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完全版 ノーマル・ハート
きみがいないと、生きる意味を失う―― 死の淵で永遠の愛を誓い合う、男同士の結婚式…… 未曾有の危機、HIV-エイズと戦った、ひとりの男の姿を描いた傑作映画――『ノーマル・ハート』 エミー賞・ゴールデングローブ賞・トニー賞受賞作品 2019年4月、奇跡のクラウドファンディングで書籍刊行が実現した、戯曲版『ノーマル・ハート』が電子書籍で完全版として、ついに登場!! 友人の死が500人を超えたとき、私は数を数えるのをやめた。(ラリー・クレイマー) 1981年、奔放な性を謳歌していたゲイの間に謎の伝染病エイズが広がっていた。 ジャーナリストのネッドはニューヨーク・タイムズの記者フェリックスと出逢い、やがてふたりは惹かれあう。出来のいい兄へのコンプレックスを抱え、恋すら知らない無鉄砲なネッドと、一度女性と結婚し、失敗した隠れゲイのフェリックス――だが、ふたりの束の間の幸せを病が蝕んでいく。フェリックスがエイズを発症し……。 たった一人の演説から始まったという、伝説のエイズ団体アクトアップの創始者ラリー・クレイマーが、強烈な祈りを込めて書き上げた、自叙伝的な戯曲。1986年初演。 【電子書籍版特別付録】 ◎『どうか知っていてほしい』――ラリー・クレイマーからの手紙 ◎イメージイラスト;座裏屋蘭丸 *クラウドファンディング時とは、色違いバージョンのイラストになります。 -
従兄ポンス
バルザックの小説集『人間喜劇』中の長編小説。主人公のポンスは名声を失った老音楽家で、同じ音楽家で親友のドイツ人シュムケとともに貧乏暮らしを送っていた。だが彼は骨董の目利きで、パリで一、二の収集品を隠し持っていた。もう一つの彼の道楽は美食だったが、こちらのほうは毎晩金持ちの親戚の食卓に顔を出すことで満たしていた。ある日、ひょっとしたことが原因でポンスはひどく侮辱され、死病の床に伏してしまう。それと同時に、ポンスの収集した骨董が莫大な財宝であることが明らかになる。それを機に、この遺産を手にしようと策謀うずまく人々の暗躍が始まる……パリを舞台に富裕な一族と貧しい従妹との間におこるドラマを描いた『従妹ベット』とならぶバルザック最晩年の傑作。 -
マンスフィールド・パーク
作者オースティンの作品は、すべて田舎に住む紳士階級の適齢期の娘たちの身の振り方を中心とし、それを取り巻く田舎の小世界の人間関係を題材としている。本作の主人公ファニー・プライスをめぐる物語もまったく同じである。彼女は伯母の嫁ぎ先のバートラム准男爵家に引き取られる。きびしい伯母の監視の目があるなか、ファニーはバートラム家の2人の兄弟と2人の姉妹、そこに顔を出す親友知人らとのさまざまな関係のなか日々を送る。ファニーはいつしか次男エドマンドに恋心をいだくようになったが……オースティンならではの皮肉とユーモアが光る代表作のひとつ。その世界では、「金のために結婚するのは愚かなことながら、金なしで結婚するのは、なお愚かなこと」(ある批評家の言)なのである。 -
デヴィッド・コパフィールド
ディケンズの自伝的要素あふれる代表作。デヴィッドが生まれた時、すでに父は死亡していた。大伯母は、女の子誕生を信じていたが、裏切られて家を出ていった。陽気な乳母ペゴティーはデヴィッドを兄の暮らすヤーマスへ連れてゆき、デヴィッドは好青年ハムや幼い恋心をおぼえたエミリーに出会う。母はマードストンと再婚する。マードストンとその姉はわがもの顔で家に居座り、母は心身衰えて死亡する。デヴィッドは寄宿学校に入れさせられるが、そこで二人の生涯の友を得る。怖いもの知らずのスティアフォースと愉快なトラッドルズだ。デヴィッドは学校をやめさせられ義父がロンドンで経営する商会に小僧に出される。デヴィッドは貧乏人ミコーバーのもとで暮らすが、やがてミコーバーは借金のため牢獄へ。デヴィッドは逃げ出して徒歩で大叔母の住むカンタベリーへ向かう。大伯母に保護されたデヴィッドは、その友人である弁護士ウィックフィールドのもとに寄宿し、その娘のアグネスと親しくなり、不気味な人物ユライア・ヒープに出会う。デヴィッドは地元の学校に通うようになる。 -
大いなる遺産
クリスマスイブの夕暮れ、鍛冶屋の少年ピップは足かせを付けた脱獄囚に捕まり、やすりと食い物をもってこいと脅かされる。このときの恐ろしい経験はあとあとまで尾をひく……田舎暮らしのピップに、降ってわいたように莫大な遺産相続の話がころがりこむ。送り主は誰なのか、世話になっている異様な金持ち夫人のミス・ハヴィサムか? ピップはミス・ハヴィサムの養女エステラへのかなえられない思いを胸にロンドンに出る。だが友人もでき、都会生活にうつつをぬかすピップのまえに、謎の人物が姿をあらわす……話は急転直下、緊迫の度をまし一気に終末へ。皮肉とユーモア、ミステリーと冒険活劇が一体となったディケンズ晩年の傑作。 -
マハーバーラタ
インド神話の精髄「マハーバーラタ」の完訳。1998年度翻訳出版文化賞受賞。これは、クル家とパーンドゥ家の領土をめぐって争われた戦いの物語である。父王の死んだ後、パーンドゥ5人兄弟は伯父のドリタラーシュトラ王のもとに引き取られ、従兄のドゥルヨーダナたちと一緒にわが子同様に育てられた。しかし、この間に従兄弟同士のライバル意識や憎しみの感情が芽生えていった。ドリタラーシュトラ王は、5人の長兄ユディシュティラの優れた人格を認め、王位相続者として指名する。ここから両王族間の果しない憎しみと戦いの歴史が始まる。ドゥルヨーダナは、パーンドゥ一族を滅ぼそうと奸計を巡らし、賭事好きのユディシュティラをサイコロ賭博に誘い、まんまと罠にかける。一切を奪われたユディシュティラたちはカーミヤカの森に放逐された……この物語は太古の昔から綿々とつづくため、神々の系譜など煩雑なところも多く、最初はなかなかとっつきにくい。「物語のあらまし」で概要を把握してから読みすすめるのがおすすめだ。 -
陽の当たる場所
アルブケルケ家の家長であり、クラリッサの父親であるジョアン・ジ・デウスの死で幕が開ける、“クラリッサ連作”の第三弾。全ての忌まわしき過去を打ち捨てるべく、生まれ故郷ジャカレカンガを離れ、州都ポルト・アレグレへと旅立つクラリッサとその母親クレメンシィア、それに従兄のヴァスコ。 大きな夢と希望を胸に抱いて、新たな地に身を置くも、そこでの生活は想像を絶する過酷なものであった。若きクラリッサとヴァスコは、醜悪とも言える現代社会を生きる、実に個性的な面々との出会いを通じて、成熟した大人へと成長して行く。 作家エリコ・ヴェリッシモが常々、「この世に不要な人間など存在しない」と声を大にして叫んでいた、全ての人間に対する愛情、同情溢れるメッセージが込められ、その人間模様を見事に描き切った“クラリッサ交響詩”の最終楽章のタクトが、今、振り下ろされる。 -
トランク・ミュージック【合本版】
このコンテンツは「トランク・ミュージック(上)」「トランク・ミュージック(下)」の合本版になります。 -
ラスト・コヨーテ【合本版】
このコンテンツは扶桑社刊【ハリー・ボッシュ・シリーズ(1)】「ナイトホークス(上)」「ナイトホークス(下)」の合本版になります。 -
ブラック・ハート【合本版】
連続レイプ殺人事件の容疑者を射殺した刑事ボッシュは、その妻から夫は無実と告訴される。そんななか、新たな殺人が発生する。 人気の本格ハードボイルドシリーズ第3弾。 ※このコンテンツは「ブラック・ハート(上)」「ブラック・ハート(下)」の合本版になります。 -
J.M.シング戯曲集
この戯曲集は、アイルランド劇作家のジョン・ミリングトン・シングの『峡谷の陰で』(In the Shadow of the Glen, 1903)、『海に騎(の)りゆく者たち』(Riders to the Sea, 1904)、『鋳掛け屋の婚礼』(The Tinker’s Wedding, 1908)、さらには『聖者の泉』(The Well of the Saints, 1905)、彼の最高傑作だと評価を受けている『西の国のプレイボーイ』(The Playboy of the Western World, 1907)の五作品から成り立っています。 これらの作品はすべてアイルランドの民衆劇です。それぞれ、アラン島の漁師の家族、山間の寒村の人たち、放浪者である鋳掛け屋、盲目の乞食の夫婦、アイルランド西部の平凡な毎日の暮らしの中に突如として現れた「(父親を殺したと言う)ヒーロー」に対する村人の反応などを扱っています。 シングの功績は、アイルランドの土着の庶民を描いた戯曲を書いたことだけでなく、イェイツ、グレゴリー夫人と共にアイルランドにアビー劇場を創設し、劇場の運営にも積極的に関わった点です。アイルランド演劇の源流はシングから流れていると言っても過言ではありません。 『西の国のプレイボーイ』の初演の際には、父親を殺した男を偶像視するなどけしからんと、保守的で敬虔なカトリック教徒の人たちが劇場内外で暴動を起こすほどでしたが、今はシング・バッシングなどは全くありません。 人間の営みと周囲の自然、幻覚、狂気、生きることと死、宗教と民衆、盲目と現実世界などをテーマとして書かれたシングの作品を読んでいただき、時代も場所も異なる人たちの生き方が日本の人たちにどう映るのかわかりませんが、また違ったひとつの道を示してくれるのではないかと翻訳を手がけました。 -
美しい夏
一人の少女が大人へと成長していく青春のひとこまを、鮮やかに描く。ジーニアは兄と二人暮らし、洋裁店で働いている。もうすぐ17歳になる夏、三つほど年上のアメーリアと出会う。アメーリアは画家のモデルをしているという。成熟した雰囲気を漂わせるアメーリアに、ジーニアは反発しつつも憧れを抱く。昼間は働き、夜はカフェやダンスホールで遊び、日曜は散歩に出かけたり湖でボートに乗ったり映画をみたり、あるときアメーリアは、モデルの仕事をしている画家のもとへジーニアを連れていく。ジーニアはその画家に恋するが……燦めくような夏はあっという間に過ぎ去る。パヴェーゼに惚れ込んだ訳者による名訳。 -
息子と恋人
主人公のポール、その二人の恋人たち、ポールの母親とのあいだに繰り広げられる愛憎の葛藤を描きつくしたロレンスの代表作のひとつ。母親は希望の星だった長男ウィリアムを亡くし、すべての期待と愛情をポールにそそぐ。ポールにとって母親は絶対だった。ポールの幼馴染の恋人ミリアムは読書が好きで宗教心もあついが、性については消極的だ。一方、もう一人の恋人クララは人妻で肉体的な魅力にあふれ、婦人権運動家でもあった。母親はミリアムに対して敵意さえいだき、クララに対してはむしろ寛容なところをみせる。ポールはミリアムを退けるが、母親が亡くなって絶望的な喪失感をいだく。クララはポールといさかいを起こし別居していた夫のもとに戻る。ポールはミリアムの求婚も振り切って、一人で生きていこうとする。 -
カフカがサラリーマンだったって知ってましたか?
真にこれからの世界をいきるためにはサラリーマンを捨てて自立しよう。 フランツ・カフカは20世紀初頭のサラリーマンだった。しかし、そのことを研究した人はいない。ここには大きな問題が隠されており、その文学とともにサラリーマンを生きぬいた人でもあった。このことは強調してもしすぎることはない。だって、だれもサラリーマンの本質を知らないのだから。それを知るといかに束縛されたい生き方であるかがわかる。それをカフカは芸術へと切り開いた。彼を彼を見習って、自立しよう。 【目次】 はしがき 第一章 サラリーマンだったカフカ 第二章 引きこもってはいけない 第三章 他者の出現 第四章 全く思うようにいかない世界がある 第五章 カフカが残してくれたもの 第六章 じゃあどうすればいいのか 第七章 結語 奥付 【著者】 佐藤守徳 これまでに、『「カウムズホーム」解説という名の小説』『断片小説論スケッチ』『シニアと若者の為の日銭を稼ぐ株式活用術』などジャンルを問わず多数。特に電子書籍を単なる紙の書籍の電子版ではないという信念をいだいている。 -
インドとんち百譚
「中村屋のボース」が伝えたかったインドの昔がたり。 Point 1 ボリウッドに通じるユーモアがいっぱい!! Point 2 ひとつずつの話が短いのでさくさく読める!! Point 3 全編に散りばめられたデーヴァナーガリー文字でインド的臨場感を体感!! 「とても太刀打ちできなそうな力士(レスラー)にテナリラーマが放った技」「偽証人の嘘を暴いたマリアダ・ラーマンの名裁判」「死刑を宣告された絶体絶命のラジャ・ビルバルが見せた起死回生の一手」などなど。 戦前、日本にインドカリーをはじめて紹介したラース・ビハーリー・ボースと、児童文学作家の渋沢青花による物語を、アミール・ホスロー(1253‐1325)の詩を主題とした中世インド絵画とあわせて送る。子どもから大人まで楽しめる114の物語。 -
神々たちのインド
「インドの神々」を大解剖!! Q、インド人は本当に四本腕の神さまが実在すると思っているの? Q、カーリー女神寺院で、人身供犠が行われていたって本当? Q、インドで牛や樹木、石までが信仰対象になるのはなぜ? インドの神さまやインド人の信仰の「なぜ?」「どうして?」に答える『神々たちのインド』。ヴェーダの神々から、破壊神シヴァ、維持神ヴィシュヌ、英雄ラーマやクリシュナ、象頭のガネーシャといったヒンドゥー教の神々、また聖なるガンジス河から神聖な動物、悪魔(鬼神)まで、縦横無尽に記述。 「インドの不思議」解明の手がかりになる1冊が登場! 全編を彩るインド絵画(The Metropolitan Museum of Art所蔵)もあわせて。 (註)初版本『印度の神々』は1916年、向陵社より発行された。今回の新版にあたって、旧字体を現代仮名遣いに改めたほか、文語的語彙や言い回しを現代的表現に修正し、翻案を行った。 目次 神々たちのインド 第1章 インド神話の展開 第2章 ヒンドゥー教の聖典 第3章 天父ディアウスと地神プリティヴィー 第4章 火神アグニ 第5章 太陽神スーリヤ、サヴィトリ 第6章 全能の宇宙主神ヴァルナ 第7章 司雨の神インドラ 第8章 酒神ソーマ 第9章 冥府の主神ヤマ 第10章 『ヴェーダ』の小神 第11章 ヒンドゥーの三大神 第12章 創造神ブラフマーと学芸の女神サラスヴァティー 第13章 維持神ヴィシュヌと運命の女神ラクシュミー 第14章 ヴィシュヌの十種化身(マハー・アヴァターラ) 第15章 ラーマとシーター(『ラーマーヤナ』) 第16章 クリシュナとラーダー 第17章 仏教の創始者ブッダ 第18章 世界の主ジャガンナート 第19章 愛の神カーマデーヴァ 第20章 托鉢神チャイタニヤ 第21章 破壊神シヴァ 第22章 シヴァの妃パールヴァティー、ドゥルガー、カーリー 第23章 象頭神ガネーシャと軍神スカンダ 第24章 鬼神・動物・聖樹・女神・聖者などへの信仰 第25章 五人兄弟の物語(『マハーバーラタ』) 第26章 聖河信仰 第27章 動物信仰 第28章 聖樹や聖石信仰 第29章 女神信仰 第30章 英雄、聖者信仰 第31章 祖先崇拝 第32章 鬼神、悪魔崇拝 第33章 惑星信仰 第34章 聖者と北斗七星信仰 第35章 ジャイナ教と仏教の神々 -
インド神話譚
たっぷりボリュームで、まるごとインド神話。 第三の眼から光線を発する怒りのシヴァ神、いくつもの化身で現れるヴィシュヌ神、入浴した牧女たちの衣服をとりあげるいたずらなクリシュナ神、密かに重婚して妻サラスヴァティー女神に問い詰められるブラフマー神。愛嬌たっぷり、破天荒な神さまたちが繰り広げるストーリー。 ランカー島に奪われたシーター姫を奪還するために旅に出るラーマの物語『ラーマーヤナ』、パーンダヴァ族とクル族の一大決戦を描く『マハーバーラタ』の二大叙事詩、珠玉のラブストーリー『シャクンタラー姫物語』、賭博に敗れた王と王女の遍歴をたどる『ナラ王物語』などの王道傑作群も収録。 インド人の考えかたやマジカルワールドの謎にせまる物語、5000年の大河が生んだインド神話をぎゅぎゅっといいとこチョイス。わかりやすい言葉でさくさく読める『インド神話譚』が登場! (註)初版本『印度神話』は1917年、群書堂書店より発行された。今回の新版にあたって、旧字体を現代仮名遣いに改めたほか、文語的語彙や言い回しを現代的表現に修正し、翻案を行った。 第1篇 ラーマーヤナ物語 第2篇 マハーバーラタ物語 第3篇 クリシュナ物語 第4篇 釈迦物語 第5篇 ブラフマー(創造神)物語 第6篇 ヴィシュヌ(保持神)物語 第7篇 シヴァ(破壊神)物語 第8篇 天父と、地母と、暁の女神物語 第9篇 サヴィトリ(太陽神)物語 第10篇 アシュヴィン(光明神)物語 第11篇 ドルヴァ(北極星)物語 第12篇 インドラ(司雨の神)物語 第13篇 アグニ(火神)物語 第14篇 ナチケータスとヤマ(死の神)物語 第15篇 サラスヴァティー(学問芸術の神)物語 第16篇 ラクシュミー(吉祥天=好運び女神)物語 第17篇 マナサー天女(蛇の女王)物語 第18篇 シャクンタラー姫物語 第19篇 プルーラヴァスとウルヴァシー物語 第20篇 カチャとデーヴァヤーニー(アリアンと土着民との争い)物語 第21篇 ナラ王(ナラとダマヤンティー)物語 第22篇 乳海の攪拌 第23篇 ガンガー(ガンジス河)の降下 -
中国文化漫談 甦る孔子の六芸
筆者-孔子直系75代目・孔祥楷氏-の講演・講座の主題はいつも「孔子は人間であり、 神ではない。世に捧げた最大の貢献は人類愛の提唱、教育は全人類に普及すべき思想。」 としてきている。論語の暗唱、ほか孔子の名句など、なぜ口から滑るように出てくるのかと 聞けば「幼い時に祖母に鞭打たれて暗唱したお陰だ」と笑って答える。巷の好人物と何ら 変わらない。だが多彩な持ち主で 書の精進は言うまでもなく、訪日の際に即興で日本美人を 描いたスケッチは絶妙。そればかりではなく作曲、交響曲まで作り上海大学交響楽団による 公演なども行われる。自作の歌や曲のCDも何枚かを出している。さらに家廟の建築修復、 裏庭の改造なども建築専門の出身、自らの手によって行い他人に譲らない。 孔子の六芸の現代版と言ったら叱られるかな。著者が行ってきた<現代の六芸>というべき 諸々の文化活動をまとめた談話集がこの文化漫談である。 -
SOPPY
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者のフィリッパ・ライスはイギリスの若きイラストレーター。恋人のルークと一緒に暮らし始めた毎日を描く『SOPPY(ソッピィ)』は、公表されるやいなや世界中のカップルに大きな共感の波を生んだ。フィリッパのすくいとる生活の一コマは普遍性を持ち、ふたりの人間がともに暮らすことの幸福を温かいイラストで伝えてくれる。なにげない日常にあふれる小さな愛おしい瞬間を集めた、宝物のような一冊。大切な人への贈り物に。 -
ラティラハスヤ
性欲の衝動に苦しみ、性的に満足することのなかったひとりの婦人。ヴィヌヤダッタ王の宮廷に一糸まとわぬ姿で現れた彼女は、そこに仕えていた大仙コッコーカの手によってそれまで味わったことのない快楽と歓喜を得た。 抱擁の種類、キス(接吻)の方法、性交体位の説明から、人妻への接し方や、性器を増大させる方法まで。 コッコーカの説いたこの書『ラティラハスヤ―性愛秘義―』は、インドで12世紀ごろ成立し、『カーマスートラ』の姉妹編とも称される性愛の古典。 人生の目的は解説、正義、財物および性愛(カーマ)にあり! としたインド人による、性愛の技巧を徹底的に研究した成果が、1948年に発行された『ラティラハスヤ(性愛秘義)』を底本に現代仮名遣いで復活。 -
ザ・インボイス――人生の請求書
レンタルビデオ店でアルバイトをしている39歳・独身のしがない「ぼく」のもとに、 ある日、<W.R.D.>という団体から一枚の請求書が届く。 そこに記されていたのは、信じられないほど高額の請求。 それは、ぼくが「これまでの人生で経験してきた幸せの対価」だという。 金も地位も名誉もない。 友達も少なく、ついでに長年恋人もいない。 たいした人生を送っていないぼくが高額の請求を受けたのはなぜなのか? ぼくは本当にそんなに幸せな人間なのだろうか……? 本当の幸福の意味を教えてくれるスウェーデン発の小説、待望の邦訳! 【主な登場人物】 ・ぼく:主人公。この物語の語り手。レンタルビデオ店でアルバイトする、しがない39歳の男性。 ・モウド:<W.R.D.>の電話担当者。 ・スニータ:「ぼく」の元恋人。インド人留学生。 ・ローゲル:「ぼく」の友人。 ・ギオリィ:<W.R.D.>の職員。 -
私ひとりの部屋
「論文というより、エッセーに近く、エッセー小説風の描写スタイルで、それまで暖めてきたテーマが一気に噴出した、といった強い情熱がひしひしと伝わってくる作品ではあるけれども、そこは熟達した小説家らしく、具象的で、実際的であり、ふんだんに散りばめられた辛辣なジョークに思わず笑いも誘われる。従来の男性優位思考に対する、手厳しい皮肉と嘲笑と諷刺をからめた論詰が、とぼけた表現の随所に潜んでいるので、聞き手の若い女性たちはさぞ胸のすく思いをし、会場に笑いの渦を巻き起こしたに違いない」(エッセイスト高沢英子氏のことば)…講演をもとにしたウルフの女性論。 -
サンクチュアリ
判事の娘で女子学生のテンプルは、男友だちに連れられて、酒の密造所に連れ込まれ、恐怖の一夜を明かした朝、性的不能者のポパイに、トウモロコシの軸で犯される。そのおり彼女を守ろうとした仲間のひとりがポパイに射殺され、家主のグッドウィンが容疑者として裁判にかけられるが、テンプルの偽証で犯人に仕立てられ、群衆から火あぶりのリンチを受ける。ポパイは町の売春宿にテンプルを監禁して男を当てがうが、この男にそむかれて殺害し、のち自分自身も覚えのない殺人事件の容疑を問われて無実のまま断罪されてしまう。救いようのない性と暴力の残虐物語だが、この渦中に耐えて生きてゆくグッドウィンの妻を配して、救いを設けている。 -
くそったれバッキー・デント
『Xファイル』主演俳優が描く父と息子の絆。 1978年のニューヨーク。ヤンキースタジアムでピーナッツ売りをする30代の売れない小説家テッドは、ある夜、病院からの電話で、母の死以来疎遠になっていた父が末期がんと知る。久しぶりに実家に帰ったテッドは、レッドソックスが試合に勝つと、父の病状が良くなることに気づく。父の悪友たちを巻き込み、快復のために大芝居をうつテッド。そしてついに、同率首位のレッドソックス対ヤンキースの最終決戦がやって来た……。 『ホーリー・カウ』で小説家デビューを果たした『Xファイル』のモルダー捜査官による、まさかの小説第二弾!野球、音楽、ヒッピーカルチャーなど小ネタ満載、クセモノ揃いのキャラにニヤニヤ笑い、不器用な父と息子の関係に泣ける、唯一無二のドゥカヴニー・ワールド!! -
車輪の下
「決して弱気にならないことだ。さもないと車にひかれてしまうよ」大人の無理解と利己主義という「車輪の下」で、あわれにもあえぎつづけながら、とうとうその圧力につぶされてしまう少年の運命。ドイツの片田舎の貧しい少年ハンス。天才的な才能を持ち周囲から期待されてエリート養成学校である神学校に2位の成績で合格する。最初は勉学に励み、優等生とあだ名されるが、詰め込み式の勉強と周りの人間との軋轢により徐々に精神が壊れていく。ついにやる気を失い、ついに神学校を退学する。その後機械工となり出直そうとするが、挫折感と、昔ともに学んだ同級生への劣等感から自暴自棄となり、慣れない酒に酔って川に落ち溺死する。ヘッセの代表的自伝小説である。 -
史書編【3冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典『春秋左氏伝』『史記』『十八史略』
『春秋左氏伝』 『三国志』の名将関羽が愛読、西郷隆盛、福沢諭吉も絶賛した漢学の基本書! 古代魯国史『春秋』の注釈書ながら、巧みな文章で人々を魅了し続けてきた『左氏伝』。「力のみで人を治めることはできない」「一端発した言葉に責任を持つ」など、生き方の指南本としても読める! 『史記』 司馬遷が書いた全一三〇巻におよぶ中国最初の正史が一冊でわかる入門書。「鴻門の会」「四面楚歌」で有名な項羽と劉邦の戦いや、悲劇的な英雄の生涯など、強烈な個性をもった人物たちの名場面を精選して収録 『十八史略』 中国の太古から南宋末までを簡潔に記した歴史書から、注目の人間ドラマをピックアップ。伝説あり、暴君あり、国を揺るがす美女の登場あり。日本人が好んで読んできた中国史の大筋が、わかった気になる入門書! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「春秋左氏伝」「史記」「十八史略」1冊にまとめた合本版です。 -
漢詩編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典『陶淵明』『李白』『杜甫』『白楽天』『唐詩選』
『陶淵明』 帰りなん、いざ…。そう言って田園に帰った詩人が残した魂の叫び! 自然と酒を愛し、日常生活の喜びや苦しみをこまやかに描く一方、「死」に対して揺れ動く自分の心を詠んだ田園詩人。「帰去来辞」や「桃花源記」ほかひとつ一つの詩を丁寧に味わい、詩人の心にふれる。 『李白』 大酒を飲みながら月を愛で、鳥と遊び、自由きままに旅を続けた李白。あけっぴろげで痛快な詩は、音読すれば耳にも心地よく、多くの民衆に愛されてきた。豪快奔放に生きた詩仙・李白の、浪漫の世界に遊ぶ。 『杜甫』 中国屈指の社会派詩人。その内面に美しさ、繊細さが光る! 若くから各地を放浪し、現実社会を見つめ続けた杜甫。日本人に愛され、文学にも大きな影響を与え続けた「詩聖」の詩から、「兵庫行」「石壕吏」などの長編を主にたどり、情熱と繊細さに溢れた真の魅力に迫る。 『白楽天』 平安時代から愛され続け、日本文化に大きな影響を及ぼした白楽天。炭売り老人への憐憫や左遷地で見た雪景色を詠んだ代表作ほか、家族、四季の風物、酒、音楽などを題材とした情愛濃やかな詩を味わう。大詩人の詩と生涯を知る入門書。 『唐詩選』 漢詩の入門書として最も親しまれてきた『唐詩選』。李白・杜甫・王維・白居易をはじめ、朗読するだけで風景が浮かんでくる感動的な詩の世界を楽しむ。芭蕉や漱石も愛した、中国最高の詞華集を味わう! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「陶淵明」「李白」「杜甫」「白楽天」「唐詩選」を1冊にまとめた合本版です。 -
ヘミングウェイと猫と女たち
日本のヘミングウェイ研究者の第一人者が、著作や残された膨大な手紙、メモ、証言から作品と人となりを読み解く。ヘミングウェイは、生涯4回の結婚をし、多くの恋愛の逸話も残している。いまだにキー・ウエストの邸宅には、彼自身が飼っていた猫たちの子孫が数多く住んでいるということからも分かるように、愛猫家でもあった。「猫」「女たち」をキーワードに、時代と場所を手掛かりに本質に迫っていく。傑作と言われる「雨の中の猫」や長編「誰がために鐘は鳴る」「武器よさらば」などの作品を解剖する。研究書ではあるが、丹念な取材と紀行文としての趣きが読み物として、尽きない興味をそそる。 -
輝く宝石は愛の言葉
〈公爵の探偵団(デュークズ・マン)シリーズ〉待望の第二弾! 偽りのきらめき、真実の愛。NYタイムズ・ベストセラー作家が描くシークレットベビーものの決定版! 宝飾品職人のイーザは、姉夫婦が引き起こした宝石盗難事件に巻き込まれ、新婚の夫に別れを告げる間もなく逃亡を余儀なくされた。 事情を知らぬまま残された夫のヴィクターは事件の容疑者として拷問され、また妻に棄てられた傷心から疑い深い人間になってしまう。 それから十年後、友人の探偵社でイーザらしき女性の消息をつかんだ彼はスコットランドにおもむき、ついに妻と再会する。 互いへの強い想いは戻りながらも疑心は消えず、しかもイーザには大きな秘密があった……人気シリーズ新展開! -
エドウィン・ドルードの謎
嵐が過ぎ去ったクリスマスの朝、大聖堂の町から忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。捜索の結果、河の堰で彼の懐中時計が発見され、以前からエドウィンと確執があり、前夜、一緒に河を見に行っていた青年ネヴィルに殺人の嫌疑がかけられる。だが事件の背後には、エドウィンの叔父で彼の許婚ローザに執着する大聖堂の聖歌隊長ジャスパーの暗い影があった……。19世紀英国の文豪ディケンズが初めて本格的に探偵小説に取り組み、その突然の死によって未完となった最後の長篇。阿片の幻夢、若い男女の交錯する恋心、深夜の地下納骨堂探検など、興味深い場面や人物を盛り込みながら、決定的な事件の日へと物語は進んでいく。また、ディケンズが初期作から追求してきた〈悪〉のキャラクターは、この作品において近代的に洗練され、複雑な魅力を放つ存在となった。残された手掛りからドルード事件の真相を推理する訳者解説も読み応え十分。原書挿絵を全点収録。 -
アイヴァンホー
中世イギリスのサクソン人とノルマン人の対立を背景に描かれた恋と冒険の騎士道絵巻。サクソンの郷士セドリックの子アイヴァンホーは、サクソン王アルフレッドの後裔であるロウィーナ姫に恋して父の意向に反し、勘当される。彼はノルマン人リチャード獅子心王の臣として十字軍に加わるが、リチャード王の弟ジョンは、兄王の外征中に王位をねらう。アイヴァンホーとリチャード王はひそかに帰国して、王位を守る。義賊ロビンフッドも力を貸した。ジョンと金融上のつながりを持つユダヤ人アイザック、およびその娘レベカも登場、レベカは負傷したアイヴァンホーを看護し、恋におちる。だが、最後にはセドリックの勘当も解け、アイヴァンホーはロウィーナ姫と結婚する。
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