織守きょうやのレビュー一覧

  • ほろよい読書

    QM

    購入済み

    お酒にまつわる色々な小話。
    本の表紙が可愛い。
    ちょっと贅沢なおつまみを用意してお酒が飲みたくなる。
    また読み返したいな

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    2024年10月01日
  • 彼女。

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     『貴女』の方が好みだったが、こちらも面白かった。無敵の恋澤姉妹に果敢に挑む話も印象的だったし、九マイルは遠すぎる的な917円は高すぎるの謎解きもワクワクした。最も好きだったのは、『百合である値打ちもない』だ。容姿の整った相手に釣り合うよう整形する心境、揺れる気持ちが何とも言えなかった。
     このシリーズを機にアンソロジー、更に挑戦してみようと思う。

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    2024年09月17日
  • キスに煙

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    ネタバレ

    割と始めにある塩澤の“今も好きだ。一生伝えるつもりはない。”の潔さと覚悟が本編を通してずっと印象に残っている。
    恋愛感情以前にスケーターとして惚れている、才能のあるもの同士お互いが特別な存在であり相手に向ける感情の大きいこと大きいこと……

    ミラーの体が宙に浮いたとき氷上でのジャンプの感覚を思い出す描写が素敵だった。穏やかに不穏な雰囲気はずっとあったけれど事件の結末までも愛情のようなものが感じられた。キスに煙…一体どのような運びでこのタイトルをつけたのか気になる、煙…煙かぁ………わからん。

    織守さんの書く文章はなんか洒落ていて綺麗で読みやすい←こんなことド素人に言われたくないと思うけど

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    2024年09月14日
  • リーガルーキーズ!―半熟法律家の事件簿―(新潮文庫)

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    この作品、めちゃくちゃ私好みで面白かったです。司法試験に受かっただけでは法律家にはなれず、約1年間にわたり裁判官、検察官、弁護士等のもとで司法修習と呼ばれる研修を受け、二回試験(1日1科目、しかも1科目7時間半!)という過酷なペーパーテストに合格してはじめて法律家になれるそうです。その修習生たちのお話です。
    著者の織守さんも元弁護士の方なので、胸に刺さるセリフがたくさんありました。
    この本が文庫で発売されたのは去年の6月頃。面白そう〜と買いましたが、長らく積読の山のなかにいて。こんなに面白いならもっと早く読めば良かったと。まだまだたくさんある本たち…。仕事柄、本との出会いが多すぎて減るどころか

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    2024年09月12日
  • 貴女。

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    本の帯に書いてある通りです。自由で自然
    サスペンス、歴史物、アイドルもの等内容も様々で、文体も個性的です。アンソロジーでは珍しく、後で思い出せない作品がありません。
    編集者の作戦であろう、可愛いピンクの表紙に躊躇した人にも是非読んでもらいたいです。

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    2024年08月03日
  • 隣人を疑うなかれ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    連続殺人、かもしれない。
    羊の群れに狼が潜んでいるなら、
    気づいた誰かがどうにかしなければ、狩りは終わらない――。

    自宅マンションに殺人犯が住んでいる? 
    隣人の失踪をきっかけに不穏な疑念を抱いた主婦の今立晶は、事件ライターの弟とともにマンションの住人たちを調べることに。
    死体はない、証拠もない、だけど不安が拭えない。
    ある夜、帰宅途中の晶のあとを尾けてきた黒パーカの男は誰なのか?
    平凡な日常に生じた一点の黒い染みが、じわじわと広がって心をかき乱す、傑作ミステリー長編。

    【個人的な感想】
    犯人が最後まで分からず、どきどきしながら読めた

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    2024年07月25日
  • 花束は毒

    匿名

    購入済み

    気になる❗

    どんどん読み進めてしまいました。
    最後の一行が気になる。。

    #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2024年06月19日
  • ミステリー小説集 脱出

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    収録作

    「屋上からの脱出」 阿津河辰海
    閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ

    「名とりの森」 織守きょうや
    入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ

    「鳥の密室」 斜線堂有紀
    魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ

    「罪喰の巫女」 空木春宵
    不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ

    「サマリア人の血潮」 井上真偽
    謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ


    どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一

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    2024年05月23日
  • キスに煙

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    ネタバレ

    志藤の家で塩澤が見つけたメダルはミラーの遺品整理の時の捨てられない物だろうと気付いたけど、塩澤はそんな事知らないから焦った。

    offstageがいい感じに焦らせてくる。

    塩澤の恋はとても素敵。
    好みじゃないけど才能に惚れた。凄くいい。
    こんな人に恋された志藤が羨ましくなる。
    志藤は志藤で人柄や塩澤に対する誠実さが凄くいい。
    この二人だから余計に良いんでしょうね。

    ミラーが亡くなったのは残念だけど良い生き様だったなと思う。

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    2024年04月10日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。

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    2024年04月06日
  • 記憶屋

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    1つの消したい記憶のために全部忘れて、
    それらの記憶を形作る時間を共有した人間は、
    忘れられた側の人間はその人の中で殺されるようなものなのに。
    その全てと引き換えにしてまで、
    記憶を消すことは正しいことなのか。
    .
    ラストが切なすぎて本を閉じて、数秒後に涙が溢れた。
    善か、悪か。正しいのか、間違いなのか。
    心が揺さぶられて、考えさせられる
    そんなミステリーホラー小説。(言うほどホラーではない)
    一度読んでみてほしい一冊!

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    2024年03月28日
  • キスに煙

    購入済み

    一人の元スケーターの死をめぐって、疑心暗鬼になった二人が互いを守るために行動する姿が面白かったです。事件にまつわる回想と現在とが交互に描かれ、あのとき何があったのか、犯人は誰なのかと考えながら読めるミステリー風の恋愛小説でした。才能への憧れや自分の限界に苦しむライバル関係が大好物なので楽しんで読めました。
    表紙や設定から耽美な作品なのかと先入観を持って読み始めましたが、語り手は思いのほかよく語り、読後爽やかな気持ちになれるので軽い読み物をお探しの方におすすめです。

    #ハッピー #萌え #ドキドキハラハラ

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    2024年03月22日
  • 隣人を疑うなかれ

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    お気に入りの作家さん。

    土屋萌亜(マンガ家)が主人公だとばかり思っていたら、
    小崎涼太(事件ライター)が途中から出てきて、
    どんどん登場人物が増えていくたび、
    誰もかれも、怪しく見え始めた。
    姉の晶と刑事の加納が友人だったのは、ちょっと出来過ぎ感があるけれど、構成上必要なんだろう。

    マンションはプライベートが守られているようで、
    隣人の情報がわからない怖さがある。
    まして、管理人がどんな人なのかも・・・・

    涼太と晶のやり取りが楽しく、殺人事件の恐怖を和らげてくれた。

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    2024年03月19日
  • 英国の幽霊城ミステリー

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    日本のおどろおどろした恐ろしい感じとちょっと違うのかな、ハリー・ポッターとか、ホーンテッドマンションでイメージが変わったお城の幽霊たち、イギリスの歴史と幽霊を一緒に知ることができます。首なしも出てきていました。

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    2024年02月27日
  • 英国の幽霊城ミステリー

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    本文と系図、地図を見ながら読みました。ものすごく面白かったです。ゴースト的な怖さよりも、一人ひとりのエピソードが心に残ります。脳内でごちゃごちゃだった王朝が整理されました。

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    2023年08月30日
  • 記憶屋

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    「嫌な記憶を消して欲しい」こう思ったことは数え切れないくらいあります。

    もし現実世界で記憶屋がいたら、記憶を消してもらっていたかもしれません。正直羨ましいと思いました。

    ですが物語を読み進めていくうちに「記憶は自分だけのものじゃないんだ」と気づきました。
    そして、良い記憶も嫌な記憶も自分を成長させるために必要なもの。未完成のパズルを埋めるための1ピースと同じくらい大切なものなのだと気づきました。

    この作品を読み終えた後に自分の過去を振り返ってみると「あの時のアレがあったから今の私があるんだ」と嫌な過去に対してもしっかりと向き合えるようになりました。

    このような素敵な作品に出会えて本当に

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    2023年07月17日
  • 記憶屋

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    ネタバレ

    最後の衝撃が強い作品。ホラーというよりも青春小説。

    ちゃんと自分で立ってからじゃないと人と向き合うことはできない。誰かに寄りかかって生きていくことはある意味幸せかもしれないけれど、それでは本当の幸せは手に入れられない。「この人なしでは生きられない」はダメ。

    頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。
    人を助けるって本当に難しい。人を助けるって考えているからダメなのかも。いい影響を与えたい、と考えた方がその人のことを真剣に考えられそうだ。

    受け入れがたい現実を突きつけられた感覚って強烈だ。

    何事もケースバイケース。絶対悪や完全なる正義は存在しない。場合によっては悪と見なされるようなこと

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    2023年01月08日
  • 幻視者の曇り空――cloudy days of Mr.Visionary

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    霊的な能力を生まれながらに持っている人は、本人の望まずに身につけた才能。
    見えない物が見えたり、声が聞こえたり、過去や未来を感じたり、日常生活に支障が出ることもたくさんあるはず。
    でも、その力で誰かを救えるなら、すごいこと。
    殺人事件を知ってしまった主人公は、どうやって犯人の証拠をみつけるのか・・・・

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    2022年11月20日
  • 記憶屋III

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    感動した。
    記憶屋Ⅲまでのを全部含めた感想だけど、
    一つ一つの物語が大事なその人のこと想って記憶を消してほしいって記憶屋に頼むのが、凄く感動した。
    そして自分のために消した、消してもらったとしっかり明かすのも綺麗事で並べようとしてなくて好き。
    物語が繋がっているところも魅力的。
    読んでいて、こことここが繋がるんだと思って楽しめて読める
    ホラー小説とおもって構えていたが、
    そんなホラーじゃなくて、推理系だった、
    推理系といっても展開が早く難しいものとは違い、
    この小説は展開はそんなに早くなく、難しくなく、
    脳を休ませながらじんわりと味わえる小説だなと思いました。
    私は記憶屋、記憶屋Ⅱ少し時間がた

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    2022年02月16日
  • 響野怪談

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    以前購入したまま、読まずに積読になっていたところ、そろそろ読書を再開しようと引っ張り出して完読。これを買った時の自分の目に狂いはなかった。ホラーショートショートでサクサク読めたし、なによりこのジワジワと侵食するような後味の悪いホラーなストーリが非常に面白かった。文体は今風なのに、どこか懐かしさを感じる不思議な話。最後に至っては春希はどーなっちゃうの??って思うこと必至だ。最後に。 〝無限ループって、怖くね?〟

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    2021年05月09日