作品一覧
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3.01巻660円 (税込)エメラルドの島とも呼ばれる緑の美しい島国アイルランド。この国に住む人々は、今日でも妖精と共存している。群をなして住む妖精たち、独り暮らしの妖精、いたずら好きな妖精、意地悪な妖精など、アイルランドの人たちは彼らを愛し敬意すら払う。アイルランド生まれの詩人イエーツが、古くから語りつがれた幻想的な民話をまとめたものから30篇を収録した。
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5.01巻770円 (税込)1936年、スペインに成立した左翼系共和政府に対して、右翼勢力はフランコを指導者に反乱を企てた。独・伊のファシズム勢力はこの反乱をバックアップしたが、英・仏は不干渉政策をとった。これがスペイン内乱である。共和政府を支持したのはソ連と、各国から自発的に参加した義勇軍であった。当初記事を書くためスペインを訪れたオーウェルはこの義勇軍に一員として加わり、実際の戦場へ。彼がそこで見たものは……20世紀を代表するルポルタージュの記念碑的作品!
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ動物農場: ロバのベンジャミン、作者自身の諦めに近い気持ちを現しているのかなと思った。訳者は大衆の中に希望があるとオーウェルは感じていたのではないかと書いていたが、面白い論点だと思う。動物が出てきて物語全体としてゆとりがある印象があるという見方には非常に共感するが、個人的には、七戒が全て破られ、豚が二本足でたったところで、彼の、生きてきた時代への絶望•諦めを感じた。物語に加えて解説を読むと考えることが多くて面白い。
象を射つ•絞首刑: 訳者の指摘するところの支配-非支配の関係性への、諦め的な気持ちを読み取った。
貧しいものの最期: X病院で現状に何もできない人々が、全体主義に黙って従う人々を描 -
購入済み
代表作動物農場や1984年に繋がる本作はスペイン内戦に従軍した記録でもある。一流の文筆家でもあるオーウェルはウィットに富んだ、どことなくクールな筆致で書いてますが、体験していることは壮絶です。
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Posted by ブクログ
「動物農場」はスペイン内戦が背景となって書かれた、『1984年』の寓話版とも言える作品だという予備知識ありで読んだけれど、それにとどまらない普遍性をもった小説だと思った。
ソ連、ロシア、中国、北朝鮮。
打倒したはずの権力者を民衆自らが再生産し、しかもそれに無自覚なまま虐げられる「ユートピアからのディストピア」という構図を、戯画化することで一般化している。
そういえば、イタリアの終戦記念日だったっけか、「ファシストになるくらいなら、豚になる方がマシ」という、紅の豚のセリフがさかんに流れるらしい。けれど、この「動物農場」では、豚こそがファシストということになっている。しかも、それは他より多少優れた