【感想・ネタバレ】記憶屋のレビュー

あらすじ

忘れたい記憶を消してくれる都市伝説の怪人、記憶屋。大学生の遼一は単なる噂だと思っていたが、ある日突然大切な人の記憶が消えてしまい、記憶屋の正体を探り始める……。切ない青春ノスタルジックホラー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

切なすぎるラストに胸がキュッてなりました。
読み始めは忘れたい記憶がなくなれば幸せだと思ったけど、やっぱりそれは違うのかなと読み進むにつれて主人公と同じ気持ちになりました。Ⅱも読みたい!

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の衝撃が強い作品。ホラーというよりも青春小説。

ちゃんと自分で立ってからじゃないと人と向き合うことはできない。誰かに寄りかかって生きていくことはある意味幸せかもしれないけれど、それでは本当の幸せは手に入れられない。「この人なしでは生きられない」はダメ。

頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。
人を助けるって本当に難しい。人を助けるって考えているからダメなのかも。いい影響を与えたい、と考えた方がその人のことを真剣に考えられそうだ。

受け入れがたい現実を突きつけられた感覚って強烈だ。

何事もケースバイケース。絶対悪や完全なる正義は存在しない。場合によっては悪と見なされるようなことが善になる場合もあるし、逆もしかり。全否定はいけない。あくまでも自分の行動基準として正義は持っておくべき。

オンオフのはっきりしている人って魅力的。プライベートはプライベートの話をしよう。仕事のときは仕事の話をしよう。集中するときは集中しよう。

やりたいことは今すぐやろう。イベントを楽しもう。自分でイベントを作ろう。どうせ死ぬのだから、人生は楽しまなくては!

優しくするだけが優しさではない。率直に自分のなりたい人間を常に意識して行動し、価値観を築き上げ、それに照らし合わせて意見を述べる、これが相手に響くかどうかはわからない。でも自分の言葉にして伝えられる人は強い。強い人間に人は憧れる。そして信頼される。結果的に人を助けることに繋がることもある。

弱音を吐かない。人のことを想うなら、弱音は吐くものではない。周囲に良い影響を与えないから。愚痴もいらない。周りの人が自分の言動によって幸せになれているか考えろ。

再出発せよ。

言葉で上手に生きる。大事な部分は多く語らない。読み取れ。でも、言語化はしておく。語ろうと思えば語れる、でも語らない。言葉足らずにはならないようにしよう。自分のことも大事だけど、周囲の人も大事。適切な距離感で人と関われるのは素敵なこと。

自分の都合や想いよりも、大事にしなければならないことがある。

凸凹が合う人って必ずいる。

黙っていれば得をする人っている。

自分の想いに応えられないのは相手のせいではない。相手の想いに応えられないのは自分のせいではない。運命が合わなかっただけ。

大事なのに、恋愛感情が沸かないときってある。特別でも、恋愛関係ではない場合がある。ビビッとくるか、そうでないか。誰のせいでもないのだ。
自分を友だちとして返してあげるって難しい。でも、相手を想っていることだけはわかる。わかってほしい。

自分の選択が間違っていたら、それは未来に繋げたら良い。失敗ではなく未成功と捉えればいい。人間は選択を間違う生き物だ。

痛みは徐々に薄れていく。なかったことにはならないけど

守ろうなんておこがましい。人はそんなに弱くない生き物だ。

もしかしたらまたうまくいかないかもしれない。でも、もしかしたら今度は上手く行くかもしれない。何度でも馬鹿みたいにトライし続けてしまうのが人間だ。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が記憶屋を探す話。
題材は面白かったけど、ホラーという感じではなかったかな…
最初はあまり読む手が進まなかったけど中盤位から一気に読んでしまいました。

正体がわかった後、記憶消させるんだろうなと思っていたけど、やっぱり予想通り消されちゃったな…という感じ。
どこまで消されちゃったのかが気になる。

高原さんと連絡先交換した記憶はなんで消されたのかが今だにわからない。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遼一が事実を知った後に真希が今後力を使わないような未来が揶揄され終わるものかと思っていたので最後の結末に驚いた。真希なりのこれまで背負ってきた事への償い方なのだろうか。だとしたら真希がどうしようもなく救われない独りぼっちの存在になってしまうので悲しい。
記憶を消すことは逃げの選択であり苦しい思い出も抱えて生きていく事こそ美徳だと私は思う。辛い経験があったときに、記憶屋に頼らずとも忘れようとする選択肢を取りがちな自分に対し後ろ指を刺されている気持ちになった。これからそういう経験があった際に忘れる選択肢を早計に取らず、向き合おうとする人間でいたいと思う。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 記憶を消したい人、忘れられて残された人、それぞれの想い、葛藤を深く感じた作品だった。ラストの真希の涙は読んでいてもの凄く辛かった。 

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2022年09月18日

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ネタバレ

男の人だったり大人の女の人だったりしたのは全部真希ちゃんなのか??
面白かったけどスッキリしない終わり方だったな
てか私利私欲のために記憶屋を使うのは良くないな
唯一弁護士さんの使い方がマシだと思った

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辛い記憶を消してくれる存在があれば頼りそうになる。
ただそれに関わっていたら自分の存在も全てその人の中から消されてしまう。存在を消された遼一が記憶屋の正体に迫っていく。
記憶を残したままトラウマを克服して立ち上がるということも大事だが、向き合うことだけでも苦痛の人間もいる。耐えられる基準は人によって違うので、正論や綺麗事だけの問題でもない。何か終始モヤモヤした気分だった。

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2023年10月10日

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ネタバレ

テンポもよく、読みやすい。最初は主人公の話で、章が変わるごとに記憶屋に記憶を消される人が変わり、最後にまた主人公の話に戻ってくる。

主人公の、どんなに辛い記憶でも、その人を作っている一部なのだから消すべきではない、という考えが心に残る。この言葉を聞けただけで、この本を読んでよかったと思った。

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2023年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

記憶屋:都市伝説 消して欲しい記憶を消してくれる。(マインドアサシンでは無い)

主人公は、周囲で特定の記憶が抜けている人達がいる事に気がつく。都市伝説の記憶屋の仕業では無いかと探り出すしていく中で記憶屋に記憶を消してもらう事を願う人達の人間ドラマ。



主人公は記憶を消す事を悪と考える。最後の最後までダメな事だと言い張るが果たしてそうなのだろうか?と私は考える。

忘れたい記憶も、いつか良い思い出になるかもしれないと言うが、忘れたい記憶に苛まれ人生をダメにする事もある。主人公が忘れられたく無いのは自分の事だけで相手の立場に立ってない独善的な独り善がりに思えてしまう。

記憶を消すか消さないかの判断は記憶屋の良心のもと執行されて良い事だと思う。




今のところ私に消して欲しい記憶は無い。

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2025年03月20日

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