吉川トリコのレビュー一覧

  • 夢で逢えたら

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    思いがけずすごく「今」の話だった。
    そしてすごく攻めてる。
    ちょっと読みづらい部分もあったけど、感じるところの多い小説。

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    2021年09月19日
  • ミドリのミ

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    電子書籍
    4人の登場人物の視点でストーリーがどんどん進んでいく。1人1人の視点で話が進んでいくし、時系列も進んでいく。最後、ミドリちゃんを連れ戻すとこまで見たかったなぁー。

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    2021年09月17日
  • 少女病

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    女4人の生活は楽しいだろうな。
    長女は長女らしく、次女は次女らしく、三女は三女らしく書かれている。母親は自由奔放で・・・。
    おもしろいけどなんか既視感があり、そんなに夢中にはなれなかった。

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    2021年08月30日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    冷やし中華にマヨネーズはかけませんが、他人と暮らすってそういうことなんだろうなあと思いました。価値観の相違をどのようにして擦り合わせていくのか、どのようにして生きていくのか。いつか他人と暮らすときにもう一度読み直したい作品です。

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    2021年07月03日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • ミドリのミ

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    やりての妻と別居するため、田舎の写真館に父とともに引っ越した小学三年生のミドリ。そこには、髪を伸ばし、派手な服装でオネエ言葉を使う源三がいた。父と源三はいつも楽しそうにふざけあっているが、ピアノもなく地元の同級生の意地は悪く…。

    ミドリ、広(父)、花世、源三、貴美子(母)のそれぞれの視点から、離婚しかけの家庭、同性愛に子供を受け入れる家庭、学校などを描くアンソロジー型の小説である。

    「ミはミドリのミ」という、他愛のない話からスタートし、離婚の話、花世の話など、どんどん重いテーマになっていくが、それらを源三が「めんどくせーな」の一言で突っぱねていく。そこが本作の醍醐味であろう。

    ただ、いか

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    2021年05月18日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    「マリーアントワネットの日記」スピンオフ。脳裏にトワネット節の余韻が残っている。今作は幽霊となったランバル公妃が、革命時に翻弄された主立った面々のもとへ世界各地を訪問。マリーアントワネットを話題にぶっちゃけトークした内容を、フランスを訪れた旅人に夜を通して語りつくす短編集。発想が面白いし、はっちゃけた文章は変わらず。マリー・テレーズの章が良かったなぁ、吉川トリコさんこれが一番描きたかったんじゃないかなぁ。今度別作品も読んでみよー。

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    2021年05月10日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「フランス王妃マリー・アントワネット」に隠された心。

    ルイ15世が崩御し、とうとうフランス王妃となったマリー・アントワネット。自分の思うままに、寂しさや不安を押し込めながら、愛するものを愛し続けたアントワネットがどうなったか。

    本人の日記というスタイルで、本人の視点から様々な事件が描かれているので、アントワネットの持ち上げられたら乗っちゃう危うさや、愛を得るための過剰なまでのサービス精神、隠された不安、マリア・テレジアの娘らしい不屈の精神などが、ところどころに現れている。

    Aで表されるフェルゼンとの愛、そして固い絆。木訥で控えめ、偏屈でとても「ヴェルサイユ人」らしくない夫・ルイ16世への

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    2021年05月04日
  • 光の庭

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    昔は仲の良かった同級生も月日が経つとともに大きく変化していくよなぁ。
    違って当たり前と思っておかないと、数十年経ってから会ったりできないかもしれない。

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    2021年02月16日
  • 夢で逢えたら

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    テレビ時代のおわり、コロナ禍のはじまり、そして男尊女卑の名残… 様々な角度から見て過渡期と言える現在にこの作品を読めて良かったです。
    「女」芸人、「女子」アナであるがための生きづらさ、理不尽さ、そして葛藤の描写がリアルで引き込まれました。様々な出来事や出会い、衝突を経て価値観や生き方を日々ブラッシュアップしていく様が痛快で、自分も 目の前の事象を"なんとなく"で過ごさずに意志を持ち、貫きながら生きていきたいと思った。女の人生にイージーモードはない!

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    2021年01月07日
  • 夢で逢えたら

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    生きづらい女たちのカウンター的な物語。クソみたいな男たちをやっつけるシーンが何度か出てくるけど、そこそこ傷は負わせるものの徹底的にやっつける爽快感までたどり着かない感じがリアルで、TV業界とかを誇張して描いてるのと対照的に丁寧で誠実な感じがした。

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    2021年01月03日
  • 夢で逢えたら

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    TBSラジオのアフターシックスジャンクションを聴いて購入!
    柚木麻子さん、宇垣美里さんオススメ本とのこと。
    性別問わずたくさんの人に読んで欲しい。

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    2020年11月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    浅井リョウ「それでは二人組を作ってください」
    飛鳥井千砂「隣の空も青い」
    越谷オサム「ジャンピングニ―」
    坂木司「女子的生活」
    徳永圭「鳥かごの中身」
    似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
    三上延「月の砂漠を」
    吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
    以上8つの短編集。

    率直な感想を述べると、私には少し難しかった。
    同居人との間には特別な価値観があり、そしてその形の多様さはとても素敵だと思う。
    しかし、若輩者の私には実感が伴わなかった。
    この物語を楽しむには私の経験が足りない。
    逆に言えば、もっともっと多様な人と出会っていけば、きっとどこかで共感できることだろう。

    以下は、いくつか気になった作品に

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    2020年10月07日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    朝井リョウ、飛鳥井千沙、越谷オサム、坂木司、徳永圭、似鳥鶏、三上延、吉川トリコという8人の作家が、それぞれ「部屋に住む」ということをテーマに綴ったアンソロジー。

    それぞれの作家性というか、クリエイターの個性あふれる物語で非常に面白かった。

    「住む」ってのは衣食住のひとつを占めるとてもとても大事なマテリアルだし、更に異性とどんな形であれ一緒にひとところに住む、ともなれば「物語」は自ずと生まれるわけで。

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    2020年07月13日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • しゃぼん

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    扇情的でもない、色っぽいでもないし、艶っぽいでもない、エロチックなんてモノでもない、けど、エロいんだよなあ。

    フランス革命のヒロインを描いた別な作品を読んで、トリコさんに興味を持って。

    ひきこもりニートな花の色々匂うような、色気だったり、生活臭だったり、洗濯洗剤の香だったり、ハルオは何故?そばにいるのか?

    他の三編も、また、愛?二人でいることを淡々と描く。

    男性としては、私の年齢が言わせるのか、出てくるヒロインたちに共感できなかった、ちょっと肌が合わなかったかな?

    #しゃぼん
    #吉川トリコ
    #吉川トリコさん
    #小説好き
    #小説好きと繋がりたい
    #小説
    #読書記録
    #読書

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    2020年03月17日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

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    2020年03月14日
  • 女優の娘

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    有名なポルノ女優の母親が亡くなり、アイドルをしてる娘がいることが判明し…という設定が面白そうで読んでみた。
    ポルノ女優の娘であることの葛藤というより、普通に家族の問題、アイドルが抱える問題(恋愛禁止だとか、消耗されてるだとか)に関する小説って感じだったな。

    序盤から登場人物が多くて、しかもあだ名ばかり出てくるから「え、誰だっけ?」って何度かなった。
    主人公より10歳ほど年上の私には、全体的に興味がない、ついていけない話だったなぁ。
    劇場型アイドルの管理しきれない様は妙に生々しくて、そういうのに興味ある若い人は、楽しく読めるのかな。

    表紙は森川葵でふつーにめちゃんこ可愛いですが、主人公はブス

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    2020年02月24日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    面白かった。読む順番を間違えたっぽい。
    先にマリーアントワネットの日記を読んでから読むべきだった。
    軽く書かれてるけど、フランス革命当時の女性は貴族も平民も大変だったんだろうなと知識のない私でも感じた。
    マリーアントワネットの日記も読んでみよう

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    2020年02月06日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    誰かと一緒に暮らすことをテーマにしたアンソロジーですが、それぞれの作家さん達があまりにも個性的な設定を駆使したお陰でそれなりに面白いのですが、まとまりが無さ過ぎる一冊になってしまった印象です。

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    2020年01月01日