織守きょうやのレビュー一覧

  • 夏に祈りを

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    ネタバレ

    霊の記憶がみえる私立探偵・天野春近と、彼が家庭教師をしている中学生・羽澄楓のコンビが、保育園に通う園児の様子を見ることになる。その園児、悠樹に園長と楓はどこか違和感を覚えるが、それが何かわからない。
    続く園児の「事故」や「事故」死には何が隠れているのか。

    家庭教師とその教え子ながら、捜査においては関係が逆転しているという設定は、坂木司『先生と僕』を思い起こさせる。こちらは家庭教師とはいえ本業は探偵で、霊視ができるという特徴がありながら、中学生に主導権を握られているが。いいのか、それで。
    真相を知りつつ、暴けばいいもんじゃないと、犯人側の将来を慮る心やさしい探偵コンビの結論に異論はないが、自分

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    2022年05月16日
  • 記憶屋III

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    05月-03。3.0点。
    記憶屋第三弾。記憶屋Ⅱからの続き。
    レストランシェフが、幼い頃のコンテストと、その際の出場者の記憶のみ消されて。。

    新聞記者と女子高生は、引き続き記憶屋を探していく。ラストは薄々気付いたが、記憶屋Ⅰが忘れかかっていたので、イマイチ響かなかった。

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    2022年05月06日
  • 夏に祈りを

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    ①が面白かったので②も読んでみたかった。
    これはシリーズの2作目。
    保育園からの依頼は、掴みにくい不思議な内容。
    少し不思議なことが起きている。
    虐待ではないと思うが預かっている子供の傷が絶えない。なぜ?
    繋がるワードは「転落」
    わかる。
    子供って親が忙しくて寂しい時に風邪をひく。
    そういう現象だと思う。
    ケガをすれば、親が仕事を休んで一緒にいてくれる。
    それにしても楓くんは冷静で大人で好感度が高い。
    世界中の子供たちが、1人残らず幸せになったらいいのにと思う。

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    2022年04月25日
  • ただし、無音に限り

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    「花束は毒」がかっこよくて強烈なインパクトだったので、織守きょうやさんの本を読んでみたかった。
    探偵もの。連作短編集2作。どちらも面白かった。
    楓くんが好青年で好き。
    主人公の天野春近は、推理は今ひとつだが、なんと死者の見たものが視えるという特殊な能力を持っている。
    ①犯人がわからず、着地点にとても驚いた。
    意外性が心地よい。
    ②どういうことなのか?わからずワクワクした。
    推理は下手でも、先にこれは殺人事件!とわかっているなら推理しやすい。ラストの意外性にビックリした。
    このシリーズをまた読みたい。

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    2022年04月10日
  • 記憶屋II

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    「記憶屋」の続編。

    前作と登場人物が入れ替わっていますが、話の流れは同じで、記憶屋の正体を追いかける人たちのお話でした。

    記憶を消す記憶屋、記憶を消される人、記憶を消して欲しい人、記憶を消された友人など、様々な立場の人が「記憶を消す」ことについて葛藤しています。

    本書では完結せずそのままIIIへと続くので、続けてIIIを読みたいと思います。

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    2022年03月21日
  • 記憶屋

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    02月-10。3.0点。
    記憶を消す「記憶屋」。都市伝説だと思っていたが、主人公の周囲に記憶を消してもらった人が複数いて。。

    読みやすい。ホラーと言うより青春モノ。シリーズ化されているようだが、どうやって続編にするんだろう。

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    2022年02月13日
  • 少女は鳥籠で眠らない

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    新人弁護士木村が4つの依頼に取り組み、法律や弁護士を巧妙に利用する依頼人の裏が解き明かされていく連作リーガル・ミステリ小説。
    流石著者が現役弁護士だけあって、法律の抜け穴というか、こんな法律の使い方があるのか!というエピソードばかりで、面白かった。
    ただ、ミステリ小説としては、全体的に何かすっきりしない読後感だった印象。「石田克志は暁に怯えない」や「小田切惣太は永遠を誓わない」は、本書で取り上げられている分野の法律にそんなに詳しいわけでない自分でも、途中でオチがわかってしまい、なんでプロの弁護士である主人公が全然気付かないのだろうと感じてしまった。

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    2022年02月11日
  • 記憶屋III

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    Ⅲまで読まないとこの物語は完結しないんだな。

    すごくはまったわけではないんだけど、スラスラっと読めました。
    ちょっと前に読んだのもあって、印象薄いので、いつか読み返してもいいな。

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    2022年01月31日
  • 幻視者の曇り空――cloudy days of Mr.Visionary

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    人に触れることで、幻視が起きる……
    視えるタイミングは、彼自身コントロールできない……
    偶然、触れた彼から、巷で起きている連続殺人の映像が……
    正義をとるか?保身をとるか?
    彼に近づけば、近づくほど、新たな感情が芽生え、そして……

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    2022年01月04日
  • 幻視者の曇り空――cloudy days of Mr.Visionary

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    ネタバレ

    触れた人が秘密していることが視えてしまう能力「幻視」を持っている主人公が偶然その力で連続殺人犯を知ってしまう。柄にもない正義感で犯人に近づき犯行の証拠を探す主人公。しかし友達のふりをしているはずが犯人に本当の友情を感じてしまって…

    好きなジャンルの結構チートな特殊能力がでてくるけど中々上手いこといかないミステリー作品。スタートから最後までハラハラドキドキしながら一気に読めた。

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    2022年01月01日
  • ほろよい読書

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    「お酒」を題材にしたアンソロジー5作。

    ・織守きょうや「ショコラと秘密は彼女に香る」
    チョコレートボンボンに思い入れがありげな伯母を探る姪っ子は、その人物に会いに行く。

    ・坂井希久子「初恋ソーダ」
    果実酒作りが好きなキャリアウーマンの話

    ・額賀澪「醸造学科の宇一くん」
    実家を継ぐのが既定路線の酒造の一人娘は自分の将来に悩んでいて…

    ・原田ひ香「定食屋「雑」」
    夫の好きな食事が許せない妻は離婚を切り出される。

    ・柚木麻子「bar きりんぐみ」
    コロナ禍で昔の同級生からオンライン飲み会を依頼されたバーテンダー。

    お酒がスパイス的に、過去だったり、これからだったりを見つめ直すきっかけにな

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    2025年06月27日
  • ただし、無音に限り

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    ネタバレ

    探偵、天野春近。
    流行らない探偵事務所は浮気調査と、友人の弁護士から紹介された仕事でなんとか成り立っていた。
    今回、朽木弁護士が持ってきた仕事は、春近の特殊な能力を見込んでのものだった。
    春近には霊が見たものを視ることができる。

    中学生の孫と暮らす、老人の死。
    彼の莫大な遺産の大半は、孫に遺された。
    病死として処理された彼の死は事件なのか?

    2年前に失踪した運送会社の社長。
    借金で会社存続も危うかった彼。
    彼の事務所にむかった春近は、そこで佇む霊を視る。

    霊が伝える、なんてもっと陰惨なお話かと思ったら、主人公が不器用なのもあり、どこかほっこりとした気持ちが残った。
    楓と春近の関係が微笑ま

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    2021年09月08日
  • 幻視者の曇り空――cloudy days of Mr.Visionary

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    ネタバレ

     特殊能力をもった青年が、そのせいで連続殺人犯と思われる人間に気づき、犯行の証拠をつかむため友人となる…
     と書くと素人探偵ものっぽいが、本人は特殊能力以外はただのぼっち大学生なので、危険は犯さない。そして犯人としての決定的証拠は見つからず、青年が能力を使ってわかることは断片だけ、ということから、当然ミステリ的には一筋縄でいくはずもなく。心の闇といってわかったふりをするのは簡単だが、その決定的な一点を除いては、魅力的で、自分にとって「いい友人」だったりする側面もあるのが人間の多面性。一点をもって全否定はできない…と葛藤するのも人間的。

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    2021年08月28日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    短くても結構怖かったが、他の本を読む合間にちょっとずつ読むのにちょうど良かった。円山さんの「生産管理部主任…」は怖くなく、うざがられてる主任がツボだった。

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    2021年08月21日
  • 記憶屋II

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    記憶屋。
    願うと記憶を消してくれる…
    私も消されてる!

    徐々に記憶屋の正体が!
    女の人?若い?

    誰や!

    えっ!もうⅡ 終わったやん(T . T)

    これは、Ⅲ読まんと仕方なし…すぐに読み始めよ!

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    2021年08月20日
  • 幻視者の曇り空――cloudy days of Mr.Visionary

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    ほんとに殺人犯が見えるならこんな悠長でいいの?と思えるくらいのんびり。私的にはやや緊張感にかけます。

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    2021年07月02日
  • 霊感検定

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    全体的な雰囲気や登場人物たちはかなり好きだった。けど、幽霊屋敷のみんなの行動のしなさにちょっと違和感。ラストはちょっとごちゃごちゃしたかなぁ。でも続きも読む

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    2021年05月28日
  • 記憶屋III

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    2と3で1セット、2だけでは未完成感が強くてすぐに3を読むことになりました。3を読んでだいぶ気持ちが納まりましたが、いずれにしろラノベはあまり得意ではないなと改めて思ってしまいました。記憶を消してほしいと願う人の記憶を消すことがそこまで悪い事とは思わないし、それで救われる人生があるならいいなと思う。ただ、え、こんな理由で?というような納得しづらい理由で依頼をする話だと今一つ気持ちがのらないです。ちなみに0はまだ未読で、読むか迷ってしまいます。1に登場した高原の話もあるようなのでそのうち読むかなとは思いつつ。

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    2021年05月20日
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 呪いの螺旋

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    ネタバレ

    呪い。それは確かに存在する。知らない間に、貴方はそれに触れてしまっているかもしれない。あるいは、触れられてしまっているかも。もし、呪いに魅入られてしまったら、逃げることはできないだろう。
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    「世にも奇妙なストーリー」シリーズ第5弾。これが最終巻の様子。今回はメンバーが大きく変わり、最近名前を見るようになった作家さんが多数書かれた作品の様だ。どれがどの作家さんの話かは分からないが、どれも面白い作品ばかりだった。怖い話も多くあったが、怖いが不思議と感じる話も多かった。
    お気に入りの話は、「顔ナシの鏡」「その話、知ってるよ」「かえさずの指輪」。 「顔ナシの鏡」は語り手の通う学校が林間学校で利

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    2021年02月11日
  • 記憶屋III

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    Ⅱ巻からの物語が完結

    最初の物語もホラー色があんまりなかったけど、この物語もさらにホラー色は薄め

    謎解きな要素を求めるよりも、丁寧なキャラクターの心理描写や少し意外なストーリー展開を楽しんで読む

    軽く読めて楽しめた

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    2020年11月19日