整頓から掃除洗濯まで家事嫌いの人もラクラクこなせる具体的方法を紹介。チャプター2には、こだわりの朝食メニューや誰でもおもてなし上手になれるタイムテーブル、味も香りも最高の紅茶のいれ方など、おいしい食卓づくりのヒント満載。主婦にも仕事をもつ女性にもおすすめの一冊!
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3.0南北朝の動乱期、武芸だけでなく連歌や立花など風流に通じ、華美な服装、そして遠慮のない振る舞いで「バサラ大名」と称された佐々木道誉(高氏)。本書は彼の波瀾の生涯を描く長編小説である。鎌倉幕府が弱体化し、次なる政治秩序が模索されていたころ、衆望を集めた後醍醐天皇は、幕府打倒を図る。やがて百数十年続いた武家政権を、いったんは朝廷に取り戻すことに成功するが、加担した武士たちが、恩賞の問題で再び不満を募らせることに。そこに登場してくるのが足利尊氏であり、元弘元年の政変(元弘の変)後、尊氏に従った佐々木道誉である。道誉は尊氏の影の参謀として臨機応変に立ちまわり、尊氏とともに時代を動かしていく。そして、再び京に武家政権を打ちたてるのである。「バサラ」を演ずることを、悪い時代を自由に生き抜くための手段とし、己れの進むべき道を強かに、確かに歩んだ武将の生きざまを、見事に描出する力作である。
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4.0毎日を楽しく過ごすには、起こるすべての出来事や周りの人々に、ほんの少し、愛情を持ち、今まで見過ごしていた小さな幸せをきちんと味わうことです。本書は、作詞家として杏里とコンビを組み、数々のヒット曲を手がけてきた著者が、そんな、日常や旅先での体験を独特の視点で綴ったみずみずしいエッセイ集。ハワイで海を眺めていたら、流れ星が降ってきた夜。小笠原の透きとおった海でイルカと泳いだ夏の宝物のような想い出。街で素敵な人たちを発見するときのワクワク感。ふと見上げた空に虹が架かっていたサーキット場。遠い国で再確認した20年来の女友達との大切な絆。ちょっと寂しいときもあるけど、どこまでも自由なひとり暮らしを満喫する日々……。近すぎて見えなかったり、当然だと思っていた、たくさんのハッピーを次々に発見する喜びをお届けします。「今日も何か素敵なことが起こりそう」。という希望が芽ばえ、明るい気持ちになれる本です。
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3.0戦国の日本を統一へと導いた稀代の英雄・織田信長。その天下統一事業は信長の手だけでなされたわけではない!まず、信長の父である織田信秀。尾張国守護代に仕える三奉行の一人だった信秀は、下剋上の流れに乗って尾張の支配者にのしあがる。この父の遺産と遺志を引き継いで「戦国大名・織田信長」が誕生した。そして、尾張の統一のみならず、近隣の強敵・今川義元を討ち取り、美濃の斎藤家を滅ぼして、天下布武への道を邁進し始めたのである。さらに、信長の嫡男・織田信忠。本国の尾張・美濃を相続し、偉大な父の後姿を見詰めながら天下人の後継者になるべく己を磨いた傑物であり、「新しい日本」の建設に力を振るうことが期待された。しかし、本能寺の変に遭遇したとき、不利を承知で明智光秀に立ち向かい、父に殉じた。ここに信長の天下布武は幕を下ろしたのである。戦国乱世に身を置き、全力で戦い続けた織田家三代の男たちを描き出した力作長編小説。
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4.0日本が世界に誇る一兆円企業、トヨタ自動車。そのトヨタのDNAであり、いまや世界の生産現場で活用されている業務改善手法が、ご存知「トヨタ式(トヨタ生産方式)」です。しかし、トヨタ式を「知識」として理解していても、実際の「知恵」として活用することはなかなか大変。そこで本書はトヨタ式の生みの親である大野耐一氏の直弟子が、このブラックボックスともいえる「現場の知恵」について、自らのノートをひも解きながら平易に語りました。「『仕方がない』を禁句にせよ」「成功は『あと少し』の積み重ね」「一気にやるより一番にやれ」「結果よりステップを重視せよ」「『必要か』で動け、『可能か』ではない」「基本の繰り返しにマンネリはない」など、自分自身を劇的に改善するヒントが満載。創業以来、途切れることなく脈々と受け継がれてきたトヨタの源流が、いまあきらかに!『トヨタ流 仕事の哲学』を改題。
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-話力をつけたいという強い気持ちがあれば、だれでも話し上手になれる!本書では、60年近く話の研究、指導に携っている著者が、いつでも、どこでも、だれとでも、平均的な話力を発揮するための条件や原則について解説しています。「下手な人ほど下手な話をくり返すこと」「話す内容を多くもつように努力しよう」「話の効果は人間関係がベースになる」「時間の順序で話す」「ひとことで言ったら何かを考える」「聴き方のマナーを守る」など、基本的な話のコツはもちろん、姿勢、表情、見だしなみ、聴くときの心構えまで、「これなら、自分にも話せる」という知恵が満載です。話力は、その人の「人間としての成熟度合」をそのまま表していると言っても過言ではありません。その場しのぎのテクニックではなく、対話の重要性を理解することから始まり、人格的な深みや広さ、他人を受け入れる力、適切な判断力など、総合的な人間力を高めて話力を磨くための一冊。