織守きょうやのレビュー一覧
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ウソつきだらけの館で、真相だけが嘘をつかない。
お嬢様の彩莉は、クローズドサークルで殺人事件を起こすために、孤島に「来鴉館(ライア館)」を建ててゲストを迎え入れた。さぁ連続殺人の幕が上がる!
解決編はとても面白い!ただ主人公・彩莉があまりにもマヌケで、殺人事件の主犯には向いていなさすぎる。思考描写がややクドく、全体的に長く感じてしまうのが惜しいところ。
そして何より、女性の体力的に“無理やろこれ……”という場面が多いし、計画の肝が運任せすぎる。
とはいえ、「ウソつきの館」と「来鴉館(ライア館)」のダブルミーニングは秀逸で、タイトルのセンスがグッと効いている作品だった。 -
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夢は自前のクローズドサークルで連続殺人事件を起こし、探偵役としてそれを解決すること。
遺産相続して大金持ちになった彩莉(さいり)は、無人島に建てた洋館に客人を招き、完全犯罪を企てていた。しかし、自らが手を下すはずの人物が何者かに殺害されて…
大好きなクローズド•サークルにおけるフーダニットもの。登場人物全員を網羅した装画が、読者のイメージを手助けしてくれる。あの『花束は毒』を書いた織守きょうやさんだから、仕掛けてくるんだろうなと警戒して読むも、あえなく撃沈。フーダニットよりも、もう一つの仕掛けにやられた。途中で明らかに違和感を感じるシーンがあったんだけど、思いっきりスルーしてて気に留めず。少 -
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6人の作家の短編集。
大人気青山美智子さんはおもろいけどええ話すぎる印象やって、今回は思いっきりポエミー。
そういうとこやぞ!と言いたくなった。いや、ええねんけどね。
期待薄…と思いつつ次、『痛い人生設計を作る、ルノアールで』これは面白かった、人生まだまだこれから新しいこともできるんやな!と励まされた。
著者は朱野帰子さんという方で同い年。同い年やからわかることてあるよね。
そこから更に3連チャン喫茶店。喫茶店オムニバスやったっけ?とタイトルを見たけど、テーマは午後のご褒美のはず。
作家てサテンしか行くとこないんかいと思った。どれも面白かったけどね。
最後、これまた人気作家の小川糸さん。好 -
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ネタバレ帯に書いているように、
「みんな嘘つき」です。
わかって読んだんだけどなー(°▽°:
18歳で祖父母の遺産を手にした彩莉は、ミステリー好きがこうじて、相続した無人島とそこにある館をクローズド殺人ができるように改築した。
無人島、嵐、集められた人々、殺人事件、島からは脱出できない、電話もネットも繋がらない。
ミステリー小説のようなシュチュエーションをわざと作り出す。
そんなに殺したいほど憎んでないけど、自分が考えたミステリーを実際やってみたいじゃない!
集められたのは,同じミステリー好きなメンバー。
シューゴ、詩音、
そして医療関係者がほしいので、みくり。
霊能関係者がほしいので、真波。
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ネタバレ青山美智子の本かと思ったら違った。しかし新しい作家との出会いがあった。
■青山美智子「サロンエプロン」★★
短い。この本における客寄せパンダ。
■朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」★★★★
おもしろい!大谷翔平の人生設計を「痛い」という視点が最高。言われてみればそのとおり。いまだからなるほどすごいと思うが、これを普通の高校生が書いていたらたしかに痛い。学歴至上主義の編集者も痛い。これは作者の実話だろうか。こんな編集者ほんとにいそう。
■斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」★★★
ちょっとした日常系ミステリーの感じ。
自力で解答にたどり着けなかった。悔しい。
■竹岡葉月「不純喫茶ま