*古今東西を通して成功している人たちは、みんな目標意識が強い。具体的な目標を鮮明にしている。頭の中ではなくて紙に書き出して、潜在意識に訴えている。
*われわれの人生は、自分自身が人生劇場の主人公として、シナリオを書き、自ら主人公を演じていかなければならない。
●自分の人生を他人が決めるわけにはいかない。
●自分の人生を他人がつくってはくれない。
●自分の人生を他人が努力してはくれない。
●自分の人生を他人が喜んではくれない。
●自分の人生を他人が悲しんではくれない。
やはり、自分の人生は自分で歩むより仕方ないのである。
*人生は戦いである。生きるということについても、われわれが努力しなければ明日の保証さえない。自分で勝手に生きられると思っているにすぎない。
●人生は自分との闘いである。
●人生は時間との闘いである。
●人生は怠惰との闘いである。
●人生は他人との闘いである。
●人生は病気との闘いである。
●人生はお金との闘いである。
●人生は不公平との闘いである。
●人生は老化との闘いである。
●人生は不幸との闘いである。
戦いに敗れれば挫折感と不幸が待ち受けている。戦いには必ず勝つ覚悟で真剣に立ち向かいたい。
人生の価値は、
●いかに熱中するか、
●いかに没頭するか、
●いかに没我の時間をもつか、
によって決まる。価値ある思い出の多い人生こそ幸福なのである。
*南氷洋に出かけるには、映画がみたい、テレビが見たい、ゴルフがやりたいなど、好き勝手なことばかりやっていることはゆるされなくなってくる。お金も時間も的をしぼって使うことが必要である。人より努力をする、ものごとがうまくいくだけの努力をすれば、狙ったものは必ず手に入る。
*さて、われわれの人生についてはどうだろうか?目的地は決まっているだろうか?地図を持たずぶらぶら歩いていることはないだろうか?必要な要素を取り揃えているだろうか?人生なんて思うようにいかないと、自分が目標を持たず、その準備もせず、努力もしないで、出来ない理由をだしていないだろうか?
*バカらしいから給料以上の仕事なんかしてやるかといった愚かな考え方と行動をするようでは、将来の収入を自分自身で小さくしてしまうことになってしまう。「汝から出るもの汝にかえる」ー人生の大法則である。
*自己啓発の時間のとり方にしても、時間が余ったら、などという。しかし、時間とお金が余ることはまずありえない。どうしても勉強するならば給料をもらったら、何をさておいても本を買う、勉強は朝起きたらすぐはじめる。時間とお金は先取りしなければ間違っても残ることはないのである。さあ、第一ボタンをかけ直して、充実した人生を展開しようではないか!
*仕事は「ダラリ」をなくすものである。
まず、考え方においてのダラリの追放であるが、考えなくてもいいことをくよくよ考えることは大きなムダである。「自分はどこまで上っていけるだろうか?」「上司からどう思われているだろうか?」「今年の昇給はいくらぐらいだろうか?」。こんなことを考えてみたところでわかるものではないし、考えてみたってムダな作業といえよう。多めにみておいて、フタをあけてみてガッカリしても、損するのは自分である。将来を悲観的に考えて憂うつになるのなら考えない方がいい。考えても仕方のないことは考えないようにすることである。他人に対して勝手に期待していなければがっかりすることはない。何事についてもくよくよ心配するなら、心配りをすればよい。
*時間についてのダラリをなくすことも大切である。時間を制するものは世界を制すと思って合理的に使うことである。勤務中の時間を大切にすることは当然である。本当の勝負は仕事が終わってからの時間である。必要な休養はとればよいが、無駄な休養は時間のムダ使いである。常に目的と中身をよく考えて時間のムダ、ムラ、ムリをなくすことが仕事と人生の充実につながる。限られた収入の使い方についてもダラリをなくさなくてはならない。ムダと思われるお金は一円でも大切にすることである。一円玉が落ちていても拾わない人がいるが、一円をバカにする者は一円で泣くことになる。また、必要となれば、借金をしてでも将来に投資するスケールの大きさが必要である。前向きの借金は必ず回収できる。しかし、ムダな後ろ向きの借金は雪だるまになっていく。あらためて、考え方、時間、お金の使い方においてムダ、ムラ、ムリをなくして仕事を円滑にすすめるようにしたい。
*現状にこだわって成長がおくれていないか。
われわれにとって、いつばん楽な仕事の進め方は、従来のやり方のくりかえしである。しかし、それではマンネリ化してしまう。われわれがマンネリ化せず成長していく上において「現状否定の意識」をもつこと必要である。いま行っていることは間違っているかもしれない、もっといい方法があるはずだというのが、「現状否定の意識」である。ものごとに対して「現状否定の意識」をもっていると、問題点に気付いてくる。「どうしてこんなやり方なのだろうか、もっといいやり方があるはずだ」となり、当然のことながらつぎつぎと改善にむすびついていく。問題が何ひとつなく、完璧な完成された職場があるはずがない。それこそ問題の山にすわっているといってもよい。問題の湖の中におかれていると思ってもよい。それなのに、問題がないということは「問題の山はどこですか?」「どこに問題という湖があるのですか?」というにひとしい。自分の行っている仕事だけではない。自分自身がいつ、つぎの仕事に回されるかということについても考えておかなくてはならない。そもそも、いまの仕事をずっと続けていくと思っていること自体が現状肯定の精神である。元のままじっとしているものはこの世に存在しない。多かれ少なかれそれぞれがみな変化していっている。たいしたことのない現状に満足してしがみつく精神はマンネリ化している証拠である。精神ばかりでない、自分の能力についても真剣に現状を否定してかかるとよい。「自分はまだまだ勉強が足りない、もっともっと勉強して実力をつけなくては!」と思ってもらわなければ非常に困るのである。「周囲の人たちだってのんびりしているじゃないか」などと、自分の努力しない理由づけを安易なところに求めて、マンネリの座布団の上にどっしり胡坐をかいているようでは成長しない。昨日より今日、今日より明日と、一日一日、自分自身をリフレッシュして変わっていくことが必要である。
*どんな仕事でも、自らが経営者であるという立場で仕事に向かいたい。人が見ていると真剣になるが、人が見ていないと手抜きをするような安っぽい考え方は捨てさり、むしろ人が見ていないときにこそ、きちんと仕事をすることが人間の価値である。人が見ていると、きちんとするが、人が見ていないといい加減に処理するような安っぽい、表裏のある人間になることはやめにしたい。人間の価値は、人が見ているときに評価されるのではなく、むしろ、だれも見ていないところで何をしたかによって評価される。
*笑顔は自分のためにも、人のためにもいいものである。われわれはうれしいから笑うのではなく、笑うからうれしくなるのである。そして、悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなるのである。毎朝、鏡に向かって笑顔をつくる習慣を身につけるとよい。笑い方として、アイウエオの声を大きく出しながらやるとよい。
●アー親しげで、楽しい笑顔になる。
●イーおかしいときの笑顔になる。
●ウーごく気さくな笑顔になる。
●エー見知らぬ人に対する笑顔になる。
●オーいたずらっぽい、はにかみながらの笑顔になる。
こうしていると、心が軽く、そして、明るくなってくるはずである。笑顔は大脳に健康な刺激を送る。そして、明るい一日がはじまる。笑顔は、人に対してもいい影響を与える。
*マンネリ防止の具体策
●目標をもてー目標のないところに前進も努力もありえない。具体的な目標をもつことが人間を変える。
●仕事に打ち込めー廃用性委縮の法則により、使用しない部分から老化は始まる。
●本を読めー本は大脳に対しての何よりの栄養分である。月に五冊は読むようにしたい。
●生きがいをもてー海外旅行、趣味、リッチマンになるなどである。
●手を使おうー手は外部の頭脳と言われる。ペンをにぎる、碁石をにぎる、絵筆をはこぶ、でもパチンコや間^ジャンはすすめられない。創造性のともなうものがよい。
*われわれが努力したら、すぐにその効果があらわれることもあるが、大きなものになればなるほど時間のズレが生じてくる。現在は過去の鏡である。もし、現在に満足しているとすれば過去の努力をありありと映し出している。手抜きをした過去なら何も映りはしない。現在満足していても、それは、現在が正しかったのではなくて過去が正しかったのである。それぞれの世界において成功者はたくさんいるが、楽をして成功した人は一人もいない。みんな血の汗が出るような努力をしているのである。
*世の中に嫌な仕事など存在しない。自分が嫌だと思っているだけのことである。世の中が求めているものが仕事である。必要性のないものは消え去っていく。それに、ふりかえってみると、自分の意思で選んだ職場なのに、どうして嫌になったものか反省してみるとよい。ちょっとしたきっかけで、袋小路に迷いこんだだけである。ちょっともどって、元の道を歩き出そう。
*愚者は賢者に学ばず、賢者は愚者にも学ぶ。
まずい物も美味しく食べ、美味しい物は美味しく食べる、人間になりたい。
*若さとは柔軟性であり、適応性である。ところが、最近は社会構造の変化からか、若いうちから若年寄りが増えて、戸籍年齢は若いのに、考え方はオジンになっている人が増えてきた。これは社会にとっては一大事である。成長の止まっている人たちのことばは「ああ、昔はよかったなー」と実にさびしい。若者は未来に生き、老人は過去に生きるということばを忠実に実行している。この人たちの行く手は暗く、さらにつらくなってくる。もちろん現在の仕事さえも次第に重荷になってくる。今こそ、習慣のくさりを断ち切って未来へ歩み出さなければ、時代から大きくとり残される。世の中よくしたもので、会社内には時代を先取りする人たちも存在している。この人たちは、つとめて変化を先取りしようとつとめている。持ち物から考え方、能力、人脈関係にいたるまで意識的にどしどし変えている。だから、日々に新しい。三ヵ月ぐらい経過してから会うと、別人のように成長している。このような人に会うのは楽しい。話をしていても未来の夢がつぎつぎとでてくる。目は未来に向かって輝いている。このような人たちが会社の次代の担い手になっていくのである。
*自分自身で目標をもち、節目をつけて勉強していかなければ成長の機会はつかめない。人間は死ぬまで勉強することがのぞましいし、また、それぐらい努力をしていかなければ、社会においての成功者になることはむずかしい。これからは、自分なりに、仕事や人生にメリハリをつけて勉強していくようにしたい。このように自主的に勉強している人にとっては、仕事が嫌だとか、面白くないということはないのである。