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Posted by ブクログ
名古屋在住の小説家、吉川トリコが、初めて家を建てることになった顛末を描く。
著者の本を読むのは初めてだが、フェミニズムや地球温暖化などに強いこだわりを持っている、こじらせ文化系女子。
それゆえ、いくつも廻ったショールームなどで、ご主人、奥様などと言われ、部屋割りも従来の常識で決めつけられると、強い違和感を感じてしまう。
(そのため、本人は、他の人にも、妻さん、夫さんと呼びかける。)
しかし、本人も、自分の性格をめんどくさいと自覚しており、ところどころ自分ツッコミするのがたのしい。
また、ところどころ「ぶれちらかす」と本人が言うように、話が脱線してしまうのも面白い。
こだわりがあるため、業者とのうちあわせも無数に行っているし、予算をはるかにオーバーするなど、家を建てるのは大変なことなのだと感じた。
Posted by ブクログ
「ふつう」の家が、いかに大変か。ルームツアーやインテリアが大好きなのでいつかは私も家を建てる、もしくはリノベーションで自分の理想を詰め込んだ城を建てるんだ!と思っていたのでこのエッセイ、というか家を建てる実録のような本は面白かった。吉川さんの小説がすきでご本人のエッセイは初めてながらも隅々に感じ取れるフェミニズムや脱プラスチック、など一見癖に取られる部分も、一人の人間としての吉川さんのこだわりが見れるのも良かった。まだまだ家を建てるという事は家族しかも子どもがいるを想定した男性の持ち物というのは売り手側のアップデートは追いついていないのだなと感じる憤りは私にも体温が感じるようだった。書斎やキッチンは男女関係のない言葉なのに性別の代名詞のよう。画して、無事に家を建てるとなるとまぁこんなにも思考と話し合いを1年以上しあわなければ完成しない労力…あまりに多忙。家を建てるイコール打合せと書かれているが、普段の生活仕事をしながらこなせるのだろうか、注文住宅の大変さ。全ての家に物語がある、本当に家を建てるのは金銭的な面以上に精神的な面でも尊敬する。
しかし多忙であっても建てる前の準備が一番のピーク。楽しさとはここにある。生活が始まればたちまち毎日「ふつう」だというけれど、人間は不便は常に意識し快適は気が付かないのだと書かれていて、家を建てる事を通して一大イベントに相当する人生の気付きを得られたのだと思った。
やはり私も自分の思いが詰まった家をいつか建てたい。きっと金銭的な理由で色んな事を断念しなければならず思い通りに行かないかもしれないけれど、家が一番好きな場所になるのが人間として一番幸せだと感じる。
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