織守きょうやのレビュー一覧
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ネタバレオーディオブックにて。入院中の今読むべきじゃなかったと後悔しました。しかも1号室に入院中なのでタイトルでヒヤッと。
そんなに厚みがないお話なのに、内容が重めなので長い長編を読んだような気持ちになりました。
なんとなくいつかはみんな行き着く問題なのかなと思いました。延命治療は1度してしまうともう外せなくなりますし、本人の意思を無視して自分のエゴで辛い思いをさせてもいいのかなど、私自身悩んで親と大喧嘩したり。
2人ほど介護した経験があるのですが、決して綺麗事だけでは解決できないほど心が擦れて擦れてギリギリまで追い詰められて作中での事を思わなかった訳では無いので…。当時のことを思い出し、心が痛か -
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Posted by ブクログ
ネタバレ霊が視える探偵の天野は、以前の事件で知り合った中学生の楓の依頼で、保育園の園長からどこか不自然な傷がある園児がいると相談される。ボランティアとして保育園に潜入した天野と楓だったが、園児と散歩途中にこちらを指差す子供の霊を見つける。その霊は先日亡くなった園児だと判明し…
怪我をしても泣きもしないでお利口に手当を受けている悠樹。シングルファザーの父親との関係も良好で首を傾げていましたが、またも園児が亡くなって少しずつ事件の概要が見え始めましたが、思ってたよりヘビーな展開で切なかったです。
ラストまで読むとタイトルの意味が解りますね。 -
Posted by ブクログ
人生は、山あり、谷あり。苦しいことも、悲しいことも、楽しいことも!それを乗り越えて成長していくねん。
後から考えたら、良い事も悪い事もええ思い出になるねん!
しかしなぁ〜それはあくまで、正論というか、理想論なんかもね〜
思い出なんか無くなっても良い!=記憶屋。もありなんかもしれん。
苦しいこと思い出して、生きる気力さえなくしてしまうんやったら、別に無くなっても良いのかも…生きてた証なくなるんやから、ツライ気もするけど、当人が望むのであれば…
そんな悲しい人らの話なんで、涙〜涙〜涙〜です。
スピンオフらしいけど、そんなのあんまり意識せずに読めるし、泣ける!
記憶屋さんも、封印とか言ってないで、頑 -
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「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「ファミレス」、堀井拓馬「ネタバレイヤー」などなど。岩城裕明「ヒールはやめて」はなんだか可愛くて和みました。矢部嵩の作品はどれも不気味で素敵。そして白井智之「白塗りの悪魔」「川辺の砂」って……不可思議なホラーとしても読めますが。ミステリファンにはいろいろ気づけて楽しい作品では。 -
Posted by ブクログ
『記憶屋はひとり』
核兵器を発動する時って、確か複数の人らが同時にえぃっ!って感じでしてたのを映画で観た気がする。
ある意味、核兵器と同じぐらいヤバそうな武器なんやけど、発動はいつも一人で決める。
発動したのが、良くてもあかんかっても、満足しても後悔しても…
こら、しんどいな…
自分以外の記憶は消せても、自分のはムリみたいやし。
自分の記憶も消され、記憶屋探しに新聞記者と探す。親友がそうか?
この小説の中に現れる記憶屋は、少なくとも一般的な良心を持ってる人なんで、大丈夫やけど、サイコパスみたいな人がこの能力を持ったらと思うと怖い!
最後でやっと1に繋がったかな。
消してしまいたい記憶?
私の -
Posted by ブクログ
入江美月の過去の交通事故に絡んで、意外な方向に展開する第一話だが、記憶屋の存在が通奏低音で流れる筋書きだ.弁護士の高原は入江から記憶屋の話を聞いたが、クライアントの瀬川いずみが自動車事故の影響で外出できないという話も聞いた.だが突然いずみの状況が好転してほっとしたが、入江から以前の事故絡みで現在の夫・片山の出会いの顛末を知り、同時に高原自身の病気にも思案することになった.幸い入江の状況も好転することになった.第2話では紗奈枝が夫として秘めていた洋祐のことを鈴岡が調べ、倉橋亜紗子と彼女の母が紗奈枝に伝えたことで、彼女が落ち込むが、これも突然解消するストーリーだ.それぞれに記憶屋がうまく悪い記憶を