吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても複雑な関係での同居…
作家先生の子どもを妊娠した楓は、先生の実家がある岐阜に引っ越してきた。
先生の妻・野ゆりと3人で暮らそうとするのだが、先生は執筆の関係で、すぐにひとり東京へ。
楓が妊娠するまでのことや妻である野ゆりのこれまでのこと、そして先生の生い立ちや先生の母の死などが、ぎゅっと詰め込まれている。
ありえないことかも…だが、普通であっても普通じゃない家族はそこら辺にいる。
そう思うと変であっても特別に変だと感じなくなる神経に驚きながら納得していることに笑えた。
ふわふわとした考えのない先生こそが、要らない存在となるのか…。
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Posted by ブクログ
初めての作家さんでした。
なんだか漫画を読んでるみたいな感覚でサクサク読めました。
瀬名の口悪いしめちゃくちゃだけど情に熱くてあったかくて
家族思いの感じもかっこいいし、
唯の、ひねくれた口の利き方で相手や読み手をイライラさせるんだけど、コンビニなんかに置いてある寄付箱に必ず寄付をするとか、キルトづくりが趣味とか
強がっていろいろさめて生きている感じがするけど、やっぱり寂しがりやで頑張り屋さんで
毎日を慎ましく生きている感じとかもなんかかわいかったりとか…
余命宣告とか、お金で人を買うとかともすれば、暗い感じに受けがちなお話が軸になっているけど、
二人のお互いを思い気持ちが
喧嘩してるんだけど、伝わってきてハラハラしたり、キュンとしたり…
二人にはずーっと仲良く生きていってほしいな -
Posted by ブクログ
ジャケ借りしたらその中身とのギャップに戦慄した…
高校の仲良し5人組、卒業後にその内の1人 三千花が残虐な事件に巻き込まれて殺されてしまう
それから16年後 ライターになった志津が三千花に何があったのか、旧友と再会して事件を紐解いていく という話
なんかもう、女の暗くて黒い感情が詰まっていた本だった
でも程度の差はあれど、どの感情に対しても「分かる…」って思ってしまった
嫉妬と羨望は紙一重だし、潜在的なコンプレックスゆえの見栄も張るし、リターンがないものは無意味というのも頷けるし、こびりつくような寂しさにも覚えがある
三千花が死んだのは自分のせい、という罪の意識をみんなそれぞれ抱えていたけど私は仕方ないんじゃないかと思っちゃった
高校を卒業したての19歳、新しいコミュニティに行けば新しい人間関係の中での生活がメインになって過去のコミュニティの人とは疎遠になるのは普通だと思う
友達よりも恋人を優先しちゃうのもあるあるだし、本にもあった通りお互い様だと。
でも三千花は受験に失敗してバイトを転々としていたから新しいコミュニティで友達ができなくて、ずっと楽しかった高校時代にしがみついて寂しかったんだよなあ
寂しさといえば、三千花以外の登場人物みんなもそれぞれ寂しさを抱えてるんだよね
で、それを男や不倫やネット依存や友達への執着で誤魔化そうとするっていう…
寂しさを埋めるものがもっと健全なものだったら良かったのにね
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Posted by ブクログ
一気に読んでしまいました。
序盤の
"べつに、楽しくなくても私は平気ですけど。
なんの楽しみもなく、ただ生きてるだけの人間がいたってよくないですか?
この世に生まれたからには生きなくちゃいけない。生きてる限り、生きなくちゃいけない。"
というような彼女の感覚に共感を覚えながら読みすすめたら、ええ?という展開に。
ジェットコースターのようなお話でした。
自分の人生の長さに諦めを感じつつ老後の心配をしてコツコツ生きてた唯が、余命がわかった衝動でお金を通して人と関わることをはじめ、いろんな怖さ故に突き放したり衝突したりしながら、諦めてたはずの人生を生きはじめる。
とても読みやすくて面白かったです。
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