血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

630円 (税込)

3pt

宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の長・六郎に楊家軍再興を命ずる。かつて味方の裏切りに遭い、命を落とした父への思いを胸に秘め、立ち上がる楊家の男たち。六郎は、父が魂を込めて打った「吹毛剣」を佩き、戦場へ向かう。対するのは強権の女王・蕭太后率いる遼国の名将・石幻果。天稟の才を持つこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。その石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と怖れられる遼国一の猛将・耶律休哥。楊業を斃した男である。戦場で見えた六郎と石幻果。剣を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。『水滸伝』『楊令伝』に登場する宝刀「吹毛剣」の前史がここにある。

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  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)
    630円 (税込)
    宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の長・六郎に楊家軍再興を命ずる。かつて味方の裏切りに遭い、命を落とした父への思いを胸に秘め、立ち上がる楊家の男たち。六郎は、父が魂を込めて打った「吹毛剣」を佩き、戦場へ向かう。対するのは強権の女王・蕭太后率いる遼国の名将・石幻果。天稟の才を持つこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。その石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と怖れられる遼国一の猛将・耶律休哥。楊業を斃した男である。戦場で見えた六郎と石幻果。剣を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。『水滸伝』『楊令伝』に登場する宝刀「吹毛剣」の前史がここにある。
  • 血涙(下) 新楊家将(ようかしょう)
    630円 (税込)
    闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。楊家の男の証である「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。遼国に忽然と現われたこの男は、かつて宋遼戦で落馬し、記憶を失い、遼国に連れ去られた北平寨の将だった。過去を取り戻した石幻果は二つの人生を抱えてしまった運命を呪い、苦悩する。そんな石幻果に今を生きることを決意させたのは、父とも慕う耶律休哥である。一方、戦場で石幻果と出逢った六郎も、石幻果に既視感を覚える。不安を抱きつつ石幻果に近づく六郎。予感は的中した。運命に弄ばれる男たちの哀しみを描く慟哭の終章。綾なす人々の憎悪と哀しみが交錯する衝撃の結末。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、今静かに幕を降ろす。『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる「北方楊家将」完結編。解説は森福都氏。

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血涙(上) 新楊家将(ようかしょう) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    北方氏の作品はいくつか読んできたが、もっと早くに読むべきだった。まだ、下巻は読んでないのでなんとも言えないが、現段階では無類の傑作だと思う。

    0
    2021年08月20日

    Posted by ブクログ

    楊家将の続き。

    戦死したはずの四郎が生きている?
    刀を交わした時に感じる波動。

    戦とは何故にこれほど残酷で悲しいものなのか。

    0
    2015年09月28日

    Posted by ブクログ

    楊家将の続編。残った2人の息子の伝記。この後に続く北方水滸伝に繋がる剣の由来も明らかになっているので、こっちを読んでから水滸伝を読んでもいいかも。複雑な構図の話が説明臭くなく、でも切なく書かれている。

    0
    2014年09月03日

    Posted by ブクログ

    楊家将に続く楊家の物語。
    楊家将で、父である楊業が死んでしまったので生き残った六郎七郎、そしてあの四男との悲痛な運命の物語でした。
    楊家将で四男にいろいろフラグが立っていたので、こいつどうなるのかなーと思っていたらこうきたか!という感じでびっくり。お話もすごく良くてハラハラドキドキの展開に、今回もの

    0
    2014年06月26日

    Posted by ブクログ

    『楊家将』続編。上下巻。

    宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。
    生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。
    倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。
    彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。
    宋と遼、2つの国に生きる漢たちの宿命

    0
    2013年08月16日

    Posted by ブクログ

    楊六郎と楊七郎が楊業の跡を継ぎ、前回の大戦で痛手を負った楊家軍の再建を目指すが、大戦前の状態まで取り戻すのに相当な苦労をする。全盛期までにはまだまだ至らないが、耶律休哥に太刀打ちできるのはやっぱり楊家軍の人間だけなんだなと思った。
    上巻の最後の方は、石幻果の記憶の片隅に触れるような出来事が起こり、そ

    0
    2013年01月24日

    Posted by ブクログ

    楊業第四男はこういう形で登場しますか。上巻最後で記憶が戻り、さてこれからどうするのか、ってのは物凄く気になるところ。新楊家将ってサブタイトルながら、ヤリツキュウカが魅力的で、半分くらいは遼の目線で描かれているのも素敵。上下巻だけじゃなくてもっと読みたいけど、これからクライマックスにかけての盛り上がり

    0
    2013年01月20日

    Posted by ブクログ

    人物、ストーリー全て次元が違う面白さ。目の前で闘っているようなリアルな表現力。北方謙三ファンになった1冊。歴史本の範囲ではない。

    0
    2012年07月11日

    Posted by ブクログ

    北方流「滅びの美学」というか、男たちの激しい生き様が描かれる。前作の楊業の息子たちが新たな戦いを繰り広げる。

    0
    2012年04月01日

    Posted by ブクログ

    楊家将の続編。

    前回は宋の中における楊家、楊家における楊業が中心的だったが、今回は北方オリジナルなので、視点が前作と全く異なる。

    涙無しには見れない傑作です。

    0
    2011年10月14日

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