宮内悠介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私にもっとゲームの知識があれば…と悔やんだ作品。
単なる盤上ゲームを扱った作品ではなく、ゲームそのものの抽象的意味を投げかけるような哲学的な話であったり、そこに掛ける人間の精神性であったりを描いていて、とても読み応えがあった。
正直言って難解な内容。起承転結も掴みにくく、ゲームのルールが理解できないと、本書の魅力は半減すると思う。
それでも静謐たる文章が心地よく、また実在するようにすら感じる人物たち、SFらしい驚きと新鮮さに引き込まれた。
個人的には「人間の王」と、「象を飛ばした王子」が好き。これはどちらもゲームがよくわかっていなくても面白いから、というのもあるけれど。
短編だけど、実は連 -
Posted by ブクログ
直球王道、本寸法のバカSF(←褒め言葉ヽ( ´ー`)ノ)。いや、バカSFに本寸法も何もありませんけどねヽ( ´ー`)ノ
地獄の女王にこき使われていた天才SEの青年が、銀河を股にかける金融会社の取立て担当者に助けられ、共に貸付の取り立てをするために宇宙やら地獄やら情報の渦の中やらに飛び込んで大冒険。・・・って話なんですが、みなさん意味わかります?鴨も書いててよくわかりません(笑)。取り立てをするときに主人公が先輩に突かれて発声する企業理念「わたしたち新星金融は、多様なサービスを通じて人と経済をつなぎ、豊かな明るい未来の実現を目指します。期日を守ってニコニコ返済・・・」が水戸黄門の印籠のように登場 -
Posted by ブクログ
感想
今を生きる人の伝記ってすごい。しかもなんでエストニア?と思いきやフィクションだったのね。途中までノンフィクションかと思っちゃった。
リアリティ溢れる温かい話。
あらすじ
デジタル国家と言われるエストニアに1977年に生まれたラウリ・クースクの一生について綴る。
ラウリは小学三年生の頃に、プログラミングで鉄屑集めのコンピュータゲームを作る。
中学に入り、コンピュータゲームのコンペで1位を取ったイヴァンと出会い、お互い切磋琢磨する。バルト三国の独立の機運が高まり、ロシア人のイヴァンはレーニングラードに帰る。
学生時代にロシア側に加担し、親友のカーティが独立運動で怪我をしたことでプ -
Posted by ブクログ
2回「え?気づかなかった!」といううれしい驚きを挟んで、結末はすっきりしていて良かった。
暗い歴史が背景なので「ラウリ・クースクを探して」も会えないのではないかと思っていた。
ラウリ・クースク、イヴァン、カーチャそれぞれに国の歴史、現状によって(と言ったら言い過ぎか)不自由さを抱えている。大人になった今、それはそれとしてできる範囲で自分の能力を活かし、社会で活躍している。大人になるというのはそういうことなんだと感じた。かけがえのない子供時代がそれを支えているとしたら、この3人はそういう意味では恵まれていた。
とはいえ、国の運命で自分の人生が変わってしまうのは嫌だ。大きな圧力にさらされないで生き