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「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした?
2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。
あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。
隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。
『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。
〈全6章〉
1 二〇二九年のごみ屋敷
2 二〇一九年のクルーズ船
3 二〇〇九年のロシアンルーレット
4 一九九九年の海の家
5 一九八九年のお葬式
6 一九七九年の子どもたち
【電子版特典】
著者書き下ろしエッセイ「流れゆく時間の中で」
Posted by ブクログ 2023年09月16日
ある家族に隠されている秘密が、10年毎に遡って少しずつ 少しずつ明かされていくのだが、読み進めながら困惑と不気味さに包まれた。物語を読む際には、なんとなくこんな感じかなと世界観や登場人物像を頭の中で膨らませるのだが、章を重ね、10年遡る度にすべて崩されていくのが恐ろしくて愉快だった。キラキラと輝く側...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月03日
帯の「好きな人とずっと一緒にいるために」あのとき、あの人は何をした?の一文が読み終わると本当に沁みる。1つの家族を10年ごとに50年分遡って行く物語。どの時点の話もいのりさんという女性が出てくるけど、いのりさん視点の話はない。けど遡って行くことで、最初は自由奔放で奇妙にさえ見えていた彼女の言動が違っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月19日
一粒で二度美味しいってなんのことだったっけ?
読み終わってまず思ったことだった。
一度読み終わってももう一度最初からページをめくりたくなるような小説ってそんなに出会わない。
時々はあるけど、そんなときは一粒で二度美味しい気持ちになるってこと。
でも今回はそれに少しだけ苦味を感じた。
6章に...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月31日
「2029年ゴミ屋敷」から始まり「1979年の子どもたち」で終わる、一家の過去を遡る物語。
面白かったな、家族関係が難しく、関係図が分からなくなるなるが、色々な仕掛けも施されていて、楽しく読め、ラストも「うーん」と唸らさせてくれる楽しい話だった。そういうことかと、再読読み直す羽目に。
女性におす...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月16日
10年毎に過去へと戻り
なぜそうなったか答え合わせをしているよう。
ただ空白の10年は読者の想像力に任せられる。
誰が誰だか系図がゴッチャになって
ページを行ったりきたり。
納得できないこともありながら
思考が行ったりきたりすることによって
書かれていない10年がより深くなる。
もう一度読み返して...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月12日
これはすごい。ある家族の3世代渡る物語を10年を区切りとして逆行していくサスペンス調の連作集。遡っていくので前の話で出てきた結果の真相が次の話で分かる構成なのだが、なにせ10年のスパンなので真相も曖昧で答えが出ているようで出ていない。ある一部分だけを切り取っているだけで後は読者の判断に任せてあるよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月09日
2029年から1979年まで10年ごとに遡る連作短編集。同じ人物の過去を描くなら分かりやすいが、別人が主人公になっていたり、親の世代になっていたりして、わざと分かりにくくしているテクニカルな小説。
最初は意味分かんねえな読みにきーなと思っていたが段々とハマってしまった。分かりにくさをど真ん中に置く...続きを読む
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