海外文学の検索結果

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  • 完訳グリム童話集1

    完訳グリム童話集

    小説・文芸
    3.0
    1~3巻1,771円 (税込)
    19世紀初め、20代の若い学者の兄弟が、ドイツ語圏に伝わるメルヒェンを広く蒐集してまとめた『グリム童話集』は、半世紀近い歳月、兄弟自身の手で改版が重ねられ、1857年、最後の第7版が刊行された。それは、国境を越え、時代を超え、今も生き続ける、他に類をみない新しい文芸の誕生であった。池田香代子の生命感溢れる翻訳による完訳決定版。第1巻には、「灰まみれ」「赤ずきん」「白雪姫」等、56話収録。〈全3巻〉
  • 小公女

    小公女

    小説・文芸
    2.0
    1巻110円 (税込)
    大富豪の家に生まれたセーラは7歳の時、インドからイギリスの女子学校に入学し寄宿生として生活する。聡明で心優しいセーラは友だちと仲良く暮らしていたが11歳の誕生日のときに父の死の知らせと共に無一文になってしまう。周囲は手の平を返したように冷たい仕打ちをするようになるが逆境にもめげず、強い正しい心を持って生きていく姿を描く。けなげに前向きに生きていくセーラがいじらしい。はたしてセーラはどうなるのでしょう。世界中で愛される名作。
  • 水瓶座物語

    水瓶座物語

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 星座別になった「ギリシャ神話」で文化の源泉が身近に!誕生日の星座別で「愛」をテーマにメルヘンに構成しました。
  • トウェイン完訳コレクション アダムとイヴの日記

    トウェイン完訳コレクション アダムとイヴの日記

    小説・文芸
    -
    1巻484円 (税込)
    この世で最初の人間、アダムとイヴの書いた日記が発掘された。ふたりがそれぞれに記したエデンの園の日常とは……? アダムから見たイヴは「長い髪をしたこの新しい生きもの」、イヴから見たアダムは「低級な趣味の持ち主」。その認識の違いっぷりが笑いを誘う、おかしくて、やがてほろりとさせられる極上の逸品。原書からの挿画を満載し、巻末には詳細な解説と年譜を付した決定版!
  • ガルシア=マルケス全短編

    ガルシア=マルケス全短編

    「死」や「夢」など根源的な主題を実験的手法で描き、溢れんばかりの活力を小説に甦らせたコロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの短篇全集。「青犬の目」「ママ・グランデの葬儀」「純真なエレンディラと非情な祖母の信じ難くも悲惨な物語」と題されてまとめられた初期・中期・後期の3つの短篇集所収の26編を収録。巻末の詳細な「作品解題」とあいまって、この作家の誕生から円熟にいたるまでの足跡をつぶさにたどることができる。
  • 小説家のための編集教室
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    小説家のための編集教室

    小説・文芸
    -
    1巻2,640円 (税込)
    どこを直せばよいかわかる。書き直すたび、うまくなる。 ベテラン小説編集者と学ぶ、自分の手で作品を完成させる〈編集〉のレッスン。 そう、本当に求めていたのは書き方でも稼ぎ方でもない。「磨き方」なのだ。 ——青崎有吾(小説家・『地雷グリコ』) 小説の書き方を教える本はたくさんあります。 でも、書き上げた原稿を「どう直すか」を教える本は、ほとんどありません。 本書は、多くの新人作家をデビューへ導いてきたベテラン小説編集者が、作家が自分の作品を改善し、物語の魅力を引き出すための「セルフ・エディティング」の技法を惜しみなく明かした一冊です。刊行以来30年以上にわたって愛読されてきた、小説家の必携書です。 人物造形、場面描写、会話、モノローグ、動詞の選び方、改行の位置──。 小説編集者が原稿のどこに目をとめ、どう直すのか。誰もが知る名作から新人作家の習作まで、幅広い小説作品を題材に、修正のポイントと添削前後の文章を豊富に紹介します。 また、各章末には「編集のためのチェックリスト」「練習問題」を収録。自分の書いた原稿のどこを見直せばよいか、実践を通じて推敲の技術を身につけることができます。 本書を読み進めるうちに、あなたは自分の原稿を編集者の目で読めるようになるでしょう。 削り、直し、みがき上げる。本当に書きたかった物語の芯をつかみ、自分だけの文体=ボイスを見つけるために。 小説を書く人はもちろん、ライター、編集者、文章を仕事にするすべての人に役立つ一冊です。
  • 市民の反抗 ソロー傑作選
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    市民の反抗 ソロー傑作選

    小説・文芸
    -
    1巻1,320円 (税込)
    多数派の腕力や政府の便宜ではなく、己の「良心」に従え――。社会に対し静かに宣戦布告し、ガンジーやキング牧師にも影響を与えた表題作をはじめ、ソローの思想的エッセンスが伺える傑作選を新訳で。
  • アガサ・クリスティのイギリス
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    アガサ・クリスティのイギリス

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ポワロやミス・マープルを生みだし,今も愛されつづける作家クリスティ.その作品には,古き良きイギリスとともに,移りゆく二〇世紀のイギリスが巧みに描き込まれている.カントリー・ハウスの住人たち,多様化するレジャー,使用人と階級文化,女性たちの生き方…….「ミステリの女王」の眼がとらえたイギリスの今と昔.

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  • イングランド田園風景の文化史 創造されたナショナル・アイデンティティ
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    イングランド田園風景の文化史 創造されたナショナル・アイデンティティ

    小説・文芸
    -
    1巻7,150円 (税込)
    「イングランドのナショナル・アイデンティティは田園風景にある」という観念は,いかにして創造されたのか.ジェイン・オースティンからカズオ・イシグロまで,二世紀にわたるイギリス小説を,同時代の政治・経済・社会・絵画史を背景に読み解き,跡づける.著者のライフワークである文化研究の精華.

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  • 漢詩入門
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    漢詩入門

    小説・文芸
    -
    1巻1,056円 (税込)
    古くは『枕草子』や『源氏物語』の時代から日本人にこよなく愛されてきた漢詩は,一見とっつきにくいが,実はたいへん面白い.友情の詩,別離の詩,戦争の詩,大自然を歌った詩など,その「心」は今日なお新鮮で,私たちの心を深く揺さぶる.この本では,歴代の代表的名作を紹介,漢文の語調に慣れ親しめる工夫をほどこした.

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  • われら
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    われら

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    今から約1000年後、勝利した都市国家の「単一国」は、野蛮で無秩序な人間社会に訣別し、「緑の壁」にかこまれた理想社会を築いていた。そこには「私」はなく、あるのは「われら」だけであった。「住人」は、ガラス・シルクの制服を着、数字と文字を組み合せた国民番号で区別されている。生活の隅々までが「時間律法」に規制され、むろん性にも自由はなく、性生活は性規制局が決める相手と予定表にしたがって行なわれる。単一国は、目下建造中の宇宙船「積分号」によって、他の惑星へ「幸福」をもたらすために出かけようとしている。本書はその宇宙船の製作担当官D五〇三号の詳細な「手記」として記録されている。DはI三三〇号という女性との禁断の「恋」に悩まされ、最後には…。1920年代初頭にロシアで書かれたディストピア小説の先駆的名著。
  • コリンズ短編集
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    コリンズ短編集

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    コリンズはドイルに半世紀も先立って書いた世界最初のミステリ「月長石」で有名な作家であるが、プロットの構成にすぐれ、生き生きとした描写、サスペンス、ミステリーを盛り込んだ「面白い作品」を多数残した。作家としての転機はディケンズとの出会いで、コリンズは多くの作品をディケンズ主宰の雑誌に発表、合作もおこない、二人の親交は生涯にわたった。「ディケンズは人物描写にすぐれ、コリンズは筋の巧みさに秀でている」というのが定評であった。本書には訳者が「現代性」を加味して選んだ8編を収めてある。
  • ディア・ベイビー
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    ディア・ベイビー

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    「自転車泥棒」「懐中電灯」「ハチドリ」など、少年の物語があり、もう少し歳の行った思春期の少年や若者を扱った「ディア・ベイビー」「チェサピークの舟遊び」「刃のように花のように」「空中ブランコに乗った若者」「ハリー」「十七歳」などがある。淡々とした語り口で、思春期あるいは青年期の男の残酷さ、滑稽でぎごちない痛々しさを読む者に伝えてくるサローヤンの魅力あふれる短編集。
  • リトル・チルドレン
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    リトル・チルドレン

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    私は徹夜を続けながら、訳の正確さや、きめこまかさに欠けるでしょうが、10日で17篇を訳しました。あまりじっくり時間をかけていると、少年のバイオリズムが脱け出していってしまいそうに感じたからです。訳し終わっても、まだ私の身体の中に、感受性の鋭い、あたまのいい、ちょっとエキセントリックな、でも限りなくやさしい少年のバイブレーションが残っていました。ここに登場する少年、彼を取り巻くまわりの風景や人々、それはサローヤン自身であり、彼の体験の中で観察し、感じた少年時代を描いたものでしょう。…訳者の言葉です。
  • ルーマニア日記
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    ルーマニア日記

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    一九一六年十月から十二月にかけての、第一次世界大戦の従軍日記で、カロッサは大隊付き志願軍医として、僻地のルーマニア山岳地帯の戦闘に従軍する。さいわい人を殺すことを強いられなかったせいもあって、激しい戦闘の脅威にさらされながらも、カロッサはついに平常心を失うことがなかった。悲痛な身ぶりや、大げさな叫びもなく、ひたすらに危険と暗黒の中に挺身して、そこにやむこともなく響いている声に耳を傾ける。独自の地位を占める作品。
  • ハーディ短編集
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    ハーディ短編集

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    訳者はこう述べる…彼の短編の長所は、(a)筋が変化に富み、異常な事件を含み、その進め方が極めて巧みなので、優劣を問わず、どの作品も息をつかせず読み通すことができる。(b)悲劇、喜劇、ユーモラスなもの、グロテスクなもの、おもしろおかしいもの、など多種多様である。本書には自分を「語り手」と考えた名手の傑作10編を収録。とくに「二つの野心の悲劇」「西部巡回裁判途上」「帰らぬ船」「息子の拒否」の4編は最高傑作とされている。
  • ウィルヘルム・マイスターの修業時代
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    ウィルヘルム・マイスターの修業時代

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ウィルヘルムは、一芸に秀でたマイスターになろうとする。生まれつきミューズの恵みを受けた彼は、その天与の能力を育成することを自分の使命にする。タイトルは、中世ドイツの職人組合の慣行だった修業時代にちなんで名付けられているが、教養小説と呼ばれるように、広く人生の修業時代を描いている。ヘッセやトーマス・マンらが範としたドイツ教養小説の代表作である。ウィルヘルムは裕福な商人の家に生まれ、演劇に強く魅了されて舞台の世界に飛び込む。しかし次第に自身の生き方を模索するようになる。その過程には多くの人々との交流がある。俳優一座の仲間たち、恋愛関係に発展する多くの女性たち、神秘的な「塔の結社」の人々などは、成長の過程でそれぞれが重要な役割を果たす。第三巻で彼は軽業師一団に出くわし、座長から薄幸な少女ミニヨンを引き取る。ミニヨンはウィルヘルムに忠実に仕え、父親のように慕い、恋人のような切ない気持ちを抱くまでになるが……第三巻冒頭には有名な「ミニヨンの歌」がある。ミニヨン亡きあと、ウィルヘルムはミニヨンのふるさとへ、あこがれの南の国さして旅だつ。
  • 二人の若妻の手記
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    二人の若妻の手記

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    バルザックの小説のなかでも珍らしい書簡体の形式をそなえ、きわめて手ぎわよくまとめられた作品。その文体も若々しいみずみずしさにあふれている。この小説のモチーフをなすものは、互いに「牝鹿さん」と呼び合っている仲のよい二人の娘――金髪のルイズと栗毛のルネ――との、いちじるしいコントラストを示す結婚生活である。この二人の女性はほぼ同時にカルメル会の修道院を出て、一人はパリの社交界にはなばなしくデビューし、激しい情熱のおもむくままに恋愛結婚を選び、一人は草深いプロヴァンスの片田舎で、個性的な結婚を受け入れる。喜びや不安や、希望や落胆の交錯するそれぞれの生活を、この二人の女性はときにはあふれるばかりの誇りをもって、ときには軽い嫉妬や非難をこめて、ことこまかに書き送る……。
  • シャベール大佐
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    シャベール大佐

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    パリの代訴人デルヴィルの事務所を訪れた男は、シャベール大佐と名乗った。彼はナポレオン戦争で死んだと報じられたが、かろうじて生き延び、いまはフェロー伯爵夫人となっている昔の妻と、昔の財産を取り戻したいのだと言った。デルヴィルは助力を約束し、そのために活動する。最終的には示談で解決を図ったが、元妻の側の策略もあって…。「シャベールが果たしてどうなるかという単一の筋を追って、興味をこの一点につなぐ構成が面白く、フェロー伯爵夫人との出会いをクライマックスとする描写も、引き締まって力強く、小傑作と呼んでしかるべきであろう」訳者はこう述べる。
  • あら皮
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    あら皮

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    神秘な護符「あら皮」を所有する者はほとんど無制限な力を持ち、あらゆる欲望をとげることができる。その代り、欲望がとげられるたび、少しずつ生命はけずられて行くのである。これを手に入れたラファエルは十九世紀初頭の若者であり、権力を、快楽を、金を渇望した。そのための手段は護符を手に入れるということ以外になかった。自殺するほかないほどまでせっぱつまっていたラファエルは、悪魔に魂を売ったのだ。「これは最新式の秀作であり、その特長は、驚くべきことを手段として、最も奇妙な人間情意や事件などを徹底的に使用しつくしているところにある。そしてそれらの個々については、じつに高き評価が下されるであろう」とゲーテは書いた。
  • 神々は渇く
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    神々は渇く

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    フランス革命期の恐怖政治に巻き込まれた人々の運命を描く歴史小説。正義感あふれる青年画家エヴァリスト・ガムランは革命裁判所の陪審員となり、ジャコバン派の影響を受け、元貴族や亡命者、無神論者、娼婦などを次々と断頭台に送ってゆく。「自由、平等、博愛、しからずんば死」の標語がガムランの指針であり、反愛国主義者の疑いのある者は友人に至るまで、容赦しなかった。物語は、バスティーユ襲撃や、チュルリー宮殿の襲撃、国民公会の成立など、革命の主要な出来事を背景に進行する。パリは戦争と飢餓に苦しみ、民衆の熱狂は冷め、政治への関心も薄れていくなかで、ガムランは理想主義的な愛国心を抱きつつ「人民」の再生をあくまで夢想しつづけ、ついに破滅する。タイトルの「神々は渇く」とは、権力や理想を求める人間の欲望を象徴している。
  • 彼方
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    彼方

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    中世のあらゆる雑学が妖艶で怪奇な渦をまいている本作の主要人物は、ジャンヌ・ダルクを助けて数々の武勲を立てた西フランスの王侯ジル・ド・レーである。彼は愛国の処女の火刑ののち、爛熟した豪奢な生活をおくる。そのうちに金に欠乏してきて錬金術に興味をおぼえ、その帰結として悪魔礼拝に走った。そして、残忍卑劣な罪悪の限りをつくし、ついに宗教裁判にかけられて焚刑に処される。『彼方』はこの物語を骨子として、中世のあらゆる学問、すなわち錬金術、悪魔宗、呪詛、占星術、黒ミサなど、いわゆる神秘学の伝統を次々と暴露する。その凄惨、その淫靡は、一読肌に粟を生ぜしめる。しかし、「狂人か兇賊か聖者でなければ興味がない。その他はすべて俗衆だ」と喝破した世紀末フランス耽美派の雄ユイスマンスとしては、これは当然の帰結であった。
  • 翻訳技法実践論
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    翻訳技法実践論

    小説・文芸
    -
    1巻2,475円 (税込)
    不特定多数を読者とする「出版訳」の特殊性を唱え、学校で習ういわゆる「講読訳」と対置、その技術と方法を実践的に説く。
  • 革命前・革命中・革命後 歴史概説
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    革命前・革命中・革命後 歴史概説

    【タイトル】 『革命前・革命中・革命後 歴史概説』 【内容紹介】 ウジェーヌ・スクリーブ (1791–1861) +ド・ルージュモン (1781–1840)作『革命前・革命中・革命後 歴史概説』は、典型的な貴族シュルジー家の約40年間(1787年・1793年・ 1825年)を、フランス革命がどのように変革したかを、それぞれ喜劇・ドラマ・ヴォードヴィルという3つの演劇ジャンルに分けて舞台上で表現してみせた驚くべき意欲作である。スクリーブは、長子相続権に象徴されるアンシャン・レジーム(旧体制)の支配した革命前、離婚法に代表される極端な民主化を産んだ革命中、王政復古で立憲王政になった革命後、その激動の時代のフランスを描き切ったのである。日本ではほとんど紹介されたことのない19世紀最大の劇作家スクリーブの問題作の本邦初訳である。 2. 英語紹介文 (English Description) 【Title】 Before, During, and After the Revolution: A Historical Survey 【Description】 Before, During, and After the Revolution: A Historical Survey—co-authored by Eugène Scribe (1791–1861) and Michel-Nicolas Balisson de Rougemont (1781–1840)—is a remarkably ambitious play. It vividly demonstrates on stage how the French Revolution transformed the lives of the Churlgy family, a typical aristocratic household, over a span of approximately forty years (1787, 1793, and 1825). Strikingly, the authors captured each of these eras through three distinct theatrical genres: comedy, drama, and vaudeville. Scribe masterfully depicts a changing France: the pre-revolutionary period ruled by the Ancien Régime and symbolized by primogeniture; the revolutionary period marked by radical democratization and the introduction of divorce laws; and the post-revolutionary period under the constitutional monarchy of the Restoration. This volume marks the very first Japanese translation of this thought-provoking masterpiece by Scribe, the greatest playwright of the 19th century, whose work has rarely been introduced in Japan. 3. フランス語紹介文 (Description Française) 【Titre】 Avant, Pendant, et Après : Esquisse historique 【Description】 Avant, Pendant, et Après : Esquisse historique—œuvre co-écrite par Eugène Scribe (1791–1861) et Michel-Nicolas Balisson de Rougemont (1781–1840)—est une pièce d'une ambition remarquable. Elle met en scène la manière dont la Révolution française a bouleversé sur près de quarante ans (1787, 1793 et 1825) la vie de la famille de Churlgy, une lignée aristocratique typique. Les auteurs ont le génie de dépeindre chacune de ces époques à travers trois genres théâtraux distincts : la comédie, le drame et le vaudeville. Scribe y retrace magistralement les mutations profondes de la France : l'Avant-Révolution dominé par l'Ancien Régime et le droit d'aînesse ; le Pendant-Révolution qui vit naître une démocratisation extrême illustrée par la loi sur le divorce ; et l'Après-Révolution sous la monarchie constitutionnelle de la Restauration. Cet ouvrage propose la toute première traduction en langue japonaise de cette œuvre majeure de Scribe, le plus grand dramaturge du XIXe siècle, dont le génie restait jusqu'alors largement méconnu au Japon.
  • ライン川の愛の冒険
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    ライン川の愛の冒険

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    アレクサンドル・デュマは本書『ライン川の愛の冒険』(原題は『愛の冒険』)を1859年10月から1860年1月にかけて、『モンテ・クリスト』紙に連載した。1857年8月末にハンガリー系オーストリア人の舞台女優リラ・フォン・ブリュオフスキーがデュマを訪問、その後彼女とベルギーからライン川旅行をする途中で、女性と友情を交わすというドン・ファンのデュマにとっては至難の苦行を堪える顛末を、いつものように虚々実々面白おかしく語るのである。その中にはかつてイタリアで一緒に旅をした歌姫との恋をベッドで寝物語のように語るという回想録とも旅行記を兼ねた二重の入れ子構造になっている。さて、この歌姫とはいったいだれであろうか、それが本書の解題の種明かしの楽しみである。 Une facette méconnue du grand Alexandre Dumas : humour, voyage et confidences amoureuses au fil du Rhin. Si le monde entier connaît l'auteur des Trois Mousquetaires et du Comte de Monte-Cristopour ses romans de cape et d'épée, Une aventure d'amour (publié initialement dans son journal Le Monte-Cristo entre 1859 et 1860) dévoile un Dumas plus intime, spirituel et délicieusement ironique. 【Résumé】 Tout commence en 1857, lorsque la jeune actrice austro-hongroise Lilla von Bulyovsky rend visite à l'écrivain. S'ensuit un voyage à travers la Belgique et le long du Rhin. Mais pour un séducteur impénitent comme Dumas, le plus grand défi de ce périple s'avère être une épreuve de force quasi herculéenne : maintenir une relation de pure amitié avec sa charmante compagne. Au fil de l'eau, pour tromper l'attente, l'auteur se livre à des confidences et raconte, comme une confidence sur l'oreiller, ses amours passées en Italie avec une mystérieuse cantatrice. Mêlant habilement le récit de voyage et les mémoires amoureux dans une structure en abyme captivante, cette œuvre balance constamment entre réalité et fiction. Qui est donc cette célèbre cantatrice ? C'est tout le plaisir de la clé de voûte de ce récit que le lecteur est invité à découvrir. Une redécouverte indispensable pour tous les amoureux de la littérature française du XIXe siècle. A hidden gem by the master Alexandre Dumas: A witty blend of travelogue, romance, and literary mystery along the Rhine. Alexandre Dumas, the legendary creator of The Three Musketeers and The Count of Monte Cristo, showcases his exceptional wit and humor in this lesser-known masterpiece, <i>Une aventure d'amour</i> (originally serialized in his journal Le Monte-Cristo from 1859 to 1860). 【About the Book】 The story begins in August 1857, when Lilla von Bulyovsky, a Hungarian-Austrian stage actress, visits Dumas. This encounter leads to a journey together through Belgium and along the scenic Rhine. However, for a notorious Don Juan like Dumas, this trip presents an excruciatingly difficult penance: maintaining a strictly platonic friendship with a beautiful woman. To endure this trial, Dumas weaves a captivating tale within a tale, recounting his past passionate romance in Italy with a certain opera diva, shared like an intimate bedtime story. Blending travelogue and memoir into a brilliant double-layered narrative, Dumas masterfully blurs the lines between truth and fiction. But who is this mysterious diva? Unraveling her identity is part of the delightful literary puzzle waiting to be solved in the commentary of this edition. A sophisticated and entertaining read for fans of classical literature, 19th-century European romance, and those wishing to discover a delightfully human side of a literary giant.
  • 国民衛兵の一夜

    国民衛兵の一夜

    【日本語:歌え、笑え!19世紀のポップカルチャー】 「流行歌(ヴォードヴィル)で、お固い軍隊を笑い飛ばせ!」 1815年、パリ。街中のヒット曲に替え歌を乗せて、最新の時事ネタを爆笑に変える。 それが当時の最先端エンタメ「ヴォードヴィル」! 若きスクリーブは、市民のリアルな「国民衛兵の一夜」を、歌と機知で最高にポップなコメディに仕立て上げた。 現代のミュージカルにも通じる、疾走感あふれる「言葉と音楽の化学反応」を今、体感してください! 【English: Vaudeville! The 19th Century Pop Revolution】 "Mix the latest hits with a sharp wit, and watch the elite crumble!" In 1815 Paris, the ultimate entertainment was "Vaudeville"—where catchy pop tunes met biting satire. Young Scribe didn't care for the stiff military glory of the old guard. He took the streets' energy and turned "A Night of the National Guard" into a musical comedy masterpiece. Fast, funny, and full of songs, discover the 19th-century roots of the modern musical in this vibrant new edition! 【Français : Vaudeville ! La pop-culture qui décoiffe】 « Des refrains populaires, de l'esprit, et une bonne dose d'impertinence ! » Paris, 1815. Le Vaudeville est roi : on chante les derniers succès, on rit des puissants, on s'amuse de tout. Le jeune Scribe bouscule l'ordre établi avec sa comédie rythmée et ses couplets malicieux. Oubliez la rigueur militaire, place à la fête et à l'ironie ! Redécouvrez l'énergie pure de ce genre qui a inventé le divertissement moderne, entre théâtre, chanson et satire sociale.
  • 仏日対訳 ギドとジネヴラまたはフィレンツェのペスト

    仏日対訳 ギドとジネヴラまたはフィレンツェのペスト

    小説・文芸
    -
    1巻1,650円 (税込)
    グランド・オペラの真髄、伝説の衝撃作が188年の時を経て蘇る。 劇作の天才ウジェーヌ・スクリーブと、作曲家フロマンタル・アレヴィ。19世紀パリを震撼させた五幕の超大作『ギドとジネヴラ』が、ついに仏日対訳で登場。 16世紀フィレンツェ、突如襲いかかるペストの恐怖。愛するギドを遺して「死」を宣告されたジネヴラが、墓地の中で目覚める衝撃の仮死シーン。そして、メディチ家を舞台にした愛と絶望の交錯。 単なる復刊ではありません。当時の熱狂を詳細な解題とともに紐解き、オペラ史から忘れ去られていた「劇作術の極致」を現代に蘇らせる一冊です。 【English】 A Lost Grand Opera Masterpiece, Now Reborn in a Bilingual Edition. From the legendary duo behind "La Juive" — librettist Eugène Scribe and composer Fromental Halévy — comes the monumental five-act opera "Guido et Ginevra." For the first time, this haunting tale is available in a French-Japanese bilingual edition. Set against the dark backdrop of 16th-century Florence during a plague outbreak, this work features one of the most chilling scenes in operatic history: Ginevra's awakening in a tomb after being mistakenly declared dead. This volume offers more than just a libretto; it provides deep scholarly insight into the "dramatic revolution" of the 19th-century Paris Opéra. A vital restoration of a work that once captivated Europe, now ready to enchant a new generation of readers. 【Français】 Le retour d'un joyau oublié du Grand Opéra à l'Opéra de Paris. Découvrez « Guido et Ginevra », l'œuvre magistrale en cinq actes née de la collaboration entre Eugène Scribe et Fromental Halévy, les créateurs de « La Juive ». Cette édition bilingue franco-japonaise redonne vie à un drame qui a marqué le XIXe siècle. Dans la Florence du XVIe siècle, entre l'éclat des Médicis et l'ombre de la peste, suivez le destin tragique de Ginevra, déclarée morte et s'éveillant dans l'obscurité d'un tombeau. Une scène de léthargie devenue légendaire pour son intensité dramatique. Enrichi de commentaires approfondis, cet ouvrage rend hommage au génie de Scribe et à sa « révolution dramaturgique ». Une pièce essentielle pour redécouvrir la splendeur et l'audace de l'opéra romantique français.
  • 仏日対訳 白衣の婦人

    仏日対訳 白衣の婦人

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    19世紀フランス・オペラの頂点、ついに新訳で登場。 ウジェーヌ・スクリーブとボワエルデューによる傑作オペラ・コミック『白衣の婦人』の仏日対訳。本作は、ウォルター・スコットの歴史小説『修道院』と『ガイ・マナリング』を見事に融合させ、霧深いスコットランドの古城を舞台にしたミステリアスな物語です。 正体不明の幽霊「白衣の婦人」の伝説、没落した名家の世継ぎを巡る陰謀、そしてオペラ史上稀に見る「城の競売」シーンの緊迫感。ジャン=クロード・ヨン氏が「劇作術の革命」と評したスクリーブの卓越した構成を、詳細な解題とともに再現します。 【English】 A Masterpiece of 19th-Century French Opera Comique, Now in a New Bilingual Edition. This French-Japanese bilingual edition presents "La Dame Blanche," the crowning achievement of librettist Eugène Scribe and composer François-Adrien Boieldieu. Based on Sir Walter Scott's "The Monastery" and "Guy Mannering," this work weaves a ghostly tale set in a mist-shrouded Scottish castle. Experience the legend of the "White Lady," the mystery of a lost heir, and the thrilling auction scene—a rarity in operatic history. Featuring extensive commentary on the literary connections and Scribe's dramatic genius as praised by scholar Jean-Claude Yon, this volume is an essential addition to any opera lover's library. 【Français】 Le chef-d'œuvre de l'Opéra-Comique du XIXe siècle, enfin disponible en édition bilingue. Découvrez « La Dame Blanche », fruit de la collaboration entre le célèbre librettiste Eugène Scribe et le compositeur François-Adrien Boieldieu. S'inspirant des romans de Walter Scott, « Le Monastère » et « Guy Mannering », cette œuvre transporte le lecteur dans l'atmosphère mystérieuse de l'Écosse. Entre la légende de la Dame blanche, les secrets de la famille d'Avenel et la scène spectaculaire de l'enchère, ce livret incarne la « révolution dramaturgique » saluée par Jean-Claude Yon. Cette édition bilingue franco-japonaise, enrichie de commentaires approfondis, rend hommage au génie de Scribe.
  • 火山の下

    火山の下

    小説・文芸
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    1巻3,762円 (税込)
    世界の作家たちが愛読した幻の傑作 ポポカテペトルとイスタクシワトル。二つの火山を臨むメキシコ、クアウナワクの町で、妻に捨てられ、酒浸りの日々を送る元英国領事ジェフリー・ファーミン。1938年11月の〈死者の日〉の朝、最愛の妻イヴォンヌが突然彼のもとに舞い戻ってくる。ぎこちなく再会した二人は、領事の腹違いの弟ヒューを伴って闘牛見物に出かけることに。かつての恋敵ラリュエルも登場し、領事は心の底で妻を許せないまま、ドン・キホーテさながらに破滅へと向かって突き進んでいく。 ガルシア゠マルケス、大江健三郎ら世界の作家たちが愛読した20世紀文学の傑作、待望の復刊!
  • ジークフリート伝説集成

    ジークフリート伝説集成

    小説・文芸
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    1巻1,760円 (税込)
    ジークフリートは、ゲルマン・ドイツの伝説に登場する英雄です。竜を退治した際に、その血を浴びて「不死身の肌」になりましたが、背中にある唯一の急所を槍で刺されて暗殺されることで知られています。一方、ジークフリートは、ニーベルンゲン族を倒してその財宝の所有者となったことから、「ニーベルンゲン伝説」の英雄の一人でもあり、本書の表題に掲げられた「ジークフリート伝説」とは、さまざまな物語を含むニーベルンゲン伝説の中で、とりわけ英雄ジークフリートの冒険と暗殺を扱った部分を指す名称です。 ニーベルンゲン伝説の原型は、五~六世紀のゲルマン民族大移動の時代まで遡り、現在のフランクフルト西方にあたるライン河畔フランケンの領土で英雄歌謡の形で生成したと考えられています。その後、北欧に伝承され、『歌謡エッダ』、『散文エッダ』、『ヴォルスンガ・サガ』、『ティードレクス・サガ』などに記される一方で、ドイツ南方のバイエルン地方から現在のオーストリア地方にあたる東方にも伝承され、一三世紀初頭には英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』が成立することになります。 中世後期から近代初期にかけて、この伝説を素材として韻文作品や職匠歌人ハンス・ザックスによる戯曲作品、民衆本などが作られました。その後、忘却の時期を経て、再び注目されるのは、一八世紀後半から一九世紀。ルートヴィヒ・ティークをはじめとするドイツ・ロマン派の詩人たちによって再発見され、数多くの作品が作られましたが、その集大成と言えるのが、ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》でした。 本書は、日本語ではまとまった形で読むことができなかった「ジークフリート伝説」をなすめずらしい作品群を集成したものです。資料としての価値は言うに及ばず、ニーベルンゲン伝説やワーグナーをより深く味わうために最良の1冊となることは間違いありません。 [本書の内容] I スノリの『散文エッダ』におけるジークフリート伝説――北欧第一次伝承 II 『ティードレクス・サガ』における英雄ジグルトの物語――北欧第二次伝承 III 韻文版『不死身のザイフリート』――一六世紀の新しい英雄像 IV ハンス・ザックスの悲劇『不死身のゾイフリート』――一六世紀の職匠歌人による戯曲 V 民衆本『不死身のジークフリート』――一七二六年版の「読んで楽しい」民衆本 VI ティークの二つのロマンツェ――『若き日のジークフリート』と『竜殺しのジークフリート』
  • 読んで旅する海外文学 24の国と地域の旅行記×77冊の読書ノート

    読んで旅する海外文学 24の国と地域の旅行記×77冊の読書ノート

    小説・文芸
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    1巻2,200円 (税込)
    大学生協職員による海外文学ブックガイド 海外旅行好きであり大学生協職員として多数の本に触れてきた著者の、10年以上にわたる旅行記と訪れた国にまつわる本を紹介するブックガイド。文芸、エッセイ、レシピ本など、70タイトル以上を掲載。金原瑞人との対談も収録。 ※本書は、大月書店刊『読んで旅する海外文学――24の国と地域の旅行記×77冊の読書ノート』の電子書籍版です。 【目次】 1章 世界一周読書旅行 ―読書旅行の計画を立ててみよう 2章 旅行記と本の紹介 韓国、台湾、中国、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、インド、アラブ首長国連邦、エジプト、トルコ、ロシア、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、チェコ、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア 3章 対談(重松理恵×金原瑞人) 海外文学を読む楽しみと、翻訳ウラ(?)事情 付録 ①その他の国の本のレビュー ②2章紹介したすべての本のブックリスト 【著者】 重松理恵 大学生協職員。東京大学・名古屋大学生協書籍部を経て現在は大学生協全体の書籍仕入に関わる業務を担当。 趣味は読書と海外旅行。
  • こんなにも多くの人が、マリアナ

    こんなにも多くの人が、マリアナ

    20世紀後半のポルトガルを代表する女性作家が容赦なく突きつける、虐げられた者たちの孤独と諦念 「ポルトガル文学界の慎ましい花」と称された文豪マリア・ジュディッテ・デ・カルヴァーリョ(1921-1998)。 没後20年の2018年に本国で全集が復刊されたところたちまち話題となった。 独裁政権とカトリックによる家父長制に虐げられた女たちの孤独や怒り、希望と諦念が、卓越した観察眼と力強い内面描写によってまざまざと表れる。 日本版では短篇集『こんなにも多くの人が、マリアナ』(1959)と中編『空(から)の戸棚』(1966)を合本して収録。今なお新しい文芸作品集。 「これらの物語に触れると、取るに足りない“生”などないと思える」――小川公代さん 【目次】 こんなにも多くの人が、マリアナ 人生と夢 カンディダおばあちゃま 母親 アルミンダ嬢さん クリスマスの夜 すれ違い 日曜日の散歩 空の戸棚 訳者あとがき 【著者プロフィール】 マリア・ジュディッテ・デ・カルヴァーリョ MARIA JUDITE DE CARVALHO 1921年リスボンに生まれる。夫は作家のウルバノ・タヴァレス・ロドリゲスであり、娘がひとりいる。1949年から1955年にかけて夫妻でフランスに移住。その後リスボンに戻り、雑誌社を経て「ディアリオ・デ・リスボア」紙などの新聞社にて編集者として働く。職務の傍ら短編や中編、エッセイなどを執筆し、グランデ・カミーロ・カステロ・ブランコ短篇文学賞、ポルトガル文芸批評家協会批評賞、ポルトガルP.E.N.クラブ賞、ヴェルジリオ・フェレイラ賞など数々の文学賞を受けた。1998年死去。 【訳者プロフィール】 木下眞穂(きのした・まほ) ポルトガル語翻訳家。上智大学を卒業。ジョゼ・ルイス・ペイショット『ガルヴェイアスの犬』(新潮社)で第5回日本翻訳大賞を受賞した。訳書に、ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ『忘却についての一般論』『過去を売る男』(ともに白水社)、ゴンサロ・M・タヴァレス『エルサレム』(河出書房新社)、ジョゼ・サラマーゴ『象の旅』(書肆侃侃房)、同『修道院覚書 バルタザールとブリムンダ』(河出書房新社)、リカルド・アドルフォ『死んでから俺にはいろんなことがあった』(書肆侃侃房)、パウロ・コエーリョ『マクトゥーブ』(KADOKAWA)など多数。
  • オフェイロン短篇集

    オフェイロン短篇集

    小説・文芸
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    1巻1,221円 (税込)
    人間の愚かさをユーモアまじりの寛大な目で見つめる円熟したまなざし,そして同時に作品にあふれる,もぎたての桃をかじるようなみずみずしさ――.現代アイルランドを代表する短篇の名手ショーン・オフェイロン(1900-91)の,「無垢」「鱒」から「祝婚歌」「さざめく木々」まで,選りすぐりの名作十篇を編む.

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  • 囚人のジレンマ 上下合本版

    囚人のジレンマ 上下合本版

    小説・文芸
    -
    1巻2,860円 (税込)
    パワーズはあなたを裏切らない。──円城塔 小説の悦びに満ちた傑作。──柴田元幸 ホブソン家の父、原因不明の病を患うエディ・シニアは、四人の子どもたちに奇妙な謎を投げかけながら、架空の街〈ホブズタウン〉の世界に入り浸る。彼はその街こそが、人類を救うと信じていた。 世界が囚われた相互不信のジレンマから脱け出す道はあるのか? 第二次大戦、日系人収容所、ウォルト・ディズニーの機密プロジェクト……。病める歴史の連なりは、やがて家族の秘密を照らし出す。 現代アメリカ文学最重要作家による、想像力と希望に満ちた傑作長篇。◎解説=円城塔
  • ドストエフスキー全短篇(Ⅰ・Ⅱ合本)

    ドストエフスキー全短篇(Ⅰ・Ⅱ合本)

    小説・文芸
    -
    1巻2,640円 (税込)
    数々の長篇で有名なドストエフスキーは、短篇の名手でもあった。 デビュー直後の「プロハルチン氏」から晩年の『作家の日記』掲載作まで、19篇を集成。 【収録作品】 プロハルチン氏(1846) 九通の手紙に盛られた小説(1847) 人妻と寝台の下の夫(1848) 弱い心(1848) ポルズンコフ(1848) 正直な泥棒(1848) クリスマスツリーと結婚式(1848) 白夜(1848) 初恋(1849) いやな話(1862) 鰐(1865) ボボーク(1873) キリストのヨルカに召されし少年(1876) 百姓マレイ(1876) 百歳の老婆(1876) 宣告(1876) おとなしい女(1876) おかしな人間の夢(1877) 現代小説から取った暴露小説のプラン(1877) 〈訳者解説〉米川正夫 〈解説〉江川卓
  • 預言者

    預言者

    小説・文芸
    -
    1巻2,750円 (税込)
    カリール・ジブラン(1883~1931)は、レバノン北部のブシャーレに生まれた詩人・思想家・画家です。12歳のとき、母と兄妹とともにボストンへ移住し、若くして文学と美術の才能をあらわしました。青年期にはレバノンでアラビア文学を学び、その後はパリで絵画を学ぶなど、東西の文化に深く触れます。彼はアラビア語と英語の両方で作品を書き、詩、散文、寓話を通して、人間の愛、自由、魂の成長、神とのつながりなどを美しい言葉で表現しました。 1923年に出版された代表作『預言者』は、人生や愛、労働、自由などについての深い洞察を語る名作で、100以上の言語で1億人以上に読まれていると言われており、特に刊行国アメリカでは、大統領や世界的なアーティストらも彼のファンであることを公言し、今も大勢の人に愛されています。ジブランの言葉は、宗教や文化の違いを越えて、多くの人々の心に希望と静かな光を与え続けているのです。 アラビアの生んだ天才による、20世紀で最も読まれた書籍の1冊でありながら、日本では情報も邦訳作品も少なく、あまり知られていない不思議な人物、カリール・ジブラン。 その代表作『預言者』が、長年ジブランを愛読してきた山川紘矢氏・山川亜希子氏の翻訳により、新たな生命を得たのが本書です。 飾り気がないのに深く心の襞に入りこんでくるような体験は、読後再びページを手繰らせ、そして心に種が植わったことを感じさせます。 原書:THE PROPHET by Kahlil Gibran (ジブランのアラビア語名の英字表記はJubran Khalil Jubran/ジブラーン・ハリール・ジブラーンだが、彼は英語の作品にはKahlil Gibran/カリール・ジブラン名義を用いた)
  • ギド・モーパッサン作品集 一

    ギド・モーパッサン作品集

    小説・文芸
    -
    1~2巻110円 (税込)
    フランスの文豪。厭世的な内容、人間の愚かさ、みじめさを描いた作品が多い。日本の自然主義文学に影響を与え、国木田独歩や田山花袋、永井荷風なども愛読したと言われる。第一巻は「ある自殺者の手記」「糸くず」「親ごころ」「寡婦」「狂女」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ギタンジャリ

    ギタンジャリ

    小説・文芸
    -
    1巻1,815円 (税込)
    レグルス文庫のロングセラーが、「第三文明選書」として待望の復刊! 20世紀インドが生んだ大詩人、ラビンドラナート・タゴール。彼のノーベル文学賞受賞詩集『ギタンジャリ』を、詳細な訳註・解説とともに紹介する。イェイツによる序文に加え、英文版『ギタンジャリ』も収録した。さらに、電子版には紙版未収録のイェイツによる序文の英文も追加収録。 訳者生前最後の訳文修正を反映した決定版!
  • BTS 世界のスター伝記絵本

    BTS 世界のスター伝記絵本

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すべてのARMYへ――。 活動休止から4年。 ついに再始動 7人はどのように選ばれたのか。 新たなステージへ歩みだすBTS結成の秘話がすてきな絵本に! パク・ヘソン氏の感性とピクサーのアートディレクターとしての世界最高峰の技術を融合させた美しいイラストで描かれた絵本です。 RM、ジン、シュガ、J-HOPE、ジミン、V、ジョングクの7人が、どのようにして世界的スターとなったのか、その道のりを丁寧に描いています。 一部屋で共同生活していたデビュー初期から、世界中のスタジアムを満員にするアーティストになるまでの成功と成長としていく姿を収めた、夢を追うすべての人におすすめの一冊。 世界中の数百万人ものファンに愛される韓国のK-POPグループBTSを、この「世界の伝記スター絵本」で知ろう! ジャン・アン:文 ニュージャージー州在住の児童書作家。BTSを聴きながら馬に乗るのが好きで、しばしば両方を同時に楽しむ。 パク・ヘソン:絵 ピクサーのアートディレクター、パク・ヘソン氏は、世界最高峰の技術と韓国人としての感性を融合させるクリエイターです。自身の父をモデルにした映画監督作や、教育プラットフォーム『Coloso』での後進育成を通じ、常に韓国の表現力を世界へ発信し続けてきました。今回、BTSの伝記絵本のイラストを担うことは、韓国が生んだ二つのトップ才能による象徴的な共演と言えます。彼はこの作品を通じ、自身のルーツである韓国の物語を、温かな色彩で世界の子供たちへと繋いでいきます。 やまぐちまいか:訳 ヨーク大学政治学部卒。翻訳作品に『書くことのメディア史』(古屋美登里共訳・亜紀書房)、『Scream! 絶叫コレクション 不気味な叫び』所収トーニャ・ハーリー「ショーウィンドウの女の子」、『Scream! 絶叫コレクション 消えない叫び』所収リサ・モートン「サメがいた夏」(共に三辺律子監訳・理論社)。 二見書房 翻訳書刊行85周年記念出版
  • 「荒地」の構造と実像

    「荒地」の構造と実像

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    T・S・エリオットの『荒地』を読み解く2つの仮説。新たな全体像と主題を示す! 「荒地」の主題は、「聖杯探求」や「漁夫王」を用いて、文明批評とされているが本当にそうだろうか。元のエピグラフから捉え直すと作者の絶望の叫びだと分かる。それは、人生を回想して「地獄!」と叫ぶ内容であるが「荒地」と相似になっている。詩の中で詩人は人生を回想している。それは自伝的描写が彼の年代順に並べられていることからわかる。 詩の構造は、ジョイスの「ユリシーズ」と共通性がある。一日という時間経過、ロンドンの描写、性的描写、言語・語彙・文体の多様性である。また、出版当時作者の周囲にいた人々は、詩が彼の投影であると見ていた。そもそも「荒地」が「文明批評」だとしたのはエドマンド・ウィルソンの批評であるが、本音では「エリオットの絶望の叫び」だと思っていた。これは、詩人自身が「荒地」は「個人的愚痴」と発言したこととも一致する。第一部~第四部までは、絶望的気分に満ちているが、第五部では苦悩に立ち向かう内容になっている。それは、エリオットの病気が影響したもので本人も「最高のもの」で「全体を正当化する唯一のもの」と言っている。
  • 3934km 国境を越えて

    3934km 国境を越えて

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    「国境は世界でもっとも愚かな嘘」 「移民」「国境」「人権」「女性の連帯」 中南米の抱える諸問題を知る最良の1冊 「国境は世界でもっとも愚かな嘘」 メキシコ人作家によるラテンアメリカ移民の過酷で切実な現実を描く物語 [カスティージョ・イスパノアメリカ文学賞 受賞作] 「危険な亡命ルートを通じて故郷を追われざるを得なかった何百万もの人々に声と顔を与えた。抑制が効いた心情を揺さぶる描写が素晴らしい」 「移民、国境における残酷な欺瞞、子ども、女性、もっとも弱い立場のコミュニティに対する暴力など、非常に困難な状況に直面しても人間性を保つ、エル・サルバドルの少女を主人公とした新鮮な声を持つ小説であり、女性同士の連帯を強調している」(審査員コメント) 【目次】 日本語版まえがき ラス・ボカニタス サン・サルバドル 国境への道 ソチトル メキシコ アリゾナ ツーソンの移民収容所 訳者あとがき 【著者】 フアン・カルロス・ケサダス 1970年メキシコシティ出身。メキシコ児童文学においてもっとも評価の高い作家の一人。『二人の幽霊の伝記:幽霊小説』でバルコ・デ・バポール賞、『都市X 1985』でフアン・デ・ラ・カバダ児童短編小説芸術賞、『D幽霊の目から』でバルコ・デ・バポール賞、『Shin』でノルマ児童文学賞など受賞歴多数(いずれも未邦訳)。 本書『3934 Km 国境を越えて』でカスティージョ・イスパノアメリカ文学賞(YA部門)を受賞。 星野由美 1969年東京生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経てベネズエラへ渡り、帰国後は在日中南米人向け衛星放送局、ペルー大使館に勤務した。現在はスペイン語圏の児童書の翻訳を主に手がける。『パパはたいちょうさん わたしはガイドさん』で第72回産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。訳書に『それからぼくはひとりで歩く』、共訳に『フリーダ・カーロの日記』などがある。
  • J・G・バラード――混沌とした世界を映すフィクション

    J・G・バラード――混沌とした世界を映すフィクション

    小説・文芸
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    1巻3,520円 (税込)
    絶え間なく生成変化し続ける、ジャンル横断的な作家、J・G・バラードの本邦初の評伝 ジャンルの故国喪失者としての側面をポジティヴな創作上のエネルギーに転換し続けてきた作家としてのバラードに着目し、単一のカテゴリーに回収しきれない彼の多様な作品群を歴史的背景や彼自身の伝記的事実と照らし合わせながら、時系列順に読み解いていく。 シリーズ〈英語〉文学の現在へ 第二次世界大戦前後から現代まで、激動の時代に翻弄される世界各地で〈英語〉という表現媒体を共有しつつ、なおそれを問い直してきた作家たちが、文学の「現在」をどのように切り開いてきたのか――「イギリス」や「英語圏」といった従来の領域的思考を超える〈英語〉文学をあらたに考えるためのシリーズです。
  • エリザヴェータ・バーム/気狂い狼 オベリウ・アンソロジー

    エリザヴェータ・バーム/気狂い狼 オベリウ・アンソロジー

    ダニイル・ハルムスの原点、伝説のグループ「オベリウ」の全貌がついに明らかになる──。 100年前、無名の若者たちによって結成された「オベリウ」(ОБЭРИУ)は、20世紀前半のロシアにおける文学的実験の極致をきわめた。ダニイル・ハルムスの「エリザヴェータ・バーム」「出来事」新訳、これまで未邦訳だったニコライ・ザボロツキー「気狂い狼」、コンスタンチン・ヴァーギノフ「スヴィストーノフの仕事と日々」、レオニード・リパフスキー「水論」など、この伝説のグループ周辺12名の代表作を網羅した世界初のアンソロジー。 ◎本書作品収録作家……ダニイル・ハルムス/アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー/ニコライ・ザボロツキー/コンスタンチン・ヴァーギノフ/イーゴリ・バーフチェレフ/ドイヴベル・レーヴィン/ユーリイ・ウラジーミロフ/アレクサンドル・ラズモフスキー/クリメンチー・ミンツ/ニコライ・オレイニコフ/レオニード・リパフスキー/ヤコフ・ドゥルースキン 【目次】 100年前、無名の若者たちによって結成された「オベリウ」(ОБЭРИУ)は、20世紀前半のロシアにおける文学的実験の極致をきわめた。ダニイル・ハルムスの「エリザヴェータ・バーム」「出来事」新訳、これまで未邦訳だったニコライ・ザボロツキー「気狂い狼」、コンスタンチン・ヴァーギノフ「スヴィストーノフの仕事と日々」、レオニード・リパフスキー「水論」など、この伝説のグループ周辺12名の代表作を網羅した世界初のアンソロジー。 ◎本書作品収録作家……ダニイル・ハルムス/アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー/ニコライ・ザボロツキー/コンスタンチン・ヴァーギノフ/イーゴリ・バーフチェレフ/ドイヴベル・レーヴィン/ユーリイ・ウラジーミロフ/アレクサンドル・ラズモフスキー/クリメンチー・ミンツ/ニコライ・オレイニコフ/レオニード・リパフスキー/ヤコフ・ドゥルースキン 【著者】 ダニイル・ハルムス 詩人・作家・劇作家。ペテルブルク生まれ。27年には詩人仲間と共に前衛的な芸術家グループ「オベリウ」を結成。30年代は主に児童文学の分野で活躍。スターリン政権下で弾圧に遭い、41年に逮捕。翌42年に監獄病院で餓死した。代表作に『エリザヴェータ・バーム』『出来事』『ばあさん』など。 アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー 詩人・劇作家。31年に逮捕、翌年釈放されるが、流刑地を転々としたのちレニングラードに帰還。36年にハリコフへ移住。41年に再び逮捕、カザンへ移送される途中に肋膜炎で死去。代表作に『イワーノフ家のクリスマス』『灰色ノート』『挽歌』など。 ニコライ・ザボロツキー 詩人・翻訳家。ハルムスやヴヴェジェンスキーたちと共に「オベリウ」立ち上げに参加。「オベリウ宣言」の主要部分を執筆する。代表作に『気狂い狼』『農業の勝利』など。 コンスタンチン・ヴァーギノフ 詩人・作家。21年に「島民」グループを結成。その作品集において初めて詩が活字となる。20年代末から4つの長篇小説を次々と執筆。創作意欲は旺盛だったが、34年に結核で死去。代表作に『山羊の歌』『スヴィストーノフの仕事と日々』など。 イーゴリ・バーフチェレフ 詩人・作家・劇作家。詩の夕べでハルムスに出会う。26年、仲間と共に演劇グループ「ラジクス」を結成。やがて解散するが、このグループが母体のひとつとなり、27年に「オベリウ」が誕生。代表作に、ザボロツキーを始めとするオベリウ派の回顧録『私たちの若かった頃』、戯曲『冬の散歩』など。 ドイヴベル・レーヴィン 作家・脚本家。27年、「オベリウ」立ち上げに参加。「左翼の三時間」のパフォーマンスを考え、戯曲『エリザヴェータ・バーム』の演出をハルムスおよびバーフチェレフと共に担当した。代表作に長篇小説『十車両』『リホヴォ』など。 ユーリイ・ウラジーミロフ 詩人・作家。創作は全部で10篇程しか現存せず、本書収録の『スポーツマン』は唯一の大人向け作品。 アレクサンドル・ラズモフスキー 作家・劇作家・脚本家・映画評論家。「オベリウ」時代の友人バーフチェレフと共同で多くの作品を執筆したことでも知られ、とりわけ戯曲『スヴォーロフ元帥』は大成功を収めた。 クリメンチー・ミンツ 映画監督・脚本家。国立芸術史研究所附属芸術学高等コース映画科でラズモフスキーと出会い、27年、共に「オベリウ」に加入。脚本や監督を務めたコメディ映画は大成功を収めた。代表作に、映画『虎使いの女』、ラジオ番組『有名船長クラブ』など。 ニコライ・オレイニコフ 詩人・作家・編集者。25年からレニングラードの国立出版局児童書部門にて、マルシャークやシュワルツと共に編集者・作家として働く。編集を務めた児童雑誌『ハリネズミ』と『マヒワ』には「オベリウ」のメンバーも寄稿し、親しく交遊した。しかし37年に逮捕、銃殺される。代表作に『ゴキブリ』『ハエ』。 レオニード・リパフスキー 哲学者・児童文学作家。20年代から30年代にかけ、「チナリ」のメンバーたちを自宅に集め親しく交遊。41年にレニングラードの港湾都市ペテルゴフにて戦死。代表作に『水論』『恐怖の研究』『言葉の理論』。 ヤコフ・ドゥルースキン 哲学者・数学者・音楽研究家。独ソ戦が始まりレニングラードが封鎖されると、ハルムスの妻から夫の原稿の入ったトランクを託される。20年にわたりそのトランクを大切に保管しつづけたが、ハルムスの死が明らかになると、原稿を地下出版で広めはじめる。代表作にエッセイ『チナリ』、ヴヴェジェンスキー論『無意味の星』など。 小澤裕之 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学ほか非常勤講師。専門はロシア文学。著書に『理知のむこう――ダニイル・ハルムスの手法と詩学』(未知谷)、訳書にダニイル・ハルムス『言語機械――ハルムス選集』(未知谷)、サムイル・マルシャーク『森は生きている~12の月のおとぎ話~』(小学館)、最近の論文に「ゴーゴリ「査察官」の忘れられた初邦訳:底本・文体・受容」(『ロシア語ロシア文学研究』56号)がある。
  • ライラックの花の下

    ライラックの花の下

    小説・文芸
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    1巻660円 (税込)
    南北戦争時代に、サーカスから逃げてきた12歳のベン少年は、ライラックの木の下にあるモス未亡人とバブとベティ姉妹の家にかくまわれる。隣家にはシリア嬢とその弟である病弱なソーニが越してきて、やがて互いに親しくなり、交際がはじまる。さまざまな小さな事件が相継いで起き、それらを解決していくなかで、ベンはいつの間にか大きく成長していく。オールコットの作品は、「若草物語」「八人のいとこ」「花ひらくローズ」が弊社電子書籍で楽しめる。
  • レ・ミゼラブル①

    レ・ミゼラブル

    小説・文芸
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    1~4巻1,100円 (税込)
    1815年10月、ディーニュのミリエル司教の司教館を、46歳の男ジャン・ヴァルジャンが訪れる。1斤のパンを盗んだ罪でトゥーロンの徒刑場で19年も服役していた。司教は温かく迎え入れる。だが、その夜、司教が大切にしていた銀食器を男は盗んでしまう。翌朝、男を捕らえた憲兵に対して司教は「食器は私が与えた」と言い、残りの銀の燭台も差し出す。男の魂は司教の信念に打ち砕かれる。4年後、男はモントルイユ=シュル=メールで別名を名乗り、工場を営んで成功し、市長になっていた。その工場では、ファンティーヌという女性が働いていた。彼女は、3歳になる娘コゼットをモンフェルメイユのテナルディエ夫妻に預けていた。彼女は父無し子がいることを知られ、解雇された。その後、貧困のため前歯までも売ったファンティーヌは、あるきっかけでジャンに救われる。彼は、コゼットを連れて帰ることを母親に約束する。テナルディエ夫妻は「養育費」と称して母親から金をせびり、大きな借金となっていた。だが、コゼットを迎えに行こうとした矢先、ジャンは、自分と間違えられて逮捕された男のことを警官ジャヴェールから聞かされる。彼はその男を救うことを優先、裁判所で自分の正体を明かす。ジャンはファンティーヌの病室でジャヴェールに逮捕され、ファンティーヌはショックで死んでしまう。
  • ベルリン散歩

    ベルリン散歩

    小説・文芸
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    1巻4,400円 (税込)
    ベンヤミンの街歩きの師であり、プルースト『失われた時を求めて』を共訳したことでも知られるユダヤ人作家、フランツ・ヘッセル(1880–1941)の主著を初邦訳。「遊歩とは、通りを読むという一種の読書である」。1920年代のベルリンを歩き、街路の細部に目を向け、そこに宿る歴史を「読む」ことで浮かび上がる都市のイメージ。ベンヤミンによる書評「遊歩者の帰還」(1929)の新訳を付す。
  • ジョン・バーリコーン 酒と冒険の自伝的物語

    ジョン・バーリコーン 酒と冒険の自伝的物語

    小説・文芸
    -
    1巻1,056円 (税込)
    どん底暮らしから這い上がり、作家への道をつかんだジャック・ロンドン。 少年時代を送ったサンフランシスコの酒場で、船乗り仲間の避けがたい付き合いで、 どれほど労働が苛烈であれ、どこへ旅をしようとも、 〈彼〉はいつも傍らにあった。 アザラシ狩り船で小笠原諸島へ、北米大陸を放浪、そしてゴールドラッシュへと旅は続き―― 彼=ジョン・バーリコーンとは、〈大麦から作られた酒〉を擬人化した呼び名。 生きていくことがそのまま冒険だった活力横溢の日々において、 血中アルコール濃度は着々と高まり、危ういせめぎ合いはやがて…… 野性よりも人間よりも、手強い相手はアルコール。 小説仕立てで来し方を活写する、己と酒のメモワール。
  • 異邦人

    異邦人

    イタリア最高峰の文学賞、ストレーガ賞最終候補 ブルックリン、イタリアの小村、ロンドンと、土地に根を張ることなく生きてきた「異邦人」の若い女性の物語。音声による意思疎通から疎外され、「よそもの」として生きる聾者の母に捧げられた物語でもある。 「家族」:語り手の若い女性の両親(ともに聾者)のローマでの出会い、アメリカへの移住、子ども(語り手およびその兄)の誕生、離婚とイタリアへの帰国について語られる。 「旅」:ブルックリンのイタリア系コミュニティの思い出。やがて両親の離婚にともない、幼少期にアメリカからイタリアのバジリカータに移住した語り手の体験。皮肉を利かせたコミカルな筆致で描かれる。 「健康」:「耳が聞こえないけれど音楽が好きな母」の思い出。手話による意思疎通を嫌った母、テレビでいっしょに音楽祭の番組を見ていたときの字幕、母が「比喩」や「皮肉」といった修辞技法をなかなか理解しなかったことなどが綴られる。 「あなたの星座は」:語り手は母親に「もし聾でなかったら、どんな人生を送っていたと思うか」と問いかける。母は「つまらない、意味のない人生だったでしょうね」と答える……。 「移民文学」とは一線を画す、型破りなオートフィクション。
  • プラトーノフ・コレクション Ⅱ ジャン 1932‒1951

    プラトーノフ・コレクション Ⅱ

    小説・文芸
    -
    1巻6,930円 (税込)
    20世紀を代表する幻の作家待望の著作選集。 カフカ、ベケットと並び、20世紀を代表する幻の作家の全貌が、ついに明らかに――。 〈グロテスクに異化される社会主義的現実(リアル)―― スターリニズムを生き抜いた異形作家の 孤独なる暗闘の軌跡が今ここに!〉――松下隆志(ロシア文学者) 工藤順・古川哲 編訳 石井優貴・きのしたはるよ・染谷茂・高柳聡子・長井淳・平松潤奈・正村和子・安岡治子 訳* [プラトーノフ・コレクション|全2巻] Ⅰ エーテル軌道 1920‒1931 (全22作品収録) Ⅱ ジャン 1932–1951 (全16作品収録) ・最良の訳者14名による翻訳で、代表的な中篇・短篇・評論・童話・戯曲を網羅的に紹介(ほぼすべて本邦初訳) ・代表作の長篇『チェヴェングール』以前と以後という時代区分による2巻構成で、創作史全体を把握するための視座を提示 ・各訳者が多様な観点からプラトーノフへのアプローチを紹介する付録「訳者アンケート」付き 【目次】 編者より|工藤順 新しい道を求めて  初生水の海(若さの海)|石井優貴+工藤順 訳  動物と植物に囲まれて|古川哲 訳 アジアへのまなざし  ジャン|長井淳 訳  マケドニアの将校(断章)|工藤順 訳 戦争とその影  ごみの風|平松潤奈 訳  アフロディテ|長井淳 訳 子どもたち・老人たち  田舎の庭の粘土の家|高柳聡子 訳  雀の旅|染谷茂 訳  七月の嵐|工藤順 訳  牝牛|安岡治子 訳  ウーリャ|高柳聡子 訳  ニキータ|正村和子 訳 論説・書評  最初の社会主義的悲劇について|工藤順 訳  プーシキンは我らの同志|古川哲 訳  アンナ・アフマートワ|きのしたはるよ 訳 遺稿  ノアの方舟(カインの末裔)|石井優貴 訳 解題|工藤順 解説|古川哲 年譜 【著・訳者プロフィール】 アンドレイ・プラトーノフ(著) ロシアの作家(1899‒1951)。ロシア南西部ヴォロネジに生まれ、その後モスクワで作家として活動したが、1929年以降は当時の権力者からの批判を受けて作品を公刊することがままならず、ほとんど無名のまま歿した。代表作にロシア革命直後のユートピア建設の試みを物語る『チェヴェングール』(1929)、共同住宅建設のための絶望的な掘削作業を描く『土台穴』(1930)、中央アジアの小民族の救済をめぐる『ジャン』(1935)などがあり、いずれもソ連の現実を背景に「翻訳不可能」とさえ言われる異様な文体で人間存在の意味を問い詰めた作品である。1960年代以降世界的に再評価が進み、ヨシフ・ブロツキーやスラヴォイ・ジジェクといった論者からは「20世紀世界文学を代表する作家」と評価されている。近年も英語圏、ドイツ、韓国、中国、トルコ、ブラジルなどで翻訳紹介が相次いでおり、20世紀ロシアを代表する作家としての揺るぎない地位が確立されつつある。 工藤 順(くどう・なお)(編・訳) 1992年生まれ。ロシア語翻訳労働者。訳書にヨシフ・ブロツキー『レス・ザン・ワン――詩について 詩人について 自分について』(共訳、みすず書房、2025年)、バーナード・ワッサースタイン『ウクライナの小さな町――ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史』(作品社、2024年)、アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(共訳、作品社、2022年、第9回日本翻訳大賞受賞)、『不死――プラトーノフ初期作品集』(未知谷、2018年)がある。 古川 哲(ふるかわ・あきら)(編・訳) 1978年生まれ。東京外国語大学などで非常勤講師。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。訳書にソロモン・ヴォルコフ『ショスタコーヴィチとスターリン』(共訳、慶應義塾大学出版会、2018年)、プラトーノフ『名前のない花 昔話』(奥彩子ほか編『世界の文学 文学の世界』松籟社、2020年所収)など。『チェヴェングール』の解説「あるいはそうであったかもしれないロシア革命」を担当。
  • プラトーノフ・コレクション Ⅰ エーテル軌道 1920‒1931

    プラトーノフ・コレクション Ⅰ

    小説・文芸
    -
    1巻6,930円 (税込)
    20世紀を代表する幻の作家待望の著作選集。 カフカ、ベケットと並び、20世紀を代表する幻の作家の全貌が、ついに明らかに――。 〈霊性の大地に、雷鳴のように轟きわたる革命のヴィジョン。 その実現に邁進する人々の夢と絶望を驚くべき文体で綴る。 20世紀ロシア文学の隠された原点。〉――亀山郁夫(ロシア文学者) 工藤順・古川哲 編訳 大山麻稀子・きのしたはるよ・佐藤貴之・清野公一・高柳聡子・鳥山祐介・正村和子 訳 * [プラトーノフ・コレクション|全2巻] Ⅰ エーテル軌道 1920‒1931 (全22作品収録) Ⅱ ジャン 1932–1951 (全16作品収録) ・最良の訳者14名による翻訳で、代表的な中篇・短篇・評論・童話・戯曲を網羅的に紹介(ほぼすべて本邦初訳) ・代表作の長篇『チェヴェングール』以前と以後という時代区分による2巻構成で、創作史全体を把握するための視座を提示 ・各訳者が多様な観点からプラトーノフへのアプローチを紹介する付録「訳者アンケート」付き 【目次】 編者より|工藤順 作家が生まれる  牛|古川哲 訳  チュチェン、ヴィチュチェン、プロテガレン|古川哲 訳  ヤムスカーヤ町|高柳聡子 訳 革命から宇宙へ  マルクーン|工藤順 訳  思念の悪魔|工藤順 訳  太陽の末裔|工藤順 訳  月探査――〈煉瓦〉についての物語|清野公一 訳  エーテル軌道|工藤順 訳 大地の修理  電化(概論)|古川哲 訳  生きつくす|工藤順 訳  消えたイリイチのランプ|正村和子 訳  草原の職人たち|きのしたはるよ 訳 過去の中の現在  イワン・ジョフ――もうひとつの農民反乱|古川哲 訳  エピファニの水門|鳥山祐介 訳 疑念を抱く  グラドフ市|大山麻稀子 訳  地方の愚か者|佐藤貴之 訳  将来の利益のために――貧農の年代記|古川哲 訳 論説  短篇「チュリディクとエピーシカ」について、『労働軍』編集部に答える|工藤順 訳  変貌|工藤順訳  プロレタリア詩論|古川哲 訳  文学の工場――文学的創作方法の根本的改善について|きのしたはるよ 訳 資料  アンドレイ・プラトーノフ 創作の夕べ(速記録)|工藤順 訳 解題|工藤順 解説|古川哲 【著・訳者プロフィール】 アンドレイ・プラトーノフ(著) ロシアの作家(1899‒1951)。ロシア南西部ヴォロネジに生まれ、その後モスクワで作家として活動したが、1929年以降は当時の権力者からの批判を受けて作品を公刊することがままならず、ほとんど無名のまま歿した。代表作にロシア革命直後のユートピア建設の試みを物語る『チェヴェングール』(1929)、共同住宅建設のための絶望的な掘削作業を描く『土台穴』(1930)、中央アジアの小民族の救済をめぐる『ジャン』(1935)などがあり、いずれもソ連の現実を背景に「翻訳不可能」とさえ言われる異様な文体で人間存在の意味を問い詰めた作品である。1960年代以降世界的に再評価が進み、ヨシフ・ブロツキーやスラヴォイ・ジジェクといった論者からは「20世紀世界文学を代表する作家」と評価されている。近年も英語圏、ドイツ、韓国、中国、トルコ、ブラジルなどで翻訳紹介が相次いでおり、20世紀ロシアを代表する作家としての揺るぎない地位が確立されつつある。 工藤 順(くどう・なお)(編・訳) 1992年生まれ。ロシア語翻訳労働者。訳書にヨシフ・ブロツキー『レス・ザン・ワン――詩について 詩人について 自分について』(共訳、みすず書房、2025年)、バーナード・ワッサースタイン『ウクライナの小さな町――ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史』(作品社、2024年)、アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(共訳、作品社、2022年、第9回日本翻訳大賞受賞)、『不死――プラトーノフ初期作品集』(未知谷、2018年)がある。 古川 哲(ふるかわ・あきら)(編・訳) 1978年生まれ。東京外国語大学などで非常勤講師。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。訳書にソロモン・ヴォルコフ『ショスタコーヴィチとスターリン』(共訳、慶應義塾大学出版会、2018年)、プラトーノフ『名前のない花 昔話』(奥彩子ほか編『世界の文学 文学の世界』松籟社、2020年所収)など。『チェヴェングール』の解説「あるいはそうであったかもしれないロシア革命」を担当。
  • 悪の華/禁断詩篇

    悪の華/禁断詩篇

    本書は19世紀フランスの詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire, 1820 - 1867)の詩集です。彼の唯一の韻文詩集『悪の華』の第二版(1861年)からの抄訳に加え、『悪の華』初版(1857年)において、裁判所より削除を命じられたいわゆる「禁断詩篇」六篇、および死後出版の『悪の華』第三版(1868年)より一篇の詩を収めたものです。わかりやすい現代の日本語による訳詩とともに、理解を助ける画像を多く収録しており、ボードレール入門に最適な内容となっております。読者がボードレールに興味を持つきっかけとなれば幸いです。(訳者)
  • 残るは沈黙

    残るは沈黙

    小説・文芸
    -
    1巻220円 (税込)
    ある聖金曜日、ブラジル南部の州都ポルト・アレグレのランドマークたる高層ビルの一三階から、一人の若い女性が投身自殺をした。現場に立ち会い、身投げを目撃した社会階級、職業、性別を別とする七人の面々。その悲劇的出来事が彼らの人生にいかなる影響を及ぼすのだろうか?   「この世界に誰一人として不要な人間など存在しない」  そうした作家の人間愛に満ち溢れる言葉の具現化たる本作品。七人の目撃者はもちろん、作中に登場する人物は全てが主人公である点も見逃せない。作品の舞台こそ、二〇世紀初頭のブラジルだが、一読すれば、時代、国籍、人種が異なろうとも、人間の持つ本質部分に何ら変わりがないことに気づかされるだろう。つまり読者一人一人もまた、本作品の登場人物且つ主人公なのだ。
  • 悪魔にもらった眼鏡

    悪魔にもらった眼鏡

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    6つの言語で書かれた12の物語……。亀山郁夫(ロシア文学)と野谷文昭(スペイン語圏文学)、奇跡のコラボレーションが生んだ、悦楽の文学館。W.コリンズ、H.ジェイムズ、ザヴァッティーニの初訳を初め、ヴィリエ・ドゥ・リラダン、チェーホフ、リルケ、K.ショパン、メリメ、ベッケル、P.ジョンソン、ドーデ、ビリニャークの名作たち。あなたも不思議な眼鏡で、魅力的な幻視の世界を覗いてみませんか。登場するのは、人間・動物・悪魔・女神・妖精……?
  • 口語訳 即興詩人(上下合本)

    口語訳 即興詩人(上下合本)

    小説・文芸
    -
    1巻2,640円 (税込)
    君も即興の詩を作れ、君はもともと詩人なんだ――。 事故で母親を失い孤児となるも、才能を見込まれ名家の後ろ盾を得たアントニオ。 学校生活では親友ベルナルドと出会うが、やがて一人の女性をめぐり、人生は思わぬ方向へ動き始める……。 鴎外の名訳で知られる古典を、長年愛読してきた安野光雅が口語訳で甦らせる。 〈巻末対談〉室井光広/〈解説〉森まゆみ
  • 口語訳 即興詩人(上)

    口語訳 即興詩人

    小説・文芸
    -
    1~2巻1,320円 (税込)
    君も即興の詩を作れ、君はもともと詩人なんだ――。 事故で母親を失い孤児となるも、才能を見込まれ名家の後ろ盾を得たアントニオ。 学校生活では親友ベルナルドと出会うが、やがて一人の女性をめぐり、人生は思わぬ方向へ動き始める……。 鴎外の名訳で知られる古典を、長年愛読してきた安野光雅が口語訳で甦らせる。 〈巻末対談〉室井光広
  • 行止失なく、而して本意に非ず
    完結

    行止失なく、而して本意に非ず

    小説・文芸
    -
    全1巻1,633円 (税込)
    彼女は、自分の命がそう長くは続かぬのではないかと、薄々感じていた。 窓辺に置かれ、長年ともに過ごしてきた油灯さえ、近ごろは理由もなく消えることが多い。油を注ぎ足しても、炎は心細く揺れ、いつ途絶えてもおかしくない。 そんな折、彼女は幾度も同じ夢を見る。 紫藤の花が咲き満ちる藤棚の下。幼い自分が、短い脚をぶらぶらと揺らしながら座っている。 白くふくよかで、饅頭のような乳母が、穏やかな声で食事を口に運んでくれる。 ——もし、本当にあの頃へ戻ることができたなら。 あの時見過ごしたもの、守れなかったもの。 その人生は、果たしてどれほど違う道を辿ったのだろうか。
  • パンフィル船長の冒険

    パンフィル船長の冒険

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    アレクサンドル・デュマは『パンフィル船長の冒険』という子供向けの動物小説の外見を装った奇想天外な空想小説を世に出した。一八三〇年代のパリの演劇から美術、グルメまでの流行を背景にして読者を楽しませるばかりか、猿、熊、カエル、猫、犬といった動物を登場させ、パンフィル船長という破天荒な人物の冒険を語るのである。この希代の冒険家はマルセイユからアフリカ、果てはアメリカ大陸のセントローレンス川からフィラデルフィアにまで進出し、奴隷商人になり、最後にはどうやら架空国家投資詐欺事件を起こすらしい。パリの画家のアパルトマンと世界を股にかけるパンフィル船長の息もつかせぬ二重の物語をどうかご堪能ください。 French Translation Alexandre Dumas a fait ses débuts brillants en 1829 avec Henri III et sa cour, enchaînant les succès théâtraux avec Antony, La Tour de Nesle, Kean, Caligula, et Mademoiselle de Belle-Isle. Ce n'est qu'après 1839, avec le roman historique La Comtesse de Salisbury et Édouard III, qu'il a fait ses débuts dans le monde du roman, où il captiverait plus tard le monde entier avec Les Trois Mousquetaires et Le Comte de Monte-Cristo. C'est durant cette période, alors qu'il commençait à s'aventurer dans le genre romanesque, que Dumas publia Les Aventures du Capitaine Pamphile, un roman fantaisiste excentrique déguisé en histoire animalière pour enfants. Ce récit, qui divertit les lecteurs en les plongeant dans les tendances du Paris des années 1830, de la scène théâtrale à l'art et à la gastronomie, met en scène des animaux tels que des singes, des ours, des grenouilles, des chats et des chiens, et raconte les aventures d'un personnage extravagant, le Capitaine Pamphile. Cet aventurier hors pair voyage de Marseille à l'Afrique, et même jusqu'au fleuve Saint-Laurent en Amérique et à Philadelphie, devenant marchand d'esclaves, et finissant apparemment par orchestrer une escroquerie à l'investissement dans un État fictif. Nous vous invitons à savourer cette double narration haletante, qui se déroule entre l'appartement d'un peintre parisien et les pérégrinations mondiales du Capitaine Pamphile. English Translation "Othon the Archer," a short story by Alexandre Dumas, was serialized in the French daily newspaper Le Siècle from its inaugural issue on December 25, 1838, until January 24 of the following year. Published as a standalone book in 1840, the work is a fantastic tale set in the Holy Roman Empire, skillfully weaving in an anecdote from the First Crusade. At its core, however, the story can be considered a companion piece to Dumas's first major historical novel, The Countess of Salisbury and Edward III (translated into Japanese by the author of the original text, published by Digital Estate in 2025). "Othon the Archer" is a short story rich with historical context and vibrant imagination. The narrative follows the protagonist, Othon, who returns from the Crusades to face challenges and adventures in his hometown. Through his journey, the story vividly depicts the social conditions, religious beliefs, and nuanced human relationships of the era. The addition of fantastical elements blends historical fact with fiction, inviting readers into a timeless world of storytelling.
  • 美味しく楽しいフランス文学―文学から考えるフランスの飲食文化

    美味しく楽しいフランス文学―文学から考えるフランスの飲食文化

    小説・文芸
    -
    1巻2,420円 (税込)
    文学を知らずしてフランスは理解できない 飲食文化を知らずしてもフランスは理解できない フランス文学を楽しく、そして美味しく読む手引書 フランス文学への新しい扉 □目次 第1章 ポトフとポテ―国民食としての煮込み料理 第2章 美食文学の誕生と展開 第3章 バルザックの描く食事場面 第4章 フロベールにみる食べ方の変容とその影響 第5章 ゾラの描く庶民の食欲とその深層構造 第6章 アルザス・ロレーヌを越えて広がる地域の魂シュークルート 第7章 南仏プロヴァンスの象徴ブイヤベース 第8章 新しいブルゴーニュの伝統郷土料―ブルゴーニュ愛を語るコレット 第9章 チーズ礼讃 第10章 フランス料理にデザートは欠かせない □著者 福田 育弘(ふくだ いくひろ) 早稲田大学教育・総合科学学術院教育学部複合文化学科教授。 1955年名古屋市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士後期課程中退。1985年から88 年までフランス政府給費留学生としてパリ第3大学博士課程に留学。1991年流通経済大学専任講師、1993年同助教授を経て、1995年早稲田大学教育学部専任講師、1996年同助教授、2002年より同教授。専門は文化学(とくにポストコロニアルの文化と文学、飲食表象論)、フランス文化・文学。 □本文紹介(「はじめに」より) この著作は端的にいって、フランス文学を楽しく、そして美味しく読む手引き書である。 しかし、ありきたりのフランス文学の紹介ではない。そもそも、わたしにもそんな一般的なフランス文学の楽しみを書くつもりはない。フランスの小説を軸に、フランスの十九世紀の文学作品にひんぱんに登場する食事場面や料理に注目して、それらを料理史的観点を中心に、当時のフランスの飲食文化のなかに位置づけて、文化的に解説しようというのが、本書の趣向である。だから、楽しいだけでなく、美味しいフランス文学となる。いや、そうなってほしいというのが、著者の願いだ。できれば、楽しいと美味しいが相乗効果で、みなさんの興味がさらにフランス文学に引かれれば、これほどうれしいことはない。 大きなテーマは二つである。 一つめは、フランスの飲食文化発展の大きなばねとなった、多様な料理をいちどきに出したいわゆるフランス式サービスから、現在のように料理を一品一品出すロシア式サービスへの転換というテーマである。この転換は十九世紀のあいだに徐々に起こり、広く浸透していく。これを文学作品がどう描いたか。 二つめは、十四、五世紀から地方料理を統合してきたフランスの美食文化において、文学作品がいかに地方料理を描き、そこに積極的なイメージと価値、つまり社会的表象を付与してきたかというテーマである。 これら二つのテーマを、具体的な作品の検討をとおして明らかにしていきたい。 文学作品の飲食の場面を分析するということは、当時の飲食文化をそこに探るということにほかならない。したがって、この著作は、楽しく美味しいだけでなく、文学研究を文化の研究へとつなぐ著作である。つまり、文学を包含する文化学研究の著作でもあるのだ。 そして、そのような多少とも学問的な野心をもった著作が、みなさんに楽しく美味しく読んでもらえたら、著者としては望外の幸せである。
  • 仏日対訳 黒いドミノ

    仏日対訳 黒いドミノ

    小説・文芸
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    1巻1,650円 (税込)
    ウジェーヌ・スクリーブの『黒いドミノ』はオペラ・コミックというジャンルの傑作の呼び声の高い作品である。1837年に初演されたパリのオペラ=コミック座において驚異的な成功を収め、総上演回数は1909年までに1,207回を数えた。これは、作曲家オベールが生み出した作品の中で、最も成功した記録の一つである。オペラ・ファンのみならずスクリーブのフランス語を勉強したい読者のために仏日対訳として出版した。
  • 弓使いオトン

    弓使いオトン

    小説・文芸
    -
    1巻1,320円 (税込)
    アレクサンドル・デュマの短編小説『弓使いオトン』は、フランスの日刊紙『ル・シエクル』(Le Siècle)に連載され、一八三八年十二月二十五日の創刊号から翌年一月二十四日まで掲載されました。その後、一八四〇年に単行本として出版されたこの作品は、神聖ローマ帝国時代のドイツを舞台に、第一回十字軍の逸話を巧みに絡めた幻想小説の体裁をとっています。しかし、その本質は、デュマの最初の歴史小説の大著『ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世 上下二巻』(拙訳による二〇二五年、デジタルエステイト社刊)の拾遺物語とも言うべき、深い歴史的背景と豊かな想像力に満ちた短編小説です。物語はイングランド国王エドワード三世に従軍し、カンブレーの戦いから帰還したホンブルク伯爵カールが、友人のルートヴィヒ・フォン・ゴーデスベルクと再会する。ルートヴィヒはカールに、もはや息子も妻もいないと告げる。子は逃走し、妻は修道院に閉じこめられる。これはすべて誤解によるものだった。さて、物語は予想外の展開となる。
  • エルミニー

    エルミニー

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    エドゥアールは法律の勉強のかたわら友人たちや恋人マリーと遊興生活にふけっている。ある日、オペラ座舞踏会でドミノ仮面をつけた謎の女性に待ち伏せされる。その女とはフェンシングの達人で馬を乗りこなすアマゾネスのような女エルミニーだった。エドゥアールは五階の建物の向い合う二つの窓の間に三メートルの板を渡して命がけの夜ばいを強いられた。エドゥアールはいったいどうなるのだろうか。一八四五年に出版されたアレクサンドル・デュマの珠玉の短編。
  • 夢みるピーターの七つの冒険

    夢みるピーターの七つの冒険

    小説・文芸
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    1巻1,980円 (税込)
    ぼく夢をみているんだろうか、それとも? ネコや赤ちゃんと体が入れ替わる、いじめっ子の気持ちが手に取るように分かる、うるさい両親を消してしまう、大人になった気分を満喫する。 ふとしたきっかけで、そんな空想の世界に心がとらわれてしまう少年ピーターの毎日はスリルいっぱい。 誰だって最初は子供だった――驚き、切なさ、自分とちがう存在を想像してみること、誰でもいつかは大人になること。 子供たちに、そして昔子供だったすべての人に、 いろいろなことを教えてくれる冒険ストーリー。 英国ブッカー賞作家からの贈り物。
  • アメリカとアメリカ人 未来のためのエッセイ

    アメリカとアメリカ人 未来のためのエッセイ

    小説・文芸
    -
    1巻1,012円 (税込)
    じっとしておらず、満足せず、求め続ける国民。 人種間の差別の構図、大統領への矛盾する感情―― 『怒りの葡萄』から『チャーリーとの旅』を経て見出したのは、 祖国への愛着と痛烈な洞察。 〈アメリカとは何か〉を探求し、その行く末を見据える スタインベック最晩年のエッセイ。 〈目次より〉 私自身のアメリカ――はじめに 1 多様の統一 2 逆説と夢 3 人民の政府 4 人種は平等に作られた 5 アメリカ属 6 幸福の追求 7 アメリカ人と国土 8 アメリカ人と世界 9 アメリカ人と未来 あともどりしないために――おわりに アメリカ論のエッセンス――訳者あとがき
  • 心の浮力

    心の浮力

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    李箱文学賞受賞作「心の浮力」を含む最新短編集。 喪失と疎外、自責と愛などをテーマに、家族や介護、格差など同時代の社会問題を通して現代人の生を描く。 「言葉の届かない場所にあるはずの、人の心の複雑な薄闇に、李承雨は言葉で見事に光をあてる。精緻きわまりない八編。」――江國香織 「僕が感じてきたように、母も常に感じてきた、そうでなくてもいつか感じることになる深い後悔と罪悪感については思いが及ばなかった。喪失感と悲しみは時とともに和らぐが、後悔と罪悪感は時が経つほど濃くなることに、喪失感と悲しみはある出来事に対する自覚的な反応だが、後悔と罪悪感は自分の感情への無自覚な反応で、はるかにコントロールが難しいということに気づけなかった。」 母は僕を、もうこの世にいない兄の名前で呼ぶようになった。 夢を追い不器用に生きた兄と、堅実に歩む僕。兄弟と老いた母の愛の形を描いた李箱文学賞受賞作「心の浮力」を含む最新短編集。 【目次】 消火栓のバルブを回すと水が溢れた 空き家 心の浮力 電話に出る(出ない)べきだった 帰宅 声たち 水の上の眠り サイレンが鳴る時─剝製になった天才のために 作家の言葉 訳者あとがき 日本の読者のみなさんへ 【著者】 李承雨 1959 年生まれ、韓国全羅南道長興出身。1981 年、「エリュシクトーンの肖像」が「韓国文学」新人賞に選ばれデビュー。長編小説に『生の裏面』『植物たちの私生活』(ともに藤原書店)、中編小説に『真昼の視線』(岩波書店)、短編集に『香港パク』(講談社)などがある。大山文学賞、東仁文学賞、李箱文学賞など受賞多数。 平原奈央子 1980 年生まれ、福岡市出身。九州大学文学部史学科(朝鮮史学研究室)卒業。ソウルの梨花女子大学で語学研修、西江大学へ留学。
  • ペール・ラーゲルクヴィスト 三部作・マリアムネ

    ペール・ラーゲルクヴィスト 三部作・マリアムネ

    神という恐るべき謎に挑み続けた、北欧のノーベル賞作家ラーゲルクヴィスト。その孤高の作品群がここに全貌を現わす…! 神という恐るべき謎に挑み続けた、北欧のノーベル賞作家ラーゲルクヴィスト。その孤高の作品群がここに全貌を現わし、巡礼の果てに焼き尽くされた人間の罪が、聖なる地の澄明な風景としてよみがえる。20世紀の最重要作家を、「刑史」「こびと」の名訳で紹介した山口琢磨が、その渾身の力で遺した待望の翻訳が刊行されることは、ひとつの文学的事件である。(文芸評論家 富岡幸一郎) 【目次】 アハスヴェルスの死 海上の巡礼 聖地 マリアムネ ラーゲルクヴィスト著作目録〈山口琢磨編〉 あとがき〈中川美智子〉 【著者】 ペール・ファビアン・ラーゲルクヴィスト ペール・ファビアン・ラーゲルクヴィスト(Pär Fabian Lagerkvist) 1891年5月23日~1974年7月11日。スウェーデンの作家、詩人、劇作家、エッセイスト。スモーランド地方ヴェクショーに生まれ、伝統的なキリスト教信仰の環境下で育つ。生涯に亘って神と人間、善と悪という普遍的なテーマを追求し続けた。最も知られる小説「バラバ」は、1951年度ノーベル文学賞受賞の対象作品になった。1956年、本三部作の前編となる「巫女」を発表。 山口 琢磨 山口琢磨(やまぐち たくま) 1925年1月4日~2021年7月9日。旧制松江高等学校、東京大学第一工学部船舶工学科卒業。大学院進学後、療養生活中に独学でスウェーデン語をはじめとする4ヵ国語を習得。2010年、運輸界のノーベル賞といわれるエルマー・A・スペリー賞受賞。東京大学応援歌「ただ一つ」の作曲者。 訳書『ノーベル文学賞全集 11 フォークナー/ラーゲルクヴィスト』所収「刑吏」「こびと」(主婦の友社)他。
  • ハテラス船長の冒険(上)

    ハテラス船長の冒険

    小説・文芸
    -
    1~2巻990円 (税込)
    ヴェルヌの「驚異の旅」は1863年の「気球旅行」でスタートし、「地底」「月世界」と続いたが、本書は67年刊で、「グラント船長」や「海底二万リーグ」より前であった。本書の訳者は「これほど面白い作品がどうして邦訳されていないのか」と述べる。冒頭から、帆船フォワード号を取り巻く謎で、読者の心を掴む。その行先は分からず、船長は姿を現わさず何者であるかも分からない。同号は船長からの秘密の指令によって北極へ向かう。ついに姿を現わした船長は北極征服熱一色に染め上げられた誇り高きイギリス人であった。この人物は単一の情熱に支配され、目標に向かって邁進する。極北の酷寒、乗務員の反乱、未踏の地の不確実性との戦いに、冒険心と知識欲に駆られたハテラスの勇気と決意は微塵ともしない。推理小説と冒険小説が渾然一体となった傑作。
  • まぶしい便り

    まぶしい便り

    小説・文芸
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    1巻2,090円 (税込)
    悲しみのトンネルの先にあふれる明るい光のように 長い時間を経て届いた切ない和解の挨拶 「遠い国や長い歴史を超えて、封印していた恋の秘密が解き明かされるとき、私たちはきっと前よりも少し成長している。」――島本理生(小説家) 美しい文章とあたたかなまなざしで描くペク・スリンの初長編にして最高傑作 派遣看護師としてドイツに渡っていた伯母を頼り、母と幼い妹とともに西ドイツに移り住んだヘミ。悲劇的な事故により心に傷を負ったまま、孤独な日々を過ごすヘミだったが、伯母と同じ派遣看護師のおばさんたちの子どもであるレナ、ハンスと過ごすうち、徐々に日常を取り戻していく。ある日ハンスから、再発の可能性がある大病を抱える母親・ソンジャの初恋の相手を探してほしいと頼まれる。ソンジャおばさんの日記を手がかりに捜索を始めたヘミだったが、急遽家族で帰国することに。 大人になったヘミは、ある日、大学時代にほのかな恋愛感情を抱いていたウジェと偶然再会する。彼との会話をきっかけに、ヘミは再び、ソンジャおばさんの初恋の相手探しを再開する。 【目次】 まぶしい便り 参考文献 著者あとがき 訳者あとがき 【著者】 ペク・スリン 短編小説「嘘の練習」(2011年京郷新聞新春文藝)でデビュー。2015年、2017年、2019年若い作家賞、2018年文知文学賞、李海朝文学賞、2020年現代文学賞、韓国日報文学賞。著書に短編集『惨憺たる光』『夏のヴィラ』(書肆侃侃房刊)『フォーリング・イン・ポール』、掌編小説『今夜は消えないで』、中編小説『親愛なる、親愛なる』、エッセー『やさしい毎日毎日』『とても久しぶりに幸せだという感じ』、近刊に『春の夜のすべて』などがある。 カン・バンファ 岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法律学科、梨花女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作科博士課程修了。梨花女子大学通訳翻訳大学院、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー、同院アトリエなどで教える。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。和訳書にペク・スリン『惨憺たる光』『夏のヴィラ』、チョン・ユジョン『七年の夜』『種の起源』、キム・チョヨプ『地球の果ての温室で』『派遣者たち』『惑星語書店』など。児童書の韓訳も手掛ける。著書に『일본어 번역 스킬(日本語翻訳スキル)』(共著)。
  • 空と風と星と詩 尹東柱日韓対訳選詩集

    空と風と星と詩 尹東柱日韓対訳選詩集

    小説・文芸
    -
    1巻2,090円 (税込)
    2025年2月16日没後80年 彼の詩を読みながら、ゆかりの地をたどり、彼の歩いた地と彼の心を感じてほしい。 空を仰ぎ、星をかぞえ、 時代の朝を待った尹東柱(1917−1945) 自選の19篇を中心にした日韓対訳選詩集 韓国で最も愛される澄明な詩群 詩人の生涯を詩と写真でたどる旅 日本語と韓国語の詩をそれぞれ収載 【目次】 はじめに 2023 シンガポール 体感と独断による正直現地情報 シンガポール絵日記 2023 インド 体感と独断による正直現地情報 インド絵日記 2024 ウズベキスタン+日帰りタジキスタン 体感と独断による正直現地情報 ウズベキスタン、日帰りタジキスタン絵日記 2024 内モンゴル 体感と独断による正直現地情報 内モンゴル絵日記 2025 ふたたびのインド 南インド絵日記 あとがき 【著者】 尹東柱 1917年12月30日、旧満洲の北間島(現・中国延辺朝鮮族自治州)生まれ。1941年ソウルの延禧専門学校(現・延世大学校)を卒業。1942年日本に留学。東京の立教大学を経て、京都の同志社大学在学中の1943年に治安維持法違反(独立運動)の容疑で捕えられ、懲役2年を宣告される。福岡刑務所に収監され1945年2月16日に獄死した。1948年遺族と友人たちにより、尹東柱が遺した詩集『空と風と星と詩』が出版された。 伊吹郷 1940年生まれ。1984年『尹東柱全詩集 空と風と星と詩』(記録社/影書房)翻訳出版。1990年李陸史詩文集『青ぶどう』、1991年宋友恵著『尹東柱評伝』の抄訳版『尹東柱 青春の詩人』を筑摩書房より出版。 尹仁石 1956年生まれ。成均館大学校名誉教授。尹東柱の甥。尹一柱の長男。遺族代表として、長年にわたり保管していた尹東柱の遺稿・遺品を、2013年に尹東柱の母校・延禧専門学校(現・延世大学校)に寄贈。『写真版尹東柱自筆詩稿全集』(民音社、1999年)、『空と風と星と詩―原本対照尹東柱全集―』(延世大学校出版部、2004年)の編集に参与。
  • ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち 声のざわめき

    ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち 声のざわめき

    小説・文芸
    -
    1巻2,500円 (税込)
    ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、聲[こえ]の旅人、その作品と生涯へ読者を招待する。渾身のハーン論を一挙集成し、大幅に加筆&集成した「大増補&改訂新版」。たくさんの絵図・写真も掲載する。 ギリシャ、アイルランド、米国、マルチニークをめぐり歩き、1890年に、40歳を前にしてラフカディオ・ハーンは来日した。 盲目の女性芸能民の三味線、行商人の下駄のひびき、大黒舞[だいこくまい]の踊りと歌、道ゆく笛の音……。富国強兵に突き進む近代化のなかで「雑音」として切り捨てられた口承文芸の調べ、民衆の暮らしの音が、ざわめきとなってハーンの耳を圧倒する。 シンシナーティやマルチニークでの濃厚な声もまた、潮騒のようにハーンに押し寄せる。「海の声は…たくさんの声がかもしだすざわめき」なのである。 このざわめきを聴き取るために、ハーンが小泉セツに怪談を語らせるさい、彼女にこう求めた――「ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考でなければ、いけません」。セツのそばで耳の孔をおしひろげながら、彼は「小泉八雲」となった。 凍てつく息を男の顔にふきかける「雪おんな」。耳をひきちぎられる琵琶弾きの盲僧「芳一[ほういち]」。変わり果てた故郷の姿に絶望する「浦島[うらしま]」。 小泉セツ、女たち、病者、獣、死者がざわめく声に、ハーンは耳の奥で、何かを聞いたのだ。 【目次】 【Ⅰ】ハーンの耳 序 文字の王国/大黒舞/ざわめく本妙寺/門づけ体験/ハーメルンの笛吹き/耳なし芳一 考 【Ⅱ】ハーンと女たち 語る女の系譜 「女の記憶」という名の図書館 【Ⅲ】ハーンと文字 文字所有者の優位から文字の優位ヘ:カフカ・ハーン・アルトー 盲者と文芸:ハーンからアルトーへ 【Ⅳ】宿命の女 「おしどり」とマゾヒズム 怪談 浦島太郎 【Ⅴ】ハーンと世紀末 ラフカディオ・ハーンの世紀末:黄禍論を越えて ハーンを交えて議論してみたいこと 【著者】 西成彦 西成彦 1955年生。立命館大学名誉教授。専攻はポーランド文学、比較文学。他の著書として、『森のゲリラ 宮澤賢治』(平凡社ライブラリー版 2004)、『ターミナルライフ 終末期の風景』(作品社 2011)、『胸さわぎの鴎外』(人文書院 2013)、『外地巡礼――「越境的」日本語文学論』(みすず書房 2018)、『多言語的なアメリカ 移動文学論 Ⅲ』(作品社 2024)ほか。また訳書として、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫 2012)ほか。
  • ユートピア文学選集

    ユートピア文学選集

    ユゴーにゾラ、タルドからリラダンまで、19世紀のフランスで書かれた、来るべき社会を描きだすユートピア文学の結晶。
  • 村上春樹 翻訳ライブラリー 最後の大君

    村上春樹 翻訳ライブラリー 最後の大君

    小説・文芸
    -
    1巻1,650円 (税込)
    主人公はハリウッドの辣腕映画プロデューサー、モンロー・スター。 才覚と野心でのし上がり、映画製作の現場に君臨するこの男を待ち受けるのは、運命を揺るがす出会いと悲劇の影――。 創作メモに当たる「ノート」を含む未完の遺作が村上訳で甦る。 その早すぎる死の直前まで、フィッツジェラルドが書き続けた最後の長篇小説。
  • 完訳 フィッツジェラルド伝

    完訳 フィッツジェラルド伝

    小説・文芸
    -
    1巻3,300円 (税込)
    「作家の評伝として最高の出来映え」(AP通信)と賞賛されたフィッツジェラルドの決定版伝記を完全復刻。
  • カラマーゾフの兄弟(1・2・3・4合本)

    カラマーゾフの兄弟

    小説・文芸
    -
    1巻5,390円 (税込)
    ドストエフスキー作品の謎に最も迫った翻訳者・江川卓による魂の訳業、初文庫化。 大審問官の問い、ゾシマ長老の死…… カラマーゾフ(黒塗)家の一族をめぐる壮大な愛憎劇は、やがて殺人事件へと向かう。(第2巻) カラマーゾフ家の人々の間にさまざまな思惑が入り乱れる中、ついに父フョードルが殺害される。はたして犯人は―(第3巻) 父フョードル殺害事件の裁判が進展する一方で、カラマーゾフの兄弟たちはそれぞれに転機を迎えていた。やがて、あの夜の真相が明らかになる。 彼らは、ロシアは、そして人類の運命は――「現代の予言書」として読み継がれてきた一大叙事詩はついにクライマックスへ!(第4巻)。 ※本コンテンツは、中公文庫『カラマーゾフの兄弟』1~4巻を合本化したものです。
  • ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世 上巻

    ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世

    小説・文芸
    -
    1~2巻2,750円 (税込)
    『ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世』上下2巻、は『三銃士』や『ホロスコープ』という歴史小説を書いて世界文学史上に金字塔を建てたアレクサンドル・デュマが1836年から新聞連載小説として世に出した最初の歴史小説である。時は1337年、ロンドンのウェストミンスター宮殿での宴会における「サギの誓い」と言われるロベール・ダルトワの挑発で始まった。イングランド国王エドワード3世がフランス王の正当継承権を賭けてフランス王国へ挑戦するところから英仏百年戦争は開始された。ウォルター・スコットに触発され、フランスに歴史小説を誕生させようと意欲満々の若きデュマの精力みなぎる作品となった。ソールズベリー伯爵夫人はエドワード三世の横恋慕で悲劇の最後を遂げるが、ガーター勲章のエピソードで英国史に残った。この小説はエドワードとソールズベリー伯爵夫人アリックスの悲恋の物語と1377年に没するまでエドワード3世が執念を燃やした王位継承戦争の年代記と言うべきものである。
  • ヨハンナ・シュピリ初期作品集

    ヨハンナ・シュピリ初期作品集

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「ハイジ」の著者、ヨハンナ・シュピリ初期小説、本邦初訳登場!!アルムおじさんとその妻はどんな人だったのか?「アルプスの少女ハイジ」の深層が垣間見えるファン必読の小説集。
  • クラクフ・ゲットーの薬局

    クラクフ・ゲットーの薬局

    ゲットーで何が起き誰がどう生きたかを記録 1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。 ※本書は、大月書店刊『クラクフ・ゲットーの薬局』の電子書籍版です。 【目次】 初版まえがき 第二版まえがき 第一章 ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち 第二章 比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動 第三章 陸軍中尉ブスコ―一九四二年六月八日の移送行動―ゲットーの縮小―困難な生活環境―一九四二年十月二十八日の移送行動―迫害された人々の様子 第四章 プワシュフ収容所―ゲットー域の再縮小―プワシュフでの刑執行―移送者の確かな消息―ゲットーAとB―クラクフ以外から入ったゲットー住民―薬局閉店の試み―規則の厳罰化―児童施設の設置 第五章 プワシュフ収容所への移送―一九四三年三月十三日および十四日のゲットー撤収行動―心理的謎―病人および子どもたちの殺害―悪夢の光景 第六章 死者の町―ゲットーの「清掃」―ゲットーの死刑執行人―ユダヤ人警官の運命―一九四三年十二月 第三版あとがき チェスワフ・ブジョザ 訳者あとがき 登場人物一覧 【著者】 タデウシュ・パンキェヴィチ(Tadeusz Pankiewicz) タデウシュ・パンキェヴィチ 1908年サンボル(現・ウクライナ領)生まれ。ポーランドの薬剤師一家の出身。クラクフのヤギェウォ大学薬学部を卒業し薬学修士の学位を取得後、1933年父から “鷲”薬局を引き継ぎ店主となる。1947年本書の第1版刊行(1995年第3版)。1993年死去。 田村和子 たむら・かずこ ポーランド児童文学翻訳家。1944年生まれ。著書に『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書)、訳書に『強制収容所のバイオリニスト』(新日本出版社)など。
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 ヘミングウェイ 過酷な世界を生き抜く倫理

    別冊NHK100分de名著 集中講義 ヘミングウェイ 過酷な世界を生き抜く倫理

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    作品に投影された、体験にもとづく多様性と身体性、アメリカへの批判精神。 従軍体験がもたらしたナイーヴな身体性と意外な成育歴から見えてくる多様性が、ヘミングウェイ作品の核をなしていた! 『老人と海』『敗れざる者たち』『移動祝祭日』『日はまた昇る』の4作品に、気鋭の翻訳家・アメリカ文学者が、ファンも驚愕し納得する独自の視点から光を当てる。特異な幼少期を送り、死線をくぐり抜けた彼だからこそ持ちえた、多様性への共感や深い倫理観、自然への畏敬の念。それらは、揺れる人格とセクシュアリティに悩んだヘミングウェイの意外な一面と共振する。その「弱さ」や「ナイーヴィティ」こそが、アメリカ文学を変える傑作を生み出す源だったと著者はいう。新たな解釈や読み解きから、ヘミングウェイ作品の現代性を詳述、いまこそ読むべき作品の本質を提示する。 2021年10月に放送されたNHK「100分de名著 ヘミングウェイ スペシャル」テキストに描き下ろし1章を加えた「別冊 100分de名著 集中講義」シリーズ最新刊。著者は2025年度・朝日新聞「文芸時評」欄を担当するなど、文学作品の読み解きの新しさに定評がある。その切れ味と深い説得力が発揮された、知るだけでなく「面白く読める」解説書。
  • 花とハーブに囲まれたイギリスの物語

    花とハーブに囲まれたイギリスの物語

    小説・文芸
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    1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 15編の物語に出てくる植物に焦点を当て、お話のストーリーを楽しむとともに、咲き誇る花やハーブの知識を得るのに最適な本! 中学生の高学年ぐらいから大人まで、眼で見て楽しめるよう編集し、イギリスの物語の世界を知るだけでなく、そこにある美しい自然や庭園、花の世界を共に味わう〈ちょっと変わった〉案内書。 ▶各作品の編集項目◀①あらすじ ②注目したいセリフと描写 ③関連コラム(花、ハーブ他) 目次 はじめに ■パート 1 ゆっくり読みたい物語 1 ピーターラビットのおはなし 2 秘密の花園 3 不思議の国のアリス 4 幻のスパイス売り 5 小川のほとりで(『のばらの村のものがたり』シリーズより) 6 トムは真夜中の庭で 7 グレイラビットのたんじょう会 8 さくら通りのメアリー・ポピンズ 9 プー横丁にたった家 10 床下の小人たち 11 あかつきのパン笛(『たのしい川べ』より) 12 時の旅人 ■パート2 短くてかわいいお話 1 小さいお嬢さまのバラ 2 うさぎのフローレンス はじめてのダンスパーティ 3 チューリップ畑 ■この本で扱った作品の作者紹介 ◉ビアトリクス・ポター ◉フランシス・ホジソン・バーネット◉ルイス・キャロル ◉アリソン・アトリー ◉ジル・バークレム ◉アン・フィリッパ・ピアス◉P・L・トラヴァース◉A・A・ミルン◉メアリー・ノートン◉ケネス・グレーアム ◉エリナー・ファージョン◉リス・ノートン ◉イギリスの昔話より ■注目したいイギリスのイラストレーター 1 シシリー・メアリー・パーカー 2 バーナデット・ワッツ 3 ケイト・グリーナウェイ ■あとがき/主な参考文献
  • 環境と文学の彼方に エコクリティシズムと新しい創造の時代

    環境と文学の彼方に エコクリティシズムと新しい創造の時代

    小説・文芸
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    1巻3,190円 (税込)
    ASLE-Japan/文学・環境学会 設立30周年記念出版 自然と環境を人文学の観点から照射する論考を収載 環境人文学の蓄積と現在地を提示する 目次 ◉はじめに──エコクリティシズムの「森」へようこそ【浜本隆三/甲南大学准教授】 ◉序章(鼎談)──環境文学研究のこの10年【小谷一明(新潟県立大学教授)×喜納育江(琉球大学教授)×結城正美(青山学院大学教授)】 第一部 環境理論の先へ ◉人新世文学のオルタナティブ──梨木香歩『ピスタチオ』における緑のエージェンシーと気候変動のサバイバル【芳賀浩一(城西国際大学教授】 ◉〈クィア・エコロジー〉〈トランスエコロジー〉の系譜学【森田系太郎(立教大学大学院兼任講師】 ◉空飛ぶサカナ──『ダーウィンの悪夢』とイメージの転移【塚田幸光(関西学院大学・大学院教授】 ◉「大デンマーク」幻想の解体と「幸福の国」への出発──ヘンリク・ポントピダン『幸福のピア』におけるユラン半島地方の開発【奥山裕介(摂南大学非常勤講師】 ◉映画『リリーのすべて』にみるトランスジェンダーの身体と自然表象【岩瀬由佳/東洋大学教授】 ◉映画『キラー・オブ・シープ』における日常としての屠畜場──1960~70年代のロサンゼルス・ワッツ地区を背景に【江口真規/筑波大学助教】 ◉隠喩としての猫を棄てる──動物愛護管理にまつわる構造的暴力と作家の倫理的選択【波戸岡景太/法政大学教授】 第二部 新しい共生を探して ◉(対談)文学と環境のはざまで【小谷一明×野田研一(立教大学名誉教授)】 ◉私とタスマニア──ピーター・コンラッドに関する考察【黒﨑真由美/関東学院大学教授】 ◉院生組織活動の歴史【伊東弘樹(早稲田大学大学院博士課程)・江川あゆみ(早稲田大学大学院博士課程)・笠間悠貴(明治大学非常勤講師)】 ◉アイヌ文学のニュー・アニミズム【松﨑慎也/群馬県立女子大学教授】 ◉ロバート・ハスとW・S・マーウィン──環境詩学による考察【高橋綾子/兵庫県立大学教授】 ◉つながる日加の水俣病──『ミナマタ』とアイリーン・美緒子・スミスの貢献【岸野英美/近畿大学准教授】 ◉柄谷行人の倫理と震災後文学【和氣久明/米国空軍士官学校助教授】 第三部 ネイチャーライティングの向こう側 ◉『テンペスト』の海をめぐって──見えない海、曖昧な人間【高橋実紗子/聖心女子大学専任講師】 ◉石牟礼道子と音──自伝『葭の渚』が語るサウンドスケープ【中村優子/順天堂大学、中央大学非常勤講師】 ◉石牟礼道子『十六夜橋』の自然と記憶【山田悠介/大東文化大学講師】 ◉ハイチ文学と環境──マリ・ヴュー・ショヴェ『愛、怒り、狂気』を中心に【齊藤みどり/都留文科大学教授】 ◉テリー・テンペスト・ウィリアムス『大地の時間』における見つめ返す風景──惑星を想像するネイチャーライティング【清水美貴/青山学院大学大学院博士後期課程】 ◉マーガレット・アトウッド『洪水の年』にみる言語の物質性と循環【巖谷 薫/早稲田大学大学院博士課程、日本工業大学非常勤講師】 ◉宮沢賢治と牛──モナドロジーから読むその宇宙【大田垣裕子/兵庫県立大学名誉教授】 ◉清潔さの暴力──フランク・ノリスの『ヴァンドーヴァーと野獣』におけるにおい【菅井大地/愛知学院大学准教授】 ◉終章 環境的不服従の未来【辻 和彦/近畿大学教授】 ◉おわりに【青田麻未/群馬県立女子大学専任講師】
  • 脱中心の詩学 エドガー・アラン・ポーの比類なき冒険

    脱中心の詩学 エドガー・アラン・ポーの比類なき冒険

    小説・文芸
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    1巻2,860円 (税込)
    本書はポーの作品をめぐる批評集である。三部立て構成となっており、1つの章で1つの作品をとりあげ、厳密に読み解いてゆく。それぞれの章では異なった作品を扱うが、各部ごとに連関したテーマを含む。第1部は「ゴシック・ホラーの喪とメランコリー」。ポーのゴシック的な詩や小説における「横たわる」ことのモチーフに焦点を絞り、それが有する現世主義に対する「脱中心性」を読み解く。第2部は「SFの時空間」。ポーのSF的な冒険小説を取り上げ、そこにおける時空間や身体の超越の問題について批評し、「いま・ここ・わたし」を起点とする人間中心主義的思考を「脱中心化する想像力」を抽出することを試みた。第3部は「起源のミステリーとミステリーの起源」。一見すれば推理仕立ての小説にみえるポーの作品が、本当に謎解きを本質としたものなのか?その疑問から仮面の下にひそむモチーフに注目し、「脱中心性」をあきらかにする。そして補足補完すべく3つのエセーを付し、ポーの短篇小説を翻訳する。それは、ポー文学の脱中心性を知る上で、格好のものとなるのが小説だからである。 目次 序章  なぜ「脱中心」なのか 第1部 ゴシック・ホラーの喪とメランコリー 第1章 死者と横たわること――「大鴉」をめぐって 第2章 横たわることの詩学――「アッシャー家の崩壊」の謎をとく エセー(1)「夜の訪問者」 第2部 サイエンス・フィクションの時空間 第3章 空気の隠喩――「ハンス・プファールの比類なき冒険」探索 第4章 自我なき海への郷愁     ――「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」SF・脱中心 エセー(2)萩尾望マンガの脱中心性 第3部 起源のミステリーとミステリーの起源 第5章 太陽の指針――「黄金虫」と「スタイラス」の図像学 第6章 脱中心の詩学――「モルグ街の殺人」における遊戯の規則 エセー(3)動物好きに捧ぐ 付録  翻訳「楕円形の肖像」「週に三度の日曜日」       「ウイサヒコンの朝」「本能と理性」
  • ジオノに挨拶するために ジオノ作品の世界への誘い

    ジオノに挨拶するために ジオノ作品の世界への誘い

    小説・文芸
    -
    1巻2,860円 (税込)
    自然、人間、本当の豊かさとは?「現在の都市文明には限界が感じられる…喜びは金では買えない。自然のなかで暮らし、愛情や友情や隣人愛に包まれ、よく食べ、よく飲み、よく遊ぶことが必要である…現代文明が等閑に付してきたもの…そのことを考え直そうというような心境にさせるような着想が、ジオノ文学には満ちあふれている」(「天性の小説家 ジャン・ジオノ」(彩流社、2014))。本書は、ジオノ作品をこれまで10冊以上翻訳してきた山本氏により描かれた、その物語の魅力を広く紹介しようとする作品論集である。翻訳してきたジオノ文学作品の巻末に付してきた解説を、すでに出版からかなりの時間が経っているため、それぞれの解説文をより的確な表現となるよう練上げ、さらに多角的に、作品相互を論じることで、ジオノ文学に近づけるようにした。何といってもジオノの作品の中では『木を植えた男』が最も知られているので、まずは『木を植えた男』についての文章を冒頭に置き、次いで反響がよかった『青い目のジャン』を2番目に並べることにした。最後は『喜びは永遠に残る』についての文章にしたいため、3番目には、その『喜びは永遠に残る』と密接な関わりを持っている『本当の豊かさ』を配置し、そして、さらには個人的に大いに気に入っている謎に満ちた画家の物語『逃亡者』を4番目に登場させることとした。著者は、今後の読者からの評価次第であるとはいうものの、このジオノ論の第2集、第3集の刊行に向けた準備も始めている。 目次 『木を植えた男』――森林は水を生み出し人々を招き寄せる 『青い目のジャン』――子供の成長の記録 『本当の豊かさ』――鄙びた田舎に潜んでいる豊かさ 『逃亡者』――謎に包まれた画家の生涯 『喜びは永遠に残る』――それは、途方もなく美しい夜だった
  • ナンシーの博士論文「ジプシーの世界」

    ナンシーの博士論文「ジプシーの世界」

    小説・文芸
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    1巻4,290円 (税込)
    プラネタ賞受賞のスペイン・亡命作家の幻の名作が甦る! フラメンコに象徴される『情熱的実体』の解明に奔走する女子大生……レヴィ=ストロースを始め文化人類学の時代の風を受け、迷信、呪術、生活習慣などに大きな関心が向いた時代に、アメリカの女子大生ナンシーがスペインのセビーリャに留学したとの設定で、アメリカの娘からすれば、スペイン社会は「ジプシーの世界(情熱的実体)」そのものであるとするナンシーの博士論文を巡って、人や社会、歴史が縦横無尽に疾走する様がユーモアあふれる筆致で描かれる、スペイン社会のもう一つの世界“ロマ社会”を表現しきった長編ロマン! 目次 第1部  アンダルシアがナンシーを発見する 手紙 I  ナンシー、セビーリャを発見する 手紙 Ⅱ  ナンシー、ジプシー世界に入る 手紙 III  ナンシーと映画館の冒険 手紙 IV  ナンシーのハイキングとカフェの集会 手紙 V  ナンシーならびにしゃべる鹿 手紙 VI  ナンシーと金色スズメ蜂 手紙 VII 中庭、ライバルそして魔法の井戸 手紙 VIII ナンシーと花 手紙 IX  ガスーレスでの通夜 手紙 X ガスーレスでの顛末 第2部  ナンシーの博士論文『ジプシーの世界』 I   方向指定の座標 II   ニューヨークからの手紙とバルデペーニャのジプシー III   バル1・2・3にて IV   移り気なナンシーとブッダ V   アカデミックでドラマチックなナンシー VI   歴史的考察 VII  ジプシーの弁証法ならびに《ホッカノ・バロ》 VIII  いくつかの適切な代理人 IX   ブレリアス、ファルッカ、グラナディーナス X   ソレアとトリアーナのジプシー XI   《毒》、ボレロとログローニョの書肆 XII   カルセレラと彷徨える魂 XIII   サエタ XIV   笑いと戦慄の幕間 XV  《大悪霊》、ベルセブブと隻眼達 XVI   カントゥエソがガンディーについて意見を言う
  • ジョージ・エリオットのリアリズムと道徳観

    ジョージ・エリオットのリアリズムと道徳観

    小説・文芸
    -
    1巻3,850円 (税込)
    ジョージ・エリオットのリアリズムの進展と作者自身の道徳観の成熟の関係を探る。ジョージ・エリオットは道徳の基礎にシンパシー(共感)を置き、彼女のリアリズムの目的は、読者の登場人物への理解とシンパシーを高めて「人類の団結」を図ることであった。本書は「リアリズム」を、「登場人物の心理や外部事実の合理的で詳細な記述があること」と「物語中の出来事の蓋然性が高いこと」という基本的要件で捉える。そして物語中のシンパシーに乏しい人間の描き方のリアリズムの進展に焦点を当て、その背後にある作者自身のシンパシーの対象が拡大していることを読み取る。作品のリアリズムの進展は作品から見て取ることができ、また作者のシンパシーの対象の広がりはシンパシーに乏しい人間の描写に顕著に表れるからである。エリオット作品のリアリズムを通時的に論じる場合、初期作品はリアリズムに沿っているが中期作品以降は「道徳的寓話」であると見なすのが、エリオット存命の時代から20世紀半ばまでの定説であった。1948年に発表されたF・R・リーヴィス『偉大なる伝統』以降は、エリオットの後期作品が19世紀イギリスのリアリズム小説の傑作と見なされるようになった。しかし作品に登場するシンパシーに乏しい人物は、相変わらず個人もしくは社会にとって一律に有害であると考えられ、彼らの被害者的心理や、個人もしくは社会に対する影響の吟味はなされなかった。本書は従来の見方とは異なり、シンパシーに乏しい人物が、家族や社会にとって有害で追放されるか改悛させられねばならない存在から、後期作品においてシンパシーに乏しいままで家族をより大きな絶望から救うという肯定的価値をもつ存在へ、あるいはその被害者的心理も描かれる存在へと変化しているというリアリズムの進展をテキストの「描写」および「物語の時代背景」から検証する。このことは同時に、作者のシンパシーの対象の拡大を示している。 目次 第1章 エリオットの小説のリアリズム 第2章 エリオットの道徳観とシンパシーとリアリズム     ──「ジャネットの悔悟」の比喩表現を例として 第3章 語り手の心の鏡に映らないヘティ     ──『アダム・ビード』のリアリズム再考 第4章 洪水の結末とシンパセティックなトム     ──『フロス河畔の水車場』におけるリアリズムの進展 第5章 シンパシーとシンパシーの欠如の交差     ──『ミドルマーチ』における道徳観の成熟とリアリズムの進展 第6章 『ダニエル・デロンダ』におけるモダニズム的手法の採用     ──人間の根本的善性への信頼の揺らぎ
  • アメリカ文学における終末論的想像力 アメリカ例外主義の展開とその方向性

    アメリカ文学における終末論的想像力 アメリカ例外主義の展開とその方向性

    小説・文芸
    -
    1巻3,850円 (税込)
    米文学史は植民地時代を含め、アメリカ例外主義と絡み合い、それに立ち向かってきた。アメリカ例外主義とは、米国は神に選ばれた自由と民主主義を標榜する大洋に挟まれた例外的な近代国家であり、世界の民主化を主導する義務がある、という考え方である。それはプロテスタントの教義によって強化され、国家の根幹をなし、黙示録的な終末を演じることで米国を帝国化してきた。マサチューセッツ植民地の形成から独立戦争、メキシコ戦争、そして南北戦争と世界の終末を思わせるレトリックで政治家や説教師、ジャーナリストらが差し迫った危機を語り、国民の団結を呼びかけてきた。20世紀以降も二つの大戦に、大恐慌、ベトナム戦争、そして9・11の攻撃、イラク戦争など大きな危機に遭遇する度に、民主主義の伝播、善悪の戦い、対テロの戦いなど、多くの言説が用いられ国民を方向づけていた。現代においてこの終末論的想像力は、第三次世界大戦という用語により世界に拡散され、プロバガンダとして大いに利用され、世界的パンデミックの不安と恐怖までもが後押しする形で、国民は将来の見通しを立てることができないような強迫的な寄る辺なさに苛まれることになってしまっている。トランプ政権において露わになることとなったアメリカ例外主義への反発からは、自国優先の政策に舵を切ることを望む人々も多く出てきている。そして、トランプの支持基盤であった極右集団QAnonは、トランプを世界の終末を阻止するためにやって来た救世主として扱っているのである。今を生きる我々が、この事態、現実を、乗り越える手立てを見出すことは容易ではない。本書は、米国が体験してきた不安や恐怖、それらを克服する過程を、作家たちがいかに描いてきたかを読み解き、そうした危機的状況やそれに乗じた終末論的プロパガンダ、それと絡み合うアメリカ例外主義の展開と分裂を視野に入れ、文学作品が、いかなる意義を生成してきたのかを読み取ろうと試みるものである。 目次 寄稿「アメリカ大統領と終末論的想像力」(巽孝之・慶應義塾NY 学院長) 「〈風景〉とマニフェスト・デスティニー」(成田雅彦・専修大学教授) 「わたしたちはどう生きるか―エマソンの『自己信頼』におけるヴァルネラビリティの倫理」(生田和也・長崎県立大学准教授) 「独身女性が書く家事手引書―キャサリン・ビーチャーのベストセラー改訂版」(秋好礼子・福岡大学准教授) 「反時代的考察者としてのヘンリー・アダムズ」(砂川典子・北海道教育大学准教授) 「絶滅という思想―十九世紀アメリカにおける環境終末論」(高橋勤・九州大学名誉教授) 「『大理石の牧神』における絵画と身体」(川下剛・京都産業大学講師) 「『ハックルベリー・フィンの冒険』とその批評的冒険にみる(非)ヘーゲル的精神の冒険」(吉津京平・北九州市立大学非常勤講師) 「『船乗りビリー・バッド』における黙示録的運命」(竹内勝徳・鹿児島大学教授) 「ポストアポカリプス的想像力とデモクラシーの「未来」」(渡邉克昭・名古屋外国語大学教授) 「彼らの夢は実現したのか——トウェインとフィッツジェラルドに見る夢の迷走」(江頭理江・福岡教育大学教授) 「『怒りの葡萄』の終末描写に見るスタインベックのアメリカ像」(前田譲治・北九州市立大学教授) 「「丘の上の町」は安住の地か」(綱智子・佐賀大学・久留米大学 非常勤講師) 「「終わり」のない旅―スティーヴン・キングのダーク・タワーの先に」(宮内妃奈・福岡女学院大学教授)
  • 非日常のアメリカ文学――ポスト・コロナの地平を探る

    非日常のアメリカ文学――ポスト・コロナの地平を探る

    小説・文芸
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    1巻2,376円 (税込)
    20世紀的な「日常」を問い直し、ポスト・コロナの地平を探る、野心的な米文学論! コロナ・ウイルスが引き起こしたパンデミックによって、私たちはいま、従来の20世紀的な日常とはすこし異なる「非日常」の世界を生きている。 本書『非日常のアメリカ文学』は、コロナという人知を超えた災厄と対峙する知恵を、ヘンリー・ソロー、マーク・トウェイン、スコット・F・フィッツジェラルド、カート・ヴォネガットらの作品から、先住民作家ヴェルマ・ウォーリス、カリフォルニアのビッグ・サー文学作家やベイエリア現代詩の詩人、身体の日常/非日常を問うファット・リベレーション作家の諸作品まで、「非日常」という共通項を軸に探る。 本書が提案する「非日常」をアメリカ文学に探る試みは、単なる「アウトサイド」な文学の系譜をたどるばかりか、アウトサイドから日常を見直し、ひいては現代文明を問い直す視座をもたらすことになるだろう。コロナ禍とはつまるところ、これまでの文明社会の見直しが迫られた経験であったとはいえまいか。本書を通して、ポスト・コロナの地平を見通す視座を、十人のアメリカ文学研究者達が探る。
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト17]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト17]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第17課「シャルル・ボードレール『窓』『スー プと雲』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト16]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト16]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第16課「ジョルジュ・サンド 『花たちのおしゃべり』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト15]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト15]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第15課「イレーヌ・ネミロフスキー『舞踏会』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト14]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト14]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第14課「オノレ・ド・ バルザック『砂漠の情熱』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト13]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト13]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第13課「アラン=フルニエ『グラン・モーヌ』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト12]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト12]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第12課「ギョーム・アポリネール『オレンジエード』」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト11]

    [音声DL付き]ことばの色 ──中級からのフランス文学読本[分冊版:テクスト11]

    小説・文芸
    -
    1巻198円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈音声データ付き、ダウンロード方式で提供!〉 フランス文学を無理なく読んで、しっかりレベルアップ!<b/> 初級文法を終えた学習者に、無理なく読めて、かつ手ごたえのあるテクストに取り組んでもらい、中級へのレベルアップをはかりたい……。そんなフランス語教員共通の願いから、このアンソロジーは生まれました。いわゆる名作選ではなく、近現代を中心に、家族、友情、恋愛、都市生活、戦争、芸術、自然、動物など、多岐にわたるテーマの文章をそろえ、現代人の幅広い関心にこたえます。 テクストは20課で、難易度順に構成されています。本書は、そのなかの第11課「アルチュール・ランボー『夜明け』」」をピックアップした分冊版です。作品紹介と詳細な「読解のヒント」、巻末の「中級文法解説」は、自宅学習の大きな助けになるはずです。教室では辞書を用い、文脈に合った語義をていねいに選び出す訓練を重ねてください。末尾の「作者について」のコラムでは、かくも個性的なテクストを書いた作家たちの横顔をコンパクトに伝えます。(2020年初版)
  • 祭暦

    祭暦

    小説・文芸
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    1巻2,090円 (税込)
    本書は、古代ローマ「黄金時代」後期を代表する詩人オウィディウス(前43-後17/18年)が『変身物語』とともに手がけた、もう一つの代表作です。 愛する男女の往復書簡という体裁をとる『ヘーロイデース』、恋愛詩人としての本領を発揮した『恋の歌』といった初期作品で知られるオウィディウスは、愛を成就させるための技法を性的なものまで含めて赤裸々に指南する『愛の技術』を書いたことが一因となって、のちに流刑の憂き目に遭いました。そのあと後期の円熟を迎えるオウィディウスが唯一の叙事詩である『変身物語』とともに着手したのが、本書『祭暦(Fasti)』です。 ローマの祝日や祭礼の縁起をエレゲイア詩で歌うこの作品は、『金枝篇』で知られるジェイムズ・フレイザーをはじめ、多くの歴史学者、宗教学者、人類学者の関心を惹いてきました。月ごとに構成される本書は、しかし流刑のため未完に終わり、現存しているのは一月から六月まで、つまり一年の半分にとどまっています。今日はこの出来事があり、今夜はこの星座が見られ、明日にはあの祝祭が行われる……といった記述がカレンダーのように積み重ねられていく形式は、前例のない大胆な試みです。そのような大衆受けしそうな形式をとった本書で扱われるのが国家的な性格をもつローマの祭祀であることは一見矛盾しているように思えます。しかし、そのような自己アイロニーによるユーモアこそ、本書を文学的伝統の中で類を見ない稀有な作品たらしめていることもまた事実です。 大詩人が残したもう一つの代表作、初の文庫版をここにお届けいたします。 [本書の内容] 第一巻 ヤーヌス月 第二巻 フェブルア月 第三巻 マルス月 第四巻 アプリーリス月 第五巻 マーイウス月 第六巻 ユーニウス月 訳者解説 補 遺 ローマの暦 学術文庫版訳者あとがき 固有名索引
  • 水脈を聴く男

    水脈を聴く男

    井戸で発見された溺死体のお腹から取り出された胎児。彼には大地の「水脈を聴く」能力が宿っていた──。 ひどい頭痛に悩まされるマリアムは井戸の深淵からの「おいで、おいで」という囁きに導かれ、ついには溺死体として発見される。しかし、その体には胎児が宿っていた。無事(サーレム)に救われたことでサーレムと名付けられた息子は、耳を澄ませると地中を流れる水の音が聴こえるようになる。その噂はあっという間に広がり、避けられ孤立するようになるが、水源を探し当て村を襲った干ばつから救うことで必要とされるようになる。その評判は遠方まで轟き、15歳の少年は「水追い師」として各地で引く手あまたになるのだが──。 アラビア半島に位置し、雨のほとんど降らない小国オマーン。地下水路(ファラジュ)による独自の灌漑システムは、峻険な岩山や荒涼とした砂漠の地を潤してきた。『バグダードのフランケンシュタイン』などが過去に受賞したアラビア語圏最高の文学賞「アラブ小説国際賞」に輝いた、水をめぐる傑作長編。 「気候変動や水資源の枯渇が世界的な課題となっている今日、この小説が描く「水に囚われる人間の姿」は、過去の物語ではなく、今まさに現代社会が直面する現実の縮図として読み解くことができる」(本書解説より) 【目次】 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 第十一章 エピローグ 解説 訳者あとがき 【著者】 ザフラーン・アルカースィミー(Zahran Alqasmi) 1974年オマーン生まれの小説家・詩人。これまでに4冊の小説と10冊の詩集を刊行している。4作目となる『水脈を聴く男』(2022年)が、2023年度のアラブ小説国際賞(International Prize for Arabic Fiction)を受賞し、一躍注目を集める。 ⼭本薫 慶應義塾⼤学総合政策学部准教授。東京外国語⼤学外国語学部アラビア語学科卒業、東京外国語⼤学博⼠(⽂学)。専⾨はアラブ⽂学。訳書にエミール・ハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(作品社、2006年)、アダニーヤ・シブリー『とるに⾜りない細部』(河出書房新社、2024年)など。 マイサラ・アフィーフィー(Maisara Afifi) エジプト出⾝。カイロ⼤学卒業後、1996年に来⽇。通訳者として働きながら、平野啓⼀郎『⽇蝕』、村上春樹『騎⼠団⻑殺し』ほか、森鴎外、太宰治、三島由紀夫らの⽇本語⼩説をこれまでに約20冊、アラビア語に翻訳している。
  • エリザベス・ボウエン鑑賞事典

    エリザベス・ボウエン鑑賞事典

    小説・文芸
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    1巻4,400円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アイルランドとイギリスの狭間に生きた女性作家ボウエンを味わうための本格ガイドブック。長編・短編・ノンフィクション・評論の代表作から作品と生涯を読み解くためのキーワード、作品舞台や重要トピックまで充実した資料を収録。ボウエン研究必携の書。
  • 新訳 ウィニー・ザ・プー&ハウス・アト・プー・コーナー

    新訳 ウィニー・ザ・プー&ハウス・アト・プー・コーナー

    小説・文芸
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    1巻1,320円 (税込)
    本書は、英国の作家、A.A.ミルンが書いた児童文学の名作、『Winnie-the-Pooh』と『The House at Pooh Corner』の2作を現代風に翻訳したものである。 本書は三つのパーツから成り立っている。一つ目は2作品の訳文である。本文の翻訳に当たっては、訳として正確であることを期するのは当然であるが、多くの方々に親近感をもってもらえるよう口語表現を多用することを心がけた。冒頭の「現代風に翻訳した」とはそのような意味である。 二つ目は各章末の注である。ここでは、原文のなかの難解な単語や表現を著者なりに解説している。また、内容理解を深めるために参考となるような事柄も注のなかに記してある。 三つ目は本書の最終章「主なキャラクターについての寸評」である。ここでは、各キャラクターたちの特徴を簡単に述べるとともに、併せて、ミルンが描きたかった世界観・人間観について触れている。この20世紀初頭の英国に生まれた児童文学が、21世紀の我が国の現状を予言し、さらにそれに対する厳しい批判となっていることについて、例を挙げながら説明している。 最後に、本書は絵本の形を取っていないことを述べておく。プー・シリーズ2作品の魅力の一つにE.H.シェパードのイラストがあるが、本書では著作権の関係でイラストは一切使用していない。
  • 山よりほかに友はなし――マヌス監獄を生きたあるクルド難民の物語

    山よりほかに友はなし――マヌス監獄を生きたあるクルド難民の物語

    イラン生まれのクルド人ジャーナリストで難民となったベフルーズ・ブチャニーが、オーストラリアの悪名高いマヌス島の難民収容所に6年にわたって収容された実体験をもとに書かれた物語。本書は収容施設の監視の目を掻い潜って携帯電話のテキストメッセージとして書かれ、支援者の手によって出版された。 国家権力による恐怖と支配にさらされた人々の生を、鋭い観察眼と洞察力をもって克明につづったモノグラフでもあり、あらゆる抑圧に抗う究極の反戦文学、ポストコロニアル文学、そして収容所文学ともいえる。
  • トリストラントとイザルデ

    トリストラントとイザルデ

    本書は、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》で知られる「トリスタン伝説」の最古の姿を伝える書の本邦初となる全訳です。 ケルト起源のトリスタン伝説は、11世紀後半から12世紀初頭にウェールズとブルターニュに伝えられ、語り継がれていったと推測されます。多様に発展した物語を12世紀後半に古フランス語でまとめたものがトリスタン伝説の原典(エストワール)ですが、残念ながらこれは散逸しています。 しかし、この原典に基づいて物語を作る人たちが現れます。その一人が同じく12世紀後半に活躍したフランスの詩人ベルールでしたが、作品は断片しか残されていません。それと同じ時期、同じ原典に基づいてドイツ語で物語を書いたのがアイルハルトであり、その作品こそ本書にほかなりません。完全な姿で残されたこの作品によって、私たちは原典の内容を推測できます。ここにはトリスタン伝説の最古の姿があるのです。 韻文で書かれた本書は、その後「民衆本」と呼ばれる散文作品として流布し、16世紀にはハンス・ザックスによって戯曲『トリストラントと美しきイザルトの悲恋』に翻案されました。一方、ベルールと同様に原典(エストワール)を基にして12世紀後半にフランス語で『トリスタン物語』を書いたトマの系列としては、ドイツ語で叙事詩『トリスタンとイゾルデ』を書いたゴットフリートがおり、ワーグナーに着想を与えました。 複雑な経緯をたどって伝承されたトリスタン伝説は、現代でも小説にされたり(ローズマリー・サトクリフ)、映画にされたり(ジャン・ドラノワ)、多くの人を魅了し続けています。その最古の姿がようやく日本語で味わえるようになります。 [本書の内容] 1 聴衆への前置き 2 トリストラントの出生と養育 3 トリストラントのマルケ王宮廷への旅 4 トリストラントとモーロルトの闘い 5 トリストラントの傷を治すためのアイルランドへの旅 6 トリストラントのアイルランド求婚の旅 7 愛の媚薬 8 ブランゲーネ 9 トリストラントとイザルデの愛をめぐっての揉め事 10 有罪の判決と逃走 11 森での生活 12 アルトゥース騎士ヴァルヴァーンとトリストラント 13 追放後のトリストラントとイザルデの一度目の逢瀬 14 ハヴェリーン王のもとでのトリストラント 15 追放後のトリストラントとイザルデの二度目の逢瀬 16 追放後のトリストラントとイザルデの三度目の逢瀬 17 ケヘニスとガリオーレ(1) 18 追放後のトリストラントとイザルデの四度目の逢瀬 19 追放後のトリストラントとイザルデの五度目の逢瀬 20 ケヘニスとガリオーレ(2) 21 トリストラントとイザルデの愛の死
  • 英和対訳 クリスマス・キャロル

    英和対訳 クリスマス・キャロル

    小説・文芸
    -
    1巻499円 (税込)
    チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』の英文すべてに日本語訳と、必要に応じて単語の意味や解説がつけられ、英文の朗読ファイルも用意されています。 「英文の朗読を聞きながら英語の本を読む」という "視覚や聴覚などの五感をフルに活用して体全体で英語を感じる、まったく新しい読書体験" をお楽しみください。 『クリスマス・キャロル』は、経済的に成功したどケチで自己中心的な金貸しの老人スクルージが、クリスマスに過去・現在・未来の三人の精霊と出会い、時空を超えた旅をすることで改心するという、あまりにも有名な作品です。 目 次 はじめに  この本の使い方 STEVE I 第一章 マーレイの幽霊 STAVE II. 第二章 第一の精霊 STAVE III. 第三章 第二の精霊 STAVE IV. 第四章 第三の精霊 STAVE V. 第五章 エピローグ あとがき
  • タイタス・アンドロニカス 七五調訳シェイクスピアシリーズ〈13〉

    タイタス・アンドロニカス

    小説・文芸
    -
    1巻396円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『タイタス・アンドロニカス』は、1588年~1593年あたりに書かれた最初の悲劇で、残酷な復讐劇である。この作品はローマの歴史劇の設定であるが、フィクションである。残酷趣味のタイタス皇帝が、奴隷らをライオンのいるアリーナに投げ込んで殺されるのを見て楽しんでいたが、ある日アンドロニカスという奴隷を投げ込んだら、ライオンが平伏した。皇帝が理由を問い質すと、ライオンの足に棘(とげ)が刺さっているのを抜いてやったことがあるとのことだった。それが題名になった。この作品には「わけもなく簡単に人を殺し、死体を洞窟に投げ捨て、その妻を自らの性欲を満たすために、兄弟二人で凌辱し、自分たちの罪を告げる手段を失くすために、その両手を切断し、舌を切り取る」話がある。人としてあるまじき行為である。天罰が下るのか。報復行為があるのか。正義とは何かを考えさせられる作品である。シリーズの「13」番目の表紙の色は黒くした。

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