織守きょうやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「嫌な記憶を消して欲しい」こう思ったことは数え切れないくらいあります。
もし現実世界で記憶屋がいたら、記憶を消してもらっていたかもしれません。正直羨ましいと思いました。
ですが物語を読み進めていくうちに「記憶は自分だけのものじゃないんだ」と気づきました。
そして、良い記憶も嫌な記憶も自分を成長させるために必要なもの。未完成のパズルを埋めるための1ピースと同じくらい大切なものなのだと気づきました。
この作品を読み終えた後に自分の過去を振り返ってみると「あの時のアレがあったから今の私があるんだ」と嫌な過去に対してもしっかりと向き合えるようになりました。
このような素敵な作品に出会えて本当に -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の衝撃が強い作品。ホラーというよりも青春小説。
ちゃんと自分で立ってからじゃないと人と向き合うことはできない。誰かに寄りかかって生きていくことはある意味幸せかもしれないけれど、それでは本当の幸せは手に入れられない。「この人なしでは生きられない」はダメ。
頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。
人を助けるって本当に難しい。人を助けるって考えているからダメなのかも。いい影響を与えたい、と考えた方がその人のことを真剣に考えられそうだ。
受け入れがたい現実を突きつけられた感覚って強烈だ。
何事もケースバイケース。絶対悪や完全なる正義は存在しない。場合によっては悪と見なされるようなこと -
Posted by ブクログ
感動した。
記憶屋Ⅲまでのを全部含めた感想だけど、
一つ一つの物語が大事なその人のこと想って記憶を消してほしいって記憶屋に頼むのが、凄く感動した。
そして自分のために消した、消してもらったとしっかり明かすのも綺麗事で並べようとしてなくて好き。
物語が繋がっているところも魅力的。
読んでいて、こことここが繋がるんだと思って楽しめて読める
ホラー小説とおもって構えていたが、
そんなホラーじゃなくて、推理系だった、
推理系といっても展開が早く難しいものとは違い、
この小説は展開はそんなに早くなく、難しくなく、
脳を休ませながらじんわりと味わえる小説だなと思いました。
私は記憶屋、記憶屋Ⅱ少し時間がた -
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Posted by ブクログ
ラストについては非常に秀逸であり、個人的に好みな部類だった。「自分であればどう真実と向き合うか」という著者から究極な問いかけを受けているような緊張感や絶望を味わい、ミステリーでもありホラーでもあるなと感じた。
基本的には探偵の調査報告形式のため、地味な聞き込み部分が多く、少し中弛みは感じた。しかし、それ以上に緻密な文章構成と北見先輩の底知れないキャラとしての魅力でスムーズに読み進めることが出来た。
『恋は盲目』とあるが、犯人の行動やサイコぶりに関しては、単なる愛への執着以上の感情を感じた。
愛という感情は、時に人を狂気にする【猛毒】なのかもしれない。