あらすじ
忘れたい記憶を消してくれる都市伝説の怪人、記憶屋。大学生の遼一は単なる噂だと思っていたが、ある日突然大切な人の記憶が消えてしまい、記憶屋の正体を探り始める……。切ない青春ノスタルジックホラー!
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Posted by ブクログ
切なすぎるラストに胸がキュッてなりました。
読み始めは忘れたい記憶がなくなれば幸せだと思ったけど、やっぱりそれは違うのかなと読み進むにつれて主人公と同じ気持ちになりました。Ⅱも読みたい!
Posted by ブクログ
1つの消したい記憶のために全部忘れて、
それらの記憶を形作る時間を共有した人間は、
忘れられた側の人間はその人の中で殺されるようなものなのに。
その全てと引き換えにしてまで、
記憶を消すことは正しいことなのか。
.
ラストが切なすぎて本を閉じて、数秒後に涙が溢れた。
善か、悪か。正しいのか、間違いなのか。
心が揺さぶられて、考えさせられる
そんなミステリーホラー小説。(言うほどホラーではない)
一度読んでみてほしい一冊!
Posted by ブクログ
「嫌な記憶を消して欲しい」こう思ったことは数え切れないくらいあります。
もし現実世界で記憶屋がいたら、記憶を消してもらっていたかもしれません。正直羨ましいと思いました。
ですが物語を読み進めていくうちに「記憶は自分だけのものじゃないんだ」と気づきました。
そして、良い記憶も嫌な記憶も自分を成長させるために必要なもの。未完成のパズルを埋めるための1ピースと同じくらい大切なものなのだと気づきました。
この作品を読み終えた後に自分の過去を振り返ってみると「あの時のアレがあったから今の私があるんだ」と嫌な過去に対してもしっかりと向き合えるようになりました。
このような素敵な作品に出会えて本当に幸せだなと感じました!
これからも私の人生は山あり谷ありの人生だと思います。それでもこの考え方はずっと大切にしていきたいです!
Posted by ブクログ
最後の衝撃が強い作品。ホラーというよりも青春小説。
ちゃんと自分で立ってからじゃないと人と向き合うことはできない。誰かに寄りかかって生きていくことはある意味幸せかもしれないけれど、それでは本当の幸せは手に入れられない。「この人なしでは生きられない」はダメ。
頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。
人を助けるって本当に難しい。人を助けるって考えているからダメなのかも。いい影響を与えたい、と考えた方がその人のことを真剣に考えられそうだ。
受け入れがたい現実を突きつけられた感覚って強烈だ。
何事もケースバイケース。絶対悪や完全なる正義は存在しない。場合によっては悪と見なされるようなことが善になる場合もあるし、逆もしかり。全否定はいけない。あくまでも自分の行動基準として正義は持っておくべき。
オンオフのはっきりしている人って魅力的。プライベートはプライベートの話をしよう。仕事のときは仕事の話をしよう。集中するときは集中しよう。
やりたいことは今すぐやろう。イベントを楽しもう。自分でイベントを作ろう。どうせ死ぬのだから、人生は楽しまなくては!
優しくするだけが優しさではない。率直に自分のなりたい人間を常に意識して行動し、価値観を築き上げ、それに照らし合わせて意見を述べる、これが相手に響くかどうかはわからない。でも自分の言葉にして伝えられる人は強い。強い人間に人は憧れる。そして信頼される。結果的に人を助けることに繋がることもある。
弱音を吐かない。人のことを想うなら、弱音は吐くものではない。周囲に良い影響を与えないから。愚痴もいらない。周りの人が自分の言動によって幸せになれているか考えろ。
再出発せよ。
言葉で上手に生きる。大事な部分は多く語らない。読み取れ。でも、言語化はしておく。語ろうと思えば語れる、でも語らない。言葉足らずにはならないようにしよう。自分のことも大事だけど、周囲の人も大事。適切な距離感で人と関われるのは素敵なこと。
自分の都合や想いよりも、大事にしなければならないことがある。
凸凹が合う人って必ずいる。
黙っていれば得をする人っている。
自分の想いに応えられないのは相手のせいではない。相手の想いに応えられないのは自分のせいではない。運命が合わなかっただけ。
大事なのに、恋愛感情が沸かないときってある。特別でも、恋愛関係ではない場合がある。ビビッとくるか、そうでないか。誰のせいでもないのだ。
自分を友だちとして返してあげるって難しい。でも、相手を想っていることだけはわかる。わかってほしい。
自分の選択が間違っていたら、それは未来に繋げたら良い。失敗ではなく未成功と捉えればいい。人間は選択を間違う生き物だ。
痛みは徐々に薄れていく。なかったことにはならないけど
守ろうなんておこがましい。人はそんなに弱くない生き物だ。
もしかしたらまたうまくいかないかもしれない。でも、もしかしたら今度は上手く行くかもしれない。何度でも馬鹿みたいにトライし続けてしまうのが人間だ。
Posted by ブクログ
タイトルの通り記憶に関係するホラーと思って買ったけど、読み終わったあと泣きたくなるぐらいの切なさ!記憶を消すことは正義か悪か。Ⅱ、Ⅲも読みたい!気になるー!!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙
Posted by ブクログ
切ない
マキに感情移入すると切なすぎる
全然ホラーじゃなくてよかった
忘れられるって、やり直せるように聞こえるけど、覚えている側は相当しんどい
Posted by ブクログ
主人公が記憶屋を探す話。
題材は面白かったけど、ホラーという感じではなかったかな…
最初はあまり読む手が進まなかったけど中盤位から一気に読んでしまいました。
正体がわかった後、記憶消させるんだろうなと思っていたけど、やっぱり予想通り消されちゃったな…という感じ。
どこまで消されちゃったのかが気になる。
高原さんと連絡先交換した記憶はなんで消されたのかが今だにわからない。
Posted by ブクログ
消したい記憶を消せる能力をもつ
ストーリーはゆっくり進んでいく
もし自分に消したい記憶があって記憶屋に会ったとして、目の前にいたとしたら、ドキドキします。
Posted by ブクログ
「わたし綺麗?」、「これでも?」とマスクを外す。逃げても高速走行が可能で追いつかれる。子供の頃の夕暮れには、近くに居たら?と疑念を抱き恐怖心を煽られた。
幾多の都市伝説は見聞きするが、記憶を消せる人がいるとの話はこの本で初めて出会った。突如、身近な人が痴呆が発症した状態に出くわすことを想像すると、呆気に取られる自分が見える。しかし、記憶が抹消され負の経験を無かったことにできるのは好都合かもしれない。
「記憶にございません」「覚えている訳がない」と平然と述べる先生方は記憶屋が実在したら厚みのある札束と引き換えにメモリー消去を依頼するのかな?
Posted by ブクログ
遼一が事実を知った後に真希が今後力を使わないような未来が揶揄され終わるものかと思っていたので最後の結末に驚いた。真希なりのこれまで背負ってきた事への償い方なのだろうか。だとしたら真希がどうしようもなく救われない独りぼっちの存在になってしまうので悲しい。
記憶を消すことは逃げの選択であり苦しい思い出も抱えて生きていく事こそ美徳だと私は思う。辛い経験があったときに、記憶屋に頼らずとも忘れようとする選択肢を取りがちな自分に対し後ろ指を刺されている気持ちになった。これからそういう経験があった際に忘れる選択肢を早計に取らず、向き合おうとする人間でいたいと思う。
Posted by ブクログ
タイトルが面白そうなので買いました。
内容はとても読みやすく、展開のテンポも良くおもしろかったです。記憶を消すという記憶屋を軸に物語が進んでいく中で、さまざまな展開があり良かったです。もし自分が消して欲しい記憶があったらどうするんだろう。。。
Posted by ブクログ
正しいというだけでは救えないものと、傲慢さが大切なものを見落としていくことを改めて感じた作品でした。
忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説『記憶屋』。大学生の遼一の身近な人たちがその記憶屋によって記憶を失い、さらに遼一は望んでいないのにも関わらず記憶を消されてしまう。物語は遼一が記憶屋の正体に迫っていく過程で出会う記憶を失った人々とその周縁人物たちの話で構成されています。
遼一のスタンスは「どんな記憶でもその人を構成するかけがえのない一部」だからこそ、忘れてしまうことで周囲の人が寂しいと感じたり当人も忘れたと知ったら辛いから消すのは反対というものです。たしかにそれは正しいなと思い、読み始めた自分もやっぱりそのスタンスに近かったです。
ただ、物語が進む中で登場する記憶を消してもらった人々やその周縁人物たちの語りを聞くとこの正しいなと思えるスタンスが常に良いとは思えなくなります。その記憶がトラウマになったりしてその人の今後の人生を失うようなものに繋がったり、心の支えとなるような日常が崩壊してしまうようなものもあります。そう考えると辛い過去を乗り越えるというのはとても耳障りが良く正しいことではありますが、それができない人にとってさらなる追い打ちをかけるような言葉でもあります。
とくにそれが目立つのが、遼一が想いを寄せている杏子の夜道恐怖症を治そうとする場面です。杏子は過去に痴漢にあったトラウマで夜道を出歩けなくなっています。そんな杏子の問題を治そうと遼一が奮闘をするのですがうまくいかず、杏子は記憶屋を頼ります。遼一は記憶を消さずとも自分が一生懸命協力するから消さないように頼みますが、これは遼一の傲慢であるように思います。人は白馬の王子様やヒーローではないので、奇跡の力で問題を解決できるわけがない。だけどもこのときの遼一は本気で自分の力でなんとかできるという思いが強いように感じました。そのことを遼一は『頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。結局何もわかっていなかったのだ。無神経なナイト気取りを、今さら後悔する。』という風に悔いています。
現実でも悩んでる人にやたらアドバイスをする人がいますし、自分もそういう経験があるのでわかるのですが、遼一のように後悔します。本当に悩んでる人にとって自分たちができる大切なことはただ傾聴するだけだったりしますし、逆に傍にいないことだったりします。こうしてあのときはこうすればと振り返れるのも記憶あってのことですが、なによりも精神的に少し成長するまで年月を重ねたからかもしれません。この成長するまで先延ばしすることの必要性も高原弁護士という登場人物のパートで感じられます。
時が解決してくれるというよりも時を経て解決できるようになるが、記憶屋のいない現実では大切なのかもしれないと思いました。傲慢さで誰かを傷付けるよりも、成長するまで生命を延長できるように寄り添うのが肝要なのかもしれないと読後の感想でした。
Posted by ブクログ
これは良い! 記憶を消し去ってしまう謎の存在、「記憶屋」。主人公はその真相を追い始めるが。
ミステリ的な展開と都市伝説的なホラー要素の相性が抜群に良いのだろう。切なくなるような展開も物語にマッチしていて非常に良い。もっと早く手に取るべきだった!
Posted by ブクログ
記憶を消す都市伝説の怪人、記憶屋。
記憶屋なんて存在しないと思っていた大学生だったが、周りには不自然に記憶を失った人々が存在した。大学生は真相を探り始めるが…。
ミステリー色の強いホラー。
怖いとか恐ろしいというよりも、哀しくてや寂しい小説だった。
Posted by ブクログ
消したい記憶を消してくれるという都市伝説「記憶屋」をめぐる物語。
消したい記憶を消すことが良いことなのか悪いことなのかを読み手が考えさせられる本でした。
Posted by ブクログ
男の人だったり大人の女の人だったりしたのは全部真希ちゃんなのか??
面白かったけどスッキリしない終わり方だったな
てか私利私欲のために記憶屋を使うのは良くないな
唯一弁護士さんの使い方がマシだと思った
Posted by ブクログ
都市伝説で語られる忘れたい記憶を消してくれる記憶屋という怪人の話。
角川ホラー文庫ですがホラー感はほぼないですね。
いくつかの伏線が消化不良気味…ホラーだからかな?
ホラーではなく切ない青春小説として読むのが正しい読み方なのかな。
それにしても記憶屋ちょっと短い期間、近い場所で記憶消しすぎじゃないですかね…
Posted by ブクログ
2015年 第22回日本ホラー小説大賞読者賞受賞
最近のきょうやさんの小説がなかなか好みだったので遡って
忘れたい記憶を消してくれるという記憶屋
ホラーなのか都市伝説なのか
主人公の青年は、自分や自分の周囲の人間も記憶の一部を無くしている事に気付く
彼は記憶屋の存在をたどり始める
辛い記憶と共存して立ち直るか
立ち直れない程の記憶ならば消した方が良いのか
消した記憶は、そこに関係する人間関係等も喪失する
記憶を消すことのデメリットと忘却することのメリットの分岐点を探るんでしょうか
シリーズとなっている人気作品です
私はこれで終わり
Posted by ブクログ
周囲に記憶を消された人が現れ始め、自らも記憶を消された形跡がある。そんな不気味な状況のなか、主人公が謎を追っていくという話。
ホラーというほどではなく、どちらかといえば感動系の話であり、盛り上がりにも欠けているように感じた。
Posted by ブクログ
記憶を消したい本人と、消された本人以外の悲しさを幼馴染という立場で表現している。記憶という断片が人によってどのような解釈で捉えられているのか、そして必要なのかが分かりました!
Posted by ブクログ
辛い記憶を消してくれる存在があれば頼りそうになる。
ただそれに関わっていたら自分の存在も全てその人の中から消されてしまう。存在を消された遼一が記憶屋の正体に迫っていく。
記憶を残したままトラウマを克服して立ち上がるということも大事だが、向き合うことだけでも苦痛の人間もいる。耐えられる基準は人によって違うので、正論や綺麗事だけの問題でもない。何か終始モヤモヤした気分だった。
Posted by ブクログ
サクッと読めてキュンとなるのが良いね。
恋愛ものは基本的に苦手なんだけど、これはどれもがみたいなのでこのぐらいが一番良い!
この展開の後の続編は楽しみだな。
Posted by ブクログ
消したくなるような悍ましい過去がいくつかあります。けれど、なぜかそれを本当に消したいとは思わず生きてきました。その理由が今更ながらにわかった気がします。そして人生というものの意味や儚さ空虚さを嫌というほど考えさせられて少し辛くなってしまいました。それも必要な経験なんでしょう。きっと。
Posted by ブクログ
テンポもよく、読みやすい。最初は主人公の話で、章が変わるごとに記憶屋に記憶を消される人が変わり、最後にまた主人公の話に戻ってくる。
主人公の、どんなに辛い記憶でも、その人を作っている一部なのだから消すべきではない、という考えが心に残る。この言葉を聞けただけで、この本を読んでよかったと思った。
Posted by ブクログ
織守きょうやさん、初読みでした。本書は、忘れたい記憶を消してくれる「記憶屋」の話です。映画化にもなり、続編も出ているようですね。
ホラーかミステリーかのカテゴリーはさておき、記憶と忘却を中心に本作を語ろうとすると、比較的若い世代の人とある程度人生経験を積んだ人では、評価が分かれるような気がします。いや、でも記憶の意図的な消去の是非は、年齢・性別・立場は関係ないか‥。
意図的な記憶の消去に疑問をもつ主人公は、身近な人の記憶の変化に「記憶屋」の存在を意識していきます。恐怖心を次々と煽り、予感・予兆を高め、いざクライマックスへ‥、ん? あれ? ラブストーリー? 切なさ全開青春もの? と、戸惑いを感じたのが本音でした。(決してホラー作品としての是非を問うているのではありません)
以前読んだ吉田篤弘さんの著書の<人は進化の過程で、快く前へ進むために「忘却」を身につけた>という一文が脳裏に浮かび、また、<「時間」も必要だ>と伊集院静さんが書かれていたなと、これまた思い出していました。人には、欲と執着が付きものですね。
人は、記憶に留めるべきか否かを、ゴミの仕分けのように頭の中で選別してるんでしょうね。テスト勉強などの必要感のない短期記憶が、さっぱり頭に残らないのも頷けます。
しかしながら、「人生には、忘れてしまいたいけれど、決して忘れてはならない記憶」というものがあるのも事実だと思います。
記憶と忘却について、改めて深く再考させてくれる物語でした。
Posted by ブクログ
02月-10。3.0点。
記憶を消す「記憶屋」。都市伝説だと思っていたが、主人公の周囲に記憶を消してもらった人が複数いて。。
読みやすい。ホラーと言うより青春モノ。シリーズ化されているようだが、どうやって続編にするんだろう。
Posted by ブクログ
記憶屋:都市伝説 消して欲しい記憶を消してくれる。(マインドアサシンでは無い)
主人公は、周囲で特定の記憶が抜けている人達がいる事に気がつく。都市伝説の記憶屋の仕業では無いかと探り出すしていく中で記憶屋に記憶を消してもらう事を願う人達の人間ドラマ。
主人公は記憶を消す事を悪と考える。最後の最後までダメな事だと言い張るが果たしてそうなのだろうか?と私は考える。
忘れたい記憶も、いつか良い思い出になるかもしれないと言うが、忘れたい記憶に苛まれ人生をダメにする事もある。主人公が忘れられたく無いのは自分の事だけで相手の立場に立ってない独善的な独り善がりに思えてしまう。
記憶を消すか消さないかの判断は記憶屋の良心のもと執行されて良い事だと思う。
今のところ私に消して欲しい記憶は無い。
なんでこれが高評価??
とにかく文章が下手すぎる…
中学生が書いた文みたいに稚拙で、わかりにくい言葉遣いばかり。
「手元でした、椅子をひく音と重なるように、悲鳴が聞こえた」
という文なんて何度読み返したか…表現が悪すぎる。
句読点が多い。
記憶やについて、だらだらとなんども同じ考察ばかり書いている。わかったから、しつこい!と思った。
しかもストーリーもくだらなすぎる…
ホラー対象が読者審査員に移ってからここまで酷いものになるとは…
わたしのホラー作品も角川から出てるが、わたしのほうはこんな駄作でもなければ文章力が下手なわけでもないので、こんな駄作でレベルの低い作家は認められない。もっとましな作家がいただろうと思う。コネを疑ってしまう。