織守きょうやのレビュー一覧
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みんな何かを抱えて生きている。
どうしようもないけれど…悩んだりしながらも生活していくわけで、それでもいつの間にか状況は変化していくのだと。
そのときのご褒美は、きっといつまでも心に残るものなのかもしれない。
どの作品も作家の特徴がよく出ている。
「楽園の代わりのカッサータ」島本理生〜妻子ある相手と伊豆の山奥のホテルで。
「ファースト・アンド・オンリー」織守きょうや〜忘れられない同級生と屋上前の踊り場でお弁当。
「春とマーマレード」友井羊〜果樹が生い茂る瀬戸内海の島で叔父と。
「アンパッサン」畑野智美〜卒業するメンバーと取り組む最後の仕事で。
「ドーナツ息子」名取佐和子〜幼い日の息子との思い出が詰まったドーナツショップで。
「ストロベリーの歌」伊吹有喜〜憧れの女性たちとのイチゴ尽くしのピクニックで。
なかでも「ファースト・アンド・オンリー」の言葉少ないけど思いやりのある関くんが良かった。
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Posted by ブクログ
2026.04.01
ずっと気になっていた初めましての作家さんでしたが、文章も構成も上手く、どれもうまくまとまっていて短編集でしたが読み応えがありました。
サブタイトルの自業自得短編集ってなんだろう?と思っていましたが、読み終えた今は確かに全編あまり善人とは言えないような人物が主人公で、なるほどなと思いました。
こういう後味の悪さ、大好物。
特に、「廃墟で⚪︎⚪︎してみた」は何が起きるのか、この先どうなるのかが読めない怖さがあってスリル満点で読みました。
「五人目の呪術師」もオチは読めたものの、改心しようとしたところで最後で打ち砕かれる感じが良かった。
「花束は毒」も気になっているので絶対読みます。
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本選びに悩む10代に送るアンソロジーということで、ターゲット的には若年層向けっぽいけど、誰が読んでも楽しむことができると思った。
今回は四作品が収録されていて、どの作家さんも割と有名。まあだからこそ買ったわけだけど、内容も良かったです。
特によかったのが織守きょうやさんの「彼と彼女の穴」という作品。織守さんといえばホラーのイメージがあって、今作も恋愛といいつつもミステリー&ホラーテイストでなかなかいい味が出ていた。
物語のあらすじとしては、主人公はたびたび不思議な夢をみるようになる。夢の中ではひとつの穴があって、その傍に誰かが立っている。そんななか、主人公は一人の少女に出会って付き合うことになる。
穴、というちょっと不気味な連想と、恋愛というハッピーな雰囲気のギャップが面白い。
普通に読んでいくと、まあまあなバッドエンドを予想してしまうわけだけど、ラストは、、という展開もよかった。
文量はやや少なめで、かつ内容的にもとても読みやすい。読書初心者の人でも気負わずに読み切れるいい作品だと思った。というわけで⭐︎三つ。 -
Posted by ブクログ
喫茶店にまつわる6編の短編集です。
泣きたい午後ってどういうことかな?と思いましたが、答えは出ていないものの、
なんとなく、午後のちょっと悲しい時とか、寂しい時とか、そんな時に読んでみると、少し心が和らぐ、そんな小説だったのかな?と。
ワタシが喫茶店を利用する時は、
・自分の心身を癒したい時
・本を読みたい時
・時間潰し
かな。
どの作家さんも心残るものでしたが、その中でも矢野帰子さん、斎藤千輪さんの話はまた読みたいと思いました。
この文庫本を持って久々にルノアールに行きたい!!!と思ったし、
喫茶店のホットケーキが食べたい!!と思った。
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ネタバレ父と兄の夏生・秋也と暮らす春希は、怖がりだけれど霊感があり、変なものが寄ってきやすい体質。響野家の末っ子・春希の周りで起こる奇妙な出来事を集めた短編連作ホラー。
春希自身が体験するものと、父や兄、友人、クラスメイトなどから聞いた話がメイン。少しだけ兄視点の話もある。ホラーなのだけれど、不思議な話でもあって、それほど怖さは感じなかった。
印象に残ったのは『猫屋敷』。この後子猫はどうなってしまうのか。人間怖い、な感じで他の話とはちょっとテイストが違うように感じた。
最後不穏な感じで終わったけれど、兄とシロが必死で取り戻しに行くんだろうなぁと思ってしまった。