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Posted by ブクログ
「マリー・アントワネットの日記」の続編。
革命のさなか、九月虐殺の犠牲になったランバル公妃が幽霊となり、マリーアントワネットゆかりの女性の元を訪れ、話を聞く。
アントワネットって、時代を超えても不思議な魅力を持ち続け、人々を魅了し続けていると思う。
その非業の死はもちろん、真偽が疑わしい言動も、全てアントワネットを引き立てているみたい。
世界史やフランスに詳しくなくても、面白くて一気に読める本。
この一冊で興味がわく人もいるかもしれない。
登場人物や事件を調べながら読んだので、この時代のことをもっと知りたくなった。
歴史好きも、プリンセス好きも、フランス好きも。
読む人みんなが、アントワネットや周りの女性たちが残酷な歴史の渦に飲み込まれる様子にドキドキするはず。
Posted by ブクログ
『マリー・アントワネットの日記』が非常に面白かったので、続編的スピンオフ短編集である本書も手に取ってみました。
やはり、面白いですね~。
本書は、マリー・アントワネットの友達というか取り巻きの一人であったランバル公妃がフランス革命で命を落とした後、幽霊になってマリー・アントワネットの周囲にいた人物一人ひとりにインタビューしていくという形式をとった短編集です。
本編で活躍した(?)デュ・バリー婦人やポリニャック婦人等のお馴染みの人物はもとより、マリー・アントワネット専属の髪結い師や肖像画師、そして主席侍従などあまり本編には登場しなかった人物から見たマリー・アントワネット像なども垣間見れて非常に興味深かったですね。
本編では、マリー・アントワネットのまさかのギャル口調には驚かされましたが、本作ではマリー・アントワネット本人は登場しないのであの独特の口調を楽しむことはできません。
ですが、筆者得意の斜に構えた文体は本作品でも健在です。特にマリー・アントワネットの娘で唯一、生涯を全うしたマリー・テレーズへのインタビューではあの語り口を彷彿とさせる語りぶりで、小気味いいものがありました。
本編と同じように、本書を執筆する際にも著者はかなり参考文献を調べているようなので、本作もファクトチェックはしっかりとなされているのでしょう。
フランス革命後の歴史を勉強する際にも役立ちそうです。
本作は、続編といっても良いようなできなので本編『マリー・アントワネットの日記』を楽しまれた読者であれば、ぜひおすすめします。
この本の裏表紙の紹介には「百合文学」なんて書いてありますが、僕が本書を読んだ分にはそのような雰囲気はほとんど感じられなかったので、ちょっとこの紹介文を読んで敬遠していたような人がいたら「そんなことはない!百合文学などではなく正当な続編だ!」と声を大にして言いたいので、安心して読んでもらいたいと思います。
Posted by ブクログ
『マリー・アントワネットの日記』の姉妹編。
アントワネットの周囲の人々の、革命後の人生を辿る。
革命のさなかで惨殺されたランバル公妃。
幽霊となった彼女が、アントワネットゆかりの人々を訪ね、「その後」を語らせる。
ジャンヌ・ヴァロア、デュバリー夫人、ポリニャック夫人、髪結いのレオナール、モード商のベルタン嬢などなど。
そして「大トリ」は、娘のマリー・テレーズ。
こうした後に残った人々が、苦難の人生を送りながら、語る。
この語りが、「マリー・アントワネット現象」とでもいうべきものを生み出していく力学のようなものが透けて見えるのが面白かった。
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