印象的な題名で興味を覚え読むが、内容と題名がちょっと結び付かず。。
内容は若き弁護士木村君が依頼を熟す短編集で夫々最近の世相を反映した内容で興味深く読む事が出来た。
・悲鳴だけ聞こえない
依頼人:会社社長
依頼内容:社内のパワハラ調査
夜中の仕事中に応接室で糾弾する声を聴いた内容のコンプライアンス
...続きを読む投書でその会社社長からパワハラ調査を依頼される弁護士木村とその上司高塚。社員アンケート、面談を通し被加害者を調べるも特定に至らず。諦めかけたとこで派遣清掃員の投書である事が判り終えるもえ〜。。結局被加害者は???で消化不良での終えてイマイチの内容。
•河部秀幸は存在しない
依頼者:パチンコ打ち子バイト人
詐欺事件:バイト保証金の詐欺事件
バイト先会社へ依頼者から保証金返済交渉を依頼されるもその会社は弁護士を伴い仕事を斡旋する詐欺会社。
調査を進めるにつれ弁護士の名刺を使い信用させる詐欺の手口と判明する。詐欺に使用された名刺は弁護士相談で入手する本物で木村の勤め先の弁護士事務所でも詐欺名刺が出回るも相談時の傘の忘れ物から犯人を暴く。
•無意味な遺言状
依頼人:相続遺言書作成希望者
依頼内容:相続案件
木村君初の相続案件で相続人は、亡くなった長女の娘(奏)と長男の実巳の2人。だが、実巳は音信不通の不貞息子で奏に相続の希望遺言書作成依頼案件だ。時を同じくして似た様な相続案件が舞い込む、親子2人で一緒に住んで会社を継いでいる長男の意向で会社&住居を相続したいが家を出て海外で仕事する弟との折半相続を問題視する。その反面親は弟にも遺産を残したい希望を持つ。先の案件は親が亡くなり相続執行人としての打合せで不貞息子には相続無しの遺言状を読み上げた時、憤慨して遺言状を破く。この行為を逆手に相続権剥奪で奏に1人相続が出来る。後の案件は長男の意向で父の生前時長男向けの遺言状を作成し長男を安心させ親が亡くなった後、相続会議で遺言状を兄弟折半に書き換えた事実を明るみする。然し弟の不動産辞退で結局、兄弟納得での相続が出来る。
•依頼人の利益
依頼者:自己破産申請書
内容:破産代理申立て案件
事業に失敗して自己破産を裁判所に申立てを行い債権放棄を行う内容。借金をチャラにする自己破産の実情を知れた。
•上代礼司は鈴の音を胸に抱く
依頼人:遺産相続の兄妹3人
依頼内容:相続案件
この話が1番良かった。。
父の遺産相続を兄妹3人で行う相談を受けるも3人以外に疎遠となっている異母兄弟が居る事実を知り法律上希望に沿えず4人での相続を提案するも長男が頑と受け入れない。結局、相続する時点で資産が目減りしている事に気がつき、それは父が生前人知れず異母兄弟にお店の開店資金を用立てしていた事実を知る。最後は、異母兄弟の秘密が明らかになり、且つ生前贈与で別途遺産相続の放棄で皆んな納得し終える。