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闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。楊家の男の証である「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。遼国に忽然と現われたこの男は、かつて宋遼戦で落馬し、記憶を失い、遼国に連れ去られた北平寨の将だった。過去を取り戻した石幻果は二つの人生を抱えてしまった運命を呪い、苦悩する。そんな石幻果に今を生きることを決意させたのは、父とも慕う耶律休哥である。一方、戦場で石幻果と出逢った六郎も、石幻果に既視感を覚える。不安を抱きつつ石幻果に近づく六郎。予感は的中した。運命に弄ばれる男たちの哀しみを描く慟哭の終章。綾なす人々の憎悪と哀しみが交錯する衝撃の結末。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、今静かに幕を降ろす。『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる「北方楊家将」完結編。解説は森福都氏。
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Posted by ブクログ
宋と遼の戦いがいよいよ決大詰め。
耶律休哥軍と楊家軍、そして石幻果と六郎の血の涙を流す戦いが決着する。
最後の六郎と石幻果が剣を交えるシーンは、圧巻で切なくて壮絶で感動的です。まさに熱い心と涙なしでは読めないシーンだと思いました。
太后視点のエピローグも、ああ終わったんだ…という感じがすごく出ていて、登場人物の心にぽっかり穴が空いているように、読んでいる私にもぽっかり穴が空いてしまったような気持ちになりました。
それから、英材のセリフ。ここから、北方水滸伝に楊家の血が繋がって行くのかと思うと、北方水滸伝がついつい読みたくなっちゃいました。特に4巻とか5巻とか6巻とか!
Posted by ブクログ
楊家将・血涙 全4巻の最終章。
宗にとっての楊家軍の立ち位置の変遷をみていると、国の繁栄に対して、政治と軍との距離感というか関係性を考えさせられる。ここでは楊家に感情移入してしまっていたので、虚しさを感じてしまったが…
石幻果は自分自身と決着をつけながら、かつては孤高の白い狼だった耶律休哥と親子以上ともいえる絆を深め、耶律休哥は軍人としてこの上ない死に方で人生の幕を閉じる。このように遼軍側は、よりパーソナルな人間ドラマが描かれているように感じた。
今までのように盛り上がりや期待感に溢れた劇的な感じではなく、終盤は沈静化ともいえる終わりかたなので、3冊続いた疾走感は失速していく感じがあったが、落ち着くところにおさまった感じはして、静かな満足感は得られた。
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