吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじを読んで謎解きものかと思ったが違った。やっぱり吉川トリコが描くのは、女たちの心の深淵だ。
高校時代の仲良し5人組。
「銀チョコラバーズ」とチーム名をつけて、くっつき合って笑い合って「5人揃えば最高で最強」だと信じていた。きっと誰もが経験したことがある、輝きに満ちた怖いもの知らずの日々。
卒業から2年後、仲間の一人がバラバラ死体で発見され、彼女の死にそれぞれが罪の意識を抱えながら16年の月日を経て、4人は再会する。
「本当に知りたいことのほとんどを私たちは卒業してから学ぶことになる。多くの場合、その学習には痛みを伴う。時には大きな喪失が要らないおまけのようについてくる。」p156 -
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Posted by ブクログ
ネタバレマリーアントワネットを身近に感じる日記。
ほんとうにこんなことを思っていたのかしら?
なんて。少し興味をもったりして。
マリーアントワネットだからって
幸せだったとは限らないんだなって。
どんな有名な人でも、歴史に残る人でも、
それぞれに壁はあるし悩みもあるし、
辛いことを乗り越えているんだなって思った。
マリーアントワネットが残す、男尊女卑、というか。
そういう概念を当たり前と思って受け入れていたけど
思えばなんじゃそりゃ!気持ち悪い!って思う。
そこまで深く、物事を考えてなかったんだなって。
その視点がすごいな〜って思った。
ルイ15世が御逝去されて、さて2人はどうしたのか、
すこーし -
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Posted by ブクログ
やりての妻と別居するため、田舎の写真館に父とともに引っ越した小学三年生のミドリ。そこには、髪を伸ばし、派手な服装でオネエ言葉を使う源三がいた。父と源三はいつも楽しそうにふざけあっているが、ピアノもなく地元の同級生の意地は悪く…。
ミドリ、広(父)、花世、源三、貴美子(母)のそれぞれの視点から、離婚しかけの家庭、同性愛に子供を受け入れる家庭、学校などを描くアンソロジー型の小説である。
「ミはミドリのミ」という、他愛のない話からスタートし、離婚の話、花世の話など、どんどん重いテーマになっていくが、それらを源三が「めんどくせーな」の一言で突っぱねていく。そこが本作の醍醐味であろう。
ただ、いか -
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ネタバレ「フランス王妃マリー・アントワネット」に隠された心。
ルイ15世が崩御し、とうとうフランス王妃となったマリー・アントワネット。自分の思うままに、寂しさや不安を押し込めながら、愛するものを愛し続けたアントワネットがどうなったか。
本人の日記というスタイルで、本人の視点から様々な事件が描かれているので、アントワネットの持ち上げられたら乗っちゃう危うさや、愛を得るための過剰なまでのサービス精神、隠された不安、マリア・テレジアの娘らしい不屈の精神などが、ところどころに現れている。
Aで表されるフェルゼンとの愛、そして固い絆。木訥で控えめ、偏屈でとても「ヴェルサイユ人」らしくない夫・ルイ16世への -
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浅井リョウ「それでは二人組を作ってください」
飛鳥井千砂「隣の空も青い」
越谷オサム「ジャンピングニ―」
坂木司「女子的生活」
徳永圭「鳥かごの中身」
似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
三上延「月の砂漠を」
吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
以上8つの短編集。
率直な感想を述べると、私には少し難しかった。
同居人との間には特別な価値観があり、そしてその形の多様さはとても素敵だと思う。
しかし、若輩者の私には実感が伴わなかった。
この物語を楽しむには私の経験が足りない。
逆に言えば、もっともっと多様な人と出会っていけば、きっとどこかで共感できることだろう。
以下は、いくつか気になった作品に