吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はじめて、マリー・アントワネットという人にちょっと共感することがあった。
贅沢にうつつを抜かし、国を傾けた悪女としか思えなかった。
でも、こんなところを読むと、ちょっと応援したくなる。
あたしはマリア・テレジアのような女傑じゃないし、政治のことなんかこれっぽっちもわかりません。わかんないけど、女だからって外野に回されるのには苛立ちを感じる。「女は女のやり方でうまく立ち回って男を操縦しろ」なんて発想はもっといや。シンプルじゃないし汚らしいし男も女もばかにしてる。
だけどこれ(註:ファッション)は違う。主導権はあたしの手の中にある。あたしがあたしであるためにあたしにはこれが必要なのです。「そんな格好してたら男ウケ悪くなるよ」って? うるせーバカ! なにを着るかはあたしが決める。だれにも左右させたりしない。 この国の女たちもいずれそうなる。世界中の女たちがそうなる。
ファッションで世界は変わる。あたしが変えてみせる。(pp.62~63)
処刑を控え、コンシェルジュリーに連行されるとき、アントワネットが娘のマリー・テレーズに遺した言葉は、涙なくして読めない。
やられた――。
見かけのチャラさになめてかかってると、大変な目に遭わせてくれる作品だ。 -
Posted by ブクログ
14歳の、フランスへの輿入れが決まったマリー・アントワネットの日記の体裁で書かれた小説。
日記のマリアに向けて、21世紀のJK口調で喋りまくる独特の文体が感染るかと思ったが、そこまではいかなかった模様。
奇をてらった設定と思うなかれ。
マリーの、お道化を演じて周囲の愛情を求め続ける気質、若さ、純粋さ、愚かさ、率直さ、愛らしさ…そういった様々な面が、キラキラしたままぶちまけられている。
私たち読者は、そのカオスに翻弄されながら、混沌をはらんだその人の喜びや悔しさに、立ち会うことになる。
周到に人物設定がなされているからこそ、できる技なのだろう。
王太子(後のルイ十六世)の人物像も、少し新鮮な感じがする。
不器用でまじめ、というイメージだったが、恋にあこがれるアントワネットの目を通った描写だからか、繊細で聡明ささえ感じさせる人物となっている。
Roseの巻では、ルイ16世の即位まで。
このJK口調、次巻ではどう変わるのか?
期待しながら、読み終えた。 -
Posted by ブクログ
名古屋各区と近隣県を舞台にした短編集
知ってる地名が色々と出てくるし、名古屋あるあるも散りばめられてあるけど
僕は名古屋人ではないからなぁ さほど響かない
でも、作者は長久手とか名古屋インターの近くに住んでた事があるようで、その辺ならよくわかる
杁ケ池公園のカーブとか言ってるのはウケる
良かった短編
天白区
平針の運転免許試験場は僕も行ったことあるし、最後のどんでん返しというかがよい
ってか、祈りの言葉が怖い…… けど、作品としてはいい
西区
モゾ行ったことないけど、田舎のイオンの位置付けと一緒かな
それよりも、名古屋の車文化の特徴というかを男女それぞれの視点で描いていて、どちらの意見としてもわかり味が深い
福井
東尋坊の由来と幼馴染3人の関係について
最後のオチがまた何ともねぇ……
最近、この手のオチを見かける事が多いんだが、一般にも受け入れられたのか? -
Posted by ブクログ
フォロワーさんの方々のレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
フォロワーさんがあんまり次々にレビューされて「面白い」とおっしゃられていたので、いささかこれは読む前の期待値が高すぎたと思います。
確かに面白いです。この文体、ずーっとギャル語というかタレントのダイゴさんみたいな言葉遣いで、日記が1770年1月1日から(ちょうど250年前ですね!)始まります。最初は確かに新鮮だったのですが、後半になると私は「普通の文章が読みたい…」と思ってしまって…。
マリー・アントワネットのことは歴史で習ったのと、やっぱりご多聞にもれず『ベルばら』は愛読していたので、その知識はありました。岩波文庫の『マリー・アントワネット』を書店で見ると、読んでみたいといつも思っていたので、その手間が省けたとは思いました(違うか)。
マリー・アントワネットは王太子のこともちゃんと好きだったのですよね。上巻の最後にフェルゼンは登場してきましたが、トワネットちゃんは悪妻みたく言われていますが、悪妻ではないです。
14歳で他国の王太子のところに政略結婚でお嫁にいくなんて、日本で14歳といったら中二病やら、高校受験もまだの時期に王太子妃としてきちんとふるまうなんて並大抵ではできません。
寝室まで覗きに来る下世話な大人たちの中で15歳の王太子に14歳の王太子妃では、とてもお気の毒というか可哀想でした。今の時代と違うからそういうこともあったのかもしれませんが。王太子もとても誠実な人がらです。トワネットちゃんはそしてとても可愛い方ですね。モーツァルトとの逸話もちゃんと出てきます。
フェルゼンが最後に出てきたので、また話が違う方向に盛り上がるのかなと期待してますが『ベルばら』ファンとしてはオスカルもアンドレも出てこないので(あれは創作ですが)上巻は今のところ「うーん」でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生のはつきと、素直じゃなくてめんどくさい母と、母に結婚してもらえない30歳のヤグ。
はつきの物心つくころには母とヤグの3人家族だったけれど
はつきとヤグには血の繋がりはなくて
でも実の父親以上に彼のことを大切な家族だと思っていること。
オーストラリアから帰国してきたヤグが、いつか母とはつきと3人で移住したいと言い出したこと。
それを実現するために、フリマやバイトや内職で、少しでもお金を貯めようとする日々。
ついにヤグの願いだった母との籍を入れることになり、
戸籍上も家族となった3人。
はつきの家族は面白ければオッケーで、とってもおバカ(主にヤグが)だけどとっても温かい。
彼らは本音は言わないけれど、心では互いを尊重していて、この先も幸せに生きるんだろうなあと思う。
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