吉川トリコのレビュー一覧

  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    ネットスラングとハイテンションなノリに付いていけた…
    昔読んだベルサイユのバラの記憶と合わせながら、答え合わせのような気持ちで読み進める
    14歳で異国に嫁ぎ、誰が敵なのか味方なのか分からぬままあれよあれよと神輿に担ぎ上げられるトワネットちゃんカワユス&カワイソス

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    2019年07月21日
  • しゃぼん

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    2019/06/11

    官能的小説が読みたくて取り寄せた
    性的かっていえば、そうでもなくて
    性 思春期 セックス そういう混沌とした感情が
    思考が、ブレながら安心と安定を求めて模索しているという感じだ。


    ストーリーは一応つながっていはいるが(「しゃぼん」の視点のみ)
    独立しているので短編としても読める。
    読みやすいわけではないし、生々しい、ぬるさ、空気がどんよりとそこにある気さえする。「生きている」小説なので好き嫌いはあるだろう。
    賞をとった「ねむりひめ」は「好き」という気持ちだけで立っている切実さが
    「もうすぐ春が」は現実と快楽のカオスでのたうち回る学生としての生き辛さが
    「いろとりどり

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    2019年07月08日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリー近くにある架空の商店街、明日町こんぺいとう商店街。昭和の香りの商店街のお店を舞台に、それぞれの作家が一話づつ書き下ろす。
    それぞれの話に、他のお店が登場したり…。続編3まで刊行中。

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    2019年03月22日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    還暦後の遊び場‥探さなくては‥いや、自分で作るのか。さて、私はどんな遊び場を作ろうかな!
    商店街7つのお店の物語、「伊藤米店」が好みかな♪

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    2019年03月02日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    共同生活がテーマで書かれたアンソロジー。

    面白い作品と微妙な作品の差が激しいと思った。
    特に、男女の恋愛模様を描いた作品はだいたい私の好みではなかった。
    逆に、恋愛絡みではない共同生活(ルームシェア、出張のホテル、隣の家の子供の世話)は結構面白かった。

    好きな作家さんがいるなら読んでもいいかもしれない。

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    2019年02月14日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    部屋がらみで様々な人が寄稿した短編集。
    それぞれの人の特徴を感じながら一気に読める軽い本。
    この本を皮切りにいっぱい本が読めるようになってきた。
    もっと簡単に本に向き合って良いんだなと思わせてくれてありがとう。

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    2019年02月10日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    世界に嫌われた王妃を、愛さずにはいられない。え、あたしがフランス王妃とかwww ウケるってかんじなんですけどー。1774年 5 月10日、ルイ15世が崩御し、夫・ルイ16世が国王に。だが、アントワネットへの世間の風当たりは強まる一方だった。取り巻きたちとの夜遊び、膨大な服飾費、授からない子ども、根も葉もない噂。そして、本当の恋。だが革命が起こり、すべては終わる──。王妃の最期の言葉に、涙があふれるクライマックス!

    最初から最後まで軽やかで華やかで、自分のことも家族のことも大好きで乙女な部分を持ち続けたマリー・アントワネット。本当の姿はどうだったのか、今となっては分からない。でも小説とは思えな

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    2019年01月29日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     「桃尻語訳 枕草子」を思い出す、この先鋭的な表現。縦書きなのに絵文字もバリバリ入って来ます。

     さて、下巻は王太子妃が王妃になったところから始まり、悲劇が迫って来ます。囚われの身になっても、最後まで世話人がついていたりして、少なくともルイ16世の存命中はまあまあ穏やかな暮らしぶりでした。
     豪華な食事や豪奢な服飾品の有無だけは王宮の暮らしと違うけれど、王族は捕えらる前から常に人の目にさらされる不自由さに慣れていたのかもしれないと思います。
     
     涙の完結!という呷り文句があったけれど、ラストはむ
    しろ清々しかった。
     レーヌ・ド・フランスではなく、マリー・アントワネットを生き切って、トワネ

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    2019年01月21日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    面白い!
    ベルばらでおなじみの皆さんが、また違った感じでいきいき暮らしておられます。
    特にルイ16世がベルばらより男前になってました。

    最近はやりのSNS表現またはオタク言葉?の解説があって(無論解説なしで分かる人は解説読み飛ばすよろし)これも勉強になります。

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    2019年01月21日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    このプリンセス、他人とは思えない! ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www 1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜・・・。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた──。時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説!

    すごい。読みやすくて突っ込みどころ満載の言葉遣いなのに共感しかわいてこない。私はプリンセスでも何でもない庶民で彼女からしたら得体の知れない人物なんだけど。リアルすぎて本当にこんな日記書いてたら面白

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    2018年12月30日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…。気鋭の作家8人がさまざまなシチュエーションを詰め込んだ、ひとつ屋根の下アンソロジー。

    いろいろな間取りがあって楽しい。

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    2018年12月05日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    最近の人気作家8名の作品によるアンソロジー。

    朝井リョウさん,似鳥鶏さんを目当てに読み始めたが,他の方の作品も良かった。

    自分以外の他者との共同生活。
    それは,自分の私的な一面を他者に開示するのと同義である。

    その他者が親しい人間とは限らない。
    それでも,同じ空間とルールを共有していくなかで,互いの私的な部分も共有され,いずれは自分の習慣の一部として生活に組み込まれていく。

    私の大学は同棲率が高いことで有名らしいが,実際はどうなのだろう。

    意外と本書のような物語が,私の部屋のすぐ下で起こっていたりするのかもしれない。

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    2018年11月18日
  • 戦場のガールズライフ(小学館文庫)

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    東京でバイトをしながら、地味に暮らしている二十歳の珠子。
    そこへ故郷名古屋から、高校時代の濃すぎる友人が次々と転がり込んで、共同生活をする羽目に。
    スーパーバカポジティブの、二流地方モデルの希奈子。
    一見地味なのに、フェロモン全開の美深。
    アングラビジュアル系バンドの追っかけをするゴスロリ毒舌美少女の由美。
    この三人が恐ろしいテンポで動き回り、しゃべりまくる小説。
    でも、絵が浮かぶ。
    映像作品になったら面白いかも。
    こんな三人に振り回され、自分の個性のなさに落胆していた珠子も、最後には自分の行く道をつかみ始め、物語としての結構も整っている。

    アラサーやら、アラフォーの女性のじたばたを扱った小

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    2018年10月06日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    飛鳥井千砂の「隣の空も青い」が好きかな。
    坂本司の「女子的生活」もおもしろかった。
    浅井リョウの「それでは二人組を作ってください」は人間のあざとい部分が見えて、らしい。

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    2018年08月12日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    一巻より若干暗め。好みでいうと一巻のほうが好き。きっと、自分の人生や考え方に近いものが多かったからかなぁ。これはこれで、たぶん共感する人もおおいと思う。

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    2018年07月21日
  • ミドリのミ

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    ネタバレ

    ミドリちゃんの人生の序章にすぎないのかもしれない。明るい未来はまだ見えない状態で、でもこの夫夫はミドリと一緒に生きたいと決意を新たに再出発しようとしている。

    でも心のどこかで、なぜ距離をとってあげられないのだろう…とも思う。親の…しかも男同士の営みなんぞ気付かせないでやってよ、、そこは小さい女の子が乗り越えなくて良い問題ではないかなぁ…

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    2018年06月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    お弁当屋さんの「おまち堂」がいいなー。同じ商店街なので当然ながら前作に登場したお米屋さんのおにぎりやカフェの話題も出てきて嬉しい。

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    2017年09月10日
  • しゃぼん

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    表題作の『しゃぼん』のほか、『いろとりどり』、『もうすぐ春が』、『ねむりひめ』の4編を収録。うち、『ねむりひめ』は“女による女のためのR-18文学賞”で大賞と読者賞をダブル受賞した作品だそうですが、賞を過剰に意識して書かれた作品なのか、電車の中では読むのがはばかられるほどのエロ表現頻出。そのわりにちっともエロくない、半端なポルノ作品に感じます。『しゃぼん』は130頁ちょいの中編で、まもなく30歳になる女性が主役。何があったか無職で、宅配ピザ屋の店長を務める優しい彼に甘えまくり。お風呂に入るのが大嫌い、生理中はしょっちゅう血を垂れ流してソファを汚してしまう粗相ありという、女性としてどうなのよと言

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    2017年05月10日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 大島真寿美「カフェ スルス」/二軒目 大山淳子「あずかりやさん」/三軒目 彩瀬まる「伊藤米店」/四軒目 千早茜「チンドン屋」/五軒目 松村栄子「三波呉服店―2005―」/六軒目 吉川トリコ「キッチン田中」/七軒目 中島京子「砂糖屋綿貫」

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    2017年04月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 藤谷治「古書卯月(ウガツ)」/二軒目 あさのますみ「あったか弁当・おまち堂」/三軒目 安澄加奈「水沢文具店」/四軒目 加藤千恵「台湾茶『淡月』」/五軒目 吉川トリコ「カサブランカ洋装店」/六軒目 大沼紀子「やきとり鳥吉」

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    2017年04月06日