宮内悠介のレビュー一覧

  • 本格王2024

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    読んだことのない作家さんの作品ばかりだったので新鮮だった。
    人魚裁判(青崎有吾さん)が一番好きかな。
    これを機に色んな作家さんの作品に触れてみたい。

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    2024年08月29日
  • 本格王2024

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
    「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
    「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
    「人魚裁判」 青崎有吾
    「答え合わせ」 荒木あかね
    「最後のひと仕事」宮内悠介

    東川篤哉の作品はノリが苦手だが、このダイイングメッセージはうまいと思う。
    「未完成月光」は、雰囲気あり。
    「人魚裁判」は『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズの一篇。らしくて好き。
    「悪霊退散……」は、ゴーストレストランを題材とした連作の一つ。動機が持って回っている感じ。
    「答え合わせ」は、語り手のひねくれ息子と犯人が不快。
    「最後の

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    2024年08月24日
  • スペース金融道

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    タイトルを見て予想した通り青木雄二『ナニワ金融道』のパロディだった。取り立ての舞台はなんと遥か未来の宇宙という、かなり野心的な設定ではあるんだけど・・・。
    様々な本格SFのエッセンスが盛り込まれているとのことで、元ネタを知っていたらニヤリとさせられてそれなりに楽しめそうだ。しかし『ナニワ金融道』もアイザック・アシモフのロボット工学三原則もちゃんと読んでない(中居正広主演のドラマは観たことがある)私にとっては、ちょっととっつきにくかったというのが正直なところ。アンドロイドの意識に関する考察など、内包しているテーマは結構難しく感じられ、宮内さんらしいといえばその通りなんだけど、さすがにマニアックす

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    2024年07月23日
  • エクソダス症候群

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    未来の火星を舞台としながら、精神医療史を総括したうえで精神医療というものをクリアな目で見てみる試みのような性質のある小説でした。この分野の知識がない人には内容はむずかしいと思いますが、それでもすっきりとして無駄のない文体なので、すらすら読めてしまう。知識をかみ砕いて読者に伝えるワザにも長けた書き手という感じがします。

    地球帰りの精神科医・カズキが働きはじめる火星の精神病院・ゾネンシュタイン。「突発性希死念慮(ISI)」と「エクソダス症候群」という、未来世界で問題となっている架空の精神疾患が物語のカギとなっています。

    物語世界を築き上げるのには骨が折れそうな舞台設定なのですが、序盤からぐいぐ

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    2024年07月12日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • 偶然の聖地

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    人工衛星もGoogleマップも寄せ付けない神出鬼没の山、イシュクト。バックパッカー、刑事、世界医、さまざまな思惑を抱いた奴らが〈世界のバグ〉であるイシュクトを目指して動きだす。大量の注釈を施したメタSF。


    円城塔の『プロローグ』と『エピローグ』をお話的に混ぜちゃって、『烏有此譚』の形式を後付けしたみたいな感じだな、と思ってしまうのは許してほしい。宮内さんは完全にエンタメにチューンナップされていて抜群にわかりやすいけど。注も読者をケムに巻くためには使わず、「ああ、これはね」とポテチ片手に横から話しかけてくるような親密さが楽しい。
    いろいろ盛り上がりそうなバトルシーンはすっ飛ばすのに、世界医バ

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    2024年05月23日
  • 国歌を作った男

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    短編集。「料理魔事件」が印象に残った。事件が起こらないのんびりとした町に起きた料理魔事件。後半の展開が面白い。
    わかりやすい話とわかりにくい話が混在。
    わかりにくくても読める。

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    2024年05月11日
  • 黄色い夜

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    たぶんちゃんと理解できなかった。特にゲームに勝つためのトリック。あと、ルイがどうしてE国を乗っ取りたかったのか。

    ...もしかしてスミカを寛解が望めない先進国の患者としてE国の開放病棟に移住させて、で、なんやかんや幸せに暮らそうとしてたのか?そのなんやかんやの部分がよくわからんかったかもしれん。

    最後の方にエンドロールみたいなものがあって、ちょっと嬉しかった。ファイアーエムブレムでも戦いの後なになにして暮しましたとか出てくるけど、それ思い出した。

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    2024年05月07日
  • ディレイ・エフェクト

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    ネタバレ

    読後感は良い。

    たくさんのメッセージが詰められていた。空襲の現場を子供に見せるのは教育としてでも良くないとか、共同体では話し合うことが大事とか。

    真木の存在は不思議な安心感があった。趣味が同じ他人が自分に興味を持って近づいてくる嬉しさ。書棚を見て「やっぱりニーチェあるじゃん」みたいな。

    あと、ディレイ・エフェクトが起きた時に、社会にどういう影響があるかっていうのの描写の細かさ、良かった。動物園では戦時中に殺処分がされたらしいけど、時系列的にその出来事より後の出来事が再生されてるから、動物たちが殺処分をみて動揺することはないから安心、とか。

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    2024年05月03日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    CL 2024.4.19-2024.4.20
    全編書下ろしのアンソロジー。
    太田愛さん狙いで。やっぱり太田愛さんはいいなー他の社会派長編とは雰囲気が違うけど、読み応えのある一編だった。
    他は、スプリット、最後のひと仕事がよかった。

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    2024年04月20日
  • 国歌を作った男

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    評価と言うよりはただおもしろかった。あとがきに書かれているが、いろんな宮内悠介が味わえた感じ。開高健は意外だったが、思い返すとそうなのかと納得。

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    2024年04月19日
  • 国歌を作った男

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    直木賞候補作ってことで読んで面白かったラウリクースクを探して の宮内悠介氏の短編集ということで楽しみながら読んだ

    巻末に著者による一言解説がありそちらと引き合わせて読むと味わい深い
    ラウリクースクを探しての習作短編もあり
    私にとっては楽しい短編集でした

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    2024年04月06日
  • 国歌を作った男

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    宮内氏の作品は初めて読んだ。不思議な世界観の物語もあれば、ほっこりするようなものもある。機会があれば、長編も読んでみたい。

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    2024年04月03日
  • 超動く家にて

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    しょうもない(褒め言葉です)物語から、しっとりする物語まで、幅の広い作品が多く楽しめました。ちょっと期待しすぎた感じもありますが。。

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    2024年04月01日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

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    2024年03月20日
  • 国歌を作った男

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    テクノロジーとノスタルジーが交錯する宮内悠介らしい短編集。改変歴史SFに得意のプログラミングや盤上遊戯ものもありつつ。

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    2024年03月12日
  • 国歌を作った男

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    宮内悠介の代表作の一つは「盤上の夜」であることは間違いないが、それ以外に知っているのは「ヨハネス」「エクソダス」「超動く家」。最近購入したのは本書「国家」と「金融道」文庫版、そして「ラウリ・クークス」。という中、単行本として読むのは本書が初めてである。読まず嫌いにも程があるというもの。本書を読むまで宮内悠介と言う作家はSF作家だと思っていたが、実はSFの他にミステリー、冒険小説、純文学と多方面で活躍しているとのこと。大森望の話では、今はSFからは離れているらしい。確かに、本書を読んでみたが、SF色は極めて薄い。とはいうものの、せっかく買ったのだから最後まで読み切ることを心に誓った。

    13の短

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    2024年03月12日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

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    2024年03月09日
  • 国歌を作った男

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    短編集。
    時々、どこからフィクションか分からなくなる。

    一番印象に残ったのが「パニックー一九六五年のSNS」。

    開高健が小説を書くために臨時特派員としてベトナム戦争に赴き、結果、一時行方不明となる。
    その報道を受け、「ジコセキニン」なる糾弾の声が高まっていく……いわゆる1965年に炎上沙汰が起きる、という話だ。

    「それにしても、自己責任とは何を意味するのか。
    みずから覚悟して行った以上、責が自分にあることは一種当たり前のことであり、事実上、何も言っていないに等しい。それがなぜ、「私」を攻撃する材料になるのか」

    ちょっと立ち止まらされる。
    「ジコセキニン」は、「私たちのコミュニティにおい

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    2024年02月23日
  • 盤上の夜

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    ネタバレ

    ボードゲームを題材とした話の構成に、おっ!と思わされました。個々のエピソードそれぞれについては、ちょっとトンデモ?な感じも含めて、しっかり読ませてくれてよかったのだけれど、最後のエピソードが若干蛇足 or 物足りない感じ。ここが、これまでのエピソードを集大成して、振り切った最高潮の盛り上がりを見せてくれたなら、忘れられない本になったのかもしれないのだけれど…。

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    2024年02月12日