織守きょうやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
亡くなった父親の後を継いで岡っ引きとなった二十歳の佐吉と、同じく若い町医者の浅葉秋高(しゅうこう)コンビか解き明かす、五つの事件。
顔のない死体や正当防衛や辻斬りを装った事件など、本格ミステリーにありそうな題材を捕物帖に取り込んでいるのが面白い。
佐吉と秋高も良いコンビ。
佐吉の未熟さを秋高の医者としての目が補い、下っ引きの仁造らの助けや佐吉の懸命さで謎解きに挑んでいる。
個人的には『消えた花婿』が一番良かった。
陰惨な事件ではあるが、どこか清々しさがあった。
事件の真相も予想できた先にさらに一捻りあって楽しめた。
時代物でありながら、現代的なテーマも盛り込んであって新鮮だった。
物足 -
Posted by ブクログ
ネタバレ斜線堂有紀の本を探してたどり着いた。脱出をテーマとした5編のアンソロジー。ミステリー小説集とあるけど、正直全部ミステリーではないと。いや最初の阿津川辰海「屋上からの脱出」はまぁミステリーか。織守きょうや「名とりの森」はファンタジーだし、斜線堂有紀「鳥の密室」は魔女狩りについての話でかなりグロい。空木春宵「罪ばみの巫女」もよく分かんなかったし、井上真偽「サマリア人の血潮」も何か人物像が二転三転してあんま好みじゃなかった。初読みの人が多かったけど、あんまはまんなかったな。名とりの森だけ最後ちょっと泣きそうになったわ。これは良かった。