吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初はとにかく軽くて。合わないかもなーなんて思ってたんだけど
多様性をテーマに、どんどん温度が増していくような
ルーツ、生い立ち、養子縁組、セクシュアリティ
高校、ママ友関係、そしてコメディ映画を題材に
平たく言うとみんな色々あるよねーってことが
描かれていた
構成もわかりやすく、重たいテーマだけどねっとりしてなくて、でもさっぱりもしていなくて
ちゃんとそれぞれの登場人物の感情の揺れや居心地の悪さが伝わってきた
痺れたのは
他人の家で出された、自分の家のそれとは違うふわふわタオルや子ども思いの母親
あと
差別した側の方を気遣って言えないでいた自分のルーツの描写
違う作品も読んでみたいな -
Posted by ブクログ
死生観が私と同じだった。独身40歳女性の主人公は癌で余命一年と宣告されて感じたのが「この先何年も生きなくていいんだ、と安堵した」。末期といえど一年。否二年三年正確な寿命がわからないなら今までの貯金をぜんぶ使おうとするも渋られ、では一年と決めて自殺するかと思っても迷惑を被る人がでてくる。1人で生きていくことも困難なのに、1人で死んでいくことも許されない。生きることを恐れていた。いつかくる貧困に怯え不安があるなかで余命一年は肩の荷がおりた。とあって共感しかなくこの本を買おうとおもった。そんな中でホストの男をかうことになる。買っても主人公の死生観はかわらなかったが、ホストという接客のプロの立ち振る舞いが「かった」事が正解だった。こんなに気持ちよく過ごせるなら財産ぜんぶこのホストに残そうと。あとはさっさと死んでしまう。それが良かった。終盤まではそのスタンスで、その死生観が私と同じで共感していた。
以下はネタバレになるので、読んでから見てほしい。
やはり男をかっても、一緒にいる事がながくなるとだんだん情がうまれてしまう。
死にたかったのでちょうど余命宣告はラッキーとばかりに思っていたのに、後ろ髪を生きてる人間に引っ張られてしまう。主人公は最後の喧嘩の後も一切をホストに依存などせず1人でも静かに死を待っていたのに
やはり最後には小説なので、生きていてほしいとか相思相愛とかでほだされ結局「理解ある彼君」のような存在が支えて、その彼の腕で抱きしめられながら、生きたいと決意する。
なんてハッピーエンドになってしまった。最初の死生観から真逆の結末、綺麗な終わりになってしまった。
不満ではないけれど、「やはりか」となった。まるであの死生観はだめだと諭されるている気分にもなるし、現実はそんな彼がうまく現れる事もあるかもないかも知れない、結局は1人で生きていくことより誰かと生きていくことが、正解なんだよ。といわれているかのよう。
それは本当に理解できないけど、本の3分の2ほどは最初の死生観のまま芯がありその中ででてくる考え方などに何度も付箋をはりたくなったので、やはりこの本を買おうと思う。
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