織守きょうやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ百合作品といえば、ただただ男女の関係の男の方を女性に置き換えただけのものと思いがちだ。事実、私はこれを読むまでそう思っていた。
ただでさえ恋愛経験が少ないから、こういった感情の機微を理解するのは正直言って難しいところだけど、男女の関係以上に繊細なことだろうし、それぞれの心情の変化なんかもまったく違ったものになるだろう。それをそれぞれここまでうまく表現したものは他に類の見ないのではと思う。
私もまだまだ百合ビギナーであることを自覚したので、百合の教科を必修科目にしたうえで、教科書に全作品掲載して教師に解説したもらいたい。
特に好きな作品は5作品目、斜線堂有紀先生作の「百合である値打ちもない値 -
Posted by ブクログ
面白かったー!
まるで英国でミステリーツアーに参加してきたような一冊。
歴史と謎と恐怖でドキドキしっぱなしでした。
日本では幽霊=怖い、拒絶って感じだけど
英国では幽霊=尊重、共存しているのに驚いた
何だったら幽霊が出てきて欲しいと願っている傾向さえあって、英国の愛国心や歴史の深さにも衝撃を受けました。
お城の外観や間取りがカラーで紹介されているのも良き。ちょっとお高い単行本でしたが、充分元が取れてる満足さです。
実際、英国ではお城の中に入れたり泊まれたり出来るらしく、幽霊に逢える方も多いらしい。
いつかは行ってみたいなーとも思うけど、実際に逢いたいかと言われると…うーん…、やっぱり -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
この作者は『キスに煙』を読んだことがある。キスのほうは同性愛を扱っていてそこはまあまあ面白かったけど、ミステリー部分に魅力をあんまり感じなかった。
今回の花束のほうは調査が丁寧でそこは面白かった。
冤罪だと言うけど、どうせ有罪なんだろうの気持ち半分で読んでたらまさかの女性が犯人。面白い。
真壁が有罪だったら、言動に不審さは無い。かといって冤罪だったとしたら、展開としてそれより面白いのはなんだろう?と考えながら読んでいた。
かなみさんの存在が空白のように描写されなかったので気になっていたけれど。
最後も真実を伝えるか伝えないか揺れるところで終わるのも良い。
どうなんだろう -
Posted by ブクログ
読んでる間、ずっと楽しかった!
こんがらがりそうになりながら、誰がどんな嘘ついてるのか見抜こうとしたけど、全部見抜くのは…もちろん無理でした…。
動機と言うよりはプロセスに重きを置いた作品で、シリアスだけどさらっとした締め方なので、読後感もどことなくさっぱりした感じがします。
(あんなに人が死んでいるのに!)と思ったけど、そこは真波のキャラのおかげですかねぇ。 この飄々としたキレ者の人物像、好きな人多そうです。
小さな違和感を大事にして読み進めると真相に気づけるかもしれないので、謎解きは出てこないけど、謎解きが好きな人におすすめの一冊でした。