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Posted by ブクログ
岐阜県黒川満蒙団の悲劇は、2018年8月に放送された「綾瀬はるか『戦争』を聞く」という番組で知った。以降、2冊の関連書籍を読み、2025年に上映された映画「黒川の女たち」を鑑賞した。本書は、映画「黒川の女たち」の監督、松原文枝氏の作品であり、映画では理解できなかった細かい内容も書籍で細かく把握することができる。
アジア・太平洋戦争では、多くの日本人が国策により満州に渡った。満州では、現地人の住居や土地を接収し、日本人入植者が占領した。収奪・占領された中国人の怒り、生活苦は想像に耐えない。1945年8月9日より、満州にソ連軍が侵攻し、8月15日に敗戦を迎え、それまでの占領者から立場が変わり、中 -
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ネタバレ日陰者ジュード
キリスト教
運命、自然主義
学歴、結婚、収入、
とても現代的な貧困小説。キリストの歩みではないか。誰よりも、ジュードが。
たくましいアラベラ。哀れなスー。
キリストの人生を歩めず、放浪へと飛ばされるスー。
女性の疎外という現代的なテーマ。
これは一体なんだ。今でいう高学歴貧困か。
知識と学歴、そして収入は比例しない。大学は金持ちにのみ開かれている。女性がどれだけ結婚や不倫という通俗から反発しようと、社会から埋め込まれた罪の意識は消えない。自分の人生が惨めになれば、罪の意識は高まる。キリスト教よりも、道徳という宗教がスーを縛り付ける。そしてお金と仕事は、ジュードに永遠の大学への -