すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
「宙わたる教室」の続編。
医師になることを疑わずに難関高に進学した主人公は、同じ道を目指してきた友人が自殺をしたことにより自分も不登校になってしまう。生き方を問い直した主人公は高校生らしい生活をおくるために定時制高校に編入した。そこから物語が始まる。
今回はやんちゃ度は少しおとなしくなっているが、泣けてしまうような胸を熱くする場面は多々あった。
天文学者であるカール・セーガンの「Somewhere,something incredible is waiting to be known 」という言葉が登場する。
これはAIによると、「宇宙や科学の神秘、まだ見ぬ真実が私たちに見つかるのをじっと待っているという意味がこもっている」らしいが、僕はそれぞれの人間の中にも、まだまだ探求すべき何かが眠っているというふうに受け取った。そう、僕のなかにもまだなんかあるねん。知らんけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯罪者御用達ホテルのある世界に違和感なく入れた。犯罪者たちが集まっているとはいえ、奇抜な行動をするわけではなく常識的に見えたからかもしれない。
殺人事件が起きるのに冷たく恐ろしい雰囲気はなくて、どちらかというと穏やかに淡々と進んでいく。オーナーも従業員も探偵も罪悪感なんてないし、犯罪自体は受け入れてる。周りも巻き込まれたら面倒だと思うくらいで、『犯罪はいけないこと』として描かれてないから、重々しい雰囲気にならなずに読めたんだと思う。
事件は自分で少し推理してみてもそこから二転三転と良い意味で裏切られて、しっかりミステリ。
桐生は拾われた道家の元で愛を知らずに育った元殺し屋だけど、道家のことはある意味で特別に感じていて、感情がない人形に仕立てられていたわけじゃない。ホテル探偵になってからオーナーやホテルの従業員との間に絆が芽生えているのが伝わってきて良かった。
でも最後は、そうだ、みんな犯罪者なんだった。って気付いて面白かった。 -
Posted by ブクログ
辞書を隅々まで読む人はごく少数ではないでしょうか?なのにどこを読まれても良いように万全を期さなければならない。特殊な書物です。
今は、分からない言葉はスマホでちょちょっと調べることが増えました。家では辞書を引きますが、出先ではやっぱりスマホに頼りがちです。でも、この作品に出会い、辞書編集の方たちの地道な作業や執念を知り、やはり人の思い(念?)のこもった生きた説明で調べたいと思い直しました。
私は一体、辞書に載っている言葉の何割程を知り、普段使っているのか、とても気になってきました。調べるのは大変そうですが…
小学生の時に、辞書を読むのが趣味という子がいたな〜、と思い出しました。彼はきっと馬締さんと話が合うのだろうな〜と、ふと思いました。
何度でも読み返したい、素敵な作品でした! -
Posted by ブクログ
これは面白い!
ふざけた(?)文体なのに、内容は読者の事を全くナメてなくて、サービス精神の塊の様な人なんだろうなと想像します。
序文からバッタのウルドさんやシジュウカラの鈴木さんの名前出してくるあたりからも、この本の読者を想定しながら、楽しませたるぞーって気合い入れてたんだろうなぁ、と。
この勢いで、序文で予算取りに失敗するところから、クライマックスのヒリヒリする論文競争まで、一気に読まされてしまいます。
科学的な内容は鈴木さんの本より少し難しいけど、科学に興味のある中学生ぐらいに是非読んで欲しい。
最後に個人的に刺さった一言
「別に舟から落ちても泳げるやろ」
これや!
-
Posted by ブクログ
やっぱり染井為人さんは流石すぎるなぁ、、
結構一番好きな作家さんかもしれない。推し。
芸能界にまつわる短編集、良かった。
色々とノートに書いて、考察しながら
読んでたけど楽しかった!!
どの話もすごく好きだけど、
◎演者の本気
◎タレントとマネージャーの関係性
◎自己承認欲求の怖さ
◎弱者搾取の芸能界
◎時代の変化によるコンプラの厳正化
◎命の脆さ
◎芸能人を支える家族の存在
実際の芸能人を思わすような
リアルな場面が想像できてすごく読みやすかった。
忘れてはいけないのは
芸能人にも【ココロ】があるんだよってこと。
もちろん視聴者やそれを傍観する者達にも皆んな、
ニンゲンには【ココロ】があるんだから、
AIにはない、人間味。
これをやっぱり、大事に大事にして、
ささやかな思いやりの溢れた世界になればいいのになとおもう日々でございます。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。