吉川トリコのレビュー一覧

  • しゃぼん

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    ******引用******

    「こんなこと、あたしが言うことじゃないかもしんないけど、いや、べつにいいんだけど、花ちゃんの好きなようにしていいんだよ。この部屋で眠りたいだけ眠って、あのパンをつぶして食べようがつぶさず食べようが、そんなことはどうでもいい。好きにすりゃいいよ。なんにも文句言わない。でも、」
     そこでなっちゃんは一旦、言葉を区切った。鏡の中、目だけはそらさないで。
    「誕生日までにいっこだけ、なんでもいいから欲しいものを見つけなさいよ。そうしなきゃもう遊んであげないよ」
     厳しい口調ではなかった。子どもをなだめるような優しい声だった。でもそれは命令だった。


    ―― 『しゃぼん』

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    2010年04月23日
  • しゃぼん

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    R-18文学賞受賞作「ねむりひめ」に表題作「しゃぼん」「いろとりどり」「もうすぐ春が」の3作を加えた全部で4つの短編。表題作のサイドストーリーもあるため、収録順に読むことをオススメします。一貫して「少女」の目線で描かれているので、読み手を選ぶ作品であることは否めません。男性には理解し難い部分もいくつかあるのではないでしょうか。女性になろうとしている途中の少女は見透かされているような気持ちを、かつて少女だった女性は自分の面影をどこかしらに感じるかと思います。露骨な性描写はありませんが、それぞれの関係性が妙にエロい、雰囲気エロな1冊だと思いました。漫画を読んでるみたいに、さらりと読めます。むしろ漫

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    2010年01月21日
  • グッモーエビアン!

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    家訓「おもしろければいーじゃん」
    かるーくサクサクっと読めます。名古屋の街に詳しくなれる気がする小説。

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    2009年10月07日
  • グッモーエビアン!

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    「エビアン」って某国の某水だと思ってました。be家族ing小説と言っておこう。それもそんじょそこらの家族ではない、価値基準が「おもしろい」かどうかって言うんだからなぁ。こんな母親と「父親」だったら自分ならまっとうに成長したかどうか疑問…ラストがちょっとまとまりすぎで物足りなかったけれど家族を巡る暗い事件ばかりの今日この頃においてはスッキリさわやか系の風をもたらしてくれること請け合い。それにしても吉川トリコってこんな透明な小説書くんだっけか…

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    2011年08月01日
  • ずっと名古屋

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    そんな名古屋名古屋していないと思うのは、私に名古屋の土地勘がないからかなぁ。読む前は、読み終わったら、すっごく名古屋に行きたくなると思っていたけど、うーん別に!だった。ただ、名古屋からはいろんな所に行きやすそう。

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    2026年08月29日
  • コンビニエンス・ラブ

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    帯の「ネタバレ厳禁&二度読み必至」の言葉に惹かれて読んだ(°▽°)
    正直、最初から最後までずーっと「これはイマイチだな、ハズレだな」って思いながら読んでたんだけど、オチで「!?」ってなった(°▽°)
    そういうことかー、たしかに二度読んじゃう(°▽°)

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    2026年08月19日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    飛鳥井千砂、越谷オサム、似鳥鶏など学生時代に読んでいた人たちがいたので読んでみました。

    間取りから生活を想像しながら読んでいくのが楽しかったです。

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    2026年08月08日
  • コンビニエンス・ラブ

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    ネタバレ

    終盤、「えっこんな展開?」って思ったら、まさかの乙女ゲームだったというオチでなんか逆に安心しました笑

    物語の内容がというより、言葉の表現が私好みで他の作品も読んでみたいなと思いました。

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    2026年07月23日
  • 余命一年、男をかう

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    余命宣告を受けた女性が“男を買う”という極端な設定ながら、物語は意外と静かで、内面の揺れが丁寧に描かれていたのが印象的でした。
    下世話になりそうなテーマを、あえて淡々と描いていることで逆に余韻が残ります。
    ただ、登場人物の背景や心理描写に物足りなさを感じる場面もあり、もう一歩深く踏み込んでほしかった気もしました。
    それでも、誰かと過ごす時間の意味や、自分の欲望にどう向き合うかを考えさせられる一冊で、読み終えてからじわじわ効いてくるタイプの物語でした。

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    2026年07月21日
  • コメディ映画で泣くきみと

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    「我が校にプロムを!」
    自分だったらそんな勝ち組・負け組がはっきり分かってしまう恐ろしいイベントは絶対にノーサンキューだと思うが、今しかないという焦燥感は共感できる。
    高校生の登場人物ももちろんだが、大人たち(教師、親、教師の姉)のストーリーが愛おしさを感じる。

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    2026年05月21日
  • 余命一年、男をかう

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    なんかカッコ多いな…と思ったら文章の癖が気になりはじめてだめだった。直前に伊坂幸太郎読んだからかな…ライトな文なので、変に躓かなければサクサク読めるはず…

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    2026年05月13日
  • 小説のように家を建てる

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    「ふつう」の家が、いかに大変か。ルームツアーやインテリアが大好きなのでいつかは私も家を建てる、もしくはリノベーションで自分の理想を詰め込んだ城を建てるんだ!と思っていたのでこのエッセイ、というか家を建てる実録のような本は面白かった。吉川さんの小説がすきでご本人のエッセイは初めてながらも隅々に感じ取れるフェミニズムや脱プラスチック、など一見癖に取られる部分も、一人の人間としての吉川さんのこだわりが見れるのも良かった。まだまだ家を建てるという事は家族しかも子どもがいるを想定した男性の持ち物というのは売り手側のアップデートは追いついていないのだなと感じる憤りは私にも体温が感じるようだった。書斎やキッ

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    2026年05月08日
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん

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    妻さんができた人なのか? 作家先生がこんなだから楓とうまくいったのか? 女2人と子供で飛び出して力強いな。

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    2026年05月08日
  • 余命一年、男をかう

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    ネタバレ

    子どものころから母に「ちゃんと貯金しなさい」と言われて育ち、お年玉をすべて没収はされなかったけれども、もらったものは大半を銀行(自分の口座)に預けるのが当然で、ある程度溜まったら定期預金にしていた。結果的に、大人になってから、少し安心できるくらいの貯金になったので、それはメリットだったけれど、「お金を使うのが下手だな」という自覚がある。若いときにもっとバカみたいな注ぎ込み方をしておけばよかった。年を重ねると、どうしたって守りに入る……というか、使えるお金に体力がついていかなくなる。

    母から受け取った呪いのひとつが「お金がなくなったら困るでしょう」という不安だ。

    生活レベルを落とすことに恐怖

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    2026年05月01日
  • コンビニエンス・ラブ

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    ネタバレ

    100分で読めるとあるようにサクッと読むことが出来た。
    全体として、ややご都合主義的な展開に感じる部分もありつつ、愛生の恋が実ってほしいと思わせる魅力があった。アーティストでありながらアイドルとしての役割を求められる苦しさには人間味があり、自然と続きを読み進めてしまう作品だった。

    一方で、最後に明かされる実は恋愛ゲームだったという展開には意外性を感じたものの、愛生に対して「クソミソホモソ野郎」という表現が出てきた場面では、少し白けた気持ちにもなった。

    ゲームのキャラクターや“推し”という存在は、結局のところフィルター越しに見た表面的な魅力を好きになっているだけで、自分の解釈と異なる部分や人

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    2026年04月20日
  • 小説のように家を建てる

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    あれもこれもと妥協は許さず、威圧的な工務店と対峙したり、打ち合わせを何度も重ね、時折吠えながら、予算を大幅にオーバーしたものの無事に家が建ってよかったです。最後に一枚だけ写真が出ていたけど、解放感があって素敵な玄関でした。

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    2026年04月13日
  • あわのまにまに

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    多分最後の章から読み直したらしっくりくるところが多いのかもしれないけれども、あまり文体と展開が好きじゃないのか読むのが大変だった……。設定と構成は面白い。

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    2026年04月12日
  • あわのまにまに

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    新しいストーリー展開をしていく小説だと思いました。
    時代を追うごとに謎が謎を読んでいきながらもしっかりオチがあって、読み終わったあと怖さが残りました。
    意味を知ると怖い気持ちが膨らんできます。

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    2026年04月05日
  • 女優の娘

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    アイドル活動をしている主人公のもとに母の訃報が届く。
    母は一世を風靡したポルノ女優で、主人公は一躍時の人に。
    著名な映画監督と共に母の追悼ドキュメンタリーを撮ることになり、母の半生を追いながら自身のアイドルとしての信念を確立していく物語。

    親が有名人だと子供は大変だよね…。

    アイドル仲間との友情が微笑ましかった。

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    2026年03月09日
  • コンビニエンス・ラブ

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    ネタバレ

    こちらも、朝井リョウさんがYouTubeでおすすめしていたので読んでみた。

    「はる」とマユは同一人物なのではないか、コンサートの後に呼び出して週刊誌に売ったのではないか、などと、まんまとミスリードに引っ掛かってからの、最後のオチ。まったく想像していなかったパターンで驚いた。

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    2026年02月13日