吉川トリコのレビュー一覧

  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    平成(令和)のJKみたいなマリー・アントワネットのLINEみたいな日記小説です。アントワネットがフランスに嫁いでから母マリア・テレジアと交わした往復書簡を読んだこともあったので、それを超解釈・翻訳したらこんなかなぁと、ちょっとネットスラング多すぎかなと思いつつ、相当面白く読みました。
    フランス革命ものは毎年のように何かしら読んでるので、知識も相当蓄積されてると思ってたけど、王太子妃時代のアントワネットのことはそういえばあまり知らなかった。義弟のアルトワ伯たちとかランバン公爵夫人とかの遊び友達との関係って確かにちょっと遊んでる女子高生の生活っぽいイメージ。親の金で遊びまくる、軽はずみな若さが溢れ

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    2020年08月29日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    はじめて、マリー・アントワネットという人にちょっと共感することがあった。
    贅沢にうつつを抜かし、国を傾けた悪女としか思えなかった。

    でも、こんなところを読むと、ちょっと応援したくなる。

    あたしはマリア・テレジアのような女傑じゃないし、政治のことなんかこれっぽっちもわかりません。わかんないけど、女だからって外野に回されるのには苛立ちを感じる。「女は女のやり方でうまく立ち回って男を操縦しろ」なんて発想はもっといや。シンプルじゃないし汚らしいし男も女もばかにしてる。
    だけどこれ(註:ファッション)は違う。主導権はあたしの手の中にある。あたしがあたしであるためにあたしにはこれが必要なのです。「

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    2020年05月06日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    14歳の、フランスへの輿入れが決まったマリー・アントワネットの日記の体裁で書かれた小説。
    日記のマリアに向けて、21世紀のJK口調で喋りまくる独特の文体が感染るかと思ったが、そこまではいかなかった模様。
    奇をてらった設定と思うなかれ。
    マリーの、お道化を演じて周囲の愛情を求め続ける気質、若さ、純粋さ、愚かさ、率直さ、愛らしさ…そういった様々な面が、キラキラしたままぶちまけられている。
    私たち読者は、そのカオスに翻弄されながら、混沌をはらんだその人の喜びや悔しさに、立ち会うことになる。
    周到に人物設定がなされているからこそ、できる技なのだろう。

    王太子(後のルイ十六世)の人物像も、少し新鮮な感

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    2020年05月06日
  • ずっと名古屋

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    名古屋各区と近隣県を舞台にした短編集

    知ってる地名が色々と出てくるし、名古屋あるあるも散りばめられてあるけど
    僕は名古屋人ではないからなぁ さほど響かない
    でも、作者は長久手とか名古屋インターの近くに住んでた事があるようで、その辺ならよくわかる
    杁ケ池公園のカーブとか言ってるのはウケる



    良かった短編

    天白区
    平針の運転免許試験場は僕も行ったことあるし、最後のどんでん返しというかがよい
    ってか、祈りの言葉が怖い…… けど、作品としてはいい

    西区
    モゾ行ったことないけど、田舎のイオンの位置付けと一緒かな
    それよりも、名古屋の車文化の特徴というかを男女それぞれの視点で描いていて、どちらの

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    2020年05月01日
  • こんな大人になるなんて

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    タイトルに惹かれて購入。
    どの短編も読みやすく、すぐに読み終わってしまった、

    「誰かの奥さん」は、主人公と自分の状況が当てはまり、感情移入しやすかった。
    最後は爽やかに終わる感じも好き。
    豊島ミホさんの解説も良かった。

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    2020年05月01日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    おもしろい…!なんていうかこんなにおもしろいと思わなかった(失礼…)。しかもこれ歴史通りなんだよね?そう考えるとしっかり調べて書かれているのがいい!このあとの悲劇はみんなが知ってることだから、そこに向かっていっていると思うと胸が痛い。なんてすごい小説なんだろう。マリーアントワネットがツイッタラーだったら…きっとあんな感じ。きっとインスタはキラキラだね。いろいろ想像出来て楽しい。

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    2020年04月11日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    「二人の部屋での同居生活」を物語の共通点とした、複数作家のアンソロジー。

    純愛をテーマにした作品だけでなく、なかなか複雑な事情を持った境遇や二人にフォーカスをあてた作品だったりするので、バラエティーに富んでいる。

    同居生活から見えてくる隣人との距離の取り方というかなんというか。妖怪や神様が登場する話(!)含め、考えさせられた。

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    2020年02月15日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    フォロワーさんの方々のレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
    フォロワーさんがあんまり次々にレビューされて「面白い」とおっしゃられていたので、いささかこれは読む前の期待値が高すぎたと思います。

    確かに面白いです。この文体、ずーっとギャル語というかタレントのダイゴさんみたいな言葉遣いで、日記が1770年1月1日から(ちょうど250年前ですね!)始まります。最初は確かに新鮮だったのですが、後半になると私は「普通の文章が読みたい…」と思ってしまって…。

    マリー・アントワネットのことは歴史で習ったのと、やっぱりご多聞にもれず『ベルばら』は愛読していたので、その知識はありました。岩波

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    2020年01月02日
  • グッモーエビアン!

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    ネタバレ

    中学生のはつきと、素直じゃなくてめんどくさい母と、母に結婚してもらえない30歳のヤグ。

    はつきの物心つくころには母とヤグの3人家族だったけれど
    はつきとヤグには血の繋がりはなくて
    でも実の父親以上に彼のことを大切な家族だと思っていること。

    オーストラリアから帰国してきたヤグが、いつか母とはつきと3人で移住したいと言い出したこと。
    それを実現するために、フリマやバイトや内職で、少しでもお金を貯めようとする日々。

    ついにヤグの願いだった母との籍を入れることになり、
    戸籍上も家族となった3人。

    はつきの家族は面白ければオッケーで、とってもおバカ(主にヤグが)だけどとっても温かい。
    彼らは本音

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    2019年11月21日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    ちょっとさびれた商店街?
    第1集から続けて、いやこんな商店街あったら人が溢れそうじゃやない?と思ってしまう素敵なアンソロジー。
    今集も、初読み▶もっと読んでみようと思える作家さんにであえました。第3集も楽しみー!

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    2019年12月21日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    14歳でフランスへと嫁いだマリーアントワネットの生き様を現代日本の女子高生のような感性で綴る、というのはとても斬新でした。

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    2019年09月18日
  • ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―(新潮文庫nex)

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    ランバル公妃はこれからもずっとパリが変わっていく様子を見ていくのかな…
    マリー・アントワネットの周りにいた人々がフランス革命と革命後を、楽しく時に悲しく語ってくれます

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    2019年09月17日
  • 女優の娘

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    女優、アイドル、芸能界って実際こんな感じなんだろうな〜ととてもリアルな話っぽくて面白かった。最近の若者言葉知らなくて調べながら読んだけど。笑

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    2019年09月10日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    「あずかりやさん」からの訪問。
    粒ぞろいの短編集でした。

    「あずかりやさん」の大山さん以外は初読み作家さんばかりでしたが、もっと読んでみようと強く思った方も見つかりました。
    でもとりあえず、こんぺいとう商店街24の物語を全部読んでみようと思います。

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    2021年12月23日
  • 女優の娘

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    吉川トリコさんの新刊。現役アイドルの母親が死んだ。母親は伝説のポルノ女優だった。この母親の自伝的なノンフィクション映画を有名監督が作ることになる彼女がインタビュアーワーとして抜擢される。作品を通して母親と重なったり離れたりしていく様はとても興味深い。アイドルの生き辛さ。ポルノ女優の辛さが良く表現されていて面白かった。

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    2019年08月06日
  • マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)

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    最初の一文から面白くて止まらなかった。
    ギャル語を操るトワネットちゃん。
    あの歴史に名をはせた王妃が近所のJKくらいの親近感をもって迫ってくる。
    フェミニズムもあの言葉で言われたら嫌味にならないのがスゴイ。
    塩対応の自担(ルイ16世)、コルセット、面倒臭くてきしょいSHIKITARI、マダムエチケット、リマインダー(メルシー)etcetc。
    若者言葉のおむすびころりんをyoutubeで見たときと同じ衝撃。ちょ、ウケるんですけどーwww(←移った)

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    2018年12月19日
  • マリー・アントワネットの日記 Bleu(新潮文庫nex)

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    小麦粉戦争の最中に王妃が言ったとされる例のパンチライン。
    「マジで言ってねえから!」
    Bleu版からはもう親友のように思えてきたトワネットちゃん。
    王妃になり母になり初めての恋をしイツメンとの夜遊びに明け暮れおしゃれに膨大なお金をかけ取り巻きたちに裏切られフェイクニュースで炎上し民衆の目の敵にされついに最期の日を迎える私たちの王妃…。
    かわいそうな女だと思われるのだけはマジかんべんって言ってたよね。
    世界に嫌われた王妃をこんなに愛おしく思う日が来るなんて。
    マリー・アントワネット像が180度変わりました。オススメ。

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    2018年12月19日