織守きょうやのレビュー一覧
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百合短編。どれも趣向凝らして、面白かったです。青崎有吾「首師」が一番好きでした。
「恋をした私は」武田綾乃
園芸部の地味な私は転校と引っ越し嫌で、離婚した父の方に同居、父の不倫相手と暮らす。不倫相手は美しく、私をも磨いてくれた。でも、高校卒業したら、家をでないといけないの?彼女とは他人?
「雪の花」円井挽
私はずっと家のために過ごさせられた。突発的に父を殺したが、アリバイは作れるのか?逡巡する私はふと、女性から貰ったものを思い出す。
「いいよ。」織守きょうや
私はテストで二位。一位を探しに弓道部に行き、もともと友人の友梨佳と、一位の清良を見て、清良の美しさに虜になる。
「最前」木爾チレン
落ち -
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シリーズ第3弾
霊に悩んでる人らを解決する高校生。
夏目くんが、お気に入り!
でも、そういう悩んでる人助けても、いっぱいお金要求されるとか変に誤解受けるとやってられんな。
確かに世の中には、心霊家とか、拝み屋みたいなんがおって、普通にお金取られるやろうしな〜
多額な請求までするヤツは、少ないにしても…
今回のは、4つの話からやけど、
ホントの神霊現象から、ニセモンまで、色々。
神霊現象も無害なもんから、めっちゃ怖いもんまで。
こういう異能の人らって、表に出んだけで、もっと多いのかもね。隠して生きていかんと碌な事なさそう。
表に出す限りは、何か使命感みたいなのを持ってる人だけなんかなぁ〜
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つい最近ホラー好きな人から「ホラーは伏線に全て説明が付くものではない」と教わった。
だから、深く考察したらもしかしたら答えが出てくるかもしれないけど、第一章のあの現象って結局なんだったの?何を示唆してるの?とか細かい事を考えては駄目なんだと思う。
ただ、これは全体を読み終えたからこういう感想になってるだけで、第一章を読んでるときはトイレに行けなくなるぐらいにビビり散らかしながら読んでたし、あの会話で反転した瞬間は怖さとは違うゾクゾク感を覚えた。
まあ、二章三章は「でしょうね」の想定内の範疇で、ホラーでなくなったら急に万能感を纏う内弁慶みたいになった。
他の作品でも思ったけど、織守氏の「 -
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シリーズ第2弾
心霊アイドルか…
そう呼ばれんのもイヤな気がせんでもないけどな…
めっちゃ売れてる感じやないんで、こんなネーミングでも名前憶えて貰える方がええんかな?
帯のセリフ
切なさ極限。
霊に悩んだら、心霊現象研究会へ。
相変わらず、ノリのええ夏目がええ感じで好みやわ。
今回は、アイドル!
しかも、心霊アイドルという。
しょっちゅう、心霊写真撮れる!
こんな体質イヤや!
更に、仕事とはいえ、心霊スポットでの撮影。
霊研が彼女を守るが…
案の定、出る!
でも、そこで見た幽霊は?
切なさ極限やわ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
心霊体質やないし、なりたくもない。 -
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売れっ子作家陣が綴る百合小説作品集、ラブリーな魔法で陶酔しちゃう! #貴女 #百合小説アンソロジー
■きっと読みたくなるレビュー
前作『彼女。百合小説アンソロジー』に続く、いまを時めくミステリー作家陣によるアンソロジー。
あいかわらずキュンキュンさせてくれる本シリーズ。今回はミステリーよりも百合要素がマシマシで、読んでると別世界に昇天させてくれます。
テーマはひとつなのに、様々なアプローチで楽しませてくれますね。皆さん各々の強みを出されていて、先生らしいなって作品ばかりでファンとしては嬉しい限り。
恋愛なんか久しくしてないなー、百合なんてよくわかんねーよと思っている中高年層にこそ読んで -
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ネタバレ限りなく3に近いけどBLとしてはまあ、楽しめたので4になる。
読む前は同性愛描写がありつつ、一人の人間の死について疑心暗鬼するのかと思ったら、期待とは違ったもので、ちょっと拍子抜け。思ったよりBL強めで疑心暗鬼弱め。ミステリーじゃないなあこれは、と思った。
BLについては、これは普段読んでるBL小説よりも甘めなところが無い分、恋愛に溺れて相手の罪を被ろうとしたりキスに動揺したりでBLだった。ありがとう。
一般文芸としての恋愛描写として良い塩梅。
ミステリーは、塩澤と志藤で互いの描写があるので、どちらも殺しに関わってないとわかる。犯人候補としては、喜田か?元妻?それとも志藤?でも描写少ない -
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脱出
脱出をテーマにした短編ミステリー集
阿津川辰海 屋上からの脱出
とあるカップルの結婚式。友人として招かれた一ノ瀬。結婚式に参加しながら、二人の馴れ初め、そして彼らと共通の部活で起きたとある事件について、同じく招かれていたハルと話しながら詳細を思い出していく。
性格柄か、何をそんなに驚いているのか、事件の真相と隠された事実について、微笑ましいとまで読み取ったのだが、現代の読み手はこの様な事は想いがねじ曲がっていると感じるのだろうか。僕にはとある二人の行動は普通だと思うし、されたら嬉しいのだが。阿津川辰海は歴代短編も漏れなく面白いのだが、今作は登場人物のバッグボーン含めあまり楽しめなかった