吉川トリコのレビュー一覧

  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    面白くて一気読み。フェルセンとの恋も陛下との愛も女に対する押し付けへの反骨も最高で……Roseでの王太子とのすれ違いにやきもきしてたけどあのときはそれでよかったのかも。

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    2024年01月07日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    ある家族に隠されている秘密が、10年毎に遡って少しずつ 少しずつ明かされていくのだが、読み進めながら困惑と不気味さに包まれた。物語を読む際には、なんとなくこんな感じかなと世界観や登場人物像を頭の中で膨らませるのだが、章を重ね、10年遡る度にすべて崩されていくのが恐ろしくて愉快だった。キラキラと輝く側面をみせながらも、触れようとするとパチンと弾ける、シャボン玉のような小説だと思った。

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    2023年09月16日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    帯の「好きな人とずっと一緒にいるために」あのとき、あの人は何をした?の一文が読み終わると本当に沁みる。1つの家族を10年ごとに50年分遡って行く物語。どの時点の話もいのりさんという女性が出てくるけど、いのりさん視点の話はない。けど遡って行くことで、最初は自由奔放で奇妙にさえ見えていた彼女の言動が違って見えてくる。50年という長い時の中で、価値観もどんどん変わっていく。それぞれの世相で、各々が「好きな人とずっと一緒にいるために」あがいて織りなしてきた家族の歴史に驚嘆させられた。

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    2023年09月03日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    面白かった。
    内容はすごかったけど、、
    先が気になってどんどん読んだ。
    色んなびっくりする展開が出てきたけど、10年追いかけてプロポーズまでした人の妹と結婚するっていう、妹夫婦に1番ぎょっとした。

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    2023年07月08日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    オヴォワーを最後に使った、マリーアントワネットに深く手を振りたい。
    フランス語では「サリュー」と「オヴォワー」と「アデュー」の3つが「さようなら」っていう感じの意味をなすらしいんだけど、

    「サリュー」はじゃあね〜
    「オヴォワー」はまたいつか!
    「アデュー」はさようなら。(永遠の別れみたいな)

    って感じ。死刑台に立つ前にオヴォワーを使ったトワネット。うん、こりゃまた読みに来るしかねえなって感じ。
    この人と、ルイ16世、それ以外の人たちもそうだけど、とんでもない人生を歩んでるなって思った。まじで濃すぎて、自分の人生がちっぽけに見えちゃうくらい。

    慣習と陰謀が漂い、暇ゆえに意味わからん噂が漂う

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    2022年12月26日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    「マリー・アントワネットの日記」の続編。

    革命のさなか、九月虐殺の犠牲になったランバル公妃が幽霊となり、マリーアントワネットゆかりの女性の元を訪れ、話を聞く。

    アントワネットって、時代を超えても不思議な魅力を持ち続け、人々を魅了し続けていると思う。
    その非業の死はもちろん、真偽が疑わしい言動も、全てアントワネットを引き立てているみたい。

    世界史やフランスに詳しくなくても、面白くて一気に読める本。
    この一冊で興味がわく人もいるかもしれない。

    登場人物や事件を調べながら読んだので、この時代のことをもっと知りたくなった。

    歴史好きも、プリンセス好きも、フランス好きも。
    読む人みんなが、アン

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    2022年10月19日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    新しい恋愛日記小説という感じ。

    読んでいてドキドキが止まらない。!
    マリーアントワネットのイメージが大きく変わった本です。
    現代の少し昔のギャル?表現が使われていて、ときどき訳を確認しながら読み進めました。

    続きが気になりすぎる!bleu も読みます!

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    2022年09月27日
  • 夜更けのおつまみ

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    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    夫がフランス国王となり、王妃となったトワネットちゃん。少しは落ち着くのか、と思っていたら前半はパワーアップして贅の限りを尽くしてました。カードでの負けっぷり豪快過ぎる。でも若い身で何かに嵌まってしまったら歯止めきかないよなー。しかもストレス満載の生活の中ならなおさら。そう思うと時代が違ったら彼女には別の明るい道があったかもしれないと考えてしまう。逆に「A」との恋は通俗的になってしまったのかもしれないけど。ルイ16世もしかり。心が通い合うの、通常ならそこからいい家庭が築けたかもしれないけど遅すぎや!革命が起きてからの史実は確定しているのにパリからの脱出は成功して欲しいと願ってしまった。最期まで胸

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    2022年05月21日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    現代JK(しかもオタク寄り)な感覚のマリー・アントワネットが14歳で政略結婚でフランス王子に嫁ぐ事が決まった所から綴り始めた日記。パリピでウェーイな性格のトワネットちゃんが絢爛豪華だけどしきたりに縛られまくる王宮での生活や、群がってくる貴族達の魑魅魍魎っぷり、自分に興味を持ってくれない夫とのすれ違いの日々をネットスラングや絵文字満載で愚痴を吐きまくるのが楽しい。2ページ毎にスラングその他が脚注で真面目に解説されるのがまた楽しい。その分14歳なんだからそりゃお子様だよな、なのに色々渡り合わないといけない立場になってしまった彼女の不幸も立ち上がってくる。生活安定してきた?と思った所で「A」が登場し

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    2022年05月21日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    とっても読みやすかった。歴史には全く疎くて初めて知る事が多かったので新鮮でした。続きもあるようなので読みます。
    マリーアントワネットの印象が私が思い描いていたのと違ったので知る事ができてためになりました。

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    2022年04月04日
  • 女優の娘

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    ネタバレ

    読んでよかったなあ
    最近なに読んでも感動うすくて、自分は本好きじゃないのかなあって思ってたし、はじめは読みやすいなーしか思わなかったけど、よかった

    いとが、過呼吸になったときに言った「とって」が、何のことかわからなくて、「撮って」だって書かれた時はあーいとの考え方は女優だなーって思った、そこは全然憧れ
    だけど最後の方の描写は、素直になれない部分がすごくすごく共感できて、母を手繰ることで娘のことをしるレンズの外の人たちになれた気がしてうわあなんかわかるしわかんないところもいいなあって思った

    書いててよくわかんなくなっちゃったけど、とにかく好きだなこれは

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    2022年03月25日
  • おんなのじかん

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    軽い文体とは、ウラハラに、
    書いているテーマは
    けっこうずしりと来る。
    「いま」に向き合って書かれたものなので
    ちょっと賞味期限はあるかも。
    読むならお早めに

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    2022年02月20日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    あの!マリーアントワネットに現代的な気持ちで共感を持って読める。文章も軽めになるように書いていて読み進めやすい
    小説は娯楽だと改めて思わせてくれます

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    2021年12月05日
  • おんなのじかん

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    「マリー・アントワネットの日記」で知った吉川トリコさんのエッセイ。
    おしゃべりな文体と称されているように、賑やかで軽快な文章で読みやすく面白かった。
    やおい者(腐女子)だったり、ときメモGSでサマーヌードのような夏を体験したり、
    片親、毒親育ちだったりと共感出来るエピソードが多かった。
    また、吉川トリコさんのエッセイが読んでみたいです。

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    2021年11月26日
  • 夢で逢えたら

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    文句なしで面白かった。何だろう、わかるわかるの連続で、読後感もずっと本の中にいる感じ。
    なんでこんなに生きづらいんだろうと思う。なんで男性と同じような仕事で、プラス女性の生きづらさを解消するタスクを解決しないと前に進めないんだろう。
    ただ、解決する方法を考え、変化を恐れず実施したら、ちょっとは変わっていくのではないか。そう思っている人は割といるんじゃないか、行動を起こしていく中で、という言った同志もみつかっていくのではないか、と励まされた。
    そう、励まされたのだ。

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    2021年10月16日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    最後の短編が特に生々しくて。他のもどれも生々しかった。のぞき見している気分。同棲って何なんだろう。結婚のように契約でもなんでもなくて、気持ち次第ですぐに出て行って。また夢に見そう。

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    2021年09月04日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    朝井リョウはん目当てで手に取りましたが、
    最後の吉川トリコさんの短編がお気に入りです。

    私自身も、自分の性格や習慣はこれまで一緒に過ごした人に影響されてるところがあるのだろうと思い馳せました。

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    2021年07月31日
  • 夢で逢えたら

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    社会の空気が感じられる面白い作品。固有名詞もバンバン出てきて小説なのか現実なのか分からなくなってくる。女同士の連帯が描かれていてとても良い。
    10年後に読んだら昔はこんな社会だったなーと懐かしく思えるくらい良い方向に変わっているといいな。

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    2021年04月25日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    読み終わったあと、気づいたらマリーアントワネットロスになっていた。池田理代子風→宮下あきら風に変わるとか、詳細はググってとか、相変わらずはっちゃけた文章だけど、フランス革命の臨場感と物々しい雰囲気がリアルに伝わった。犯人探し本能で思考停止した暴徒の様子が恐ろしい。ルイ16世の潔さ、女帝マリア・テレジア譲りのアントワネットの意志の強さ、恋人のフェルセン伯爵の一途さ、ランバル公爵夫人の最後まで共に寄り添う覚悟、それぞれの矜持が胸に痛む。確かに本の帯通り共感せずにはいられない。

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    2021年03月26日