織守きょうやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリ&ホラーと紹介されていますが、どこに分類するかは曖昧な感じの話が多いです。後味が悪かったり読後絶望感を覚えるような短編集でした。とはいえ、それが嫌な読み心地では全くないというか、スリリングで楽しく読みました。
どのお話も、主人公の自業自得的な結末になることが多いのですが、織守さんの書き方が巧みで、どこに辿り着くのか予想がつかず本当にハラハラしました。
どの話も面白かったですが、一番好きだったのは『目撃者』という話です。
不倫相手との予定がキャンセルになり、予定より早く出張から帰ってきた主人公は、自宅で妻が殺されているのを発見します。マンションの防犯カメラには怪しい人物は映っておらず、 -
Posted by ブクログ
正義感の強い大学生・木瀬の元家庭教師、真壁研一のもとに「良心があるなら結婚はやめろ」という脅迫状が届く。それをきっかけに、木瀬は4年前に起きた事件の真相を追うことになる。
調査を担うのは、木瀬が中学生の頃、従兄弟のいじめ問題を解決してくれた先輩の女探偵・理花。二人は、真壁を恨んでいた人物がいなかったか、当時の人間関係を辿っていく。
脅迫の背後には、長年にわたり真壁を見つめてきた誰かの存在があった。事件は真実か冤罪か、それとも巧妙に仕組まれたものなのか。過去に生まれた誤解が、静かに姿を現していく。
文章は読みやすいものの、やや表現がくどく、実際のページ数以上に長く感じてしまったのは少し残念。そ -
Posted by ブクログ
本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。
「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいるが、いまだ自分の生業に自信が持てずにいる。
ある朝、大川で若い女の死体があがった。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様だった。
佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。
下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのか?
町医者の秋高とタッグを組み、突き止めた事件の真相とは――織守きょうやさんの時代小説。面白かったです。続編もありそうなので、楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の怖さも、霊的な怖さも感じられる短編集。
幽霊刑が実在するならば、どのように受け止められるのだろうか。結末を知ると、読み始めとは全く違う感想を持つ。「更生」に成功したといえるのであれば、意味はあるのかもしれない。だが、悪夢のようなものは一生忘れられないだろう。
個人的には「目撃者」がお気に入りである。ページを捲る手が止まらなかった。被害者夫と警察、二人の視点から描かれる事件。哀しいけれど、世の中にはこのような事件が少なくないだろう。人間らしいといえばもっとも人間らしい短編だった。
ラストの「五人目の呪術師」は、希望と絶望が混ざりながら、目に見えない恐怖に押し潰されそうになりながら、な