吉川トリコのレビュー一覧

  • 余命一年、男をかう

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    初めての作家さんでした。
    なんだか漫画を読んでるみたいな感覚でサクサク読めました。

    瀬名の口悪いしめちゃくちゃだけど情に熱くてあったかくて
    家族思いの感じもかっこいいし、
    唯の、ひねくれた口の利き方で相手や読み手をイライラさせるんだけど、コンビニなんかに置いてある寄付箱に必ず寄付をするとか、キルトづくりが趣味とか
    強がっていろいろさめて生きている感じがするけど、やっぱり寂しがりやで頑張り屋さんで
    毎日を慎ましく生きている感じとかもなんかかわいかったりとか…

    余命宣告とか、お金で人を買うとかともすれば、暗い感じに受けがちなお話が軸になっているけど、
    二人のお互いを思い気持ちが
    喧嘩してるんだ

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    2025年08月01日
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん

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    もうほとんど最後まで自己中の夫太陽にイライラしていたが、さいごの愛人、妻二人の決断、あるいは咄嗟の思いつきに快哉です。
    タイトルと表紙の絵から想像した話とは違ったけと、なかなか良かったです。

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    2025年07月29日
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん

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    タイトルからして変わっているけれど、中身も変わっています。複雑な人間関係だけれど、でも、どこかすっきりとしていて面白いです。先生がつくづくひどい。大地と楓と妻さんがこの後幸せに暮らせますように。

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    2025年07月27日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ずっと読んでいたシリーズの『あずかり屋』さんがアンソロジーに入っている!
    と、読み始めました。
    商店街の店についてのアンソロジーなので、作家さんが違うのに統一感があるように思えました。
    まるで連作短編みたい。
    このシリーズ、積読にあと3冊控えているので楽しみに読みます!

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    2025年07月11日
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん

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    やっぱり吉川さんの作品大好き! 「私とお腹の子とその妻」という聞いたこともない同居生活の行く末に、私=楓とその妻=野ゆりの境遇にと、ぐいぐい引き付けられるままにほぼ一気に読んでしまった。なにもかもがむちゃくちゃだけど、それはその状況を受け入れられるだけ自由ということなのだという気もして、その懐の大きさがちょっとうらやましくなった。

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    2025年06月25日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん

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    妊娠してる愛人を妻のいる岐阜の田舎に連れて帰ったら……というお話なんだけど、吉川トリコらしいゆるりと雰囲気が心地よい。イマドキこんなに稼いでる作家先生って少ないよね。家族ごっこに執着しちゃうのって分かるよ。

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    2025年06月02日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    10年ごとに遡っていくお話。2029年→1979年なので時代の雰囲気とかがめちゃめちゃ良い。3世代の家族の話なので後から腑に落ちる事も多くて、読み直すのも楽しい。

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    2025年04月30日
  • 夢で逢えたら

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    ネタバレ

    女お笑い芸人と女子アナの二人を主人公としたドラマ、という感じの作品で、それぞれ芸人、アナウンサーとして頑張っていた姿を描き、やがて番組内で出会い、友情を深めていく王道なストーリー展開で、お笑い業界を描いたとも言える作品だが、面白かった。

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    2025年04月26日
  • 余命一年、男をかう

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    本屋でブラウジングをしていたら、印象的なタイトルに目が止まり、気になって買わずにいられなかった。

    コロナ禍の話が懐かしくなって来た今日この頃、
    でもあの頃より生活が苦しい気がする今日この頃…

    何のためにお金を稼ぐのか、貯めるのか?
    最低限の生活を送るため?
    老後の不安のため?
    では、1年後に死ぬと言われたらお金の不安に囚われないのか?その方が幸せなのか…?

    私はお金は手段にすぎないことを忘れないようにしたい。
    無駄を削ぎ落として効率的に生きるなら、とことんお金にこだわり、煩わしい人間関係に気を遣わず、淡々と仕事と家事をこなす生活を送ればいい。
    でも私はそんな味気ない人生まっぴらだと思う。

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    2025年03月03日
  • 余命一年、男をかう

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    中小企業の事務員という(収入がそこまで多くない)立場ながら、徹底した節約を続けてきた主人公(40歳独身OL)が、ある日突然子宮がんを宣告される。その瞬間、「孤独でつつましく生きていくよりサッサと死んだ方がマシ、ちょっと安心。せっかくだから散財しよ。」という思考に至るのでビックリ!
    なんじゃコイツは、大丈夫か???と思ってしまう。彼女の恋愛観・結婚観・人生観もぶっとんでいて、男性読者としては「ヤバイ女」と序盤早々からレッテルを貼ってしまったのだが、ページが進むにつれて、これまでの人生や家族の事情(実母のこと)が次第に明かされていき、どうしてこのような歪んだ思考に辿り着いたのか、納得してしまう。

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    2025年02月24日
  • 光の庭

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    ジャケ借りしたらその中身とのギャップに戦慄した…
    高校の仲良し5人組、卒業後にその内の1人 三千花が残虐な事件に巻き込まれて殺されてしまう
    それから16年後 ライターになった志津が三千花に何があったのか、旧友と再会して事件を紐解いていく という話

    なんかもう、女の暗くて黒い感情が詰まっていた本だった
    でも程度の差はあれど、どの感情に対しても「分かる…」って思ってしまった
    嫉妬と羨望は紙一重だし、潜在的なコンプレックスゆえの見栄も張るし、リターンがないものは無意味というのも頷けるし、こびりつくような寂しさにも覚えがある

    三千花が死んだのは自分のせい、という罪の意識をみんなそれぞれ抱えていたけ

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    2025年02月22日
  • 余命一年、男をかう

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    お金で買えないものなんてある?

    子宮頸がんで余命1年といわれた40歳独身女性の唯。
    これまで中小企業の事務員として、地道に働き節約し20歳で買ったマンションのローンも完済間近のところに告げられた余命宣告。そんな宣告を受けた後、病院のロビーでピンクの頭の男にお金を貸して欲しいと言われ、投げやりな気持ちでお金を貸し、返済しない代わりにそのお金でその男を「かう」という選択をしたという話である。

    前半は唯の視点、後半はピンク頭の男、瀬名の視点で描かれて話は進んでいく。

    子どもの頃から継母との関係性や家族の問題から、結婚やお金にドライな唯と、情に熱く貧しいながらに家族愛を大切にしてきた瀬名の考え方

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    2025年02月04日
  • 余命一年、男をかう

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    超絶現実的で超絶ロマンチック。
    思わずニヤッとするおもしろさもあるし、ぐっと苦しく心を掴まれるところも。
    大好きな作品です。

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    2025年01月15日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    ルームシェア、同棲、長期出張のホテルとか、いろんな形の「ふたりぐらし」を描いたアンソロジー

    最初に部屋の間取り図と最寄駅とか築年数とかの情報が載ってるのが部屋をイメージしやすくてありがたかった
    備考欄の内容が結構面白くて、ストーリー想像してから読んでた

    どの話も面白かったけど、18階の神様と月の沙漠の話が特に好き

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    2025年01月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    それぞれの哀しみや苦しみがお店を通して、どのように変わっていくのか…

    自分で自分を認めたり、解放したりすると、少しは楽になるかもしれないなと思いました。

    次巻も楽しみです。

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    2024年12月04日
  • 余命一年、男をかう

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    一気に読んでしまいました。
    序盤の
    "べつに、楽しくなくても私は平気ですけど。
    なんの楽しみもなく、ただ生きてるだけの人間がいたってよくないですか?
    この世に生まれたからには生きなくちゃいけない。生きてる限り、生きなくちゃいけない。"

    というような彼女の感覚に共感を覚えながら読みすすめたら、ええ?という展開に。
    ジェットコースターのようなお話でした。

    自分の人生の長さに諦めを感じつつ老後の心配をしてコツコツ生きてた唯が、余命がわかった衝動でお金を通して人と関わることをはじめ、いろんな怖さ故に突き放したり衝突したりしながら、諦めてたはずの人生を生きはじめる。
    とても読みや

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    2024年11月20日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    だいぶ読むの疲れたけど面白かった!
    マリーアントワネットが色々豪遊し始めたときはそゆとこやぞ!!って思ったけど、最終的にちゃんと成長しててよかった。なんか王妃になんてなっちゃって可愛そうだなって思った。もっっっと伸び伸び育って欲しかったよアントワネットちゃん。
    はい、この本読んだらアントワネットちゃんと長年の友達だと錯覚出来ます。
    とにかくどんな時もまっすぐで諦めの悪いところ大好きやぞ!!

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    2024年11月17日
  • 余命一年、男をかう

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    面白い小説だった。序盤から読みやすい。
    人生には覚悟を決めなければならない場面がある。覚悟を決めた2人がいろんな角度からぶつかって自分なりの生き方を見出して行く、そんな小説に思えた。
    『長生きは最高のエンターテイメントであり偉業だ』
    歳や経験を重ねるごとに共感の度合いが増すセリフだと感じた。そんな風に思えるように生きて行くことが人生なのかもしれない。

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    2024年11月09日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    不思議な商店街での話。

    人気作家さんたちが描くストーリー、どれも印象的でした。

    招きうさぎ、いてくれたらいいなぁー

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    2024年11月04日