吉川トリコのレビュー一覧

  • 流れる星をつかまえに

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    友情というより互助会。納得!
    40代でチアダンスを始めたママチームと、その子供たち、学校の先生の連作短編。
    前向き元気パワーをもらえる1冊。
    映画をたくさん知ってたらもっと楽しめたのかな。

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    2023年10月22日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    10年毎に過去へと戻り
    なぜそうなったか答え合わせをしているよう。
    ただ空白の10年は読者の想像力に任せられる。
    誰が誰だか系図がゴッチャになって
    ページを行ったりきたり。
    納得できないこともありながら
    思考が行ったりきたりすることによって
    書かれていない10年がより深くなる。

    もう一度読み返してみると
    さらなる発見がありそうです。

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    2023年10月16日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    1章進むごとに10年ずつ遡っていくというスタイルで、3世代分の物語が描かれている作品。
    最後まで読んだ後、もう一度頭から答え合わせをしたくなる。

    「私にとっては生まれた時からこれが正常」というズレが、作品全てに感じられた。

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    2023年09月22日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    一つの家族を10年ごとに遡って色々な視点から描いた作品。
    どんどんその人や関係性、そう言う状態になっていた理由が紐解かれていく感じが体験として面白かった。
    ただ、フォーカスする登場人物が多くなるので一つ一つの話が薄くなりがちになってしまうのは仕方ないのか。。

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    2023年09月02日
  • 夢で逢えたら

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    女性の登場人物が皆愛しい。ジェンダー本。
    女芸人、女子アナ、女だから、女である、その型にはめられる存在。
    真逆とも言える世界に生きる女性たちの葛藤が胸を打つ。

    女だからで、得したことも、損したこともあった。声を大にして、ジェンダーを言える自分じゃない、だって甘えてるから、そう思ってた。それも逃げだよな。

    モヤったら、ちゃんと言うこと。男も女も大人も子どももその一歩だ。

    女の子だから男の子だからをなくす 本より
    •ほめられようとしない。やりたいことをやる、やってみたい気持ちを大事にする
    •努力してきたことのチャンスは譲らない
    •皆それぞれ互いを尊重し合おう

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    2023年09月02日
  • うたかたの彼

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    さくっと読める短編集。恋愛…というより一人の男を巡る備忘録みたいな読み物でした
    作者さんの本初めて読みましたが、表現や比喩がするする~っと胸に入っていく感じ。自分好みでした。2012年あたりの時勢!懐かしいー!とにっこりしました

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    2023年07月06日
  • あわのまにまに【電子版特典付き】

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    時代をさかのぼっていく作風
    疑問から入った物語であったが読み進めていくうちに各章ごとの秘密が次々と繋がっていく
    次は時系列順に後ろから読んでみたくなる物語だった

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    2023年07月05日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    「月の砂漠を」を読んでみたくて購入。「女子的生活」「十八階のよく飛ぶ神様」「冷やし中華にマヨネーズ」が面白かった。

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    2023年05月15日
  • おんなのじかん

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    タイトルと表紙の印象から、ジェンダー観強めのエッセイかな、と思いましたが、そんなことは全然なく、様々な価値観に触れたり、時には自分の価値観を主張したり、とても興味深くおもしろかったです。
    作中に出てくる、著者が影響を受けた作品に触れてみたい、と思いました。
    他の作品も読んでみたいです。

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    2023年05月13日
  • おんなのじかん

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    ー 女性の身体にまつわるタブーよ、くたばれ!私たちはもっと自由になれる。だれかの物差しはもういらない。ー

    初めての作家さん。
    日頃は人目を気にして言葉に出せない女の面倒くさい、あれこれをズバッと活字で表してくれて、
    うんうん分かるよ〜!っと共感できることも多々。
    特に冠婚葬祭の恰好や儀式については爆笑でした。
    ほんと女ってつくづく面倒くさいな〜と思いながら。笑

    ウェディングケーキを食べさせ合うファーストバイトを〝まさに憤死しそうな謎演出。男も女もどちらも自分が食うために働くのだし、どちらかが病める時はどちらかが助ければいいし。〃と言ったり。
    ほんとそうだよな〜、ってかなんでもかんでも女任せ

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    2023年04月25日
  • ミドリのミ

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    大人びていて察しもいいミドリ、でもまだまだこどもで自分のまわりで起こることに対してどうしようもない気持ちになるのがつらい
    出てくる人たちが皆、何かしらの思いを抱えているのがリアル
    結末、何も問題は解決していないのだけれど、どうにかしたいという前向きさが救いかな
    『小さな傷だろうと、その傷を負った時のたった一撃で無惨に死んでしまう可能性がある』という解説の一文にとても共感

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    2023年04月01日
  • おんなのじかん

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    自分がモヤッとしてたこと、何だかなーって日常で思ってたことが言語化されててスッキリした。共感できる人のエッセイってスカッとする。

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    2023年03月28日
  • おんなのじかん

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    妊活、食べ物、音楽、服装、キャリア等々、思いつくままにおしゃべりをする感じで書かれたエッセイ集だが、男の私にはあまり理解できない件が多いものの、実感できるものもあり、楽しめた.見たこと、感じたこと、考えたこと、反省したことなどを素直に文章にできるのは、ある意味で特異な才能であると感じている.

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    2023年02月24日
  • しゃぼん

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    ネタバレ

    面白かった。

    特に、少女が主人公の、いろとりどり?は、良い文学作品に感じた。
    ですます調が新鮮で、でも児童文学的な飽きはこなくて、良かった。

    最初のしゃぼん?も良かった。フリーターの主人公の気持ちを追いかけていくのが面白かった。

    最後から二番目?カップルの話は悲しくてあまり好きじゃない。

    r18文学賞受賞の最後のやつ?も、なんか地味に過激で、それならしゃぼんの方が良いけどと思った。

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    2023年01月05日
  • 夢で逢えたら

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    「私、もう男なんかなんにも怖くないの。それより、女たちからそっぽ向かれる方がずっと怖い」
    男にとって女は若さ=価値だから、歳を取った女に彼らは見向きもしないし気にも止めなくなる。しかも30かそこらでそのラインがくる。人生100年時代、大人になってからの時間を幸福に過ごすには女からの支持や信頼が大事。

    女の敵は女、そんな時代はもう終わり。
    力を合わせてお互い助け合って楽しく楽しく生きていける世の中になるといいね。

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    2022年12月29日
  • 14歳の周波数

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    中学生のずるさ、扱いづらさ、素直さなど、
    その年の子にしか出せないものが詰まってる。
    このクソガキ!と思いつつ、
    本当に嫌なヤツはいないというのがいい。

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    2022年12月14日
  • 女優の娘

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    地下アイドルのいとの母は、一世を風靡したポルノ女優、赤井霧子だった。母の死をはじまりに、赤井霧子をいとと小向井監督をはじめとした人と共に振り返る。今まで思っていたことを認識したり、心の変化などが書かれていた。

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    2022年12月10日
  • 流れる星をつかまえに

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    親世代、子世代それぞれの生が同じ大きな物語の中でつむがれるのが、日本文化の年齢性を超越しようともがく意志を感じさせる。先生と生徒というのもそうかな。
    でもよく考えてみると、子供向けの小説の中で、子どもの姿が大人にはどう見えているかを描いていた古田足日なんかもある意味同じなのかな。今思えば、ああした小説(『宿題ひきうけ株式会社』など)を読んで育ったことが社会学者としての僕の現在につながっている気がする。
    でもこの小説で描かれる親世代、子世代それぞれの世界は子ども向けの小説とは違って、より対等なものになっていて、それは現実の私たちの世界における若い世代がより大人の世界とつながっている部分を映してい

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    2022年12月05日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    未読の作家さんもいましたが楽しめました♪藤谷治さんだけちょっと違ったような…どれもほっこりするお話ばかりで大好きです☆なかでも台湾茶のお話は好きでした。原ちゃんの変貌っぷりに続きが読みたくなりました。水沢文具店は、わたしも物語を書いてもらいたいと思いました。平凡な主婦だけどどんなお話がいいかな☆吉川トリコさんはいつも女性がイキイキしていて元気印☆大沼紀子さんはいつもちょっと切ないお話。いやーこれはオススメです♪

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    2022年11月18日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    とことん現代語&マリーアントワネット視点で綴られる日記を読んでいくと、悲劇のフランス王妃が、かわいいものと楽しいことが大好きで、ファッションに夢中で、こなれた感じの悪い先輩に憧れて、恋愛に一喜一憂して、傲慢で浅はかで、だけど繊細な、要するに普通のイマドキの女の子にしか思えなくなってくる。
    調子には乗りすぎたアントワネットだけど、その代償が、夫や友達皆殺しの上で斬首だなんて、いくらなんでもオーバーキルすぎる。

    マリーアントワネットは、憎悪をぶつけてくる群衆に自分のことを「知らないからこそ嫌えるってこともあるのかもしれません」と思う。
    確かに今でも、芸能人や、皇族や、ちょっと気に食わない親族や同

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    2022年09月29日