吉川トリコのレビュー一覧

  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    「Rose」は面白く読んだものの、「Bleu」を読むのはためらってしまった。だって、大抵の人は知ってる。もちろん私も知ってる。この主人公の最期がどうなるのか。もう、後半からはポロポロ泣きながら読んだ。「世界に嫌われた王妃を、愛さずにはいられない。」って、正にそんな感じでした

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    2021年05月28日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    パリピでウェイ系な最強プリンセスがやってきた!

    マリー・アントワネットの物語を知っている人が楽しむ作品である。まったく知らない人はこれを一冊目にしてはいけない。ベルばらを読んでおくか、せめて宝塚を見ておいて、あらすじだけでもアントワネットの生涯を知っていないと面白くないと思う。私は彼女の生涯を知った状態で読んだので、知らない人がどう思うかは実際のところわからないが、多分これがマリー・アントワネットとの出会いという人は、めんくらって終わるのではないか。知っている人でもめんくらうかもしれないが。

    マリー・アントワネットをどう思うか。悲劇の女性、わがままなフランス王妃、革命の原因になった、などな

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    2021年05月04日
  • 夜更けのおつまみ

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    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。

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    2021年04月03日
  • 夢で逢えたら

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    面白かった。

    他人を切ることでブレイクした女芸人とお嫁にいくことを生きがいとしていた女子アナウンサーが地方番組で出会う。まったく違う二人だけれど、次第に各々もってた女としての生きづらさ、理不尽さに気付き、爆発させる物語。

    ジェンダーの話だけれど、固い文章なわけではなく、とにかく展開ややりとりに笑える。だからといって、問題をウヤムヤにする書き方はせず切り込んでいくのが読んでいて痛快であり、辛いところもあり。

    主人公たちと世代が近いこともあるけれど、特に2018年〜2020年の芸人の流れ(闇営業、第7世代の登場、ブルゾンちえみの変化、阿佐ヶ谷姉妹とばんばん実在する人物名もでてくる)、本当に今

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    2021年04月01日
  • しゃぼん

    購入済み

    サクサク読めます

    吉川トリコさんの小説って、ヒロインがカッコイイですよね。
    サバサバしていて男前の性格で、きっと女も惚れる女だと思います。会話も軽快で引き込まれます。
    しかーし、込められたテーマは深いのです。2度読み、3度読みもおすすめです。

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    2021年03月18日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    マリー・アントワネットが書いた風の日記を、現代日本人女性が書いたように変換する。

    橋本治の桃尻娘風、もしくは桃尻語訳のようだと言ったら古いだろうか。

    マリーがオーストリアから、フランスに嫁に来る辺りから、処刑されるまでを、実に軽薄な文体で綴る。

    <男子が「男になる」のは社会的に一人前と認められたときで、女子が「女になる」のは出産の準備がととのったとき。なんだそれ。飲み込めない。激安焼肉チェーン店のゴムみたいな牛ホルモンより飲み込めない。>

    とか、ラスト近辺、フランス革命の後逃亡するとき、

    <財産はほとんど没収されちゃったも同然だし、この先の収入のあてもないんだから。夫婦そろってノン収

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    2021年03月01日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    中島京子さんと大島真寿美さん目当てに読んだ。どれも角が取れてて、程よい甘さ。こんぺいとうって美味しいもんね。

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    2021年02月24日
  • 夢で逢えたら

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    お笑い芸人と女子アナが売れるまでの奮闘とそれがゆえの葛藤を経て、遂にワイドショーで大物司会者を晒しものにする場面がクライマックスになっているが、エピローグの街頭ロケで近所のセクハラ丸出しのオッチャンに場をさらわれる一幕こそが笑いの本質を突いてる。

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    2021年02月05日
  • 夢で逢えたら

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    ヒエラルキーは違えど男社会で働く女芸人と女子アナが、フェミニズムに目覚めていくお話。
    タイプの違う2人が友情を築いていく中で、男社会で女が受ける理不尽さに気づき、行動していく様は爽快。
    女性の友情を気持ちよく描いてくれる吉川さん最高!

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    2021年02月04日
  • 夢で逢えたら

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    2020年の今こそ読むべき痛快作!

    万人向けではないかもしれないけど、自分にはサイコーのシスターフッド小説でわ。

    いつか読み返した時に「この頃こんなだったね」と思える未来でありますように

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    2020年11月23日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    これもおもしろかった~。
    「Rose」と「Bleu」のようなギャル口調のおもしろさとは違うけど、当時アントワネットのそばにいた人たちが思ってたことを語ってくれてる。
    読み終わってすぐに再読。
    そして今「Rose」と「Bleu」を再読中。
    とっても興味深いし、ある意味アントワネットのファン。

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    2020年11月15日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    Bleuは切ない。結末を知ってるだけにラストに向かっていくのは泣ける。
    現代のギャルみたいな文章がとっても似合う。
    時代が時代ならきっと楽しく過ごせただろうに、不憫だな~。
    Roseから再読したい。

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    2020年11月03日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    読んでる途中で下巻(Bleu)があると知ったけど、ルイ15世が亡くなったところで終了する「Rose」。
    「Bleu」は絶対悲しい物語になるのがわかってるから辛い。
    続きを早く読みたい。

    再読終了。
    読んだばかりなのに忘れてるところも多かったし、カタカナの名前を覚えるのが苦手な私にとっては再読することでより深く理解できた。
    個々の人物について違った角度から知れる「ベルサイユのゆり」も再読終了。

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    2020年11月25日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    『マリー・アントワネットの日記』の姉妹編。
    アントワネットの周囲の人々の、革命後の人生を辿る。

    革命のさなかで惨殺されたランバル公妃。
    幽霊となった彼女が、アントワネットゆかりの人々を訪ね、「その後」を語らせる。
    ジャンヌ・ヴァロア、デュバリー夫人、ポリニャック夫人、髪結いのレオナール、モード商のベルタン嬢などなど。
    そして「大トリ」は、娘のマリー・テレーズ。

    こうした後に残った人々が、苦難の人生を送りながら、語る。
    この語りが、「マリー・アントワネット現象」とでもいうべきものを生み出していく力学のようなものが透けて見えるのが面白かった。

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    2020年09月20日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    知ってるようで詳しくは知らないマリー·アントワネット。
    今の若者が使う言葉が散りばめられていて、歴史物とは言え、読みやすい構成だった。
    こういう言葉を使う若い人に読んでほしいなあ。
    改めてフランス革命について紐解いてみた。
    ティーンズコーナーに並べたい作品だ。

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    2022年03月03日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    平成(令和)のJKみたいなマリー・アントワネットのLINEみたいな日記小説です。アントワネットがフランスに嫁いでから母マリア・テレジアと交わした往復書簡を読んだこともあったので、それを超解釈・翻訳したらこんなかなぁと、ちょっとネットスラング多すぎかなと思いつつ、相当面白く読みました。
    フランス革命ものは毎年のように何かしら読んでるので、知識も相当蓄積されてると思ってたけど、王太子妃時代のアントワネットのことはそういえばあまり知らなかった。義弟のアルトワ伯たちとかランバン公爵夫人とかの遊び友達との関係って確かにちょっと遊んでる女子高生の生活っぽいイメージ。親の金で遊びまくる、軽はずみな若さが溢れ

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    2020年08月29日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    はじめて、マリー・アントワネットという人にちょっと共感することがあった。
    贅沢にうつつを抜かし、国を傾けた悪女としか思えなかった。

    でも、こんなところを読むと、ちょっと応援したくなる。

    あたしはマリア・テレジアのような女傑じゃないし、政治のことなんかこれっぽっちもわかりません。わかんないけど、女だからって外野に回されるのには苛立ちを感じる。「女は女のやり方でうまく立ち回って男を操縦しろ」なんて発想はもっといや。シンプルじゃないし汚らしいし男も女もばかにしてる。
    だけどこれ(註:ファッション)は違う。主導権はあたしの手の中にある。あたしがあたしであるためにあたしにはこれが必要なのです。「

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    2020年05月06日