作品一覧

  • 魔法のかかったプディング
    3.0
    エメラルドの島とも呼ばれる緑の美しい島国アイルランド。この国に住む人々は、今日でも妖精と共存している。群をなして住む妖精たち、独り暮らしの妖精、いたずら好きな妖精、意地悪な妖精など、アイルランドの人たちは彼らを愛し敬意すら払う。アイルランド生まれの詩人イエーツが、古くから語りつがれた幻想的な民話をまとめたものから30篇を収録した。
  • 死の診断
    -
    1巻660円 (税込)
    ホーヴァー氏が避暑に借りた家は、かつて人の寿命を確実に予見できる医学博士が建てたものだった。ある晩のこと、書斎にかけてあった博士の肖像画が抜け出してきてホーヴァー氏を指さした……。この「死の診断」のほか、「壁の向こうで」「死人谷の夜の怪」「アウル・クリーク鉄橋の出来事」など怪奇短編15篇を収録。ポーの再来といわれ、痛烈な諷刺と諧謔を交えた「悪魔の辞典」で有名なビアスが、人間の心理の中に分け入って描く斬新な怪奇小説ワールド。
  • 魔女の呪い
    -
    1巻770円 (税込)
    村の農場主が二度目の妻を迎えたが、花嫁の腕にみにくいあざができ、みるみる悪化していった。手を尽くしたが効なく、思いあまって村に棲む魔法使いの老人のもとを訪れると、死刑直後の犯人の首に患部をあてると治るという。折よく機会を得て彼女は刑場へと出かけていった。だが、そこに待ち受けていたものは……。この「魔女の呪い」のほか、南イングランドに伝わる迷信、呪術、生き霊などを織り混ぜながら、ハーディ的テーマといわれる運命に弄ばれる男女の悲劇を描く。他に「三石塔殺人事件」「三人の見知らぬ男」など4篇を収録。
  • 動物農場
    4.4
    1巻506円 (税込)
    一従軍記者としてスペイン戦線に投じた著者が見たものは、スターリン独裁下の欺瞞に満ちた社会主義の実態であった……寓話に仮託し、怒りをこめて、このソビエト的ファシズムを痛撃する。
  • カタロニア讃歌
    5.0
    1936年、スペインに成立した左翼系共和政府に対して、右翼勢力はフランコを指導者に反乱を企てた。独・伊のファシズム勢力はこの反乱をバックアップしたが、英・仏は不干渉政策をとった。これがスペイン内乱である。共和政府を支持したのはソ連と、各国から自発的に参加した義勇軍であった。当初記事を書くためスペインを訪れたオーウェルはこの義勇軍に一員として加わり、実際の戦場へ。彼がそこで見たものは……20世紀を代表するルポルタージュの記念碑的作品!
  • すばらしい新世界
    -
    1巻880円 (税込)
    試験管内受精プラス「ボカノフスキー処理」によるガンマー、デルタ、イプシロン階級の創出、すべての階級に向けての厳密な条件反射学習と睡眠学習による行動と思考の動機づけ、家庭・一夫一婦制の廃止にともなう完全なフリーセックスの実現……その究極の目的は「共有・同一・安定」をモットーとする社会の建設であり、それはフォード紀元元年に開始された! SF史上に燦然と輝く古典であり、奇想と機知を縦横に駆使して描かれた「暗いユートピア」は、笑ってしまえる喜劇的未来記でもある。

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  • 動物農場

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    動物農場: ロバのベンジャミン、作者自身の諦めに近い気持ちを現しているのかなと思った。訳者は大衆の中に希望があるとオーウェルは感じていたのではないかと書いていたが、面白い論点だと思う。動物が出てきて物語全体としてゆとりがある印象があるという見方には非常に共感するが、個人的には、七戒が全て破られ、豚が二本足でたったところで、彼の、生きてきた時代への絶望•諦めを感じた。物語に加えて解説を読むと考えることが多くて面白い。
    象を射つ•絞首刑: 訳者の指摘するところの支配-非支配の関係性への、諦め的な気持ちを読み取った。
    貧しいものの最期: X病院で現状に何もできない人々が、全体主義に黙って従う人々を描

    0
    2025年03月20日
  • カタロニア讃歌

    購入済み

    代表作動物農場や1984年に繋がる本作はスペイン内戦に従軍した記録でもある。一流の文筆家でもあるオーウェルはウィットに富んだ、どことなくクールな筆致で書いてますが、体験していることは壮絶です。

    0
    2024年08月17日
  • 動物農場

    Posted by ブクログ

    モリーちゃん可愛いよモリーちゃん。

    解説も含めて最高でした。
    もっともっと自分が深みのある人間になることができてから、もう1回読みたい。

    0
    2023年03月30日
  • 動物農場

    匿名

    購入済み

    怖い

    怖いけど全体主義がよくわかる傑作。
    こういう小説で概要を理解した上で専門書を読むとすんなり全体主義が理解できそう

    0
    2023年01月12日
  • 動物農場

    Posted by ブクログ

    「動物農場」はスペイン内戦が背景となって書かれた、『1984年』の寓話版とも言える作品だという予備知識ありで読んだけれど、それにとどまらない普遍性をもった小説だと思った。
    ソ連、ロシア、中国、北朝鮮。
    打倒したはずの権力者を民衆自らが再生産し、しかもそれに無自覚なまま虐げられる「ユートピアからのディストピア」という構図を、戯画化することで一般化している。
    そういえば、イタリアの終戦記念日だったっけか、「ファシストになるくらいなら、豚になる方がマシ」という、紅の豚のセリフがさかんに流れるらしい。けれど、この「動物農場」では、豚こそがファシストということになっている。しかも、それは他より多少優れた

    0
    2022年11月12日

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