織守きょうやのレビュー一覧

  • SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲

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     そうなんですよ、看守と囚人の話なんだから、きっとこんな感じとかあんな感じとソーゾーします。でも、話がすすむに連れて境界線が怪しくなって、どちらも様々な過去を背負って生きているとジワリジワリ染み込んでくる、その辺りがウデの見せ所。読ませます。

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    2024年03月17日
  • 彼女。

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    浅はかな感想だし、どれくらい作者のみなさんが百合を調べて書いたのか分からないけど、どんな人も男とか女とかレズとかバイとか関係なく好きな人を見つめる目も想いも同じなんだろうなと思った。百合小説アンソロジーなんて付けなくても十分売り出せる本だと思った。逆にそういう迎合していくのがこの本にあっているようで少しズレているようで、それがまた登場人物たちにはあっているのかもとも思った。

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    2024年03月10日
  • 彼女。

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    ネタバレ

    胸キュン、胸騒ぎ、悲しみ、ほろ苦さ。色んな感情に心乱されました。
    個人的に、相沢沙呼さんの物語に翡翠らしき影が見えたのが、とてつもなく嬉しかったです!

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    2024年03月09日
  • 記憶屋

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    タイトルが面白そうなので買いました。
    内容はとても読みやすく、展開のテンポも良くおもしろかったです。記憶を消すという記憶屋を軸に物語が進んでいく中で、さまざまな展開があり良かったです。もし自分が消して欲しい記憶があったらどうするんだろう。。。

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    2024年02月27日
  • 彼女はそこにいる

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    ネタバレ

    犯人の目処は 早々についた…
    でもそれ以外、第3話からの恭絵さんの事や倉木の事は予想出来ず 驚きの連続…
    最後は すっきり全て完結…という終わり方じゃないから その後はどうなるんだろう…?と思ったけど 続きが気になって スルスル読めた作品だった。

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    2024年02月12日
  • 彼女。

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    ネタバレ

    「椿と悠」
    女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
    「馬鹿者の恋」
    若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
    「百合である値打ちもない」
    隣に歩くのに見合う自分でありたい。好きなのに、それでももっと美しくあってほしい。相手のことが好き、ってそれだけでいいはずなのに。他者の評価が気になってしまう。悲しいね。
    「微笑の対価」
    タイトルが秀逸。自分の知らない彼女がいる。私に見せてくれない彼女の内面。知りたいけど、知りたくない、気持ちがぐらつく描写が好き。

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    2024年01月30日
  • 彼女はそこにいる

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    巧みである。
    ホラーとミステリの間をスイスイと行き来して読者を翻弄するのは流石だし、舞台をほぼ一軒家に設定しているのもサスペンスフルで面白い。
    なんと言ってもタイトルがまたいい。読み終えてこのタイトルをこう活かしてくるのか! と唸った。大風呂敷を広げたがるエンタメ本ではないが、面白かった。

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    2024年01月13日
  • 彼女はそこにいる

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    ホラー物と知らなかったのに、読み始めたらまさかの一気読み。場面はほとんど一軒の家だけ。愛情がこんなに恐ろしいものになるとは。

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    2023年12月31日
  • 霊感検定

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    ⁡図書室に集まった霊感のある高校生たちが、成仏できない女子高生を救ったり、消えたクラスメイトを探したりと、青春ホラー面白い!そして泣ける!空ちゃんが可愛くて癒される‪。最後に「えっ!」と驚かされた。

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    2023年12月09日
  • 記憶屋

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     正しいというだけでは救えないものと、傲慢さが大切なものを見落としていくことを改めて感じた作品でした。
     忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説『記憶屋』。大学生の遼一の身近な人たちがその記憶屋によって記憶を失い、さらに遼一は望んでいないのにも関わらず記憶を消されてしまう。物語は遼一が記憶屋の正体に迫っていく過程で出会う記憶を失った人々とその周縁人物たちの話で構成されています。
     遼一のスタンスは「どんな記憶でもその人を構成するかけがえのない一部」だからこそ、忘れてしまうことで周囲の人が寂しいと感じたり当人も忘れたと知ったら辛いから消すのは反対というものです。たしかにそれは正しいなと思い、読

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    2023年10月08日
  • 記憶屋

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    これは良い! 記憶を消し去ってしまう謎の存在、「記憶屋」。主人公はその真相を追い始めるが。
    ミステリ的な展開と都市伝説的なホラー要素の相性が抜群に良いのだろう。切なくなるような展開も物語にマッチしていて非常に良い。もっと早く手に取るべきだった!

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    2023年09月02日
  • 英国の幽霊城ミステリー

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    イギリスの長い歴史の中で様々な幽霊譚や城にまつわるエピソードを学べる本。
    王朝の家系図が大変便利だった。
    ウィンザー城の狩人ハーンの話やグラームス城のビアーディ伯の悪魔の賭け事の話、グラームスの怪物や頭蓋骨の部屋の伝説など、興味深い話が多かった。

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    2023年08月26日
  • 301号室の聖者

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    木村くん、今度は医療訴訟。
    重いテーマだけど、家族の心の葛藤や、相変わらずの木村くんの気弱さや迷いが丁寧に描かれていて一気読み。
    そしてすっきり。

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    2023年07月16日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • 英国の幽霊城ミステリー

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    建築物にそこまで深い関心は無かったのだが、幽霊にとことん惹かれるたちなので一目見てすぐに購入。
    小説家の方が書かれているだけあって、とても読みやすく歴史に詳しくなくても相関図や説明を交えて解説されているので楽しく最後まで読むことが出来た。
    行ってみたい場所がまた増えた。

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    2023年05月29日
  • SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲

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    ネタバレ

    タイトルの通り、囚人と看守の輪舞曲でした。

    視点がコロコロ変わり、看守や囚人がいかにしてそこに行き着いたかが色々なドラマがありました。
    新人看守の河合凪と受刑者の阿久津のやり取りがとても印象的でした。ラストの刑期を終えて外に出た時、凪が待っていてくれたのもとても良かったです。

    弁護士の高塚があのシリーズの弁護士だって解説読んで初めて気づきました。中々良いキャラでお気に入りです。

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    2023年05月28日
  • てのひら怪談 見てはいけない

    購入済み

    年を取ると子供が死ぬ話は辛い

    表紙や挿画は可愛らしい絵で、だからこそ作品内で子供が犠牲になっていく結末が胸につまされる。
    と言っても、怪談を読んで辛い気持ちになるのは正当なので文句じゃなく評価している。
    怪談やホラー小説で有名である作家陣も、いつもとは違った筆致で児童向け怪談に挑み概ね成功しているように感じた。

    『横断歩道にはワニが棲んでいる』が、怪談以上に幻想小説のようで特に気に入った。

    #怖い #ドロドロ #切ない

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    2023年05月03日
  • 301号室の聖者

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    木村&高塚弁護士シリーズ第2作目です。
    今回は長編で医療に関する内容でした。ミステリーというよりは、家族が重篤な病気になった時の残される側の人間の葛藤が描かれてました。
    自分になにができるのか、どうしたいのか。みんな違う人間なのだから答えはバラバラだけど、一所懸命に考えて出した答えなら、それが正解になるんだなと思います。

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    2023年04月14日
  • 響野怪談

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    短めのエピソードが折り重なって、次第に主人公や身近な存在の様子が明らかになっていく。でも全ては明かされない。謎を残したまま。

    主人公これは難儀だな、苦労しそうだな……でも見守る誰かの存在が明らかになって、はっきり守護するモノも登場して、一安心…いやこれで良いのか? 感もありつつ、心強く感じていたら終わり方……!!!

    ぞくっとするエピソードの連続なのだけど、主人公とその周辺のキャラクターが全員魅力的でやり取りを見ているのが楽しかった。
    続編は出ないんだろうか。読みたい。

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    2023年03月30日
  • 夏に祈りを

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    切なさが残るミステリー。

    霊の記憶が視える私立探偵・天野春近が、教え子の中学生・楓と共に謎を解いていく調査ファイル第二弾。

    今回の相談者は保育園の園長。
    依頼内容は不穏な空気を醸し出す園児がいるので調べて欲しいとの事。

    この保育園に通う園児に立て続けに起きた転落事故。
    これは事故かそれとも事件なのか。

    ミステリ好きな人であれば、容易に犯人の想像が付くと思うが、その裏に隠されていた真相を知ると、切ない感情が込み上げて来る。

    春近と楓の優しさが救いだ。
    子供達の未来が孤独とは無縁な温かく豊かなものである事を祈りたくなる読後。

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    2023年02月18日