あらすじ
私の家族はちょっと変わっている。元パンクスで現役未婚、自称「永遠の24歳」のお母さんと、お調子者で万年バンドマンで、血の繋がっていないお父さんヤグ、そして15歳の私はつき。うちのルールはたったひとつ「おもしろければ、いーじゃん」。そんなぶっ飛んだ家族のキュートでドタバタな日々。おもしろくて心あたたまる新しい家族の物語。
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Posted by ブクログ
妙なタイトル、と思いつつ読んだらこれがなかなか。
あきちゃんとはつき、ヤグのお互いを想う気持ちが深いとこに響くんやけど、どこか間抜けで笑える。
あきちゃんは女冥利に尽きるな~。でもヤグみたいなタイプを好きになる可能性もないか。
Posted by ブクログ
一般の常識から遥か遠くにいる両親がいる家族だけど、なんかいい家族だなってにやり・・・
でも、あまりの奔放ぶり、苦手な人は苦手だろうな。
なんか、この本を好きな私って、どちらかというと変人が好きなんじゃないだろうか?と不安になってしまった位。
Posted by ブクログ
中学生のはつきと、素直じゃなくてめんどくさい母と、母に結婚してもらえない30歳のヤグ。
はつきの物心つくころには母とヤグの3人家族だったけれど
はつきとヤグには血の繋がりはなくて
でも実の父親以上に彼のことを大切な家族だと思っていること。
オーストラリアから帰国してきたヤグが、いつか母とはつきと3人で移住したいと言い出したこと。
それを実現するために、フリマやバイトや内職で、少しでもお金を貯めようとする日々。
ついにヤグの願いだった母との籍を入れることになり、
戸籍上も家族となった3人。
はつきの家族は面白ければオッケーで、とってもおバカ(主にヤグが)だけどとっても温かい。
彼らは本音は言わないけれど、心では互いを尊重していて、この先も幸せに生きるんだろうなあと思う。
Posted by ブクログ
ヤグとあきちゃんのばかったれ具合にやられてしまった。パンクスということでうっかり気を許してしまった。はつきが大人びてしまうのも頷ける。あれだけ滅茶苦茶だと笑ってしまう。ちょっと見習いたいところだ。オイラも相当にバカだと自覚しているけど、嫁を笑わせるどころか口もきいてくれないもんな。
ばかったれなヤグはあきちゃんが大好き、現役パンクスのあきちゃんはロックなヤグが好き。そこで育つはつきがどんな女性になっていくのか楽しみだ。間違いなくイカした女性になるな。
Posted by ブクログ
ちょっとあり得そうに無いけど、あったらいいな、こういう家族。
って思えるお話。自分の言いたいことちょっと気兼ねしながらも、ちゃんと言えて、それぞれそれなりに自由なことしながらも仲良しっていいよね。今、中学生だったら、憧れの家族かも。
一気読みしました。
そして、名古屋弁がその柔らかさを増幅してる感じ。
知らない土地だけど、目に浮かぶし。
映画は観てないですが、?大泉洋は違和感ないかも。
Posted by ブクログ
読みやすかった!の一言!今年の秋に映画化もされるそう。
時々ヤグの言動にほろっと来そうになった‥‥ それにしても、はっちゃん、よくそんな環境下の中で真っ当に育ったよ。常識的に、親がああなら駄目人間真っしぐらなのに、フィクションだから面白い。
Posted by ブクログ
「エビアン」って某国の某水だと思ってました。be家族ing小説と言っておこう。それもそんじょそこらの家族ではない、価値基準が「おもしろい」かどうかって言うんだからなぁ。こんな母親と「父親」だったら自分ならまっとうに成長したかどうか疑問…ラストがちょっとまとまりすぎで物足りなかったけれど家族を巡る暗い事件ばかりの今日この頃においてはスッキリさわやか系の風をもたらしてくれること請け合い。それにしても吉川トリコってこんな透明な小説書くんだっけか…
Posted by ブクログ
〈内容〉元パンクスのお母さんと15歳の私、そして血の繋がっていない万年バンドマンのお父さん。ちょっとせつない家族の愛ってヤツを描くハッピー・ストーリー!
Posted by ブクログ
19歳でシングルマザーになった母・あきと、若すぎて(16歳)母と結婚が出来ずそのままズルズルと同居しているヤグ。バリバリのロッカーだった二人のもとで、不思議な母子家庭+1人の生活をしているはつきは中3。のんきなヤグが、1年間のオーストラリア暮らしから戻ってきた。そんな破天荒な家族が、家族として絆を深めながら、旅立っていく。
テンポよく進む文章ではある。映画のようにドラマチックだけれど、読後は「そっか、行けたんダ」と思うだけでした。