織守きょうやのレビュー一覧
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ミステリ好き、有栖川有栖好きにはたまらない一冊でした!
音楽でよくあるカバー、小説もその手があったか!!
読んでて、あまりにもいつもの小説家アリスだけどちょっと違う文章の香り、、あそうかこれ青崎さんが書いてるっけ、、と不思議な感覚に。書いてる方も新進の好きな方ばかりで。本当にお得な本。
1番好きだったのは「有栖川有栖嫌い」このタイトル面白いって受け入れる有栖川先生の大らかなお人柄が伺えてそれも嬉しい。いや今村さんが書く現代の学生アリスに江神さんもよかったし、火村の女子校潜入話は本家先生では書けないだろう味わい。。やっぱ1番を選べなかった。濃ゆい一冊です。 -
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ネタバレ良すぎた!!!!
青山美智子さんと小川糸さんのお話を読みたくて買ったけど、それ以外の初めて出会った作家さんたちのお話があまりにも良すぎて、1話1話余韻に浸ってたら読むのに時間がかかってしまった…。
どのお話もすごく素敵なお店(喫茶店)が舞台で、ああこんなところに行きたいなあ…と思いながら物語に吸い込まれていった。
元々お目当てだったお二人の短編ももちろん良かったけど、個人的に斎藤千輪さんと竹岡葉月さんのお話が刺さった。
特に竹内さんのお話、いいお話だ〜と思ってたら「!?!」な展開になって、そしてさらに「???」となって…。
こんなほっこり話で一転二転することあるのかとびっくり。
ここで出会 -
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ネタバレ*「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の連作リーガル・ミステリ!*
ほぼ初読みの作家さんでしたが、新鮮!面白い!
「絶対に欲しいもの」のために、常識や倫理を超えて行動する依頼人たち。
その覚悟と信念がブレない所に高潔さを感じるし、自分では思いつかない展開とオチにため息が出ました。
そして、一度目は面白さに一気に読みでしたが、改めてじっくり読むと、それぞれの歪んだ愛 -
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ネタバレ微笑みに死す(三上延)
晴子さんの覚悟が凄まじい。
時坂家の血は繋ぎつつも正夫さんの拠り所を否定しないように守った。
祖父の明太郎さんは正夫さんが晴子さんを死なせたと考えたけど、晴子さんの自殺は正夫さんの為であっても正夫さんのせいではないだろうな。
でも正夫さん気付いてしまったんですよね。
名もない男(長岡弘樹)
頑なに名前が出ないと思ったけどそういう事か。
姓と名の区切りが重要。
いくら名前が羨ましかったとしても許されることではないだろうに。
ただでさえ嫌な思い出しかないのに自分が目指してた俳優になったって聞いて感情がぐちゃぐちゃなところ、地味に上からの許してくれよな。なんて言われたら手が -
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やったー!面白い本にあたったー!
話題の本はやっぱり面白い。
表紙とタイトルから
女同士のドロドロの話だっけな?
と勘違いしてたけど
読みやすいミステリだった!
以下ネタバレ
スクスク育った感の主人公の木瀬くん。
中学生の時、従兄弟へのイジメを終わらせようと
探偵見習いの北見理花先輩に
依頼する序章。
大学生になり
昔お世話になった元近所のお兄さんに出会う。
結婚が決まっているのに
嫌がらせの手紙に困ってる様子。
昔お世話になった北見先輩は探偵になっていて
調査を依頼することに。
ずっと読みやすいしワクワク。
最後、やっぱりそうくるかー
と思ったら
二転して
こうきたかー!
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Posted by ブクログ
ネタバレ伏線の張り方、最終盤にかけての回収が綺麗ですんなり読めた一冊。
各登場人物の視点から語られる物語によって明かされていく事件の全体像が、分かりやすく興味深い展開だった。
誰がスタイリストなのか、現代の模倣犯はスタイリストと同一人物なのか、そもそもこれらの犯人はアパートに住んでいる住人なのかと思いを巡らせながら読んでいく過程はとても面白かった。
特に、晶が真犯人の存在に気づく瞬間は、ハラハラする展開であり、リアルな場面を想像しながら読むことができた。
各登場人物もかなり特徴的であり読んでいる最中に混同する事もなく、読みやすい一冊であった。