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先進的な試みが多くなされている民営刑務所。そこへ新たに配属された河合凪は、刑務所の中であたかも自由であるかのように振舞う受刑者・阿久津真哉に奇妙な違和感を覚えていた。ここは檻(CAGE)なのか、避難所(SHELTER)なのか。語られる囚人たちの罪と罰――真実は、管理する者とされる者の境界を、ゆっくり溶かしていく。
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Posted by ブクログ
大好きな霊感検定の作者様の最新作。前とはまた違ったトーンで面白いです!話は多数の視点から描かれますが、人物名で区切ってあるのでわかりやすいし、読みやすいです! 終盤では伏線の回収、思わぬ展開に目が離せません。オススメです!
すらすらと続きが気になるように読んだが、何が残ったかと言うと特に何も……な感じで感想に困る。 架空の世界が舞台かと思ったように、現実感がなく、物語は非常に静かに感じる。新人刑務官の凪を中心とした、刑務官や受刑者、弁護士の話なのだけれど、受刑者の阿久津が秩序を保つ役目を果たしているため荒々しい暴力は...続きを読むなりを潜めている。柄の悪さを感じず、静かに、透明な、真っ白な壁で囲まれているようだ。 被害者が加害者になり、加害者が被害者でありと単なる加害者・被害者の対立にはならない。主人公の凪がもの静かで、阿久津も理性的であり、先輩刑務官の北田が無表情であるためか、混沌としたものはなく、日々は流れていく。表紙イラストからはどことなく耽美な雰囲気を感じたが、中身は物静かだった。
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