宮内悠介のレビュー一覧

  • 黄色い夜

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    たぶんちゃんと理解できなかった。特にゲームに勝つためのトリック。あと、ルイがどうしてE国を乗っ取りたかったのか。

    ...もしかしてスミカを寛解が望めない先進国の患者としてE国の開放病棟に移住させて、で、なんやかんや幸せに暮らそうとしてたのか?そのなんやかんやの部分がよくわからんかったかもしれん。

    最後の方にエンドロールみたいなものがあって、ちょっと嬉しかった。ファイアーエムブレムでも戦いの後なになにして暮しましたとか出てくるけど、それ思い出した。

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    2024年05月07日
  • ディレイ・エフェクト

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    ネタバレ

    読後感は良い。

    たくさんのメッセージが詰められていた。空襲の現場を子供に見せるのは教育としてでも良くないとか、共同体では話し合うことが大事とか。

    真木の存在は不思議な安心感があった。趣味が同じ他人が自分に興味を持って近づいてくる嬉しさ。書棚を見て「やっぱりニーチェあるじゃん」みたいな。

    あと、ディレイ・エフェクトが起きた時に、社会にどういう影響があるかっていうのの描写の細かさ、良かった。動物園では戦時中に殺処分がされたらしいけど、時系列的にその出来事より後の出来事が再生されてるから、動物たちが殺処分をみて動揺することはないから安心、とか。

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    2024年05月03日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    CL 2024.4.19-2024.4.20
    全編書下ろしのアンソロジー。
    太田愛さん狙いで。やっぱり太田愛さんはいいなー他の社会派長編とは雰囲気が違うけど、読み応えのある一編だった。
    他は、スプリット、最後のひと仕事がよかった。

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    2024年04月20日
  • 国歌を作った男

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    評価と言うよりはただおもしろかった。あとがきに書かれているが、いろんな宮内悠介が味わえた感じ。開高健は意外だったが、思い返すとそうなのかと納得。

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    2024年04月19日
  • 国歌を作った男

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    直木賞候補作ってことで読んで面白かったラウリクースクを探して の宮内悠介氏の短編集ということで楽しみながら読んだ

    巻末に著者による一言解説がありそちらと引き合わせて読むと味わい深い
    ラウリクースクを探しての習作短編もあり
    私にとっては楽しい短編集でした

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    2024年04月06日
  • 国歌を作った男

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    宮内氏の作品は初めて読んだ。不思議な世界観の物語もあれば、ほっこりするようなものもある。機会があれば、長編も読んでみたい。

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    2024年04月03日
  • 超動く家にて

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    しょうもない(褒め言葉です)物語から、しっとりする物語まで、幅の広い作品が多く楽しめました。ちょっと期待しすぎた感じもありますが。。

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    2024年04月01日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

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    2024年03月20日
  • 国歌を作った男

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    テクノロジーとノスタルジーが交錯する宮内悠介らしい短編集。改変歴史SFに得意のプログラミングや盤上遊戯ものもありつつ。

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    2024年03月12日
  • 国歌を作った男

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    宮内悠介の代表作の一つは「盤上の夜」であることは間違いないが、それ以外に知っているのは「ヨハネス」「エクソダス」「超動く家」。最近購入したのは本書「国家」と「金融道」文庫版、そして「ラウリ・クークス」。という中、単行本として読むのは本書が初めてである。読まず嫌いにも程があるというもの。本書を読むまで宮内悠介と言う作家はSF作家だと思っていたが、実はSFの他にミステリー、冒険小説、純文学と多方面で活躍しているとのこと。大森望の話では、今はSFからは離れているらしい。確かに、本書を読んでみたが、SF色は極めて薄い。とはいうものの、せっかく買ったのだから最後まで読み切ることを心に誓った。

    13の短

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    2024年03月12日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

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    2024年03月09日
  • 盤上の夜

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    ネタバレ

    ボードゲームを題材とした話の構成に、おっ!と思わされました。個々のエピソードそれぞれについては、ちょっとトンデモ?な感じも含めて、しっかり読ませてくれてよかったのだけれど、最後のエピソードが若干蛇足 or 物足りない感じ。ここが、これまでのエピソードを集大成して、振り切った最高潮の盛り上がりを見せてくれたなら、忘れられない本になったのかもしれないのだけれど…。

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    2024年02月12日
  • あとは野となれ大和撫子

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    この辺りが舞台の話を読んだことがないのではじめは入り込みにくかった。
    重たいテーマなのに物語が進むにつれて軽くなっていくなと思っていたけど、辻村深月の解説読んで納得した。

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    2024年02月09日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    とびきり面白いと思える作品はなかったけど、
    【名探偵名前が適当】は面白かった。
    毎年春と秋に出るこの本、色々楽しめておすすめ

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    2023年11月15日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    女給の示す推理が蓋然性の推理というか、他の可能性を示唆する程度なのが残念。ここはやっぱり快刀乱麻を絶つような、明快な論理性に基づく推理が聞きたいところ。綿密な資料調べによる、大正文化人たちの青春群像は微笑ましい。

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    2023年10月08日
  • 超動く家にて

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    ネタバレ

    「超動く家にて」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「クローム再襲撃」「星間野球」が特に印象的です。面白かった。
    表題作、「ミステリでは謎解きしようと思わないで読んでいても、先入観持って読んでしまうとこあるんだ…」と改めて思いました。そして誰もいなくなった系だなと思うと全員人間だと思うし(少なくとも3人違う)、そもそも何故マニ車?というところからなので、ツッコんではいけない。楽しみました。
    「クローム再襲撃」は「パン屋再襲撃」が未読なので春樹っぽさはわからなかったですが、乾いた感じは受けました。
    SFは哀愁漂う世界観があるものが好みなんだな…とわかったのは掘り出し物でした。でもバカSFも好き。

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    2023年06月29日
  • Genesis 一万年の午後

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    ■個人的なメモ

    [△]久永実木彦「一万年の午後」/ヒト絶滅後、一律なマ・フたち、聖典、宇宙の地図づくり、変化しないこと。
    [▽]高山羽根子「ビースト・ストランディング」/ビースト挙げ競技、旧野球場。
    [○]宮内悠介「ホテル・アースポート」/宇宙エレベーター、ホテル、殺人事件。
    [△]加藤直之「SFと絵」/ゲーム「ディガンの魔石」以来ファンです。
    [○]秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/旧吸血鬼の「夜種」、人間は王族、ローマの休日、好みのキャラ、好みの設定、好みの会話。
    [△]松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/技術的失業、AI、ロボット、ベーシックインカム、治験、星新一さんっぽいオチ。

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    2023年06月11日
  • あとは野となれ大和撫子

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    中央アジアの架空の国アラルスタンで、利発な少女たちが自国の危機を救うために大奮闘する活劇。
    巻末の主要参考文献からもわかるように舞台設定のリアルさと、ラノベ的な展開のミスマッチさが肝。
    相変わらず文章は巧いし、設定もすごいし、面白いことは面白いんだけど、限りなく4に近い3にしちゃったのはなんでだろう…。
    ラノベ的ドライヴ感が小難しいリアル設定説明のくだりで失速してしまったのかもしれない。

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    2023年06月10日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    最近よく聞く改変歴史SFってどんなの?と気になったら読んでみるといいですよと人に薦められる5人の作家さんによる短編集。伴名練氏の「二〇〇〇一周目のジャンヌ」が印象的だか、他の作品もバラエティに富んでいて、さくっと読めて良いです。

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    2023年05月17日
  • 盤上の夜

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    2012年の第33回SF大賞受賞作品ではあるが、内容は一般的なSFとは少し異質な印象。このような作品でもジャンルの作品として受け入れ、評価できるのがSFの強み。

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    2023年05月07日