宮内悠介のレビュー一覧

  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    一生本を読んで暮らせるなら、
    人生と引き換えでもよいか?

    そこで得た報酬を娘たちに残し
    サラッと宇宙へ旅立てる?

    ふとそんなことを考えた。

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    2025年02月14日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    見たことのある名前の作家さんがたくさんの、ぜいたくな1冊。
    私は呉勝浩さんのお話が1番印象的だった。他の本にもあたりたいと思う。
    多崎礼さん、岸田奈美さん、米澤穂信さんは何作か読んだことがあり、短編でも“っぽさ”が出るなと感じる。様々な「これが最後の仕事になる」が読めて良かった。

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    2025年01月21日
  • 盤上の夜

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    私にもっとゲームの知識があれば…と悔やんだ作品。
    単なる盤上ゲームを扱った作品ではなく、ゲームそのものの抽象的意味を投げかけるような哲学的な話であったり、そこに掛ける人間の精神性であったりを描いていて、とても読み応えがあった。
    正直言って難解な内容。起承転結も掴みにくく、ゲームのルールが理解できないと、本書の魅力は半減すると思う。
    それでも静謐たる文章が心地よく、また実在するようにすら感じる人物たち、SFらしい驚きと新鮮さに引き込まれた。


    個人的には「人間の王」と、「象を飛ばした王子」が好き。これはどちらもゲームがよくわかっていなくても面白いから、というのもあるけれど。
    短編だけど、実は連

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    2024年12月25日
  • スペース金融道

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    直球王道、本寸法のバカSF(←褒め言葉ヽ( ´ー`)ノ)。いや、バカSFに本寸法も何もありませんけどねヽ( ´ー`)ノ
    地獄の女王にこき使われていた天才SEの青年が、銀河を股にかける金融会社の取立て担当者に助けられ、共に貸付の取り立てをするために宇宙やら地獄やら情報の渦の中やらに飛び込んで大冒険。・・・って話なんですが、みなさん意味わかります?鴨も書いててよくわかりません(笑)。取り立てをするときに主人公が先輩に突かれて発声する企業理念「わたしたち新星金融は、多様なサービスを通じて人と経済をつなぎ、豊かな明るい未来の実現を目指します。期日を守ってニコニコ返済・・・」が水戸黄門の印籠のように登場

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    2024年12月22日
  • 盤上の夜

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    チェッカー、囲碁、麻雀は基礎知識としていれておいたほうが読みやすいです。
    これがまさかフィクションだなんて信じられません。

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    2024年11月14日
  • エクソダス症候群

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    火星の精神病院が舞台。
    美麗な文体と重厚な内容のSFミステリ。
    膨大な「引用元・主要参考文献」の一覧をみて、物語の土台の強さの理由を知った。

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    2024年09月21日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ガッツリハードSFで良かった。
    特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。

    伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。

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    2024年08月31日
  • ディレイ・エフェクト

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    設定が面白いですね。
    この不思議な現象が、突然終わるのではなく、原因と結果を伴った物語が読みたいです。

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    2024年08月14日
  • 国歌を作った男

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    途中まで読んで、これは宮内ファンの為の短編集かなと思った。けど、後半はなかなかに哀愁ある物語が続いて、さすが短編でも読ませるなあと感じた。
    長編と言わず、中編でも良いので、新作を大いに期待してます。

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    2024年06月17日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    太田愛さんのファンで、手に取りました。
    良く練られた話で、思わずウルッとくる物語でした。人物像を肉付けして、長編で読みたい…。

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    2024年06月11日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部さんから始まり、他4人の作家さんたちが繋いでいくアンソロジー。どれも、意思を持っているかのように思える無機物に人生を翻弄されてしまった人たちが出てくるところが共通してたように思う。最後の宮内さんの作品だけ違ったかな。辻村さんの「ママ・はは」は「噛み合わない会話と〜」で読んだことがあったのだけど、今作で宮部さんの作品を受けて書いたものだと分かると理解が深まった気がして良かった。

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    2024年05月16日
  • カブールの園

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    「カブールの園」4…幼少期における母親との共依存と学校でのいじめをVR治療する女性ITエンジニアの話。リミックスのクラウドサービスの詳細さはさすがプログラマー。
    「半地下」4…ニューヨークで父に失踪された姉弟の奮闘。処女作に手を入れたものらしい。
    宮内作品はその美しくクールな文体が好き。

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    2024年05月05日
  • 国歌を作った男

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    2016-2022年に書かれた短編集。
    書かれた年も物語の長さも違うのでおもちゃ箱みたいでそれも良し。ジャンクと十九路の地図は、ちょっとホロリとさせる余韻が心地よい。

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    2024年04月14日
  • 国歌を作った男

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    短編
    近代史を絡めてリアリティーを出すのが上手い。テクノロジーの発展に寄与してきたのは、名も無き技術者達の小さな革新の積み重ね。芽が出るとは限らないけれど、巻かなければ決して生えてこない種まきのようなもの。
    『ラウリ・クースクを探して』に至るまでの思考の流れを見せてもらえたような気がした。

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    2024年04月03日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星5つ付けたいくらい。他のも読んでみたいな。

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    2024年03月03日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
    このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。

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    2024年02月13日
  • 国歌を作った男

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    ネタバレ

    ショートショートにも似たバラエティーにとんだ短編がなんと13編、特に『料理魔事件』は奇想天外なミステリーとして読めました。あと『国歌を作った男』が『ラウリ・クースクを探して』の原型だったとの事で興味津々でした。あなたもこの13編を読んで喜怒哀楽を表して下さい。

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    2024年01月29日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    なかなか濃いSFアンソロジーでした。表題作の「時間飼ってみた」で笑わせてもらい、「ラムディアンズ・キューブ」で訳が分からない世界に連れていかれという体験をした。個人的に意思版好きな作品は「神の豚」(溝渕久美子・著)です。SF感は少ないという評価もあるようですが、将来起こりえる政治・生活を予見して人間の業をきちんと表現したような純文学に通じる作品だと感じました。

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    2024年01月28日
  • 超動く家にて

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    世にも奇妙な物語で気になったので読んでみた。完全に理解できたのがトラ技と今日泥棒くらいしかなかったし、トラ技すら映像で一回見てたから理解できただけなのかもしれない…なんか全体的に難しく感じた。
    でも読み進めていけばわからないなりにグッとくる部分もあったし文学部、アニマとエーファ、エターナルレガシー、エラリー・クイーン数が特に好きだなと思った。
    作者の文学やミステリーやAIへの愛情みたいなものを漠然と感じられて良かった。
    わからないなりに伝わってくるものがあったし、そこに感慨があったので好きなタイプの小説でした。私が頭良くて尚且つ色んなこと知ってたらもっと楽しめたかもな。
    クローム再襲撃が一番入

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    2024年01月17日
  • 偶然の聖地

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    ネタバレ

    岸本佐知子さんがアトロクで推薦図書として挙げていた。
    大森望、武田砂鉄が帯文。

    宮内悠介は「たべるのがおそい vol4」に掲載された「ディレイ・エフェクト」があまり好きでなかったのだが、他の著作があまりにも面白そうなのでいずれ読もうとぼちぼち買い集めており、再挑戦するなら本作と決めていたのだ。
    結果的には正解で、一気読みだった。
    ルネ・ドーマル「類推の山」を最初は連想したが、ちょっと違うみたい。
    むしろ、夢枕獏「神々の山嶺」のように、気象条件が奇跡的に整った瞬間のみに現れる聖域のような……あれ、「神々の山嶺」にそんな箇所あったっけ。
    まあともかく下敷きにしたり参照したりネタとして取り込んだり

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    2024年01月14日