吉川トリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2029年から10年ごとに家族を振り返っていく物語。
読み終わっても全てが明らかになるわけではなく、
考察したくなるような読後感。
個人的な好みとしては小説内でもう少し明らかにしてほしかったな〜。
【ここからは特に重大なネタバレを含みます】
とくに気になったのは、
いのりは杏ちゃんと異母兄妹と知って結婚しなかったのか、
餃子ロシアンルーレットが自分に当たったら
(出生の秘密を知らない振りして?)結婚したのか?という点。
もう1つは、木綿はだれの子?
シオンと恋愛関係にあるチカちゃんの子である可能性もあるけど、
この家系の因果だと……と妄想してしまうわ。 -
Posted by ブクログ
一つの家族から広がる人間関係の闇。
人と人とのつながりの中で感じる"違和感" それが過去にさかのぼる事によって露出していき、違和感から人間のおぞましさに変わっていく。
過去に戻れば戻るほどゾッとする事実が露わになるという構成が面白かったですね。サスペンス的展開の中でユニークな表現が多様される、魅力的な文章でした。美幸と紺ちゃんのレトロモダンな時代背景は特にお気に入りです。
2週目以降はまた違った面白さがある気がして、いつか読み返したいです。
時系列があっちにいったり、こっちにいったりするんだけど混乱せずに読めて、比較的読みやすかった。でも家族構成が複雑すぎるのと、時代も変わ -
Posted by ブクログ
まず最初に言いたいのが、この人(マリーアントワネットもとい作者)、若者言葉知りすぎワロス。
若者であるはずの僕は、ほとんどが知らなかった。これ、読む人選ぶ小説やな〜なんて思いながら読んでいた。
RedとBlueが出ている本作。上下巻になってます。
で、ここで言いたいのは☆3を付けたのはRedの方であって、全体を通して言うなら☆5を付けたい。本当に。
正直、ギャル語日記体の本作を読み進めていくのは中々きつい所もあったけど、30冊にも及ぶ参考文献から生み出された本作は、《浅い言葉で深く歴史を知れる》名作だと思います。マリーアントワネットの視点に立って、「マリア・テレジアまじ怖いンゴ」だったり -
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