宮内悠介のレビュー一覧

  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    一生本を読んで暮らせるなら、
    人生と引き換えでもよいか?

    そこで得た報酬を娘たちに残し
    サラッと宇宙へ旅立てる?

    ふとそんなことを考えた。

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    2025年02月14日
  • 暗号の子

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    様々なテクノロジーに関する物語を収めた短編集。「暗号の子」と「ペイル・ブルー・ドット」、この2作がとてもいい。
    前者はSNSでの不確かな情報や、そうしたものに踊らされる人々の姿が描かれていて「その内世界では口を噤む事しかできなくなるかもしれない」と思った。ある一節にとても勇気づけられた。
    後者は開発者に焦点が当たっている。クレイジーで、普通などという物差しなどハナッから鼻で笑う人の姿に勇気をもらった。

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    2025年02月01日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    見たことのある名前の作家さんがたくさんの、ぜいたくな1冊。
    私は呉勝浩さんのお話が1番印象的だった。他の本にもあたりたいと思う。
    多崎礼さん、岸田奈美さん、米澤穂信さんは何作か読んだことがあり、短編でも“っぽさ”が出るなと感じる。様々な「これが最後の仕事になる」が読めて良かった。

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    2025年01月21日
  • ラウリ・クースクを探して

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    二人の天才少年達が、エストニアのソヴィエトからの独立という時代に翻弄され、離れ離れになってしまう。
    とあるジャーナリストがラウリの伝記を残すために彼を追いかけるという形をとっているが、ノンフィクションと思わせるほど生々しく、どんどん引き込まれた。

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    2025年01月02日
  • 盤上の夜

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    私にもっとゲームの知識があれば…と悔やんだ作品。
    単なる盤上ゲームを扱った作品ではなく、ゲームそのものの抽象的意味を投げかけるような哲学的な話であったり、そこに掛ける人間の精神性であったりを描いていて、とても読み応えがあった。
    正直言って難解な内容。起承転結も掴みにくく、ゲームのルールが理解できないと、本書の魅力は半減すると思う。
    それでも静謐たる文章が心地よく、また実在するようにすら感じる人物たち、SFらしい驚きと新鮮さに引き込まれた。


    個人的には「人間の王」と、「象を飛ばした王子」が好き。これはどちらもゲームがよくわかっていなくても面白いから、というのもあるけれど。
    短編だけど、実は連

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    2024年12月25日
  • スペース金融道

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    直球王道、本寸法のバカSF(←褒め言葉ヽ( ´ー`)ノ)。いや、バカSFに本寸法も何もありませんけどねヽ( ´ー`)ノ
    地獄の女王にこき使われていた天才SEの青年が、銀河を股にかける金融会社の取立て担当者に助けられ、共に貸付の取り立てをするために宇宙やら地獄やら情報の渦の中やらに飛び込んで大冒険。・・・って話なんですが、みなさん意味わかります?鴨も書いててよくわかりません(笑)。取り立てをするときに主人公が先輩に突かれて発声する企業理念「わたしたち新星金融は、多様なサービスを通じて人と経済をつなぎ、豊かな明るい未来の実現を目指します。期日を守ってニコニコ返済・・・」が水戸黄門の印籠のように登場

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    2024年12月22日
  • ラウリ・クースクを探して

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    エストニアのソビエトからの独立の歴史。その中で生きてきた40代の男性。同世代だ。エストニア神のラウリ・クースクという人を追いかけるジャーナリストの手記のような体裁をとった本。プログラミングの天才少年だったラウリの人生を通してみるバルトの国の歴史がみえた。それと彼をとりまく友情など。軽やかな文体で爽やか、なのに内容は濃い。

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    2024年12月09日
  • ラウリ・クースクを探して

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    感想
    今を生きる人の伝記ってすごい。しかもなんでエストニア?と思いきやフィクションだったのね。途中までノンフィクションかと思っちゃった。

    リアリティ溢れる温かい話。


    あらすじ
    デジタル国家と言われるエストニアに1977年に生まれたラウリ・クースクの一生について綴る。

    ラウリは小学三年生の頃に、プログラミングで鉄屑集めのコンピュータゲームを作る。

    中学に入り、コンピュータゲームのコンペで1位を取ったイヴァンと出会い、お互い切磋琢磨する。バルト三国の独立の機運が高まり、ロシア人のイヴァンはレーニングラードに帰る。

    学生時代にロシア側に加担し、親友のカーティが独立運動で怪我をしたことでプ

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    2024年12月01日
  • ラウリ・クースクを探して

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    SL 2024.11.14-2024.11.16
    何もなさなかったラウリ•クースクを探す物語。
    世界に民主化の嵐が吹き荒れて、ソ連が崩壊しバルト三国が独立した時代に出会ったラウリとイヴァン。国家と政治と歴史に翻弄された何者でもないただの一市民たちの生きた証を描き出す。
    こういう終わり方が好き。

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    2024年11月16日
  • 盤上の夜

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    チェッカー、囲碁、麻雀は基礎知識としていれておいたほうが読みやすいです。
    これがまさかフィクションだなんて信じられません。

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    2024年11月14日
  • ラウリ・クースクを探して

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    第11回 高校生直木賞 受賞

    支配国から独立をすることが必ずしも美談なわけではないのだと思い知った。
    名もない一般市民が時代に翻弄され、突然立場が逆転したり、夢を奪われたり。
    もしラウリとイヴァンが変わらず一緒に居れてプログラミングを続けていたら、イヴァンが思うように世界を変える技術が生まれた可能性もあったかと思うととても惜しい。
    失われたものもあるなかで、大切な仲間と過ごしたかけがえのない時間は消えることなくそれぞれの胸の中にあり、最後のシーンは胸に迫るものがあった。

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    2024年09月24日
  • エクソダス症候群

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    火星の精神病院が舞台。
    美麗な文体と重厚な内容のSFミステリ。
    膨大な「引用元・主要参考文献」の一覧をみて、物語の土台の強さの理由を知った。

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    2024年09月21日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ガッツリハードSFで良かった。
    特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。

    伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。

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    2024年08月31日
  • ラウリ・クースクを探して

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    2回「え?気づかなかった!」といううれしい驚きを挟んで、結末はすっきりしていて良かった。
    暗い歴史が背景なので「ラウリ・クースクを探して」も会えないのではないかと思っていた。
    ラウリ・クースク、イヴァン、カーチャそれぞれに国の歴史、現状によって(と言ったら言い過ぎか)不自由さを抱えている。大人になった今、それはそれとしてできる範囲で自分の能力を活かし、社会で活躍している。大人になるというのはそういうことなんだと感じた。かけがえのない子供時代がそれを支えているとしたら、この3人はそういう意味では恵まれていた。
    とはいえ、国の運命で自分の人生が変わってしまうのは嫌だ。大きな圧力にさらされないで生き

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    2024年08月24日
  • ディレイ・エフェクト

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    設定が面白いですね。
    この不思議な現象が、突然終わるのではなく、原因と結果を伴った物語が読みたいです。

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    2024年08月14日
  • ラウリ・クースクを探して

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    バルト三国のエストニアはIT 先進国とは知っていましたが
    どのようにしてIT先進国になれたのかは知らなかったので
    うまくまとめられていて面白かったです。

    同じ国に住みながらも立場の違いにより翻弄される3人
    ラウリのその後の人生を追いながら
    世の中に平凡な人生はない、
    この世に生まれたすべての人がスペシャルだと思いました。

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    2024年08月12日
  • 国歌を作った男

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    途中まで読んで、これは宮内ファンの為の短編集かなと思った。けど、後半はなかなかに哀愁ある物語が続いて、さすが短編でも読ませるなあと感じた。
    長編と言わず、中編でも良いので、新作を大いに期待してます。

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    2024年06月17日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    太田愛さんのファンで、手に取りました。
    良く練られた話で、思わずウルッとくる物語でした。人物像を肉付けして、長編で読みたい…。

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    2024年06月11日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部さんから始まり、他4人の作家さんたちが繋いでいくアンソロジー。どれも、意思を持っているかのように思える無機物に人生を翻弄されてしまった人たちが出てくるところが共通してたように思う。最後の宮内さんの作品だけ違ったかな。辻村さんの「ママ・はは」は「噛み合わない会話と〜」で読んだことがあったのだけど、今作で宮部さんの作品を受けて書いたものだと分かると理解が深まった気がして良かった。

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    2024年05月16日
  • カブールの園

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    「カブールの園」4…幼少期における母親との共依存と学校でのいじめをVR治療する女性ITエンジニアの話。リミックスのクラウドサービスの詳細さはさすがプログラマー。
    「半地下」4…ニューヨークで父に失踪された姉弟の奮闘。処女作に手を入れたものらしい。
    宮内作品はその美しくクールな文体が好き。

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    2024年05月05日