織守きょうやのレビュー一覧

  • 彼女はそこにいる

    築数十年の古い一軒家で短期間に
    頻繁に起こる人の出入り。

    人が居付かない家では、一体なにが
    起こっているのかを描いた短編三話。

    第一話 あの子はついてない
    第二話 その家には何もない
    第三話 そこにはいない

    ホラー要素2割と人の思慕や執着が6割、
    残りの2割は揺さぶられる優しさでしょうか。...続きを読む
  • 隣人を疑うなかれ
    もし自分のすぐそばに連続殺人鬼が潜んでいたら…。

    舞台はマンション・ベルファーレ上中。
    隣の部屋に住んでいた女性が突然失踪したことを機に物語は動き出す。

    マンション内に殺人犯がいると疑念を抱いた今立晶は、事件ライターの弟と協力し、住人を調査しながら事件の真相に近づいていく。

    途中の展開が遅く、...続きを読む
  • 英国の幽霊城ミステリー
    いまも王室メンバーが住んでいるところに幽霊がいたりと文化の違いが垣間見えた
    幽霊にも◯◯レディって名前をつけているのがイギリスらしくて好き
    グレイレディがたくさんいて見分けるの大変そうだなぁって

    英語もっと勉強して実際に見に行ってみたい
  • 悲鳴だけ聞こえない
    相続問題って大変だなと思う。というか、弁護士の仕事が本当に多岐にわたって、心労が絶えなさそう…。
    最後の話が一番好き。
  • 記憶屋
    辛い記憶を消してくれる存在があれば頼りそうになる。
    ただそれに関わっていたら自分の存在も全てその人の中から消されてしまう。存在を消された遼一が記憶屋の正体に迫っていく。
    記憶を残したままトラウマを克服して立ち上がるということも大事だが、向き合うことだけでも苦痛の人間もいる。耐えられる基準は人によって...続きを読む
  • 彼女はそこにいる
    ある庭つき一軒家にまつわる話
    3話が時系列で書かれていて、1話のホラーテイストから2話で謎解き、ラストの3話で全体像を浮かび上がらせる手法はお見事
    『花束は毒』が初読みだった織守きょうやさん、これからも追います
    星は3.5
  • 彼女はそこにいる
    一軒家で続く怪現象。関係者の三つの物語から浮かび上がる存在とは…?
    著者初のホラーミステリ。

    連作短編。幽霊に恐怖というよりは儚げなものを感じました。存在そのものが物悲しいような…
  • ただし、無音に限り
    霊が見える探偵ってちょっとズルい気はしたけど、キレッキレってわけじゃなく、せっかくの能力を活かしきれてないところが魅力なのかも。楓くんとの関係性が割と好き。
  • 学園の魔王様と村人Aの事件簿
    ちょっとオタクな男子高校生、山岸巧は本を拾ってもらったことがきっかけで、クラスの違う、御崎秀一と話をするようになる。
    山岸は文武に優れたイケメンな御崎に憧れを抱くが、彼にはヤクザの孫だとか、先輩をたたきのめしたなどの不穏な噂があって、山岸の友人たちからも距離を置かれていた。
    そんな御崎が、鋭い推理力...続きを読む
  • 彼女はそこにいる
    事故物件ホラーミステリー。今度引っ越しを予定している身としてはタイミングの良くない選書であった。「織守はん...あんたなんちゅうもん読ましてくれたんや」と美味しんぼの京極さん状態になってしまったが、普通に頭冷やして読めばさほど怖い部類のホラーではないだろう。古めだが条件は悪くない一軒家の賃貸。しかし...続きを読む
  • 彼女はそこにいる
    怪奇現象、怖い。
    霊的な怖いやつかと思い読み進めたら、
    なんとなんと人為的なものだった。
    安心した。
    いやしかし怖いが。
    後から種明かしがあり、色々と納得。
    こういうのは、初めてかも。
    マイノリティを主張する幽霊。
    性別は男性だけど、魂は女性だったということね。
    すごい!
  • 記憶屋
    サクッと読めてキュンとなるのが良いね。

    恋愛ものは基本的に苦手なんだけど、これはどれもがみたいなのでこのぐらいが一番良い!

    この展開の後の続編は楽しみだな。
  • 記憶屋III
    「記憶屋Ⅱ」の続編。前作の続きの毬谷シェフの話から。彼が記憶屋に依頼をして、記憶が消されたところだったか。さすがにまだ前作の記憶は残っている。

    このシェフの気持ちも少しは分かる。彼が消したいと願った記憶は、仲良くなりたい相手との過去のわだかまり。実際そんな風に思っていたのは自分だけだったわけだが。...続きを読む
  • 彼女はそこにいる
    浜松にある賃貸の一軒家は長く人が住むことがない、それはなぜか…。中2の茜里の妹が拾った人形は捨てても捨てても戻ってきたり、テレビやエアコンが付いたり、おかしな現象に悩む…。第二章はその物件の謎を解こうとする。第三章……。「そうだったか!」と思う展開。ドラマにしてほしい。茜里の話は、読み返してみたら又...続きを読む
  • 彼女はそこにいる
    【収録作品】あの子はついてない/その家には何もない/そこにはいない

    人が居つかない家にまつわるホラーミステリ。
    ある一軒家で続く怪現象。母と入居していた娘、紹介した不動産屋に入り浸るライターに振り回される不動産屋の社員、最後に入居した男性の視点で描かれる。

    メインの謎はミステリだが、ホラーとの按...続きを読む
  • 英国の幽霊城ミステリー
    英国の幽霊と建築物、姫路城のお菊怪談とは段違い、皇室の歴史と醜聞と英国人の皇室愛を知る事が出来た。イラストも素敵だけど、地図と写真も付いてるとよかった。Googleマップ片手に読むのは面倒
  • 彼女はそこにいる
    3章からなる事故物件ではないけど、なぜか人がいつくことはない住居を舞台にしたホラー小説。

    個人的には第1章の引きが面白くて、どんどん読み進めた感はあったのですが、結末に近づいてくると、求めてた展開と少し違ったような感じがして、少し評価は落ちたのかなと。

    著者の本といえば「花束は毒」などが浮かびま...続きを読む
  • 悲鳴だけ聞こえない
    印象的な題名で興味を覚え読むが、内容と題名がちょっと結び付かず。。
    内容は若き弁護士木村君が依頼を熟す短編集で夫々最近の世相を反映した内容で興味深く読む事が出来た。

    ・悲鳴だけ聞こえない
    依頼人:会社社長
    依頼内容:社内のパワハラ調査
    夜中の仕事中に応接室で糾弾する声を聴いた内容のコンプライアンス...続きを読む
  • SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲
    【収録作品】
    第一話 鉄格子と空-河合凪
    第二話 罪人-阿久津真哉
    第三話 贖罪-山本芳史/北田楓
    第四話 獣と目撃者-奥田佐奈/高塚智明
    第五話 追放/解放

    民営刑務所を舞台に、受刑者とそこで働く刑務官らが抱える事情を描く。
    受刑者は人間か。
    罪を犯した人と犯さない人に決定的な違いはあるのか。
    ...続きを読む
  • 英国の幽霊城ミステリー
    イラストが綺麗で一つ一つのエピソードがそれほど長くなく読みやすい。

    英国の城とそれにまつわる幽霊の資料集のような感じ。
    もとが建築雑誌で連載されていたコラムなので、建築関係の専門用語が沢山出てくる。その点は建築関係に馴染みがないと分かりずらく感じる。
    ただ、「この城にはこんな幽霊がいるって言われて...続きを読む