小説・文芸 - 国家作品一覧

  • 覇権中国大戦 決戦!沖縄・台湾攻防戦
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    国家主席に就任した習近平は、体制崩壊した北朝鮮に国境北部から軍事介入を始める。朝鮮半島から撤退していた米軍は、在日米軍を中心に警戒態勢に入る。主席に就任した際、秘密会議で習がブチ上げたのは、朝鮮半島、台湾、そして沖縄諸島の併合であった! ※この商品は、歴史群像新書「覇権中国大戦 上」「「覇権中国大戦 下」を1冊にまとめ、再編集したものです。ご了承の上、ご購入をお願い致します。

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  • 小説東京帝国大学
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    「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判した七博士の“日露開戦論”に端を発した空前の東大騒動、国定教科書の改訂にからむ南北朝正閏論争、大逆事件など明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、その変遷と功罪を描く異色長編。

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  • 崇高について 【小田実全集】
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    死者に対して崇敬の念厚かったソポクレスは「コロノスのオイディプス」で崇高なる安らかな死を描いた。国家至上主義の古代にあって国家から追放されたオイディプスをひとりの人間として助けたテセウスの「道理」は、「人間の道理」を基にしたベ平連の脱走兵援助の思想と重なる。文学を志した十代後半から終生、力強く小田を支えた文学のよりどころは何か。戦争、震災を生きのびた作家が人間の弱さを理解することで得た、崇高なる魂の「私的文学論」と、「西洋最古で最初」の文学論。
  • 政・財 腐蝕の100年
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    尾去沢(おさりざわ)銅山払い下げ問題、西南戦争と、台湾征討をめぐる汚職、シーメンス事件――。高き志で維新を成し遂げた、伊藤博文、井上馨、大隈重信らの元勲は、なぜ汚職政治家へと堕落したのか。三菱・三井を筆頭とした政商との癒着、熾烈な藩閥闘争の真相を暴き、明治国家を築いた元勲たちの“裏の顔”に迫る歴史ノンフィクション。(講談社文庫)
  • でもくらてぃあ 【小田実全集】
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    1巻1,980円 (税込)
    「難死の思想」、「法人資本主義」、「殺すな」、「異質の価値の共生」、「人間は殺されてはならない」などの言葉は、「近代天皇制国家」から「近代民主主義国家」へと移行した戦後日本の思想的座標軸を示す概念でもある。本書は、1992~94年の米国滞在中から阪神大震災直後まで書きつがれた「される」側の人間のあり様、意志に基本をおいた「される」側の思想書。今、「殺す」文明のかたちが世界にはびこる中、著者の「非暴力・平和主義」の原理を再考する必要がある。
  • 「民」の論理、「軍」の論理 【小田実全集】
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    原子爆弾を積んだB―29機が飛び立ったことで知られる中部太平洋のテニアン島で聞いた村長の話から始まって、ベトナム戦争終結後、アメリカのアジア太平洋地域における戦略の再編、中近東やインドシナの紛争、そして第三世界とアジア・アフリカなどの世界構図と動きを説き明かした内容は、今日、世界が直面する混迷と危機の出発点を照らしているようで新鮮だ。「軍」=「国家」の論理の壁の前で、「民」=「市民」の論理が恢復するには市民の「自立」と「自律」が肝要という「政治学」の書。
  • タコを揚げる 【小田実全集】 ある私小説
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    亡命者やヒッピーはどこかに「目的地」をもつ「途中者」。国家で充満している地球世界にあって「無国人」には「目的地」がない。空と大地の間で浮揚する凧のようだ。秩序からはみだし、「らしさ」からはみだす心優しき者たちのタメ息と感動がうめき声となって聞こえてくる小説の展開に、人はなぜ凧を揚げようとするのかを知ることができる。うまく揚がらず地上にはいずりまわる凧に「途中」と「途中者」を見、それでも「生きつづける」ことの大切さを再び語りかける、滋味深い私小説。
  • 「ベ平連」・回顧録でない回顧【小田実全集】
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    1巻1,760円 (税込)
    古代アテナイ文学と思想を学んだ作家が現代の日本のデモクラシーに挑んだ。激化するベトナム戦争に反対し、当面する社会問題を自分に引きつけて考え行動する「個人原理」の追求と考察は、近代国家成立以来、日本が抱えた歴史的課題であった。多様性の中の「個」が無数に横へ広がり繋がる『「われ=われ」のデモ行進』は、それに対する哲学的・思想的答えの一つであった。全国津々浦々に広まった「べ平連」とは何か? この運動の代表者自らが省察した真摯で率直な言説は重くて眩しい。
  • 逃亡戦犯
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    昭和二十年八月十五日、大江山捕虜収容所から、日系二世の通訳・木島が逃走した。米軍による戦犯逮捕を恐れたからだ。GHQの先兵として彼を追跡するのは、やはり日系二世のマイク・ミヤタケ軍曹。逮捕容疑は「国家反逆罪」である--。乱歩賞作家が史実をもとに描く傑作サスペンス。『祖国なき忠誠』を改題、文庫化。(講談社文庫)
  • 栄光の旭日旗 マーシャル諸島迎撃殲滅作戦
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    二.二六事件を契機に軍部の独走を止め、民主的な国家に生まれ変わった日本。しかし、国内の不況を立て直すために大規模な戦争が必要な米国は、自作自演のテロにより日本に戦線を布告! 果たして日本はどうするのか!? 「旭日シリーズ」最新作。

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  • ドクターは御曹子
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    フィリーはロンドンの病院で働く優秀な看護師。友達も多く、患者からも慕われ、医師からの信頼も厚い。しかし国家公認看護師の最終試験に合格しても、無神経な継母と妹たちからお祝いの言葉はなかった。ほかの同僚はみんな、家族や恋人に祝ってもらえるのに。寂しい思いを隠して、フィリーは一生懸命仕事に励んだ。勤務が終わったころ、彼女は待ち人がいることを告げられる。言われた場所にいた男性には、見覚えがあった。今朝、エレベーターで手伝ってくれたすてきな人。なんと彼の用件とは、お祝いもかねた食事への誘いだった。
  • エッセイ集『窓』5
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    エッセイ寄稿者一覧 ◎ サラワクの七十時間 ──── 竹内一夫 ◎ 天皇と戦争 ──── 春木秀映 ◎ シャンソンへの誘(いざ)い ──── 芦野 宏 ◎ 「神道は国家経倫の大道である」 ──── 山陰基央 ◎ 世界で最も祝福された名前 ──── 阿部志郎 ◎ “住みよい町”に想う ──── 江草安彦 ◎ ドラム・スティックを槌にかえて刀匠に ──── 梅小路定雄 ◎ 触れずに人を投げ飛ばす合気功 ──── 岡村峰舟 ◎ 香港寸感 ──── 金岡秀友 ◎ 「逃げ場を与える」 ──── 松井春満 ◎ 平和の鐘 ──── 粕谷知秀 ◎ 六十からの顔 ──── 甲田多揮男 ◎ 断食の思い出 ──── 栗林直美 ◎ 宗教はアヘンか ──── 黒住宗晴 ◎ “運”を知り“縁”を生かして ──── 小山美恵子 ◎ 自衛隊に栄光あれ~世界平和と日本軍の進路  ──── 坂口三郎 ◎ いのち愉しく ──── 十菱敏子 ◎ 思いやりの心で ──── 千宗室 ◎ 碑 ──── 高橋武彦 ◎ 童謡あれこれ ──── 高山佳子 ◎ 苦楽の信仰人生 ──── 田口日勝 ◎ あの日から―生と死の漂流六時間 ──── 田口義雄 ◎ 母の思い出 ──── ダルマワン ◎ 人格の神妙なる作用~人と人との差は人と猿との差より甚だしい ──── 戸松慶議 ◎ 書に助けられて ──── 冨永奇洞 ◎ 医の道はけわしく~報道関係者国家試験の提唱 ──── 中西俊雄 ◎ わが人生に悔いなし ──── 中西太 ※本文中の敬称は発行当時のものとなりますので、現在の敬称とは異なる場合があります。

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  • ヒューマノイド
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    多くの惑星へ人類が進出していた時代、すでに地球は、死に絶えた無人の惑星にすぎなかった。スターモント天文台を擁するこの惑星は宇宙空間に散在する国家の一つであり、三惑星同盟の脅威に立ち向うべく、万全を期していた。そこに新たな事件がもちあがる。植民空域の果てにある惑星ウィング4から、無数の機械人間――ヒューマノイド――を満載した宇宙船がやってくる!

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  • 西ベルリンで見たこと 日本で考えたこと 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    1989年、東西冷戦の象徴である壁が壊れるまで西ベルリンは、法的に第二次大戦時の四連合国、米英仏ソの占領下にあった。ドイツの戦後は、ナチ・ドイツの戦争の歴史を直視し、それを克服することにあった。’85年から約二年間、著者が暮らした西ベルリンは、移民をも包摂する開かれた社会を求めてたたかう若者の力がみなぎっていた。近代国家成立以来、多くの点で相似する日独両国の歩みを、暮らしの目線から分析し、「強者の政治から弱者の政治」へと新たな方向性を示す。
  • 「うそ」で読み解く源氏物語
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    ■内容紹介 源氏物語は単なる恋愛小説ではなかった。光源氏の巧妙な「うそ」、女性たちの苦しみ、僧都の権力者へのへつらいなどを掬い取るうちに、成熟した社会の病が見えてくる。物語には、貴族社会への批判と警鐘がひそんでいたのだ。源氏物語をより楽しむための恰好の指南書。 ■著者紹介 田中 宗孝(たなか むねたか) 1941年、奈良県生まれ。64年、東京大学法学部を卒業。国家公務員・地方公務員を経て、99年、日本大学法学部教授になり、11年10月、退職する。著書に『政治改革六年の道程』(ぎょうせい)、共著に『源氏物語解読「うそ」の世界からの脱出』『宇治十帖解読 菩提と煩悩の間でさまよう人々』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

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  • 亡国前夜
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    1巻1,540円 (税込)
    世界同時不況下の日本。東京では若者による通り魔事件が頻発しだした。フリーターの金子将太は渋谷で通り魔から若い女性を助けるが、二人の再会は叶わなかった。警察庁参事官の兄・健が奔走する中、犯行は財界人テロへとエスカレート。背後には、絶望した若者を糾合する新宗教政党の動きがあった。渋谷事件で将太が出会った清楚な中国人女性が担うことになる役目とは、職にあぶれ来日した米国人と中国人の任務とは? そしてついに国家存亡の危機が…!(「マンハッタン・バブル」改題)※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

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  • 西郷家の女たち
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    二十三歳の岩山いとが西郷吉之助に嫁いだのは慶応元年正月のこと。いとはひとめぼれだったという。念願叶い妻となるが、待っていたのは大家族を抱えての極貧生活だった。国事に奔走する夫の留守を守りつつ、いとは三人の子と二人の腹違いの子を育てる。だが、近代国家黎明期の日本は、維新の清算のときを迎えていた。渦中の西郷は、西南戦争へと自らを導き、明治十年城山に自刃。維新回天の英雄から、一転「賊徒」の汚名を着せられた亡夫に対するいとの思いは……。傑作歴史小説。
  • HIROSHIMA 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    主人公の「馳ける男」は、世界初の原爆実験があった米国南部出身者。戦闘機乗員として対日戦に参加、撃墜され捕虜となり広島で被爆。広島では日本人、植民地出身者の朝鮮人、日系アメリカ人もともに被爆する。日米が引きおこした戦争に個人が巻き込まれる時、国家のわくを越えて被害者が加害者、加害者が被害者となる複雑な歴史の現実を寓話性に託しながら独自に構築した名作。原子力の恐怖、現代の「核」に新たな光をあてた衝撃作は、英訳本、BBCラジオ劇(1996年)にもなった。
  • 状況から 【小田実全集】
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    小田実の思考は、いつも現実の事態、問題から出発している。天空の高みにたっての抽象論や「形而上学」ではない、地ベタを這う小さな虫の眼を天空のきわみまで高めたいという、祈りにも似た思想である。市場の「思想者」の靴屋との対話に自分の思考の根をおいたソクラテスのように、小田は「知的遊び」を好む「哲学者」よりも、時代を生みだす「状況」の中で格闘するひとりの「思想者」であろうとした。本書は1973年、「法人資本主義」と国家権力のしくみについて考察したものだ。
  • 世直しの倫理と論理 【小田実全集】
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    政治的共同体のしくみの中でしか生きることができない人間が、いかにして市民になるか? 市民による政治参加が、人間の美徳や善の追求、良き生につながるものとしてあるというアリストテレスの「政治学」を現代日本に反射させた本書は、小田実の「市民の政治学」だ。この世の中のありようはまちがっている、と思っている小さな人間、タダの人が、国家のしくみの中に否応なく巻き込まれながら巻き返すにはいかなる回路があるのかを、日常を生きつづける人びとの「現場」から解明した。
  • 基底にあるもの 【小田実全集】
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    1巻1,320円 (税込)
    「知る」ということは「存在」そのものを想像や「参加」によって既存のものから高い認識へと引き上げるもの。一九七四年から八〇年にかけて著者が「知る」という意味をめぐり、人びと、世界、文学を語った文集。人と人とが繋がり合う「あるべき」世界とは自由な精神をもつ市民どうしの魂の、血縁、地縁、時空のわくを越えた人類史の共生だ。長い間深く判らなかったギリシャ悲劇の主題=国家と人間と運命のからみ合いや崇高について、ベ平連の脱走兵援助活動をした結果、見えてきた。
  • 解放された世界
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    世界の権力志向国家は、二大陣営にわかれて再び地球規模の戦争状態を引き起こす。核兵器を使用するのは、当然のなりゆきでもあった。世界の大都市が瓦礫と化すなかから、ようやく一群の目ざめた人びとが立ち上がる…1914年に書かれた本書は、遠く1950年代に舞台を設定し、驚くべき洞察力で未来戦争を描いたSF巨編だ。

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  • 鎌足
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    「倭」から「日本」へ大化の改新を実現し、日本の「国家」としての礎を築いた中臣鎌足の生涯を、新たな視点で描く歴史大河小説。

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  • 1945日本占領―フリーメイスン機密文書が明かす対日戦略―
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    自由・平等・友愛を標榜し、象徴を重んじる世界組織フリーメイスン。その資料庫に眠る「鳳凰」ファイルに記されていた、マッカーサーの占領哲学。それは、国家神道なきあと「精神的空白地帯」と化した日本に、彼の信奉するメイスン思想を注入することだった! 昭和天皇への密かな接近、バチカンとの攻防をあぶりだすノンフィクション。

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  • 中国人、会って話せばただの人 近くて遠い隣人との対話
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    五六民族が暮らす中国各地を旅すれば、言語、生活様式、宗教など、様々な文化を肌で感じる。儒教や共産党の指導などでつくりあげられた「文明」が、中国の実像ではない。「面従腹背(めんじゅうふくはい)」で中央のコントロールから逃れる地方官僚。お上(かみ)の意向などよそに、日々の生活を楽しみ「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)」を地でいく農村。漢族との共存に腐心するチベット族……。各地を広く踏査した気鋭の研究者が、北京や上海といった一部の大都市だけではわからない中国人のホンネを浮き彫りにする。国家・民族の溝と対話に思索を巡らした中国紀行。

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  • 平和をつくる原理 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    1945年、一人一人の文学者がどのように8月15日を迎えたか、で始まる本書は、著者がベトナム反戦運動に深く関与する思想的根拠を示した文集だ。「難死」の思想を源泉にたくわえた鋭利な眼は、国家と人間、社会と個人について深い洞察を加え、戦争のメカニズムをあぶり出した。「平和の倫理と論理」で展開された、国家によって戦争に駆り出された個人は、被害者であるにもかかわらず加害者になるという自己認識だ。この新しい思考の原理は、日本の反戦平和運動の基本ともなった。
  • 白骨樹林(電子復刻版)
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    北海道の自衛隊局地医学研究所から九州へ超極秘の物体を運ぶ――それが老諜者・叶捨吉に与えられた使命だった。適はCIAとKGB。困難の果てに、叶はその物体を手に入れたが、そのとき早くも敵影が……。一方、妻と娘を惨殺した犯人を追い求める正岡は、事件の背後にその物体がからんでいることをつきとめた。超極秘のその物体の中身は、一体、何なのか?国家機密をめぐって展開する男の死闘!

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  • 天保六道銭(電子復刻版)
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    江戸時代も天保まで下ると、諸藩の財政も軒並み火の車。九州松浦藩もその例にもれず、国家老・松浦蔵人は起死回生の賭けに出た。海産物商・森田屋清蔵に禁制の抜荷の罪を着せ、ついでに用立て銀をも帳消しにしようとの算段だが、実は森田屋は海賊を裏稼業の悪党、易々と罠に嵌まる相手ではない。ご存知、河内山宗春ら”天保六花撰”の面々を巻き込んで逆襲に出るのだった。士も悪なら商も悪、痛快無比の対決篇。

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  • 幕末・男たちの名言
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    幕末時代は第二の戦国時代だ――筆者は言う。多くの人間の行動によって歴史が変わり、時代を開いた。しかし、この時代の特徴は何といっても「ことばによって時代を変えた時代」ということであった。この時代に活躍した男たちはいかに強く日本のことを想っていたのか。その「魂」がこもった言葉がこの本には凝縮されている。「米百俵は教育費にあてよう――小林虎三郎」「世間は生きている、理屈は死んでいる――勝海舟」「「骨肉の愛情で国家を捨てられない――孝明天皇」「外国の侮りを受けながら交際するのは独立国家として衒気を失っている――藤田東吾」「いま外国と和親もせず、戦争もしない独立国家など世界に一国もない――岩瀬忠震」「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂――吉田松陰」……。現代人の心にいまなお響く「大和魂」があふれた名言集。言葉の生まれた背景や状況の解説も盛り込んだ感動の一冊!

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  • 伊藤博文
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    明治の最高指導者として内閣制度の創設、憲法の制定など、わが国を西欧列強に伍する近代国家に育て上げた初代内閣総理大臣・伊藤博文。松下村塾に学び国事に奔走した若き日々。明治の世になってからは、新政府を築いた大久保、岩倉等の後を継ぎ、「周旋の才」を活かして権力の階段を昇りつめていく。国の想い、天皇の厚い信頼を得て、日本の舵取りを行った偉大なる政治家の生涯。

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  • 荒野のプリンセス
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    アレクサンドラは生まれ育ったアメリカを去り、祖父のあとを継いでカリスタンの統治者となった。問題山積だが、目下の悩みはカリスタンの人口減少だ。相次ぐ戦争で多くの男性を失ったこの国では、アレクサンドラを含め、若い女性ばかりが余っている。ある日彼女は、アメリカ大統領からの就任祝いに驚愕した。届いたのは、毛並みのよい名馬と見ばえのよい男性。ネイト・スローンと名乗る男性いわく、国家繁栄のため“種馬”を活用してほしいという大統領メッセージを携えてきたとのこと。いったいどういう意味?ネイトの誘うような微笑に、彼女は動揺を抑えきれなかった。★’03~’04年にかけて大統領直属のエリート組織〈オメガ〉の秘密捜査員たちが活躍するストーリーを三作品お届けし、ご好評をいただきました。2、3月そして5、6月と〈オメガ〉の面々が帰ってきます。これまで登場したカリスマ捜査員たちの知られざる過去が今あきらかに!★
  • 求婚のゆくえ 読書会の秘密 III
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    レベッカの乗った馬車が一時停止したとき、半裸の若者が馬車に転がり込んできた。仲間と悪ふざけに興じた末に、売春宿から逃げ出してきたという。若者を家まで送り届けると、その兄のルーカスが現れて、冷ややかなまなざしで値踏みするようにレベッカを見た。そして、彼女が弟を誘惑し、金を巻き上げようとしたとなじった。こともあろうに、レベッカを売春婦と勘違いしたのだ!ルーカスのぶしつけな態度は我慢がならなかったが、その一方で、レベッカは不思議なときめきを覚えた。興奮と不安がないまぜになったこの気持ちは何かしら……。★放蕩貴族と淑女の恋のゆくえは?そして、イギリスの国家機密をフランスに売り渡していた人物の正体とは?★
  • うたかたの結婚 熱きシークたち II
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    この異国の悲惨な独房でわたしは人生を終えるの?オリヴィアは中東の独裁国家ジャバルを旅行中、あらぬ嫌疑で逮捕され、絶望のどん底にいた。そんな彼女の前に、ひとりの男性が現れる。「君のお兄さんに頼まれ、救いに来た」わけがわからないまま、男性と監獄を脱出したが、いつの間にかオリヴィアは彼の婚約者となっていた。当局の執拗な追及を逃れるため、男性が嘘をついたのだ。なんと彼はサルク国王の弟、シーク・ハリド・フェールだという。二人の逃避行は、三つの国を巻き込む大騒動に……。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉。第二話の本作は中東を旅行中、シークと出会ったヒロインのシンデレラ・ストーリーです!★
  • プロジェクトX 挑戦者たち 勝者たちの羅針盤 爆発の嵐 スエズ運河を掘れ
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    地中海と紅海を結ぶスエズ運河。年間1万4千隻の船舶が通る、世界の海運の大動脈である。今から42年前、運河は時代に取り残されていた。10万トンを超える巨大タンカーが次々に建造される中、19世紀に作られた狭小な運河は5万トン以下の船しか通れなかった。1961(昭和36)年、エジプトの国家プロジェクトとして始まった運河の拡幅増深工事に挑んだのは、日本の海洋土木会社「水野組(現・五洋建設)」の技術者たちだった。工事の主役は「ポンプ船」と呼ばれる作業船。カッターで海中の土砂を削り、ポンプで吸い込んで地上に排出する。しかし、コンクリートの5倍も硬い岩盤の前に、カッターの刃先は2時間でボロボロ。1日3回交換に迫られ、作業は進まなかった。さらに狭い運河を通行する船団との衝突の危険が、プロジェクトを悩ませた。そして、1967(昭和42)年、第3次中東戦争が勃発。工事は中断を余儀なくされる。8年後、ようやく再開した工事にもう一つ難題が降りかかった。運河に残された大量の不発弾だった。ポンプ船の中で爆発、現場は騒然となった。プロジェクトの命運を賭け、日本人ダイバーらによる不発弾処理チームが組織された…。日本の海洋土木技術の威信をかけ、国際舞台に挑んだ男達の壮絶なドラマを描く。

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  • YAWARA、その愛。
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    出会いは96年のアトランタ・オリンピック。野球の日本代表で出場したヨシ君(仮名)と、女子柔道家のYAWARAちゃん(仮名)。共に銀メダルを獲得し、その後、ヨシ君(仮名)は好守好打の名選手に成長。YAWARAちゃん(仮名)もシドニー・オリンピックにて金メダルを獲得。そんな幸せの絶頂期に、YAWARAちゃん(仮名)の口から交際宣言!順調に愛を育み、結婚に向かう2人。ただ一つをのぞいて全ては順調だった。そう、ただ一つをのぞいて・・・。史上最強のインタビュアー・吉田豪氏によるオリジナル小説が電子書籍で登場!国家レベルの純愛物語!

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  • 天空の富嶽1 日本孤立
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    自衛隊、最終兵器《富嶽》! 2008年、南北朝鮮統一国家・高麗共和国が誕生し、金正日が大統領に就任した。高麗共和国と共闘しアジアの覇権を狙う中国は、海自の護衛艦を撃沈し、米空母キティホークを戦闘不能にした!アメリカが日米安保条約を反故にし、極東から手を引く中、中国と高麗共和国は、日本に向けミサイル発射準備。危機に瀕して日本に、突如ジェット化・ステルス化した《新富嶽》が復活した。

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  • オッペンハイマー 上 異才
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    クリストファー・ノーラン監督最新作映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』原案 「オッペンハイマーという誰よりもドラマティックな人生を歩んだ男の脳内に入り、彼の物語を描くことによって、観客のみなさんに彼の人生を追体験してもらいたかった」 ――クリストファー・ノーラン 2006年ピュリッツァー賞受賞作 「原爆の父」と呼ばれた一人の天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う。全米で絶賛された傑作評伝が、待望の文庫化。 詩や哲学にも造詣が深く、繊細な精神の持ち主であった青年時代(上巻「異才」)。 25年にわたり膨大な数の関係者や家族の証言や史料を丹念に取材し、人類に「原子力」という新しい火をもたらした天才科学者の実像をあぶり出す傑作評伝。 解説/山崎詩郎(上巻) ※本書は2007年8月にPHP研究所より刊行された単行本『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』に新たな監訳・解説を付して改題・文庫化したものです。
  • 海上保安庁情報調査室 FOX
    NEW
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    現役記者 緊急暴露 海上保安庁情報調査室は、麻薬取り引きやテロの阻止を主な任務とするが、一般にはその存在を知られていない。室長は山下正明。情報で国家間のやり取りに介入し、海外からスパイと呼ばれる男だった。着任した谷りさ子は、北朝鮮が関連すると思われる違法取引調査を開始する。そこには日本と北朝鮮との攻防と公にできない真実があった。某大手テレビ局の記者による暴露型情報小説。 (解説より) 日本の現状に対する著者の憤りが作品から伝わってくる。 対外インテリジェンス機関の萌芽を見出したにちがいない。 手嶋龍一
  • 無法者の独立峠
    NEW
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    1巻715円 (税込)
    中央アルプスにそびえる餓鬼岳の乳川谷の上流に独立峠がある。明治期、その峠の向こうに鬼助邑(おにたすけむら)が存在した。廃村になったはずのその邑に、十人ほどの男女が暮らしているという。ある事件をきっかけに、その邑の存在に注目したふたりの刑事が向かった――。だが、そこには、イギリス外務省秘密情報部SIS(前身がMI6)、アメリカCIA、FBI、国防情報部、海兵隊情報部、フランス国家安全保障局、ソ連KGBを巻き込んだ、想像を絶する巨大な組織、計画が横たわっていた。
  • 三国志列伝 呂布を支えし不屈の猛将 陥陣営高順
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    時は中国後漢末期。国家の乱れを憂いながら流浪していた高順は、圧倒的な武で賊たちを蹴散らす一人の将を目の当たりにする。彼の名は呂布。その比類なき強さに、高順は乱世を終わらせることができるのではないかという希望を見出し、呂布の元で戦うことを決意する。呂布陣営に入った高順もまた類稀なる勇将。次第に実力を発揮して呂布たちに認められ、敵陣を必ず攻め落とす戦いぶりに『陥陣営』と称されるようになる。しかし運命の歯車は、高順を過酷な道へと誘っていく――BookBaseが送る三国志列伝。第2回小説下剋上コンテスト審査員賞・天岸賞作品!
  • 覇権なき時代の世界地図(新潮選書)
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    米中の拮抗、G7主導体制の後退、権威主義や独裁国家の台頭、ウクライナやパレスチナの戦争、影響力を増すグローバルサウス――「自由・民主主義・法の支配」が脅かされる危機の時代に、日本が採るべき道と果たすべき役割は何か? 国連・JICAでの経験を通じて世界の現実を見た国際政治学者が提唱する地政学的思考!
  • 「反・東大」の思想史(新潮選書)
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    国家のエリート養成機関として設立された「東大」。最高学府の一極集中に対し、昂然と反旗を翻した教育者・思想家がいた。慶應義塾、早稲田、京大、一橋、同志社、法律学校や大正自由教育を源流とする私立大学、さらには労働運動家、右翼まで……彼らが掲げた「反・東大」の論理とは? 「学力」とは何かを問う異形の思想史。
  • 特攻隊 最後のことば 祖国に殉じた若者たちの真情
    NEW
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    国家が特攻を必要とする。俺は志願した──特攻作戦に青春を捧げた男の決意。250人の若き特攻隊員がのこした遺書、日記、手紙に綴られた愛しい人へ贈った最後の思い。
  • ゴーイング・ゼロ
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    ハリウッドの寵児が放つ今年最驚のスリラー。  CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社は、共同事業として最先端技術を駆使した犯罪者追跡システム〈フュージョン・イニシアティブ〉の実用化に向けて準備を進めていた。1か月間見つからずに逃げ切れば300万ドルが手に入るという条件で10名の参加者を集め、実証実験〈ゴーイング・ゼロ〉βテストを開始する。だが、ある女性の存在が大きな誤算となり、事態は思いもよらない方向へ……。  国家の威信を賭けたゲーム、からの反転。  超監視社会、超デジタル化社会に生きる我々に突きつけられた問い。 『博士と彼女のセオリー』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『ボヘミアン・ラプソディ』『2人のローマ教皇』4作でアカデミー賞ノミネートを果たしたハリウッド随一の脚本家による、2024年最驚のスリラー上陸!  2024年バリー賞ベスト・スリラー候補作。  解説は作家・ジャーナリストの手嶋龍一氏。 (底本 2024年5月発売作品)
  • 怪と幽 vol.016 2024年5月
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    「怪と幽」16号は、特集二本立て! 特集1 陰陽師を知る もともとは古代律令国家の官職のひとつでありながら、さまざまな物語のなかに登場し活躍し、我々の心をつかみ続けている陰陽師。天文と暦を読み解き、占いや祭祀やまじないを行うその者たちは、歴史上にあまた実在し、研鑽を積みながらそれぞれの時代に合った姿に進化し続けてきた。現在、古と同じ〈陰陽師〉は存在しない。だが創作のなかでは、ときに史実を採り入れながら、令和の今も新たな陰陽師像が生み出され続けている。呪術や式神を操る特殊能力者のようなイメージとともに想起されるようになった彼らは、そもそもどういった存在だったのだろうか。また、現代の我々にとって陰陽師とはどのような存在なのか。 フィクションのなかの陰陽師、歴史のなかに実在した陰陽師、両面から迫ります 特集2 京極夏彦「巷説百物語」了 デビュー30周年を迎えた京極夏彦の代表作「巷説百物語」シリーズ。完結編『了巷説百物語』が、いよいよ今夏刊行される。「怪」から「怪と幽」へと連載された本作は累計140万部に達し、『後巷説百物語』で直木三十五賞、『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞し、史上初となる同一シリーズで文学賞三冠を獲得した。京極作品クロニクルの起点となる本作は、「書楼弔堂」「江戸怪談」そして昨年『【ぬえ】の碑』が刊行されて大きな話題を呼んだ「百鬼夜行」シリーズにも繋がってゆく! 完結編の刊行を目前に控えた今こそ、「巷説百物語」を振り返る。 ※【ぬえ】は空へんに鳥 ●表紙 石黒亜矢子 特集連動「安倍晴明と京極夏彦」をモチーフに描き下ろし! ――― ※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。
  • 「悪の枢軸」イランの正体 核・監視・強権――八〇〇日の現場取材
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    2020年から2年半、特派員として現地に暮らし、イランの実体を追ったノンフィクション。国にはびこる真の「悪」とはいったいなにか。世界最大のテロ支援国家、嫌米国家の動きから米中ロの覇権争い、世界の勢力図の実相が見えてくる。
  • 海を渡った7人の侍――大和証券シンガポールの奇跡
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    【内容紹介】 約10年、十数人の人員で「預かり資産1兆円」を実現した大和証券シンガポールの軌跡を追った【奇跡のドキュメンタリー】。 彼らの勝因は利益目標を掲げたことではない。利益目標よりも「お客さまのために」という理念を実現することを目標にしたからだ。 売り上げや利益を第一にしたのではなく、顧客の困りごとを解決することで、業績を上げたのである。 令和の時代だからこそ検討したい、「商品を売ることよりも、顧客から相談されること」を目指した営業スタイルの[真の実力]とは──。 【著者紹介】 [著]野地 秩嘉(のじ・つねよし) 1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。人物ルポルタージュを始め、ビジネス、食や美術、海外文化などの分野で活躍中。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。『キャンティ物語』『サービスの達人たち』『高倉健インタヴューズ』『トヨタ物語』『ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー』『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』『図解 トヨタがやらない仕事、やる仕事』『名門再生 太平洋クラブ物語』ほか著書多数。 【目次抜粋】 ■プロローグ それは奇跡と言っていい マレーシアのゴム園からシンガポールに来た/大和証券シンガポールのWCS/日本人の強さはここにある ■第1章 始まりはバブル 好景気が永遠に続くと思い込んでいた/大和証券の歴史と就職人気の理由/社員のモチベーションを上げる/1988年、岡、海を渡って香港へ/香港大和証券/岡、台湾の個人富裕層へ営業をかける/いい時代は早く過ぎ去る/敗戦処理の日々/謝るだけでは前へ進まない ■第2章 冬の時代 失われた20年/岡、アジアで奮戦する……/真冬の到来/富裕層ビジネスとプライベートバンク/岡、本社から「もう一度やれ」と言われる/リーマン・ショック/三井住友FGと提携解消/岡、ふたたびシンガポールへ/香港からシンガポールへ/プライベートバンキングの考え方/横で見ていた男 ■第3章 シンガポールでの生活 シンガポールの歴史/シンガポールの経済規模/甘くない国民性/たとえば経済/DX化と非接触化する建物/教育について/手紙が来る/山本文恵のシンガポール体験/国家管理が厳しい国/夫の仕事をサポート ■第4章 ゼロからの逆転劇 2012年からのスタート/山本が来た/証券資格を取得するとは……/ゼロからの営業/おもてなしスピリット/暴れていると聞いたから/シンガポールへ行こう/平崎の着任/アイ・ラブ・ユー作戦/お客さまを取り返せ/接待だけが昭和的営業ではない/続いてやってきた男/会社が薦める商品はない ■第5章 チーム大和証券 移住者は増える/連携の始まり/「ひゅーや、お客さまを紹介してもいい?」/口座を開く資格/サポートする人たち/営業員の家族からのサポート/利益よりもまず理念の組織/真似ができない ■第6章 移住者のメリットとは何か それでも増える移住者たち/国外転出時課税制度/法人税と投資について/大出の昭和的営業 ■第7章 3人の営業員 自薦してシンガポールに来た/WCSへ行こう/シンガポールにやってきて/戻ってきた男──遠藤亮/債券についての基本/債券の魅力/債券営業/営業の武器は債券の知識とゴルフ/日本国内へのリフレクション ■第8章 彼らがやること チームワークから始まる/WCSが業績を上げたのはなぜか/コバやんは言った ■エピローグ 「生き生きしてるんだ、やつらは」 東京本社で/海外で働くことは日本を注視すること
  • 小説 防衛のインテリジェンス
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    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 前著「小説・日本の長い一日」で、警察庁公安部の外事課長の元総理銃撃事件の物語を書いてから1年。  満を持して、もう一人の主人公、防衛省情報本部情報課長・井上聡の「ウクライナ侵攻」「元総理狙撃事件」「防衛3文書」をめぐる激動の1年を描いた1冊。日本を取り巻く中国、韓国、北朝鮮との最前線での情報の攻防――そしてアメリカとの関係と駆け引き。「守るべき」国家と組織と個人、日本を舞台としたさまざまな情報戦の真実、敵と味方ーー多くのテーマが、実際に起きている事件とシンクロする、著者ならではの表現で解き明かされていく。ドラマ「VIVAN」放送で話題の防衛省の内部の確執まで描き、元防衛省幹部に、“ここまで書くのか”と問われた話題作。 構成 1幕 第1章プロビデンスの目 第2章中国・国家安全部の「暗殺対象リスト」 第3章「ウクライナ侵攻」その時、防衛省は 第4章諜報は平時の戦争 第5章盗聴器 第6章ミスターX 2幕 第7章元総理狙撃事件 第8章「制服組」と「背広組」の確執 第9章スパイ疑惑 3幕  第10章米国代表団の来日 第11章「安全保障3文書」の攻防 第12章報復の彼方 著/本郷矢吹 著者プロフィール 高校卒業後、某県警察に拝命。警察本部で刑事部に籍を置くが、韓国語が堪能であることから公安部門へ異動。その後、韓半島を中心とした周辺国の情報を担当。その間、国内外の情報機関の担当者と交流を持ち、国際情勢に幅広く精通する。
  • 元内閣法制局長官・元最高裁判所判事回想録
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    通産省での激務、知恵の限りを尽くした内閣法制局、守り通そうとした憲法解釈、公平で理論的な判断を心掛けた最高裁判所。通産省20年、内閣法制局20年、最高裁判所6年と、その持ち場で国家の縁の下の力持ちの役割を果たした著者の仕事ぶりを克明に描く。内閣法制局では、法体系の整備に努める官僚と政治との緊張関係が浮き彫りになる——。  その傍らで楽しんだ私生活や子育てとともに「七転び八起きの人生」を、いま、振り返る。
  • 裁判員Xの悲劇 最後に裁かれるのは誰か
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    司法改革の美名の下に着々と進む国民精神改造計画。画策したのは誰だったのか?――まったく新しい視点から、重大審判2000回傍聴の著者が、裁判員制度の恐るべき現実に斬り込む! ◎本文より抜粋 なぜ裁判員制度の対象が刑事裁判なのか。どうして重い罪を裁くものに限られるのか。まず、民事事件ではダメだ。複雑過ぎる。費用もかかる。裁判員の負担も大きい。経済事件や医療問題などとなると専門的過ぎて一般市民の手に負えない。行政訴訟となると、民意が行政に不利に作用するかもしれない。すると刑事事件だ。起訴された犯罪者を裁く。単純な構図でわかりやすいもの。罪と責任の所在のはっきりするもの。それもケチな犯罪ではダメだ。大きな事件でこそ人々の視線が注がれ、判決の行方が話題となろう。人を殺した犯罪者の裁判、死刑か否かの判断が迫られる重大審判。そこへの国民動員。加わった一般市民は、統治の主体者としての意識を強く持つだろう。同じ社会に生きる凶悪犯を裁くのだ。国家の一員として凶悪犯をどう裁く?  死刑か? 生かすか?  よく考えろ。自己責任の意味をよく噛み締めろ。統治者としての判断が求められる。それを日本中が見る。自分だったら、どんな判断を下すか、判決は正当だったかそれともおかしなものであったか。国民の意識を昂揚させる。そのための「見せしめ」裁判。裁判員によって裁かれる重大事犯は、意識改革のための国中への「見せしめ」の意味を持つのだ。
  • 期間限定皇后
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    君との約束を、必ず守る 都でやり手の商人として勤しんでいたら、スカウトされて皇后に!? 蕣の統明帝が迎えた皇后――は仮の姿、梁青蓮は国家の窮状を救うため強制採用されたやり手の「牙人」。見た目はいいのにどこかのほほんとした統明帝と側近だけが正体を知る中、青蓮は持ち前の商賈としての閃きで国庫を立て直してゆく。しかしこの危機の裏には思わぬ陰謀が潜んでいて!? 役目を終えたら放免という約束で引き受けたのに、青蓮はいつしか自らの意思で統明帝の力になりたいと思っている自分に気づき…。 SNC・装画
  • ラーゴ —北の湖—
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    1巻1,320円 (税込)
    歌の勉強のためにミラノに留学している私(川崎まひる)は、風光明媚な北イタリアの湖水地方でロシアから亡命してきたボリスと知り合う。 好男子で愛想が良く、そつのない彼に魅かれ、恋に落ちる私。 だがボリスには誰にも言えない秘密があった――。 ウクライナ紛争を背景に、ダークウェブを駆使したランサムウエアの陰謀、アメリカ人のスナイパー、身代金の交渉人、マグレブ系不法移民の死が織りなす暴力と恐怖。 背後に迫る国家の暴虐は、主人公を思いもよらない断崖絶壁に建つ教会に追いつめる――。 若い女性のひと夏の戦慄の体験を描くピカレスク・サスペンス プロローグ 第一章 第二章 第三章 第四章 エピローグ

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  • アメリカ文学のカルトグラフィ――批評による認知地図の試み
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    1巻4,180円 (税込)
    ★文学的想像力が描くアメリカ 「カルトグラフィ」とは地図作りのことであり、本書はアメリカ文学が生まれてきた現場を「地図的発想」で捉え直す試みである。 自己探求的なアメリカ文学の理念が重視してきた物語・国民意識・国家観と、それらを支えるロジックとは何か。 家庭、都市、漂流、歓待、南部、私秘性、国際移動、異界、親族、伝染病、動物化、商品といったキーワードを使って描き出される、観念の地図。 【第18回アメリカ学会清水博賞 受賞】 <目次> 序──アメリカニストの作図法 第一部 情緒的空間としてのアメリカ 第一章 領域化する家、内密の空間──生活世界の構図 第二章 雑踏の復権──生命圏としての路上 第三章 逃走という名の空間創成──情動変化の生態系 第二部 マッピングされるアメリカ 第四章 永遠の異郷──流浪する者たちのアメリカ 第五章 他者性の迷宮──南部という謎 第六章 親密圏をマッピングすること──私と公の攻防 第三部 アメリカの異次元空間 第七章 混成国家の鏡像──客土における黒人文学 第八章 回帰する場所──憑在者たちの複数空間 第九章 性的禁忌の版図──親族関係の想像力 第四部 アメリカ的自我と近代の時空間 第十章 疫病と近代社会──感染地図としての人間の絆 第十一章 動物の生息図──覆される人間主義 第十二章 物欲のカルトグラフィ──フェティッシュと自我の変遷 コーダ 流動するアメリカ空間 あとがき 引用文献目録
  • 燃える波濤【1】
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    1980年代、イランのホメイニ師が急死した。その直後、権力抗争による内乱が発生する。米ソ二大国はすぐさま軍事介入を試み、首都テヘランを目指すのだった。 一方、中国では労働者による大規模なストライキが各地で続発。政権打倒を目指す不穏な動きが垣間見られた。 激動する世界情勢に対応するため、日本は米国の核の傘からの脱出を企図した「新武装中立国家」という新たな道を歩き始めようとする。 そんな中、原因不明の爆発によって一機の民間輸送機が志布志湾に墜落する。パイロットは奇跡的に一命を取り留めるも、記憶が無くなっただけでなく、何者かに命を狙われているのだった。 第1回日本冒険小説協会大賞受賞のベストセラー、ついに復刊!
  • トゥルー・ビリーバー ターミナル・リスト2 上
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    SEALチーム7の指揮官だったジェイムズ・リース元少佐は、部下と最愛の妻子を惨殺され、陰謀をくわだてた米国国防長官を含む組織の人間すべてを暗殺した。そして今、国家の反逆者となったリースは、荒れ狂う大西洋の大海原でただ一人ヨットを操り、自由の大地をめざし逃亡を続けていた。その行く手に、巨大テロ組織殲滅という新たな任務が待っているとも知らずに……元特殊部隊員の著者が放つ待望のシリーズ第2弾!
  • 川路利良 日本警察をつくった明治の巨人
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    薩摩藩の下級武士の家に生まれながら、戊辰戦争の活躍で西郷隆盛に引き立てられ、幕末の激動の時代を生き抜いた川路利良。大久保利通の信頼も得て、維新後に警察の創設を任され、フランス視察を経て、日本に近代的警察機構を作り上げる。しかし、新政府の方針を巡り、西郷と大久保が対立。川路は、大恩人である西郷の敵となり、政府軍を率いて西南戦争へ赴く――。日本という新しい国家と警察組織に一身を捧げ、初代大警視(警視総監)まで上り詰めた男の生涯を描く。
  • 小説出光佐三 ~燃える男の肖像~
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    1巻1,540円 (税込)
    独特の思想をもとに、日本で有数の大石油会社・出光興産を築いた男の反骨の生涯。 『黒部の太陽』で知られる木本正次によるノンフィクション小説の名作が、新装版で復刊。 日本有数の大会社である出光興産を一代で築き上げ、人間中心の事業経営を生涯実践した出光佐三。 その人となりや仕事に対する向き合い方を丹念にまとめた『小説出光佐三』。 取材力に定評のあったジャーナリスト・木本正次が著した本書は、小説の体裁をとっていつつも、「出光佐三伝」と記してもかまわないと出光佐三本人が言うほど内容の濃い作品となっており、記された言葉のいたるところから、今日のビジネスシーンにも通じる出光佐三の人間性を垣間見ることができます。 ▼出光佐三の言葉(本文より抜粋) 「僕は、商人というものは、顧客に利益を与えるべきものだと考えている。 顧客に利益を与え続けて、その中で、自分も生きて行くのだ。」 「資本は人だ。 第一にも第二にも第三にも第四にも、『人』が資本なんだ。 金というものは、第五か第六に来るものなんだ。」 「石油の配給が、真の目的なのではない。 ただ人間の真に働く姿を示して、国家天下に示唆をあたえるのだ。」 戦中戦後、数々の苦難を乗り越えた出光の言葉には、本当のゆたかさとは何か、私たち人間は何を大切にして生きていくべきなのか、またこれからの日本人はどのようにあるべきか…といったヒントも詰まっています。 人間尊重を掲げ続けた出光佐三の生き様を、ぜひ本書にて体感してください。
  • 毛沢東の兵、海へ行く 島嶼作戦と中国海軍創設の歩み
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    海洋覇権を狙う中国の飽くなき野望。 毛沢東の時代にその淵源をたどる! アメリカにおける中国軍事研究の第一人者が、 中国海軍創設の歴史的背景と未来の戦略を解き明かす! 兼原信克氏(元国家安全保障局次長)絶賛!! 「今や米海軍の規模を超え、台湾併合を狙う中国海軍の誕生秘話。必読の書」 「中国側の軍事動向の先兵にして、台湾有事の最大の主役、中国海軍。その実態を総合的に知ることは日本、アメリカ、さらには全世界にとっても喫緊の戦略的作業だといえるのだ」――古森義久(麗澤大学特別教授)「解説」より 「中国共産党の初期の海軍史と、人民解放軍による、その歴史の解釈は、中国軍の組織的アイデンティティーと思考の習慣、戦略的伝統、そして作戦の傾向を知る機会を与えてくれる」――著者、「序論」より    1949年から1950年にかけて、人民解放軍(PLA)は海軍を設立し、中国の周辺を確保するために重要な決定を下した。毛沢東は、ライバルから沖合の主要な島々を占領するために、海上での軍事能力を開発する必要があったのだ。  本書では、新たに入手された中国語資料から、海軍建設のプロセス、海戦、およびその後争われた沖合での上陸作戦が人民解放軍にどのような永続的影響を及ぼしたかを明らかにする。今日でも、中国海軍のアイデンティティー、戦略、教義、および構造は、これらの初期の経験と神話によって条件付けられている。米国を代表する中国研究者が、中国の海洋進出を適切な歴史的文脈に置くことで、海軍が将来どのように行動するかについての洞察を提供する。
  • 地方豪族の世界 ――古代日本をつくった30人
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    古代の地方の人びとはどのように暮らしていたのだろうか。史料の残っている豪族クラスの人物の活動に光を当てれば、彼らがいかに躍動していたかかがわかる。郡・郡司、国衙機構や在庁官人の研究により地方支配の歴史的変遷をたどり、立体的な地域史を復元してきた著者が、神話・伝承の時代から奈良時代末まで、そこから平安時代末までに活躍したそれぞれ15人の人物を選出。一般読者向け古代史書ではあまり扱われない人物30人を紹介し、地方の動向や中央との関係を通時的に描き出す。 【目次】はじめに/I 古代国家の形成と展開/1 八束水臣津野命──国引きから国造りへ/2 野見宿禰──相撲と埴輪のはじまり/3 上毛野君の祖荒田別──海外への雄飛/4 上道臣田狭──吉備氏の力/5 筑紫君磐井──中央集権化への画期/6 箭括氏麻多智──神々との交渉と開発の推進/7 笠原直使主──国造制の施行/8 朴市秦造田来津──白村江戦での奮闘/9 尾治宿禰大隅──壬申の乱を勝利に導いた力/10 他田神護──中央出仕と郡司就任/11 壬生直小家主──後宮を支えた女性官僚/12 高麗朝臣福信──天皇への近侍と地域への貢献/13 生江臣東人──東大寺領の開発/14 田中真人広虫女──郡司妻の経営手腕/15 越優婆夷──仏教信奉の利益/II 古代国家の成熟と転換/16 伊治公呰麻呂──征夷三十八年戦争のはじまり/17 入間宿禰広成──征夷事業を支えた坂東の豪族/18 槻本公老──桓武天皇即位秘話/19 大墓公阿弖流為──坂上田村麻呂とも対峙した蝦夷の英雄/20 佐伯直真魚(空海)──真言宗の将来と布教/21 壬生吉志福正──国分寺塔の再建と子息涯分の租税前納/22 春澄朝臣善縄──祖父の学業支援と最優秀成績者の足跡/23 円仁──入唐求法の辛苦と天台密教の確立/24 於保臣(磐城臣) 雄公──地域を支配する郡司氏族の力/25 武蔵武芝──平将門の乱を誘発したもう一つの武士への道/26 真髪成村──膂力の相撲人/27 安倍頼時──源頼義・義家との対決/28 阿波民部大夫成良──神戸港の礎を築いた平清盛の家人/29 伴信明──島津庄の経営と薩摩平氏との対立/30 伊福部臣資経──流人源頼朝を支援した余慶/おわりに/人名索引
  • 米露開戦下
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    元ロシア情報機関長官ゴロフコは、非合法な手段で独裁体制を築くヴォローディン露大統領の批判者に転向。冷戦時代の仇敵にして親友、米大統領ジャック・ライアンとの歓談後、謎の死を遂げる。背景には、隣国支配による大ロシア復活を目論む国家的陰謀が進行していた……。国際軍事情報小説の巨匠クランシーと後継者グリーニーのタッグで、ロシア政治の闇と狂気を暴く問題作。
  • 「科学」と「執念」で暴かれた偽造文書
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    我が国における文書鑑定の第一人者である著者が、日本の鑑定史を紐解く。 そこには、目覚ましい技術の発展とそのウラにある偽物を許さないという 強い「執念」が浮かび上がってくる。 目次 第一章 文書鑑定のはじまり Ⅰ 古筆見時代 Ⅱ 明治、大正時代 Ⅲ 文書鑑定と警察の出会い Ⅳ 判例が示す「文書」 Ⅴ 国家地方警察本部科学捜査研究所の誕生 Ⅵ 「科学捜査」という語の由来 Ⅶ 警察庁科学警察研究所の機構改革 Ⅷ 文書鑑定課の変遷 Ⅸ 私的鑑定人の誤った認識 第二章 筆者識別 Ⅰ 初期の筆跡鑑定 1 極東国際軍事裁判(東京裁判)の筆跡鑑定 2 清水事件の誤鑑定 3 白鳥事件の筆跡鑑定 4 陽の目を見なかった鑑定方法の提案 Ⅱ 筆者識別の基礎 Ⅲ 筆者識別を取り巻く数々の話題 1 字形の基準 2 一部首一部首名への統一 3 「異名」に使われる「本名」の文字 4 鑑定結果を「推定」とする理由 5 スマートフォンでの異同識別 6 法務省が求めた「指紋に代わる署名の是非」 Ⅳ 【筆者識別の鑑定例】 1 「竹下登」の念書の鑑定 2 「新教育勅語」の発見と筆者の確認 3 海上保安庁が捕えた中国漁民の筆跡 4 背伸びが過ぎた大学教授 第三章 印章鑑定 Ⅰ 印章鑑定のはじまり Ⅱ 大量生産されている三文判 Ⅲ 適性を欠く現代の印鑑登録証明書 Ⅳ 印章鑑定法 Ⅴ 「印影鑑定」と「印章鑑定」 Ⅵ 【印章鑑定例】 1 海軍省印影の押印時期を求めた鑑定 2 田中角栄を追うロッキード事件 3 印影と筆跡の上下関係(その一) 4 印影と筆跡の上下関係(その二) 第四章 不明文字鑑定 Ⅰ 不明文字の定義 Ⅱ 不明文字検査の基本 Ⅲ 改ざん文書の非破壊検査 Ⅳ 不明文字鑑定に使われる機材 Ⅴ 【不明文字鑑定例】 第五章 複製文書鑑識 Ⅰ 「複製文書」と「画像形成材」という語の命名 Ⅱ 印字類の鑑定 Ⅲ フォトコピーの登場 Ⅳ デジタルフルカラーフォトコピー Ⅴ 感圧複写文書 Ⅵ 印刷版式と印刷方式の違い Ⅶ 【複製文書の鑑定例】 1 法曹雑誌にある事件例 2 県知事の収賄事件の検査結果のやりとり 第六章 通貨鑑識 Ⅰ 歴史的に見た贋幣事件 Ⅱ 今日の偽造通貨の集中鑑識 Ⅲ 通貨鑑識の問題 第七章 海外からの依頼鑑定 Ⅰ ヨーロッパで偽造された東京オリンピックの記念銀貨 Ⅱ FBIが捕えた日本赤軍メンバーのパスポート鑑定 Ⅲ 大韓航空機爆破事件の犯人〝金賢姫〟の偽造日本国旅券 Ⅳ 頂いてきた韓国のニセ一万ウオン札 Ⅴ FBIが逮捕した日本人窃盗犯 Ⅵ オーストラリアの邦人殺人事件の鑑定
  • 旅行マスターMr.タンのチベット・ドライブ紀行
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    Mr.タンの写真集+旅行記第9弾はチベット! 今回の旅のルートは、ダルツェンド(康定)、ニャクチュ(雅江)、リタン(理塘)、バタン(巴塘)などを経由するG318国道の川蔵線。Mr.タンと4人の若き旅のパートナー、5人チームのマイカーでのチベット・ドライブ旅。 「中国で一番美しい景観大道」とも称えられているG318国道。五体投地(両手・両ひざ・額を地面に投げ伏して神に祈る行為)で道路の上を少しずつ進みながら「神山(カイラス山)」を目指すチベット人の親子。吐蕃王国建国以前にチベットにあった部族国家・シャンシュンの高度に発達した文化は、チベットの根幹であり、チベットの隅々にまで浸透した。そして、チベットで最も美しい建築物と言えば、やはり寺院だろう。寺院は村の最も高い場所にある。見渡すと、高い空に雲が薄くたなびき、はるか遠くの山々の頂にはまだ雪が積もっている。それが、寺院の赤褐色、タンチュン・ツォの青と組み合わさり、完璧な天然の絵画を描き出していた。 本書では、チベットの壮大な山々や氷河、草原や湖沼などの景勝地を美しい写真と共に紹介し、また、数千年の年月をかけて築かれてきた独特の文化と信仰の深さについても詳しく解説。さらに、人気の観光スポットや、現地の民族との交流など、読むだけでチベットに関するより深い理解と楽しみが得られる一冊。
  • 家族と厄災
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    非常事態の水面下で起きていたこととは。未来の危機において起こりうることとは。 パンデミックは、見えなかった、見ないようにしていた問題を明るみにした。 家族で最も弱い立場に置かれた女性たちは、どのように生きのびようとしたのか。 家族問題に長年たずさわる臨床心理士が、その手さぐりと再生の軌跡を見つめた。社会の変化を視野に入れ、危機の時代の家族のありようを鮮烈に描写したエッセイ。 【目次】 まえがき 第1章 KSという暗号 第2章 飛んで行ってしまった心 第3章 うしろ向きであることの意味 第4章 マスクを拒否する母 第5章 親を許せという大合唱 第6章 母への罪悪感はなぜ生まれるのか 第7章 「君を尊重するよ(正しいのはいつも俺だけど)」 第8章 私の体と母の体 第9章 語りつづけることの意味 第10章 むき出しのまま社会と対峙する時代 第11章 慣性の法則と変化の相克 ――一蓮托生を強いられる家族 第12章 現実という名の太巻きをパクっとひと口で食べる あとがき――忘れないために、そして未来のために 主要参考資料一覧 【著者】 信田さよ子 公認心理師、臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、日本公認心理師協会会長。1946年生まれ。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンター設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、DV、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた。著書に『母が重くてたまらない』『さよなら、お母さん』『アダルト・チルドレン』『家族と国家は共謀する』『タフ・ラブ』『共依存』他。
  • P+D BOOKS 激流(上)
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    1~2巻770~880円 (税込)
    時代の激流にあえて身を投じた兄弟を描く。  日本橋の繊維問屋の家に生まれた永森進一と正二の兄弟。関東大震災、昭和恐慌、満州国建国などを背景に、激動する社会状況を、対照的な兄弟の姿を通じて描く。  成績優秀な進一は、学生時代から社会主義に傾倒し、卒業後は組合活動に没頭。しかし、左翼活動家の取り締まりを強めていた特高警察に捕まってしまい、連日激しい拷問を受ける。やがて起訴保留となり釈放されるが、進一はそのときすでに肺を患っていた。  一方、兄とは違って明るく社交的な正二は、学校を出ると家族らに盛大に見送られて入営。ところが、この連隊では体罰こそなかったものの、「昭和維新」(天皇親政の国家を目指す運動)を標榜する右派の巣窟となっており、正二はやがて日本中を揺るがす大事件に否応なく巻き込まれていく――。  あたかも激流のように社会が激しく変動するなか、ふたりはどこに行きつくのか……。治安維持法違反の疑いで検挙された経験を持つ著者の体験から描かれた魂の長編の前編。
  • 戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人
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    日本は「神の国」であり、「天皇の国」である―― 軍人たちを呪縛し続け、 日本を「聖戦」という名の戦争へと誘った ファナティックまでの井出織ギーの正体 ‐敗戦で一気に崩壊した「天皇」という不動の中心軸 ‐ユダヤを絶対悪とし、天皇国日本を絶対正義とする善悪二元論 ‐現人神天皇というイデオロギーを『国策』として創作した明治国家 ‐現人神天皇に行き着き、天皇親政を求めて突き進んだ軍人たち ‐生々しい狂気の本丸 「天皇幻想」と「神憑り軍人」――天皇を巧みに利用し、今なお利用し続けているのは誰なのか…… 初めて書かれた戦争裏面史! 《目 次》 序 第一章 ユダヤ禍と竹内文献 ・四王天延孝――ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を解きつづけた陸軍中将 ・安江弘仙―――『竹内文書』に日本とユダヤの超古代秘史を見た陸軍大佐 ・犬塚惟重―――ユダヤ陰謀論の深淵で揺れ動いた海軍大佐 ・山本英輔―――四国・剣山にソロモンの秘宝を求めた海軍大将 ・小磯国昭―――神代文字に八紘一宇の神意を見た男 第二章 古神道系団体の周辺 ・矢野祐太郎――「神の国」建設を夢見た海軍大佐 ・浅野正恭―――反大本の急先鋒となった海軍少将 ・秋山真之―――「霊夢」によって日露戦争を勝利に導いた海軍中将 ・秦真次――――超古代偽史に日本の神性を見た陸軍中将 ・満井佐吉―――「聖戦」の名のもとに「霊的国防」を訴えた陸軍中佐 第三章 二・二六事件と天皇信仰 ・相沢三郎―――天皇を「信仰」し、神示によって上官を斬った陸軍中佐 ・磯部浅一―――二・二六事件で昭和維新を夢見た青年将校 ・清原康平―――日本心霊科学史上、特筆すべき家系に生まれた陸軍少尉 ・大岸頼好―――皇道派青年将校に最も影響を与えた陸軍大尉 ・大久保弘一――熱烈なまでに天皇を信仰した霊媒体質の陸軍少佐 ・石原莞爾―――「世界最終戦争」を見据え「東亜連盟」を唱えた陸軍中将 第四章 皇国史観の牢獄の中で ・昭和天皇と東條英機――現人神と神憑り軍人 後記 参考文献
  • 政治と人生 中曽根康弘回顧録
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    仕事師内閣を率い、行革を断行した信念の政治家の渾身の生涯とその知られざる素顔。わが政治、わが人生、わが妻。――日本のみならず海外での活躍が光った大物政治家の国家大計の思想に触れ、広く読者が天下国家を語りあう契機となる、決定版自伝です。 政治家の場合、人生の回想を記すことは、読者を裁判官とする歴史の法廷に被告として立たされることである。……特に人生の晩年に書く『回顧録』には、得てして成功物語が多い。本当は身を刻むような挫折と失敗の連続で、成功と喜べるのは選挙で大勝した時くらいのものであるのに……。毎日、毎日は苦渋に満ちている。その失敗の記録のほうが、実は尊いのだろう。しかし、私のようなのんき者は、苦しかったことはおおむね忘れて、楽しかったことのほうが記憶に残っている。(「まえがき」より抜粋)
  • 路墾 ラオスから日本へ 東南アジアと日本を舞台に 道なき道を歩む物語
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    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フランス植民地下、インドシナ半島のラオスに暮らす家族。日本軍の侵攻とともに、メコン川を渡り逃れたタイで、一家の母親は病死、父親は失踪。残された子どもたちと祖父母は第二次世界大戦後に帰還するものの、母国は国家権力を巡る内戦状態に陥ってしまう。そんななか、学ぶ機会を得た三男の少年ウドムは日本政府の奨学金で日本に留学。やがて、生涯の伴侶となる女性と出会い、結婚。そして帰国、政府高官としての任務。しかし、母国は過酷な運命にさらされ、ベトナム戦争に巻き込まれ、荒廃、ついにはクーデターが発生し、亡国となって消えてしまう。難民となったウドムと家族、無国籍の子どもたち、日本に押し寄せるボートピープル……。二十世紀初頭からの怒濤の百年間、その動乱の歴史の狭間で翻弄されつづけたインドシナ半島。運命に操られながらも、ラオス人としての矜恃と希望を失うことなく、ひたすらに生きぬいた一人の男の波瀾の生涯を描いた物語。
  • 高橋和巳・高橋たか子 電子全集 第1巻 高橋和巳 小説1『邪宗門』ほか
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    高橋和巳の代表作ともいえる宗教団体の破滅を描いた一大長編『邪宗門』を中心に、未完作「古風」を併録した一巻。 高橋和巳の代表作ともいえる一大長編『邪宗門』。 序章+3部構成の体裁をとる物語は、「ひのもと救霊会」なる宗教団体が昭和初期に治安維持法違反や不敬罪といった罪科に問われることで、国体論的国家権力によって徹底的に弾圧され、壊滅の危機に迫られるも、戦後、新たなる世の到来とともに、信徒それぞれが希望と復讐の念を交錯させつつ再起、再興を志しながらも、今度は駐留軍によって弾圧され解体していく宗教団体の破滅までのさまを描いた作品。 当巻では、決定版ともいえる単行本に加え、「朝日ジャーナル」1965年1月3日号~1966年5月29日号まで全74回にわたり連載された初出版も完全併録。 決定版では改稿に加え、特に第3章で、大幅な増補が施されていることも確認できる。 また、併録した未完作「古風」は1957年3月から1958年8月まで、同人雑誌「対話」第一、二、三号に発表され、壮大な構想にもとづく長編小説として書かれたが、中断したまま、未完となった作品で、和巳最後の小説『黄昏の橋』に受け継がれる作品といえる。 解説は、和巳と同じ京都大学文学部卒で関西学院大学文学部教授・橋本安央氏(『高橋和巳 棄子の風景』を執筆)が務め、解題は和己巻の監修を務める作家・太田代志朗氏が担当。 付録として「邪宗門」「古風」の生原稿等も収録する。
  • 貧困と平和についての農民への手紙
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    「戦争」に向かっている国家に歯止めをかけることができるのは農民しかいないとジオノは考えた。 ジオノは暮らしていたマノスクという町の周辺で暮らしている農民のことをよく知っていた。自分で判断して行動するようにと何度も念入りにジオノは注意している。あるラーメン屋が美味しいとマスコミが騒げば、たちまち自称「食通」たちが押しかけ長蛇の列を作る。高級と言われているブランド品をみんなが競ってあさる。大型娯楽商業施設に無数の人々が参集する。軽井沢や嵐山近辺が見どころだと観光業界が宣伝すると、すぐそれに乗せられる人々が後を絶たない。政府の高官が、さあ今こそ反撃を開始しようとタイミングよく声をかければ、まるで羊の群れのように人々は「さあ、戦争だ!」と叫ぶかもしれない。私たちは自分が旨いと思うものを食べ、自分の楽しみは自力で発見したいものだ。桜が美しいのは桜の名所だけではない。道端に枝ぶりのいい桜が咲いていたりするのである。ジオノが指摘しているように、「戦争」に反対することは大変な勇気を必要とする。政府やマスコミに簡単に操られることだけは何としても避けたい。どうしたらいいのか、ジオノの著作は貴重なヒントを与えてくれるはずである。
  • 終末のアリア
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    2021年9月11日午前8時46分、国会議事堂に無人偵察機が墜落・炎上した。 同時多発テロから20年後のこの日、誰が何を目的にテロを起こしたのか? そしてなぜターゲットは日本なのか――。 奇しくも同じ日、アメリカが国際指名手配するイスラム過激派テロリスト・赤星瑛一が警視庁に出頭してくる。このままではCIAに暗殺される、身の潔白を証明させてほしいと保護を求めてきたのだ。 警察はテロ犯の疑いをもって赤星の身柄を拘束するも、その後に次々とサイバーテロが発生、取調室の赤星は「神の裁き」だと繰り返すばかりで犯人像はまったく掴めない。 首相官邸、防衛省、警察庁は一枚岩になりきれず右往左往、具体的な対策を打ち出せないでいるうちに、東京の電力供給がストップし、国民生活にも被害が及び始める。 大混乱の最中、追い打ちをかけるように北朝鮮のミサイル発射を知らせる警報が鳴る・・・・・・。 突如訪れた国家と世界の危機に、「平和の国」日本はどう立ち向かうのか。
  • 【合本版】破滅の刑死者 全4巻
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    普通じゃない事件と捜査――あなたはこのトリックを、見抜けるか? ある怪事件と同時に国家機密ファイルも消えた。唯一の手掛かりは、事件当夜、現場で目撃された一人の大学生・戻橋トウヤだけ――。 内閣情報調査室に極秘裏に設置された「特務捜査」部門、通称CIRO-S(サイロス)。「普通ではありえない事件」を扱うここに配属された新米捜査官・雙ヶ岡珠子は、目撃者トウヤの協力により、二人で事件とファイルの捜査にあたることに。 珠子の心配をよそに、命知らずなトウヤは、誰も予想しえないやり方で、次々と事件の核心に迫っていくが……。 「才能が光る。浮世離れしたキャラクター造形。意表を突く場面展開。僕たちの会社が制作した『SPEC』のように映像化もありえるか?」神康幸(映像プロデューサー/電撃小説大賞最終選考委員)、「僕たちは何かを賭けて生きている。読み終えた後、この物語にもっと賭けたくなりました」佐野徹夜(作家)――大推薦の声、続々! 応募総数4843作品から激賞、第25回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》に輝いた、注目のサスペンス・ミステリが合本版になって登場。 ※本電子書籍は、『破滅の刑死者』全4巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 大泉黒石 わが故郷は世界文学
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    「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家,大泉黒石.ロシア人を父に持ち,複数語に堪能なコスモポリタンだった.『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが,才能を妬まれ,虚言家だと罵られ文壇追放,忘れられた作家となる.国家も民族も飛び越え,人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が,今,蘇る.

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  • 復讐のインゴット
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    1巻1,540円 (税込)
    ナチスドイツが残した大量の金塊が北極海の4000メートルの深海で眠る。時を超え、金に迷わされた国家や企業が暗闘を始める。その闇を解くロンドン警視庁の刑事リロイは、やがて北アフリカへと。金塊(インゴット)を巡る卑しい人間たちの物語。
  • 戦争とデータ―死者はいかに数値となったか
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    戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。  戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。  本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。
  • 「インターネットの敵」とは誰か? サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来
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    「スマートならば脆弱である」。あなたの携帯電話も、この社会も。 30年以上にわたって最前線でサイバー犯罪と戦い続ける世界的研究者、ミッコ・ヒッポネンの初の日本語訳書。 我々の個人情報やプライバシー、趣味嗜好や思想信条は無料の利便性と引き換えにすっかりGoogleやfacebookに吸い上げられ、世界中の企業に売り渡され、ハッカーに狙われている。家電に車、ロボットに兵器などすべてがネット接続するIoT(モノのインターネット)やスマート技術は、もしかしたら社会のすべてにセキュリティホールをまき散らした「インターネットのアスベスト」として後世から断罪されることになるかもしれない——。 ウェブの主役が若きプログラマーから企業や政府へと移り、個人情報は監視資本主義のエサとなり、かつてあった自由や信頼も失われる中、ハッカーや犯罪者は時代に適応して進化を続ける。この「スマート社会」と、私たちはどう向き合えばいけばいいのか? インターネットが影も形もなかった時代から存在したコンピュータウイルス(最初はフロッピーディスク経由で感染した!)などのマルウェアが、オタクの無害ないたずら程度のものからグローバル企業に破壊的な影響を与えるものになるまでどのように進化してきたか。また、犯罪者や国家機関がそれをいかに駆使してきたか。サイバー犯罪やサイバー攻撃の40年史を自身の経験をもとに振り返りつつ、プライバシーと資本主義、あるいはインターネットの自由と公権力との関係といった現状の問題、さらにAIやメタバース、あるいはサイバー戦争が日常の風景となりインターネットとますます深く結びつくこの先の未来への期待と懸念を記した、必読の一冊。 Mikko Hypponen“If It's Smart, It's Vulnerable”の完訳。 [CHAPTER] 最高で最悪なインターネット/マルウェア全史――あのころ、現在、そして近未来/ヒューマンエラー/スマート社会は穴だらけ/プライバシーの死/暗号通貨の時代/インターネットと諜報、そして戦争/インターネットと私たちの未来
  • UFOs 世界の軍・政府関係者たちの証言録
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    「UFO現象は国家安全保障上の脅威である」 アメリカ政府を動かした「衝撃のUFO証言録」がついに邦訳刊行! 2021年6月、アメリカ国防総省は「未確認空中現象に関する予備報告書(通称:ペンタゴンUAPレポート)」を公表した。UAP(未確認空中現象)とは、UFO(未確認飛行物体)に替わる用語である。これまでUFO事件を黙殺あるいは隠蔽してきたといわれるアメリカ政府が、「これらの現象は国家安全保障上の脅威である」と初めて公式に認めたのだ。この画期的ともいえるアメリカ政府の変化に大きく影響を与えたのが、本書であった。待望の日本語版は、UFOファンにとって、まさに必携必読の書といえるだろう。 「UFO(Unidentified Flying Objects:未確認飛行物体)」という用語は誤用され、大衆文化の一部になりすぎたため、本来の(そして正確な)定義がほぼ完全に失われている。……「UFO」という用語には付随する夾雑物が非常に多いため、一部の科学者や他の専門家は、真摯な研究をより軽薄なものから分離するために新しい用語を採用している。「UFO」の代わりに、一部の寄稿者は「UAP(Unidentified Aerial Phenomenon/Phenomena:未確認空中現象)」を使用することを選択した(「はじめに」より)。 原題:UFOs: Generals, Pilots and Govo On tht Officials Go on te Record
  • パンデミックを終わりにするための 新しい自由論
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    この5月で新型コロナは2類から5類に移行し、日本のパンデミックもやっと終わりを告げることになる。 世界でパンデミックが発生した当初こそ、欧米での死者のあまりの多さに比べ、日本ではそこまでの被害が出ていなかったことから、ファクターXなどと、日本の特殊性を賛美する声があがった。しかし、それは幻想だった。欧米ではいち早くパンデミックを終息させ、マスクのない日常を取り戻しているのに、日本ではだらだらと感染拡大は続き、まる3年たってもマスクを外せない暮らしが続いている。 なぜなのか。 それは、日本が人権を制限できない国だからだ。 前の戦争の反省から、日本は人権の制限に極端に及び腰な国家になった。 しかし、感染症対策は、どこかで人権を制限しなければ効果的に行えないところがあるのだ。たとえば行動の自由を制限するロックダウン。欧米ではほとんどの都市でロックダウンが行われたが、日本では「お願い」「自粛」のレベルでしか行動は制限されず、感染は拡大を続けた。 ワクチンの接種も「推奨」であって「義務」ではない。今回がパンデミックは史上初めてワクチンによって終息することは最初から明らかだった。それでも、ワクチン接種を義務化できなかったことで、いつまでも重症者が減ることがなかった。 本書はWHOで感染症対策に従事したおともある筆者による、新しい自由論である。 人権は大切だが、それが制限される局面もある。国家は国民を説得し、そのことを許してもらわなくてはならない。それこそが、今後、国家に期待される役割なのである。 国民は3年間、不自由に耐え、できることはすべてやった。あとは政府の決断だけだ。
  • 戦前の日本で起きた35の怖い事件 あなたが生まれるはるか昔に――
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あなたが生まれるはるか昔に―― 凶悪犯罪でふりかえる近代日本の裏面史 明治、大正、昭和期前半に国内を震撼させた大事件を写真と資料で完全再現 ●「昔はよかった」と言える昔はなかった 今から80年以上前、日本は無謀な戦争に突入した。 欧米列強の支配からアジアの国を守り独立・繁栄を目指すという 「大東亜共栄圏」を大義名分に近隣諸国を侵略した。 その結果として、軍人に砲弾・病・飢餓が襲い、国中が空襲に遭い、 広島・長崎に原爆投下の惨劇をもたらした。 太平洋戦争の死者は軍人軍属、民間人を合わせて約310万人。 天皇陛下を神と奉り、悲劇への道を疾走した国の指導者の責任は極めて重い。 戦後、日本は民主国家に生まれ変わった。 勤勉な国民性は急速に経済を発展させ世界でも有数の先進国に上り詰めた、 右傾化が懸念される昨今でも、多くの人々は平和を享受し自由を謳歌している。 戦争は二度と起こしてはならない。あの時代に戻ることは決して許されない。 では、戦争前の日本はどんな社会だったのだろう。 果たして、人々の暮らしは幸福だったのか。 昔はよかった、と言える昔があったのだろうか。 答えはノー。 戦前の日本は極めて貧しく残酷だった。 人権意識は低く、農村は生活に窮し、女性を卑しめられ、忌まわしき風習に縛られ、 国家に逆らう主義主張を唱える者は弾圧され、要人テロが横行した。 明治から大正、太平洋戦争が始まる昭和前半までの73年間、 誤解を恐れずにいえば、日本は想像以上に野蛮で愚かな国だった。 本書はそんな時代に起きた、 戦慄・驚愕の35の事件を取り上げた1冊である。 閉鎖的な村社会で孤立し住民の殺戮を図った者、 惚れた芸妓の裏切りに狂気を爆発させた者、エリートによる金と女絡みの凶行、 拷問に近い取り調べで犯人に仕立て上げられた冤罪事件、身勝手な復讐劇。 それらは現代でも起きうる犯罪でも、 やはり根底には時代の空気が色濃く反映され今の世とはまた違う独特の狂い方が確実である。 記事本文には、現代では使わない差別用語や蔑称が頻繁する。残酷な記述もふんだんにある。 が、その言葉をもちいなければ、事件の本質、時代のニュアンスが伝わらないと判断し、 あえて当時の表現をそのまま使用している。あしからずご了承いただきたい。 また巻末には、取り上げた事件当時の社会情勢がわかるよう年表を付記した。 犯人、犯行の動機を知るうえでの参考にしてほしい。 鉄人ノンフィクション編集部
  • 戦闘空域への帰還 レイヴン・ワークス(1)
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    1~2巻682~814円 (税込)
    瀬名一輝は、航空自衛隊で「大鴉」として知られる優秀なパイロットだった。しかし現在は、スカイアロー航空の総務課員として働きながら、一人娘の真珠を育てている。そんな瀬名に接近する国家安全保障局の萬田路人。そして社長の火事光太郎から、北朝鮮の開城から帰国できなくなった視察団のために、救助機MD87を飛ばすことを頼まれる。社の危機を救うため、再び空へと戻った瀬名。だがその救出飛行の裏には、東アジア圏の安定に関わる謎の組織とのミッションが隠されていた――。航空アクションの新シリーズが始まる!!
  • 隠蜜姫 愛華
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    高杉藩五万石の勘定方である辰之介は、姫君の愛華から信頼されていた。それは剣術の稽古でも手加減しない愚直な男だからだ。 そんな辰之介が気づいたのは藩内の不正。同じ勘定方の上役に作事方、そして藩内一の実力者、国家老の権田がかかわる悪事だった。 横領の証を探る辰之介は、ある日権田の屋敷に呼ばれ、そこで色じかけにあう。懐柔しようとしているのだ。それを頑なに拒むと、許婚の美菜までもが捕らえられてしまう。 誰が味方で誰が敵なのか?辰之介は意を決し、愛華に裏帳簿を探し出す協力を乞う。すると愛華は、なぜか黒装束に身を包んで現れ……。 姫君の貞操は守られるのか。痛快無比の時代エンタテインメント!
  • 徹底的にかみくだいた「自己目標管理」ドラッカーが本来伝えたかった目標管理
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    ドラッカーが本来伝えたかった目標管理は「自己目標管理」でした。この誤解が「失われた30年」と呼ばれる日本企業の低迷に影響を与えているといっても過言ではないいでしょう。自己目標管理の詳細を徹底的にかみくだいて解説しています。業績回復の根本療法が詰まった1冊です。 本書は、この国家的な損失ともいえる現在の不可解な状況を打破し、日本の企業全体の生産性をもっと高みに押し上げるために、本家本元のピーター・F・ドラッカーが説いた正しい目標管理の考え方と進め方について徹底的に説明しています。誰にでも理解・実践できる内容に仕上げた目標管理の超入門書です。 第1章 自己目標管理の基礎的理解 第2章 自己目標管理の実践的理解 第3章 人事評価の基本 第4章 セルフマネジメントの基本 第5章 自己目標管理が生まれるまで
  • 新右翼【最終章】〔追悼復刻版〕
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 追悼復刊!「国家が暴走する時代をどう生きるか!」 反体制運動の常識を変えた鈴木邦男、原点の書!時代と同時進行する貴重な運動史! 「…恥多き、運動の歴史でもある。楽しかったし、誇らしくもあった。と同時に、恥ずかしくて思い出したくない過去もある。何であんなことをしたんだろうと思うことも多い。でも、それら全てを抱きしめて、愛しいと思う。これは愛国心と似ている。失敗も反省も含めて、その全てを抱きしめ、愛しいと思う。その気持が愛国心で、同じように運動に対する「愛」が、この本だ。」(「『右翼』との決別」より)
  • 中国五千年 上下巻合本版
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    歴史の要点は、政権(王朝)の興亡にある。どのような人物が王朝をたて、どう政治をしたか。有徳と暴虐の交替、文化の差が政権を変える有様を、明快平易に語る史書。三皇五帝の神話時代から、祭政一致の神意国家、地方分権の封建制社会、秦の始皇帝による天下統一。再びの動乱、隋による再統一まで。 『中国五千年(上)』『中国五千年(下)』上下巻合本版
  • 皇国の最強艦隊【上】昭和維新成就
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    昭和11年2月26日──白銀の帝都東京は皇道派青年将校達のクーデターによって制圧された。「二・二六事件」である。 昭和維新断行、尊皇討奸をスローガンに決起した彼らは、政府の重鎮を誰一人暗殺することなく天皇陛下への直訴に成功。ここに日本は、天皇直接帝政の大日本皇国として生まれ変わる。 そして第二次世界大戦を目前に、陸軍を大幅に縮小し、海軍を大変革。航空機を中心とした世界でも先鋭的な軍隊を整えた。 米国ルーズベルト大統領は、自らの政治的事由で皇国を挑発。ついに日米戦争が勃発する。 巨大国家との一戦に緻密な情報戦略戦で挑む皇国。新生日本の威信をかけた大海戦がいま始まる!! 迫真性あふれる大戦を描く本格架空戦記、前編! ※この作品は2011年12月・2012年1月に小社より刊行された『皇国の艦隊』シリーズを再編集し、改訂・改題したものです。
  • 山下奉文大将、本間雅晴中将はどう裁かれたのかーBC級戦犯裁判とは何か
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    米最高裁の判断を初公開。「戦犯裁判」の法的根拠を粉砕。「靖国神社参拝は日本人の使命!!」。中西輝政氏大絶讃!! ●京都大学教授・中西輝政氏 この本は、対日戦犯裁判の違法性を完全なまでに証明している。そして、A級、B級、C級それぞれの戦犯の定義を豊富な資料から初めて法的に確定し、その後の「歴史観」に与えた影響までも論証している。また、GHQが押しつけた『太平洋戦争史』がとんでもないプロパガンダ本であるという事実、あるいは米最高裁が下したBC級戦犯に対する判断の内容などは、日本人にとっては正に目から鱗、ではないだろうか。一級の資料的価値ある好著。日本人必読の書である! ●1970年代から80年代にかけてのイギリスは「落日の大英帝国」と呼ばれたように、今の日本と同じ悩みを持っていた。学生の学力低下、少年犯罪の増加、就職を拒否する若者の増大などに悩まされていた。当時の教科書はイギリスの植民地支配を醜い豚のように描いた自虐史観であった。サッチャーはこれを学生たちが自国の歴史や文化、宗教に対して誇りの持てる教科書、教育へと修正し、「落日の大英帝国」を立ち直らせるのである。なぜ自虐史観ではだめなのか。間違いなくその国家は衰亡するからである。――<「プロローグ」より> 本作品は、2005年7月、小社より単行本として刊行された「南十字星に抱かれて―凛として死んだBC級戦犯の『遺言』」を改題し、電子書籍化したものです。
  • 国王陛下の花嫁選び【ハーレクイン・ディザイア版】
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    ボスへの恋心を封印した秘書が、突然、花嫁に――? ルテニア国王ジェイクの秘書として働くアンディは、3年分の恋心を胸に隠し、辞表を提出した―― 今、辞めなきゃ。彼が結婚してしまう前に。 華やかな美貌の令嬢たちの誰かを、彼は花嫁に選ぶ……。 いったい、どうなってるんだ? ジェイクはいぶかった。 秘書がいきなり辞表を出したと思ったら、転んで頭を打った衝撃でまさかぼくを恋人だと思い込むとは! 優秀な秘書を失うのは国家にとっての損失。ならばこれを利用しようか。 宮殿で開いた記者会見の席上で、ジェイクは高らかに宣言した。 「ぼくが選んだ花嫁は……秘書のアンディだ」 ■大人気のボス&秘書テーマの珠玉作! 記憶喪失となったヒロインは、片想い中のボスを自分の恋人だと思い込んでしまい……!?ジェニファー・ルイスが得意とする、ドラマティックなプロットとピュアなヒロイン像に心を揺さぶられます。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 月刊「潮」2023年3月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年3月号 主な内容 【特別企画】「困難な時代」の突破口 国家間の対立を超克する文化の力。 青木 保 暮らしを支える「物流」を持続可能にする方途。 首藤若菜 ≪連載対談≫ 銀行にも黒船襲来!生き残れるか、淘汰されるのか?  山本康正 VS 田原総一朗 【特集】地方政治の最前線 ≪ルポ≫誰もが安心して暮らせる街に――福岡の挑戦。 中野千尋 鶴見川から始まった神奈川公明党の防災対策。 鈴木秀志 【特集】人材と教育の天地 福島県 ≪対談≫「美しい福島」の風景と温かい人柄を後世に伝えたい。 安孫子 亘VS 大林素子 新撰組と白虎隊――会津から学ぶ歴史の教訓。 今村翔吾 心に響く「合唱」の真髄は、音楽への誠実さ。 菅野正美 脈々とつながる「駅伝王国」のタスキ。 山崎理史 故郷の“匂い”と“音”と“味”にいつもほっとする。 石田重廣 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【ルポ】団結と攻めの走りで四年連続シード権を獲得した創大駅伝部。 ――箱根駅伝ドキュメント 酒井政人 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 古川智映子 VS 高島礼子 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【ルポ】子供も大人も育てる少年野球チーム。 荒川 龍 【ルポ】欠損した身体を補う「エピテーゼ」は、心も埋め合わせる。 黒島暁生 【ルポ】年齢も障害も超えて――富山型デイサービスという選択。 石井光太 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ネットの世界でも“ピンピン”活躍する元気高齢者たち。 鎌田 實 【好評連載】 宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/世界への扉 三浦瑠麗/他 その他
  • 幸福の科学ユートピア文学賞2021 入賞作品集
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    「幸福の科学ユートピア文学賞2021」で入賞した作品のうち、上位5作品を掲載した作品集です。 【景山民夫賞】 <小説>「津島君はなぜ辞表を出したのか」(堀 淳) <作品概要>中堅IT企業・蒲生システムズは人間の深層心理を見抜くAIシステムを開発した。開発責任者の竹垣は、大手企業の五代商事からAI人事システムの開発の依頼を受ける。その開発には天才プログラマー・津島が必要不可欠だったが、彼はすでに辞表を出し、姿をくらませていた。彼の行方を追ううちに、竹垣はいつの間にか、国家間の陰謀に巻き込まれていた……。 【入選】 <小説>「田園ブレンドコーヒー」(一条 幸子) <作品概要>物に手を触れることによって、物に込められた思いを読み取ることができる日和。しかし、特殊能力を持つためにかえって悪いことが続き、孤独感にさいなばれ、人生に絶望していた。母親の死をきっかけに人生に見切りをつけようとした日和は、最後に祖母に会うべく、姫路へ向かうが……。 【準入選】 <詩>「花言葉のうた~春~」(園川 清緒) <作品概要>春に咲く様々な花々をテーマにした詩集。花の美しさや、神様を信じるすばらしさ、人を愛する幸福、明日を生きる勇気を、花言葉をもとに詠いあげる。花や妖精に託して、信仰の大切さを伝え、生きることへの感謝、主への感謝に満ち満ちていて、読む人の心を浄化する、透明感にあふれた詩集。 【U-18 優秀賞】 <詩>「幼き君へ」(片山 和) <作品概要>『詩集 青春の卵」(大川隆法総裁著)の美しさに触発されて、書き溜めていた作品。「小説のように続いているような詩を書いてみた」という思いで、十三歳らしいみずみずしい素直な感情の吐露と冷静な自己分析を、仏法真理を織りまぜて綴る。起承転結のある物語を帯びた作品が多いことが特徴的。 【U-18 優秀賞】 <詩>「僕はまだ青の中(りこ) <作品概要>「僕」に自身を仮託して宇宙スケールの壮大な詩から、些細な日常の出来事や折々の四季への感動、恋愛詩や英文詩まで交えながら、独特な感性を詠いあげる。高校生らしさのなかに、少しだけ背伸びをした思いを込めた、「青春」を感じさせる詩集。
  • 盟約(上)
    完結
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    全2巻733円 (税込)
    明治時代、列強が覇権を争う大海へと漕ぎ出そうとしていた近代国家・日本。 海軍を軸に日英の絆を描いた大作。

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  • 夏目漱石 文芸・文明論集
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    近代日本文学を代表する文豪であり、文明批評家としても名高い夏目漱石。個人主義や西洋文明、近代国家、文学芸術を鋭く批評した代表的評論・随筆・講演録を一挙収録。 ●収録作品 イズムの功過 学者と名誉 家庭と文学 鑑賞の統一と独立 元日 鬼哭寺の一夜 客観描写と印象描写 教育と文芸 虚子君へ 近作小説二三について 現代日本の開化 好悪と優劣 滑稽文学の将来 コンラッドの描きたる自然について 作物の批評 「自然を写す文章」 写生文 処女作追懐談 人工的感興 人生 鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年 西洋にはない 創作家の態度 草平氏の論文について 田山花袋君に答う 「土」に就て 長塚節氏の小説「土」 坪内博士とハムレット つり鐘の好きな人 艇長の遺書と中佐の詩 点頭録 『東洋美術図譜』 道楽と職業 独歩氏の作に低徊趣味あり 中味と形式 夏 何故に小説を書くか 日英博覧会の美術品 入社の辞 博士問題 博士問題とマードック先生と余 博士問題の成行 「額の男」を讀む 批評家の立場 文学雑話 文芸委員は何をするか 文芸と道徳 文芸とヒロイック 文芸の哲学的基礎 文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎 文士の生活 文章一口話 文体の一長一短 文壇の趨勢 僕の昔 マードック先生の『日本歴史』 正岡子規 満韓ところどころ 水底の感 無題 明治座の所感を虚子君に問れて 模倣と独立 「夢のごとし」を読む 余と万年筆 予の描かんと欲する作品 落第 私の経過した学生時代 私の個人主義
  • 斎藤茂吉の人間誌
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    「性」と「生」への強固な執着 人間探究者・茂吉の真相! 斎藤茂吉は高名な歌人で文化勲章受章者であり、青山脳病院の院長として、 その重責を全うした精神科医だった。茂吉が精神医学を学ぶようになったのは、 自らの志望というよりも、養父・斎藤紀一(茂吉は山形の守谷家の生まれ)との 関係での宿縁と言わざるをえない。 茂吉は宿縁に逆らうことなく、当時は「感謝せられざる医者」と呼ばれた精神科医 として、世間から否定的な眼差しを向けられていた病者に寄り添い、 近代国家による衛生国家が推進され、病者への差別や排除があった時代に、 病者の「負のエネルギー」を自ら吸収すべく、責務を誠実に果たした。 また、自身の歌業を「業余のすさび」と称しながらも歌人として認められるに従って、 文学者で医者の先駆者として陸軍統監医になった森鷗外は大きな存在であり、 その影響を受けたのであった。本書では、茂吉の病者への眼差しのみならず、欲望に溢れた「人間」茂吉に焦点を当て、彼の病気観の底流にある死生観を深く考察する。 [目次] 第1章 茂吉の性の諸相 第2章 茂吉のユーモア 第3章 茂吉と手帳  第4章 精神病医茂吉と精神科医北杜夫 第5章 茂吉の戦争詠 第6章 茂吉の晩年 第7章 茂吉の仏教観 第8章 茂吉と浅草寺
  • カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)という生き方
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    老若男女の「心」に寄り添い 人とともに成長する 多くの人が悩みやストレスを抱える時代に、相談者の気持ちを対話から引き出し、心に寄り添うカウンセラーという職業。 2017年には国家資格である公認心理師資格が生まれ、昨今ますますその専門性が注目されています。 本書では、カウンセラーがどういった現場で、どのような働き方をするのか、カウンセラーとしてどのような視点や専門性が今求められるのかを解説。 また、様々な現場での実際のエピソードと、仕事の魅力もたっぷり紹介しています。 【目次】 はじめに 第1章 カウンセラーの現場 カウンセリングとは カウンセラー(公認心理師/臨床心理士)とは 公認心理師/臨床心理士の4つの業務とは 公認心理師と臨床心理士の違い カウンセラーのさまざまな現場 カウンセラーの1日 カウンセラーのキャリアとライフプラン 今求められているカウンセラー 第2章 カウンセラーを目指して 最初からカウンセラーになろうとしたわけではなかった? 一般企業で働いた日々 臨床心理士を目指して 国立精神・神経センターで子どもの心を考える 教育相談員・スクールカウンセラーとして 産業現場での臨床 ペアレントトレーニングで親子を支援する 研究者として、カウンセラーとして 第3章 カウンセラーとして働く姿勢 カウンセラーとしてもっとも大切なこと 私もなれる? カウンセラーを目指す前に 心の声をどうやって聴くのか 心の声をどうやって伝える? ネットワークを広げて、自らを広げる カウンセラーのストレス解消法 公認心理師の義務と倫理 第4章 カウンセラーになるには 公認心理師になるには 臨床心理士になるには 第5章 これからのカウンセラー おもちゃ広場という挑戦 人の心が変わってきている 今だからこそ、カウンセラーは求められている 日本のカウンセラーは地位向上する? 新しい時代のカウンセリング
  • 中国の古代文学(一・二) 一 神話から楚辞へ/二 史記から陶淵明へ
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    1巻2,566円 (税込)
    (一)神話から楚辞へ 中国文学の原点である『詩経』と『楚辞』の成立、発想、表現を、『記紀万葉』と対比し考察する。古代共同体的な生活が破壊され封建制が根付いたとき、人々はそれぞれの運命におそれを抱き、そこに古代歌謡が生まれた。斬新で美しい論の展開、すべてを網羅した知識、知的興奮が味わえる白川静の世界。 (二)史記から陶淵明へ 古い国家の羈絆から解き放たれ、自らの運命に生きはじめた孤独な生活者たち。彼ら「士人」は体制への埋没を拒否し、自然の情感に沿って天の道に合しようとした。「天道是なるか非なるか」と厳しく問うことによる文学精神の成立から、現実を避けて桃源郷を求める創作詩にまでいたる、文化の道筋を探る。 (全二巻)
  • おとなは子どもにテロをどう伝えればよいのか
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    2015年1月7日、フランスの新聞社をテロリストが襲撃し、編集長や風刺画家ら12名が殺害されるという一連のテロ事件がおきました。このシャルリー・エブド事件のインパクトは、世界中の人々に表現の自由とは何かを改めて考えさせることとなりました。 本書はこの出来事を受け止めたフランスの著名作家が、娘との対話の形をとりながら、テロリズムとは何か、テロリストとは誰か、テロの恐怖とそれを乗り越えるにはどうしたらよいのかをめぐって、真剣に思索を深めていきます。 本書では、ライシテ(政教分離)などとの関連でテロの問題が論じられますが、話はフランス国内に限らず、世界中で拡大するイスラム原理主義にもとづくテロ全般に及びます。 国際社会においてテロが終息する気配は一向に見えておりませんが、ウクライナ情勢でむき出しになった国家の暴力や、日本における安倍元首相襲撃事件とその後の政教分離の政治問題化など、いまの社会の動向を考えるうえでも有益な知見を提供してくれます。 テロリズムはなぜ起きるのか? と疑問に思ったらまず読んでいただきたい一冊です。

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  • 北京「中南海」某重大事件
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    江沢民VS.「北京のドン」陳希同、権力をめぐる宿命の激突。ポスト鄧小平をめぐって繰り広げられた紅い中国の熾烈な権力闘争の全容を中国共産党高官が明かす。中国最高権力の象徴・中南海で何が起こったのか!? ●国家のすべての重要事項は党中央の密室で決められる。そのとき中南海でどんな力が働き、どういう話し合いがなされたのか、それを知る術は極めて少ない。……夕なぎのように穏やかに見える水面の下で、12億人の大国を動かす男たちの力と力は激しくぶつかり続けてきた。……「ひとつの権力闘争の幕が下りれば、また新たな闘いが始まる。それが、権力を手にした男たちの宿命なのだ」(本文より)
  • ジャッカルの日 上
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    黒幕は秘密軍事組織、プロの殺し屋が狙う〈大統領暗計画〉。 フランス、秘密軍事組織が企てたドゴール大統領暗殺――。依頼を受けたのは、一流の腕を持つ外国人殺し屋、暗号名“ジャッカル”。国内全土で頻発する強盗事件を捜査するなか浮かび上がってきた暗殺計画に、政府には激震が走った。殺し屋の正体を突き止め、計画を阻止すべく、極秘捜査が始まる。国家最大の難題に挑むのは、国内一の刑事、クロード・ルベル。国際謀略小説の巨匠フォーサイスのデビュー作にして最高傑作の新組版! 【目次】 日本語版に寄せて フレデリック・フォーサイス 第一部 陰謀の解剖学 第二部 追跡の解剖学 ※下巻目次 第二部 追跡の解剖学 第三部 暗殺の解剖学 あとがき 訳者 解説 手嶋龍一
  • 伊藤博文に学ぶ英語をテコに立身出世する方法。10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量13,000文字以上 15,000文字未満(10分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 いきなりですが、わたしたち現代人はどうも英語の呪縛に縛られていませんか。「英語の発音が悪いので、外国人に英語が伝わらない」といった恐怖感がありませんか。 テレビに登場する日本語も英語もパーフェクトなバイリンガルのような英語でなければ英語ではない、と思いこんでいませんか。 でもそんなことはないのです。ネイティブのような英語を話す必要はまったくないのです。どこか勘違いしているかもしれません。 亡くなられた安倍総理が英語のスピーチをしているのを見たことがあります。 安倍さんは、「私の発音は、ジャパングリッシュだ」と、笑いを取りながらも、でも、外国人に言わせると、十分に聞き取れる発音で、ジェスチャーもあって、75点だと言います。なかなかの高評価です。 こういう政治家は、実はあまり多くないかもしれません。現在第100代目の岸田文夫首相も英語はうまいのにあまりスピーチしませんし、これまでの首相のうち何人が英語のスピーチをしたでしょうか。 と、言ったものの、日本の総理が英語のスピーチをする伝統はないわけではないのです。 調べてみますと、初代総理大臣の伊藤博文は、総理になる前ですが、アメリカで英語のスピーチをした経験がありまし、外国人メディアから単独でインタビューを受けたそうです。 明治維新のリーダーとしては、「維新の三傑」とも称される西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の三人が有名です。 「情の西郷」「意の大久保」「知の木戸」などといわれ、それぞれの役割によって、明治新国家に貢献しました。 この誰もが首相になってもおかしくなかったのですが、初代総理大臣になったのは意外にも伊藤博文でした。 この四人のなかで、英語を駆使できたのは伊藤博文だけでした。 また、同時代人で英語が堪能だったといえば福澤諭吉ですが、福澤が官僚になることを嫌ったのに対し、伊藤の方は、政治家として日本の初代総理大臣となりました。 ですから、極端な言い方をすると、伊藤は「英語をテコに立身出世を極めた」とも言えるわけです。今回は、そういう視点から伊藤博文の英語を考えてみます。
  • カラークロウ COLOR CROW
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    1巻1,760円 (税込)
    「命をかけて守りたいものが、ある。」 忍者+戦士=鴉(クロウ) 絶望から這い上がった彼らに 日本は守れるのか――!? 映画化&舞台化! メディアミクスで展開する人気作「COLOR CROW(カラークロウ)」。 そのすべての物語の根幹をなす原作小説、ここに登場!! 男たちの戦いと絆を描く、最高に熱いエンタメ冒険活劇!! 防衛省・国家特別防衛課(トクボウ)内に、ひそかに生まれた「COLOR CROW(カラークロウ)」。 それは過酷な試練を乗り越えて戦闘に特化した能力を身につけ、国を守る戦いに身を投じると決めた男たちの総称だった。 妹を殺された「阿佐美煉」、祖母と母を失った「乃木杏莉」、悲運の父母と死に別れた「羅生聖護」、家族を惨殺された「蒼田三月」。 そして、彼ら若き「鴉(クロウ)」を束ねる指揮官「椿泰親」。 それぞれの抱える過去の悲運と昏い闇の向こうに、果たして希望の光は輝くのか。 役者・内田裕也 = 作家・中原裕也 衝撃のデビュー作!!
  • 北里柴三郎 日本近代医学を築いた肥後もっこす
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    1巻1,265円 (税込)
    医師にして漫画家である茨木保氏が、新紙幣の顔のひとり、北里柴三郎の生涯を描く。各章の冒頭や途中にショートストーリーの漫画(あの世から北里がやってきて現代の子どもたちに講義をする設定)をはさんだり、新発見の原理をイラストで説明したりしながら話を進めるというスタイルで、当時の医学界の状況や、難しい北里の研究内容を理解しやすく紹介。これまでにない、わかりやすく、しかも的を射た北里柴三郎伝の決定版。北里柴三郎は1853年、肥後(熊本県)の生まれ。熊本医学校、東京医学校(現・東大医学部)を経てドイツに留学。コレラ、結核、脚気という明治時代の国家的な健康問題に立ち向かい、今日まで続く日本の近代医学の基礎を築いた。医学の道に邁進する北里に、次々にふりかかった困難とは――。 第一章 柴三郎、立志す  武士に憧れたガキ大将/恩師マンスフェルトの進言で医学の道へ/上京/演説クラブとバンカラ生活/シュルツ事件/乕との結婚/内務省入省/緒規に細菌学を学ぶ/細菌学の父 コッホ 第二章 ドイツ留学 世界のキタサトに  ドイツ留学/コッホ研究室への入門/コッホの無茶ぶり/官命に背き、研究を続行/脚気細菌説の否定/破傷風菌の純粋 培養/破傷風トキシンの発見と、血清療法の開発/第一回ノーベル賞への貢献/皇帝ウィルヘルム二世の「オハヨー」/三人の留学生/大博士の称号とともに帰国 第三章 東大、文部省との闘い  日本医学界との確執/伝染病研究所の創設/新研究所の建設/住民との戦い/結核専門病院の創設/ペスト菌発見/北里 菌とイェルサン菌 第四章 日本近代医学の父 最後までつらぬいた反骨  伝研の繁栄と北里の弟子たち/牛乳事件/福沢諭吉の死/コッホ来日/奪われた伝研/北里研究所の設立慶應大学医学部の創 設と日本医師会の創設/晩年 <小学上級から すべての漢字にふりがなつき>
  • 変てこ小説 ソクラてすのすけ
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    1巻1,650円 (税込)
    毎日小学生新聞人気連載書籍化!ユーフォ―ざぶとん飛び交うアゲハ町の小学5年生キン・コン・カン。ある時、そのざぶとんを巡る国家的陰謀に巻き込まれて!?恋、友情とちょっぴり哲学 ユーフォーさぶとんが飛びかう町、アゲハ町。 小学校五年生のなかよし三人組キン・コン・カンは、 クラスメート比呂ソフィアさんの〈最近だれかに見られている感じがする…….〉という 悩み相談にのっていた。 するといつのまにやら、その空飛ぶさぶとんをめぐる国家的陰謀に巻きこまれて!? ダジャレ満載! イラストも満載!  そしてちょっぴり考えさせられる、おもしろ変てこ小説!

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