あらすじ
なんだか、街がざわざわしてる。
風が、とってもじめじめしてる。
こわいよう。こわいよう。
何かこわいものがくるよう。
何も変わらぬ街の景色。数時間前には各陣営の勢力が入り交じり、大立回りが繰り広げられたはずの大通り。だが戦禍の跡など微塵もなく、何事もなかったかのような街並みを前に、ただ呆然と立ち尽くす警官隊達とセイバー陣営。
そこは幼きマスター・繰丘椿の夢の中。椿の魔術回路と繋がった『まっくろさん』によって生み出され、椿の願いを叶えるためだけに存在する閉じた世界。脱出方法を模索するセイバー達だったが……。
異端と異質が躍る偽りの聖杯戦争!
願いを叶える聖杯を求め、魔術師が英霊を召喚して繰り広げる熾烈な争奪戦……本作はこの闘争を米国西部で強引に顕現させたという歪んだ舞台。
基本ルールさえ捻じ曲げられて英霊もマスターも異例だらけ、何もかもが予測不能の聖杯戦争が開幕します!
物語は群像劇ですが誰も彼もが癖のある人物で生温さを感じる章は一切皆無。
お気に入りのキャラがいれば「早くそのキャラの話を…!」と気が急くものなのに、どの章も見入ってしまい余所見する暇はありません。
何より面白いのは歪な舞台が故に「マジで!?」という驚きが絶えない展開……なのですが、そこが実にレビュー泣かせな所。
伝えたい感想は山程あるのに書くと悪辣なネタバレに……書くに書けないこのジレンマ……くそぅ……!
「こいつがサーヴァント!?」「お前がマスター!?」「まさかの○○登場ぉー!?」と、これでもかという程ファン心をくすぐった挙句に破壊力抜群のボディブローを放って来る成田先生の悪魔的テクニック。
原典を知っているほど熱くなる偽典。Fate好きなら読ねば大損です! ホント聖杯戦争は地獄だぜ フゥハハハーハァー!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まさかのフラットが脱落。エルメロイが知ったらどんな反応をするか。しかし、フラットのもう一つの人格的なものが出てきて簡単には終わらなそう。
周りの人が傷つくくらいなら一人ぼっちであることを望むなんて、あどけない少女が考えることはまずない。両親が娘を道具としてしか見ていないが故に哀れすぎる。
Posted by ブクログ
これから後半戦…本当に?明確に脱落したサーヴァントいなくない?ギルは体があるし、最後のフラットも。 というかフラット、何者なんだ。魔術師でなく英霊でなく吸血種でない化け物、少なくとも人型ではないよな…アルケイデスの言い分から神由来でもない、吸血種も関わってるぽいし、分からん。 リチャードはZeroセイバーの聖杯問答とか見ても変わらずリチャードで安心。というか願いがアヴァロンに歌をって筋金入りだよ。
匿名
毎度飽きさせない展開で、着実に進んでる感じはするんだけど、13騎もいるサーヴァントがまだ誰も明確に脱落してないからどう終わらせる気なんだろう笑
匿名
衝撃のラストよ!
繰丘椿の夢の中に捕らわれた者たちは、夢の中から脱出する為には繰丘椿を殺さなければいけないという可能性に行き当たる。
果たして繰丘椿を殺さずに、夢の中から脱出出来るのか!
しかし、相変わらず内容が濃い。
Fate/Zeroのシーン回想とかも入ってるけど、Fate/Zero未読、未視聴の人が読んだ時どう感じるのかな…?
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿も小説版が絡んでるし、マニアックな作品に仕上がってる。
そして衝撃のラストよ!
マジでどうなるの?
Posted by ブクログ
フラットの活躍と脱落の落差がすごくて叫ぶしかないです。
なんて容赦ないんだ作者…!
エルメロイ教室は分身の術も教えておくべきでしたね。
フラットーーー!!
衝撃なラストだったけど面白かったので次も読みます!
Posted by ブクログ
進んだような、進んでないような、進んだような…?
最後のも結局よくわからないし、次読むか…
zeroの再現とリチャードの解釈はかなり面白かった。彼とフラットが狂言回ししてくれるからこの話は成り立ってるよね。
ヴァン=フェムも設定から20年以上経ってようやく初登場。流石に27祖はこれだけだろうが。
…で、どう畳むつもりなの?
Posted by ブクログ
間隔が空き過ぎると背景や登場人物が分からなくなって・・(^^;
そもそも成田作品は登場人物が多過ぎる。デュラララやバッカーノでも混乱したものなぁ・・まぁ、覚えきれないのは年齢からのもので、多彩さを魅力と思う読者が主流でしょう。あと、陰険な悪役が気分悪くて・・これも全く好みで、そこが面白いという人も多そう。個人的にはユーモア作品の針山さんが気に入ってる{笑}
この作品はFateの公認スピンオフで、元をうまく生かしているし気に入ってるんだが・・欲張り過ぎだなぁ・・完結が見えない。