吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気に読んでしまいました。
序盤の
"べつに、楽しくなくても私は平気ですけど。
なんの楽しみもなく、ただ生きてるだけの人間がいたってよくないですか?
この世に生まれたからには生きなくちゃいけない。生きてる限り、生きなくちゃいけない。"
というような彼女の感覚に共感を覚えながら読みすすめたら、ええ?という展開に。
ジェットコースターのようなお話でした。
自分の人生の長さに諦めを感じつつ老後の心配をしてコツコツ生きてた唯が、余命がわかった衝動でお金を通して人と関わることをはじめ、いろんな怖さ故に突き放したり衝突したりしながら、諦めてたはずの人生を生きはじめる。
とても読みや -
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Posted by ブクログ
ネタバレアラフォー節約大好き女性、片倉唯。
まず片倉唯の人間性がかなり賛否両論あるんじゃないかと思います。正直友達には欲しくないですし、御祝儀をケチって友人から縁を切られるというのはもう言いようがないほど片倉唯に問題があるのではないでしょうか。あくまでも私の感想です。
そんな片倉唯がある日子宮頸がんを患い病院で診断を受けた帰り、待合室で瀬名吉高というホストに出会うわけですが…個人的に瀬名、めちゃくちゃ好きなタイプの登場人物です。病気の父親、老いた母親、元旦那にDVを受けて出戻ってきた妹と姪っ子のために働くピンク頭のホスト。老後や貧困に怯え節約をし、医師に余命宣告をさせることでようやく解放されると安堵す -
ネタバレ 無料版購入済み
主人公の選択は如何に?
20歳でマンションを購入し、堅実に生きてきた主人公。40歳にがん検診を受けて、子宮頸がんと判明します。
節約を旨とし、マネーゲームで堅実に生きてきても、何故かあまり生への執着もないようです。
通りがかりのホストの青年・リューマ君に頼まれるまま、70万円強を貸します。
堅実なのか無鉄砲なのか、どうよ?と思いつつも、悪くはない導入部でした。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ複雑な人間関係が少しずつ解き明かされていく。読み終わって家系図を書いて頭を整理しいろいろ考えた。もう一度最初から読むと新しい発見がたくさん。指輪の餃子ロシアンルーレットは改めて読み直すと悲しい場面だったんだな。最初に読んだときはいのりの気持ちがわからず、杏一郎に対してひどいことしてると思ったけど、いのりが杏一郎との本当の関係に薄々気がついていたとしたら切ない。
人間関係は複雑だけど、登場人物たちのたくましさ、しなやかさを感じて読後感はいい。
畑の弥生さんはクルーズで出会ったあの女性だったんだな。ジンさんも人生で二度にわたりこの不思議な家族と接している。他にも見落としていることがありそう
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