吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性の登場人物が皆愛しい。ジェンダー本。
女芸人、女子アナ、女だから、女である、その型にはめられる存在。
真逆とも言える世界に生きる女性たちの葛藤が胸を打つ。
女だからで、得したことも、損したこともあった。声を大にして、ジェンダーを言える自分じゃない、だって甘えてるから、そう思ってた。それも逃げだよな。
モヤったら、ちゃんと言うこと。男も女も大人も子どももその一歩だ。
女の子だから男の子だからをなくす 本より
•ほめられようとしない。やりたいことをやる、やってみたい気持ちを大事にする
•努力してきたことのチャンスは譲らない
•皆それぞれ互いを尊重し合おう -
Posted by ブクログ
ー 女性の身体にまつわるタブーよ、くたばれ!私たちはもっと自由になれる。だれかの物差しはもういらない。ー
初めての作家さん。
日頃は人目を気にして言葉に出せない女の面倒くさい、あれこれをズバッと活字で表してくれて、
うんうん分かるよ〜!っと共感できることも多々。
特に冠婚葬祭の恰好や儀式については爆笑でした。
ほんと女ってつくづく面倒くさいな〜と思いながら。笑
ウェディングケーキを食べさせ合うファーストバイトを〝まさに憤死しそうな謎演出。男も女もどちらも自分が食うために働くのだし、どちらかが病める時はどちらかが助ければいいし。〃と言ったり。
ほんとそうだよな〜、ってかなんでもかんでも女任せ -
Posted by ブクログ
親世代、子世代それぞれの生が同じ大きな物語の中でつむがれるのが、日本文化の年齢性を超越しようともがく意志を感じさせる。先生と生徒というのもそうかな。
でもよく考えてみると、子供向けの小説の中で、子どもの姿が大人にはどう見えているかを描いていた古田足日なんかもある意味同じなのかな。今思えば、ああした小説(『宿題ひきうけ株式会社』など)を読んで育ったことが社会学者としての僕の現在につながっている気がする。
でもこの小説で描かれる親世代、子世代それぞれの世界は子ども向けの小説とは違って、より対等なものになっていて、それは現実の私たちの世界における若い世代がより大人の世界とつながっている部分を映してい -
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Posted by ブクログ
とことん現代語&マリーアントワネット視点で綴られる日記を読んでいくと、悲劇のフランス王妃が、かわいいものと楽しいことが大好きで、ファッションに夢中で、こなれた感じの悪い先輩に憧れて、恋愛に一喜一憂して、傲慢で浅はかで、だけど繊細な、要するに普通のイマドキの女の子にしか思えなくなってくる。
調子には乗りすぎたアントワネットだけど、その代償が、夫や友達皆殺しの上で斬首だなんて、いくらなんでもオーバーキルすぎる。
マリーアントワネットは、憎悪をぶつけてくる群衆に自分のことを「知らないからこそ嫌えるってこともあるのかもしれません」と思う。
確かに今でも、芸能人や、皇族や、ちょっと気に食わない親族や同
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